今日は厳しい暑さです。 熱中症対策を万全にしてくださいね。
さてそれでは、 今年度の「やまなし少年海洋道中」レポートの、第2弾です。 先の記事にて、今回が25周年となるBIG事業である―。 と、紹介させて戴きましたが、 このアニバーサリーの、特別な企画もありました。
この事業の歴史を語るうえで、 切っても切れないのが、島の教育委員会の、 全面的なバックアップと、島の人たちのあたたかい支えです。 その中でも、とりわけ「縁」が、深いのが、
島の山梨県人会の皆様と、 私たちが、「八丈島のおかあさん」と、慕う、O田さんです。 O田さんのご主人様が、 以前に、この事業の島の担当者であったのがご縁で、 ご主人様が他界されて以降もずっと、 毎年、我々のお世話をしてくださっています。
今回も、底土港でのお迎えに始まって、 足しげくべースキャンプに足を運んでくださいました。 いつもにこやかに、穏やかに、優しく迎えてくださり、 本当に頼りにしてしまう、おかあさんです。
この25周年にあたり、 ご縁の深い方々から講話を戴きました。 O田さんからは、この事業に関わった経緯や、 今まで会って来た過去の中学生達の事などを、 話してくださいました。
その中で、凄く印象に残ったのは、 今から10年前までは、来てくれた子どもたちに、 島で採れた海の幸を、味あわせてあげることができたのに、 今では、島の人たちでさえ、 食べられなくなってしまったものがたくさんある。 それを、皆さんに味わってもらえないのが、淋しいと・・・
自分が関わり始めた、その直前頃まで、 海は、今よりもっともっと豊かだったそうです。 自分からしたら、今でも充分に豊かな海だと思うのですが、 「変わってしまった海」を、 O田さんは、とても心配されていらっしゃいました。 そして、 どんな環境の変化が原因かは、解らないけれど 皆さんも、環境のことを、 色々と自分で考えてみて欲しいって、おっしゃっていました。
私たちは、「来た時よりも美しくしてお返しする」 ことを、環境目標に据えていますが、 目に見えない環境へのインパクトについても、 しっかり考えていきたいと―。 決意を新たにしたメッセージでした。 子供たちの胸にも、きっとダイレクトに届いたことでしょう。
上陸2日目は、八丈島の小中学生の皆さんとの交流会です。 その直前にも25周年記念のセレモニーがありました。 前記したO田さん始め、我々を支えて下さって来た皆様に、 感謝状の贈呈と、ハイビスカスの記念植樹を行いました。
植樹したこのハイビスカスは、 期間中に見事な花を咲かせてくれました。 我々を祝福してくれるかの様に、紅く、鮮やかに、 山梨と、八丈島との、絆の花が咲きました。
この交流会で、出会った八丈の子供たちは、 今月、今度は、山梨の八ケ岳にやって来ます。 この島外学習団は、山梨が八丈に行き始めた翌年から、 山梨に毎年やって来てくれます。 だから、今回が24回目。そして来年が25周年です。
四半世紀の時を超えて、今尚、絆を深めていく この事業に、関われていることに、 大きな感動を覚え、そして、誇りを持って、 これから先も、長く、永く、 続けていきたいと思いました。
写真1枚目
八丈島のおかあさんへ感謝状を・・・
2枚目 植樹したてのハイビスカス
3枚目 島の子供たちとの交流会の様子
4枚目 25年間の子供たちを見て来た団旗がはためく!! |