山梨子ども図書館の今年度総会に行って来た。8年を経過したこの活動は見事である。今年の講座も充実するだろう。
席上、11月にオープンする新県立図書館の説明もあった。そうして、やはり何時に変わらぬ心配が付きまとった。
新図書館の考え方では、「市町村図書館とのネットワークによる活動」「支援・助言」のニュアンスが薄れているように感じたから、たとえば、山梨県公共図書館協議会の地域資料にかかる分科会、子ども読書にかかる分科会はどうなるのかと聞いてみた。「従来と同じだ」との答え。県立が「県立が要員、経費的に大変なことは分かる。けれども、市町村はなおさらそうなのだ。必要があれば県立が『指導助言』してやるから、何時でも言って来い」的な姿勢をとれば、この地の図書館活動は後退するだろう、県立は積極的に指導力を発揮してほしいと付け加えておいた。
参加者で地域の活動レベルの低下を心配する声は少なくないように感じた。
市・町・村、県はそれぞれ独立した行政体で、互いにお節介を焼くべきではないと言いつつ、実のところ、そんな余裕はないという姿勢が何処かにありはしないか。
国と地方だって同じことだ。いやなことは「国民のため」と言いつつ、地方に押し付ける。