夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2012/08/16 14:45:24|活動報告
やまなし少年海洋道中 2012レポート2(25thアニバーサリー編)

今日は厳しい暑さです。
熱中症対策を万全にしてくださいね。

さてそれでは、
今年度の「やまなし少年海洋道中」レポートの、第2弾です。
先の記事にて、今回が25周年となるBIG事業である―。
と、紹介させて戴きましたが、
このアニバーサリーの、特別な企画もありました。

この事業の歴史を語るうえで、
切っても切れないのが、島の教育委員会の、
全面的なバックアップと、島の人たちのあたたかい支えです。
その中でも、とりわけ「縁」が、深いのが、

島の山梨県人会の皆様と、
私たちが、「八丈島のおかあさん」と、慕う、O田さんです。
O田さんのご主人様が、
以前に、この事業の島の担当者であったのがご縁で、
ご主人様が他界されて以降もずっと、
毎年、我々のお世話をしてくださっています。

今回も、底土港でのお迎えに始まって、
足しげくべースキャンプに足を運んでくださいました。
いつもにこやかに、穏やかに、優しく迎えてくださり、
本当に頼りにしてしまう、おかあさんです。

この25周年にあたり、
ご縁の深い方々から講話を戴きました。
O田さんからは、この事業に関わった経緯や、
今まで会って来た過去の中学生達の事などを、
話してくださいました。

その中で、凄く印象に残ったのは、
今から10年前までは、来てくれた子どもたちに、
島で採れた海の幸を、味あわせてあげることができたのに、
今では、島の人たちでさえ、
食べられなくなってしまったものがたくさんある。
それを、皆さんに味わってもらえないのが、淋しいと・・・

自分が関わり始めた、その直前頃まで、
海は、今よりもっともっと豊かだったそうです。
自分からしたら、今でも充分に豊かな海だと思うのですが、
「変わってしまった海」を、
O田さんは、とても心配されていらっしゃいました。
そして、
どんな環境の変化が原因かは、解らないけれど
皆さんも、環境のことを、
色々と自分で考えてみて欲しいって、おっしゃっていました。

私たちは、「来た時よりも美しくしてお返しする」
ことを、環境目標に据えていますが、
目に見えない環境へのインパクトについても、
しっかり考えていきたいと―。
決意を新たにしたメッセージでした。
子供たちの胸にも、きっとダイレクトに届いたことでしょう。

上陸2日目は、八丈島の小中学生の皆さんとの交流会です。
その直前にも25周年記念のセレモニーがありました。
前記したO田さん始め、我々を支えて下さって来た皆様に、
感謝状の贈呈と、ハイビスカスの記念植樹を行いました。

植樹したこのハイビスカスは、
期間中に見事な花を咲かせてくれました。
我々を祝福してくれるかの様に、紅く、鮮やかに、
山梨と、八丈島との、絆の花が咲きました。

この交流会で、出会った八丈の子供たちは、
今月、今度は、山梨の八ケ岳にやって来ます。
この島外学習団は、山梨が八丈に行き始めた翌年から、
山梨に毎年やって来てくれます。
だから、今回が24回目。そして来年が25周年です。

四半世紀の時を超えて、今尚、絆を深めていく
この事業に、関われていることに、
大きな感動を覚え、そして、誇りを持って、
これから先も、長く、永く、
続けていきたいと思いました。

写真1枚目

 八丈島のおかあさんへ感謝状を・・・

2枚目
 植樹したてのハイビスカス

3枚目
 島の子供たちとの交流会の様子

4枚目
 25年間の子供たちを見て来た団旗がはためく!!







2012/08/15 16:11:54|活動報告
やまなし少年海洋道中 2012レポート1(出発・上陸編)

皆様、暑い夏をいかがお過ごしでしょうか・・・。
遅ればせながら、今年度のやまなし少年海洋道中の一行は、
去る、8月9日未明、全員が無事に帰宅致しました。
先ずは、帰還をご報告させて戴きます。

今年の八丈島は、私達に、色んな試練も、
そして、それにも増す、数々の感動を与えてくれました。

ロンドンオリンピックも、
甲子園も、何の情報も解らなかった8泊9日間。
暫く、浦島太郎状態でした。
けれど、帰ったとたんに、日本のメダル数が過去最高とか、
本県代表の東海大甲府高校が、甲子園で初戦突破とか、
ヴァンフォーレが単独1位を死守してるだとか、
嬉しいニュースも満載な1週間でありました。

さて、今日から何回かに分けて、
今年の海洋道中のレポートを発信したいと思います。
初回の今日は、上陸編です!!

出発前、台風10号の余波が心配されていました。
条件付き航行となり、案の定、三宅島を過ぎた辺りから、
かめりあ丸は、黒潮の中で、大きく揺れました。
さすがにこの揺れには、山国育ちの子どもたちはもろく、
朝の集いには、ほぼ半分がダウンしてしまい、
指導者の多くも、船酔い状態(泣)

自分も決して無事ではなく、
口からすっぱいものがこみ上げそうな、半酔い状態(涙)
それでも、最初のあいさつの当番だったので、
気合いも入ったのですが、子どもたちの目はうつろ・・・。
話なんて耳に入って来る状態ではなさそうでした。

定刻より遅れて、なんとかかんとか底土港に着岸
ほっと一息もつかの間、遅れているので、
歓迎セレモニーの後は、即行でベースキャンプを張る、
垂戸へ徒歩で移動。しかも、灼熱の太陽が容赦なく、
照りつける中を歩きました。

休む間もなく、テントアップ作業。
食卓作りや、かまども作らねばなりません。

が、一番働かなきゃいけない日でありながら、
自分が、生まれて初めて熱中症の症状となり、ダウン・・・
暫く動けず、痛恨のミステイク!!
そんな中であっても、子どもたちは頑張って、
ベースキャンプができあがりました。

今日からここが自分たちの家
夕食のカレーライスは、昼間まったく食欲のなかった自分が
おかわり欲しくなるほど美味しかったです。

船酔いふらふらの八丈上陸。
だけど、素敵なことがいっぱい起きそうな予感がした、
上陸初日となりました。

で、予感は、色んな意味で見事的中!!
いやあ、今年も色んなドラマが待ちうけていたんですよね!!
そんな訳で、次回を乞うご期待!!

写真は、
1枚目 出発式の模様
2枚目 竹芝に向かう車中での1コマ
3枚目 出船時間前 揺れないといいけど。
   ・・・って、甘かったぁ!!
4枚目 やっと八丈へ上陸の図







2012/07/31 8:37:25|情報共有・お願い
いざ、10度目の八丈島へ!!(やまなし少年海洋道中)

暑中お見舞い申し上げます。

連日の猛暑日です。
皆様も、熱中症にはくれぐれも気を付けて、お過ごし下さい。

こまめな水分とミネラルの補給。
そして、冷房の効果的な利用で、体調を整えて下さい。

さて、いよいよ明日からは8月です。
8月と云えば、毎夏の一大事業である、
やまなし少年海洋道中が始ります!!

県内の中学校から選抜された、50人の中学生達と共に、
8泊9日の長期キャンプを、八丈島で過して参ります!!
今回は、当方がこの事業に関わり始めて10年目の節目の年。
全体では、なんと四半世紀(25年目)にもなる、
凄い事業なのです。

果たして今年は、どんなことが島で待っているのでしょうか!?
子どもたちにとっては、決して楽しいことばかりではなく、
キツイことも、辛いことも、たくさんあると思います。

そんな中で、仲間と支え合って、声を掛け合って、
時に衝突しながら過すことによって、
彼らは、強く、逞しく、そして正しく成長していきます。

でっかい体験を、彼らと共有することで、
我々も、成長できる・・・。そんな事業です。

子どもたちが一生懸命に頑張る姿を、
どうか見守っていて下さい!!
我々も、全力で支えます。

そして今年は、八丈の隣りの御蔵島へも、
思いを寄せながらの活動になります。

なぜなら、このHPでも度々お話しさせて戴いている、
『イルカのK』ちゃんが、暮らした海だからです。
実は、著者の田口周一さん、そして、
監修をされた橋本珠美さんのお二人から、
今年の参加者に向けて、
素敵なメッセージを届けてくれたからです。

人間が出したゴミに絡まって、
哀しい一生を過ごしたKちゃん、

キャンプと云う生活だからこそ、
自然の素晴らしさや、大切さに気付き、
ゴミの処理についても、
自ら気付いて実践してくれることでしょう。
とても期待しています。

そんな訳で、
本日から10日間、全く連絡通信手段が途絶えます。
期間中、お問い合わせやご連絡などがございましたら、
誠に恐縮ではございますが、
問い合わせフォームから、Eメールでお知らせ下さい。
島から戻り次第、直ちに返信させて戴きます。
何卒、宜しくお願い申し上げます。

ロンドンオリンピックが始まりました。
連日の、選手たちのひたむきな姿に、
感動しない日はありません。

そんな選手たちに負けないくらい、
50人の仲間と、暑い、アツイ夏を、
ひたむきに過して来ます!!

全員が金メダル級の笑顔で、
島から戻って来る事を、楽しみにしていて下さいね!!

では、行って参ります!!!

写真は上から、

かめりあ丸は、八丈へ夢を乗せて航海します

おーい、八丈戻って来たぞ〜!!

Kちゃんが生きた島・・・御蔵島です。







2012/07/01 17:51:02|その他
干潟の生きものたち

先の記事で報告をさせて戴いた、
新潟県の上越市を流れる関川は、直江津で海で注ぎ、
一部が運河となっている―。
と、お伝えしました。

新潟県では、干潟と呼ばれるエリアは、
余り見当たらないのですが、この運河の最奥部は、
ほぼ干潟と同じ環境を持っています。

なので、ここで見つかる生きもの達は、
ほぼ、干潟の生物相と合致しています。
先日の授業で見つかった、多様な生きもの達を、
ご紹介させて戴きたいと思います。

干潟ではおなじみですが、
変わったものも、たくさんありましたよ(笑)

先ずは、干潟の砂の上に、
たくさんお椀の様な塊りが見つかりました。

手に取ると砂のお椀の様で、
でもグシャっと壊れてしまうことはありません。

さて、これは何でしょう!?

海と川とを行き来する、
ハサミに藻の様なフサフサが付いているカニは?

干潟のお掃除屋さん、
ゆらゆらぷかぷか、これって何?

チョコチョコ動きまわる小さな巻貝は、アラムシロ
潮干狩りでおなじみのアサリ

中身は見つからなかったけど、
貝の仲間もいっぱい。
貝殻コレクションができましたよ(笑)

おーっ、ウミウシみーっけ!!
それから、ニョロっとキモイのは、ゴカイの仲間たち

お魚も、ボラに、クサフグ、ハゼにキュウセンベラなど、
いっぱい見つかりましたぁ!!

生きもののゆりかごとして、
多くの命を育む干潟は、
地球にとっても、大事な大事な環境です。

でも、この場所、とーっても穴場なのです!!







2012/06/30 15:23:39|活動報告
野生生物調査&フィールド観察授業

早いもので、6月も今日で終わりです。
先週、今週の2週に渡って、
非常勤で講師に行っている専門学校で、
表題の実習を指導して来ました。

妙高を縫って直江津(海)に注ぐ関川を中心に、
そこに生息している様々ないきものたちを、
水しぶきをあげながら、観察して来ました。

先ず21日に行ったのは、『野生生物調査』、
いきもの中でも、水底に貼り着く様にして生きている、
ベントス(底生生物)たちの生きている環境を、
採取して、観察して、学んで来ました。

関川は直江津で海に注ぎ、
また、一部で運河として使われ、
その最奥部は、干潟と似た環境を保っています。

野生生物保全学科の一年生と一緒に、
干潟に暮らす生きものたちを調べて来ました。

採取が始まると、潮はだんだんと引いていきます。
そう。干潟は、潮汐によって水位を変え、
生きものたちも、それぞれに影響し合いながら、
海と陸との環境をつないでくれているのです。

また、29日は、『フィールド観察』でした。
これは、今年度の新入生と、
野生生物学科の先輩とがコラボして、
妙高周辺の自然を、いっぱい観察して、
いっぱい知ってもらおうと云う授業です。

関川の流れは上下流で様々に流れを変えて、
海まで下ります。田畑を潤し、
人の生活に沿って流れていきます。

学校の近くにある清流公園と、
近隣の北沢川という小河川の2か所を使って、
ガサガサ調査をして来ました。

2か所とも、それぞれ異なる河川環境を持ち、
どちらの川でも、絶滅危惧種が僅かながら、
生き延びているという貴重な自然です。

いずれの授業でも、
学生たちのテンションは高く、
意欲的に、また思い切り水と戯れながら、
たくさんの生きものたちに触れ、
感じ、学ぶことができました。

そして、思った以上の豊かな生物相があることを知り、
興味を新たにしたようでした。

どちらも、天気が危ぶまれた中、
奇跡的に、雨に降られることもなく、
楽しく活動できました!!