夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2013/12/10 22:02:02|活動報告
フィールド観察授業(恒例 諏訪湖でワカサギ釣り 2013)

専門学校での、授業報告が続きます。
11月29日は、
一年生全員と、野生生物保全学科の二年生が対象の、
『フィールド観察授業』でした。

そして、年内最後のこの授業は、
恒例となった、ワカサギ釣りを行いました。
開催場所は、信州の諏訪湖―。

ですから、いつもなら、
自分は、自宅から現地へ向かうのでありますが、
今回は前の記事の通り、
魚料理の授業を組み入れた為、
延泊して、学校から、学生達と一緒に出発しました。

なんと、出発は朝の五時。
自分なんかは、
釣りに行く時間が早いのは、当たり前なので、
そんなに苦ではないのですが、

授業で、前日山に行った学生も居たりしたので、
何人かは寝坊して来るだろうなあ・・・。
な〜んて、思っていたのですが、

今年の学生達は、みんな俄然やる気(*^_^*)
全員時間通りにやって来ました。

妙高から、マイクロバス一台と、
公用車一台に分乗して、一路、信州を目指しました。

7時半に、諏訪湖に到着。
早速、今年お世話になる、
船宿さんの桟橋へ向かいました。

ワカサギと、ワカサギ釣りについて、
自分と、相棒の先生から、簡単なプレゼンをした後、
ボートをピストンして戴いて、
沖にアンカリングしてあるドーム船へ―。

タックルを渡すと、説明する前に、
もう始めようとして、みんな辛抱たまらない様子(*_*;

で、八時には、実釣開始となりました。
が、な、何たることか、
自分は、仕掛けを絡めてしまい、
大幅なスタートこけ(泣)

の、間に、もう学生達から歓声があがります。

群れの移動がすこぶる速くて、
なかなか手ごわかったのですが、
結構、型も良くて、ポツポツ釣れ続きました。

自分は今回、
ペットボトルを利用した、お手製ロッドを持参。
名付けて、『だからワカサギの竿なんです!!』
で、何のペットボトルを使ったか、想像して下さい(爆)

学生達は、女子がリール付きで、
男子は、手で手繰るテバネ竿。
コツを覚えるまでは、大変そうでしたが、
女子も、エサにも退かず、果敢に釣ってましたョ。

釣りの最中には、船宿さんの方から、
なんと、アツアツの「鯉こく」と、
「ワカサギのてんぷら」まで、ごちそうして下さって、
ぽかぽかドーム船の中は、すっかりリラックスムード。
授業というテンションではなかったですが、
こういうお楽しみ授業も、大事なのです。

単に釣るだけでなく、
ワカサギを観察したり、どの様に釣ったら、
数が伸ばせるか考察したり、
こうした遊漁と云う、漁を体験する事も、
立派な学びになるのです。

終わってみれば、個々の釣果は平均的でしたが、
釣った総数は、過去最高の釣果となりました。
お土産に、ワカサギのマリネまで頂戴しました。
本当に至れり尽くせりの、
ワカサギ釣り体験となりました!!
ごちそうさまでした。

11時半に終了して、
学生達は、再び妙高へ帰っていきました。
帰ってから、基礎体力トレーニングの授業があるので、
きっと、またランニングでしょう。
頑張ってね〜。

終わった後、きっとワカサギ料理を、
みんなで満喫したことでしょう v(^v^)v

写真は上から
1枚目 ドーム船の中は熱気むんむん

2枚目 釣りましたでピースv

3枚目 どうです。なかなかの釣果でしょ!?







2013/12/08 22:57:00|活動報告
水辺の環境教育学(エコフィッシング 2) 釣ったつもりで魚料理にチャレンジ

日本の食文化として『和食』が、
ユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。

食の中に、四季と、美を取り込み、
日本独自の世界観で、発展して来た料理です。
実に嬉しいニュースでしたね。

さて、そんな和食の中でも、
「魚食」の、文化は、特に素晴らしいと言えます。
周囲を全て海に囲まれた島国だからこその、
魚食を、後世にも、ずっと伝えていきたいですね。

そんなホットなニュースと絡めて、
11月28日の、水辺の環境教育学の授業では、
エコフィッシングの第二弾として、

釣ったつもりで、魚料理にチャレンジしました。
学生達が選んだ旬の魚は、鰤(ブリ)

初めてのチャレンジとしたら、
かなりなハードルの高さではありますが、

難しいからこそ、
もてなす気持ちは、強くなると云うもの・・・。

大型の魚体を捌きながら、
魚の体のつくりを知り、魚の全てを活かしきる、
そんな料理を考えました。

メニューは、
鰤のお造り
あら汁
カマとカブトの塩焼き
そして、もう一品は、
私が、鰤のカツレツを作ることになりました。

三枚下ろし一つにしても、悪戦苦闘です。
ウロコを梳き取り、
中骨に沿って、身を半身づつ切り分け、
さらに割くに取ります。

見ていると、ついつい口も手も出てしまうので、
私は、背中を向けて、カツレツに集中です。

かなり時間はかかってしまいましたが、
自家製の味噌を加えての「あら汁」も、
丁寧にアクを取りながら仕上げていきます。

カマとカブトの塩焼きも、
遠火の強火で、ていねいに焼き上げていきました。
最後に、強火で表面を、美味しそうに炙りました。

鰤のカツレツは、
ネギマの串カツにしました。
IHクッキングヒーターを使って、
ゲストの目の前で、
揚げたてを味わってもらう事にしました。

放課後のロビーには、
授業を終えた学生たちや、先生方、OBまでやって来て、
旬の鰤を、存分に味わってもらいました。

味も、とても評判でしたよ v(^v^)

命を戴いて、自分の命を繋ぐ「いただきます」
食材を得る為に、馳せ走り、
美味しく食べてもらうために料理する―。

そんな気持ちに感謝する「ご馳走さま」

もてなし、もてなされる、喜びを感じた授業でした。

ホント美味しかったよ!!

お疲れ様でした。

写真は上から
1枚目 さあ、鰤は手ごわいゾ!!

2枚目 それぞれの料理に合せて切り分けています

3枚目 あら汁のアクは丁寧に取り除きます

4枚目 タダ飯屋のテーブルには鰤尽くしが並びました







2013/12/03 22:24:00|活動報告
水辺環境学( ワークショップで学ぶ 『食べている水』 )

朝の冷え込みが、ますます身に滲みて来ましたね。
もう師走―。
流行語が豊作だった2013年も、
あとひと月で終わってしまいます。

さて、専門学校の担当授業も、
年内は、11月28日と、29日の2日間で終了です。

28日の野生生物保全学科の2年生を対象にした、
「水辺環境学」では、
ワークショップを中心にした授業に取り組みました。

私達が普段食べている水産物・海産物は、
いったい何処で獲れて、
何処から、私達の口へ届くのか―。

そんな事が感覚的・視覚的に解るワークです。
その名も『食べている水』
プロジェクトワイルドの中のアクティビティーを、
この授業用に、アレンジして実践しました。

用意してもらったのは、
身近にあるスーパーなどの、
食品の折り込みチラシと、世界地図です。

日本人は、
本当にたくさんの水産品・海産物を食べますが、
国産の物は、意外にもそう多くありません。
むしろ、魚食大国だからこそ、
世界各国から、様々な食材が輸入されるのです。

チラシを見ながら、海外から輸入されている、
海・水産物(加工品を含む)の、
商品と、産地と、価格が解る様に、
その箇所を切り取っていきます(ワーク1)

続いては、同一商品で産地が一緒のものをまとめ、
集約しながら、世界地図上のその国の場所へ、
貼り付けていきます(ワーク2)

そうしたら、今回多かったのは、
南米チリ産の銀鮭(サーモン)類が、圧倒的でした。

最近あるニュースで有名になった、
主にアジア諸国から輸入される、エビ
ブラックタイガーと、バナメイエビは、
フィリピン・インドネシアなどから輸入されています。

意外な場所で、意外なものは、
モータリアのタコ。
これは、知る人ぞ知る、日本のお得意様で、
食用のタコの多くは、この国から輸入されています。

ですが、政治背景を感じさせる様に、
今回は、中国産・韓国産の海産物・水産物、
その加工品も含めて、一切、掲載がありませんでした。

それに、ロシアや、カナダ等々から、
この時季らしく、カニの輸入はありましたが、
やはり、この時季ならではの、
シシャモや、数の子が、
今回のチラシには載っていませんでした。
これは、原料の不漁が影響しているのかもしれません。

こんなワークをするだけで、
いかに日本人が、世界の水を食べているかが解ります。

ワークのしめくくりは、シェアリング。
地図の上の食材を見ながら、
感じたこと、気付いたこと、
ポストイットにたくさん書いて、
確認し合いました。

水は、世界で食べられているのです!!

さあ、年内のこの授業は、これで一旦終了です。

学生諸君も、良いお歳を・・・

写真は上から

1枚目 スーパーのチラシは意外な教材なのです(笑)

2枚目 おお、こんな国から、こんな魚がぁ!!

3枚目 地図からどんな事が見えて来たかな?

4枚目 ポストイットに書かれた?を、
    ちゃんと調べよう!!







2013/11/24 8:44:39|活動報告
水辺の環境教育学(エコフィッシング 1) 先ずは魚を知ろう

昨日は勤労感謝の日。
そんな日でも、働いてらっしゃる方がたくさんいます。
私達は、いつも働ける事に感謝して、
日々を送っていきましょう!!

さてさて、昨日ご報告しました、
水辺環境学に引き続き、
今日は、水辺の環境教育学の授業のご報告です。

当方が、実践・推進している、
魚釣りで環境教育―。を、具現化したのが、
『エコ・フィッシング』の、プログラムです。

釣りを、環境学習的な側面から、
七つの要素にカテゴリー化して、
一つの要素をチョイスしても、
また総合的に実践しても、
体験と、学びが出来るようにしてあります。

要素の1は、
『釣る魚を考える』
これは、魚釣りをしようとした時に、
その魚は、何処に住んで居て、
何を食べていて、
どんな形をしていて・・・etc
など、先ずは魚の事を良く見て観察しよう―
そんな項目で、
今回は、子ども達をフィールドに連れ出す前に、
魚の事に興味を持ってもらえる様な、
アイスブレーク的なアクティビティーを、
全員でやってみよう!!
って、事で、自然環境教育学科の5名の学生が、
それぞれ、発表致しました。

いやあ、それぞれ個性があって、
面白いアクティビティーでした(^v^)v

最初は、10分の制限時間を守らせる為に、
タイムキーパーに徹していたのですが、
途中から、余りにも面白そうなので、
飛び入り参加してしまったので、
全てのアクティビティーを、
写真に収めるのを忘れてしまいました(汗)

体験したら、感想を書いて、また体験。
全員のアクティビティーを体験した後は、
全員で感想をフィードバックして、
改善点や、特に楽しかった点を共有しました。

体験中は、全員子どもに戻って、
ギョギョっと、好奇心全開でした!!

トップバッターのSくんは、
参加者の背中に魚を貼りつけて、
自分がどんな魚か当てるって云うもの。

でも、ここにチョッと仕込みがあって、
釣れて欲しい魚と、あんまり釣れて欲しくない魚
で、今日は、こっちを釣りに行こう!!
って、釣りたい魚のお話しをしてあげます。
だったら、釣りもきっと燃えちゃうよね(^v^)

お次はNくん
何やらロープで囲ったサークルの中に
50音が書かれたトランプを敷き詰めて、
お題の魚の名前を、足で踏んで完成させるというもの
これだったら、楽しみながら、
お魚の名前が覚えられそうです!!
バリエーションの変化で、もっと楽しめそうです。

三番手は紅一点のSさん
彼女は、鮭の遡上の体験です。
ブルーシートを川に見立てて、
鮭役の参加者は、腹ばいになって、
激流を上がっていきます。
(他のメンバーは、動きに逆らってシートを引っ張る)
お目当ての石に辿り着いた鮭は、
精根尽き果てて、イクラを産み落とすのです。
私も鮭をやりましたが、こりゃ大変でした(>_<)

四番手は、Kくん
彼は、海底遺跡の探検です。
行く手を阻む人食いザメから、
探検隊は協力し合って、
遺跡の財宝を、見事に持ってこられるか!?
ドキドキハラハラのスペクタクルゲームでした。
BGMの演出もGOODでしたよ!!

トリを務めたのはKonくん
海の食物連鎖を体感します。

プランクトンはエビさんに食べられる
エビさんは、ヒラメさんに食べられる
ラッコは何食べる?
はーい貝さーん!!みんなノリノリです。

プランクトンはふわふわダンス
エビさんは、背中シャキーン!!
ヒラメは直立「かしら〜左!!」
貝は、丸くなって閉じこもり〜
ラッコはお腹で貝とんとん

みんな海の生きものになりきっての
ジェスチャーゲーム。いやあ、オモロイ!!


そんな訳で、
3番目からは参加しちゃったので、
写真はナシよ。許せ〜(*_*;







2013/11/23 22:24:00|活動報告
水辺環境学(魚類学1 魚とは!?)

金曜日は、二十四節季のひとつである
「小雪(しょうせつ)」でした。
文字通り、小雪が降りだす頃という事ですが、
山梨は、ずっと晴天が続いています。

一方、当方が非常勤講師をしている、
妙高の専門学校周辺には、既に初雪も降り、
校舎の隅に、まだ雪が融けずに残っていました。

11月21日の木曜日、
後期の担当授業である、『水辺環境学』と、
『水辺の環境教育学』も、いよいよ始まりました。

先ずは、水辺環境学の授業の報告です。
毎年、この授業の当方が担当する一回目は、
「魚」に、ついて、
きちんと正しい知識を持ってもらう為に、

魚類の進化や、魚類の定義等について、
講義とワークショップで学んでいます。

今年度は4名の学生が受講するので、
初っ端、ワークショップをやってもらいました。

それぞれ一種づつ、違う魚の名前を書いた、
くじを引いてもらって、そこに書いてある魚を、
今の知識と、イメージだけで書いてもらいます。
くじに書いた魚は、
「飛魚(トビウオ)」
「鰻(ウナギ)」
「鮪(マグロ)」
「鮫(サメ)」の、四魚種。


大体見た事はある魚ではあるけれど、
身体の形状や、ひれの位置、
ひれの形、うろこや、魚体の色・・・。
知っている様で、書いてもらうと、
チョッと違うかもぉ・・・。

で、書いた後で、その魚について、
解説をしてもらい、
さあ、果たしてみんなの描いた魚は正しいか!?
と、云う事で、魚についての講義を開始しました。

魚はどの様に進化して、
その生息地に適応して来たのか―。

魚の身体のしくみや、ひれやえらの働き、
内臓のつくりや、捕食するものによって異なる、
口の形や歯の形など、
スライドを使ってのレクチャー。

そして、講義の後にもワークショップの続き。
トビウオが飛ぶ必要がなくなったらどうなる?
ウナギがウナギの寝床を必要としなくなったら?
泳ぎ続けなければならないマグロが、
閉鎖水域に閉じ込められたら?
非常に浅い水域に迷い込み、
捕食する魚種が余り居なくなってしまったら、
サメはどんな形になる?

そんなお題を出して、最初に描いた魚をリメイク!!
面白い形に適応しました。
ずんぐりむっくりのトビウオ
寸詰りのウナギ
ひらべったくなったマグロ
ふかひれが退化してエイの様になったサメ

そんな魚の適応の多様さに、
びっくりしたり、感心したりの、
楽しい授業となりました。

さて、次回は、この頃話題の食材偽証も考えながら、
我々が今食べている、海・水産物の産地について、
学んでいくワークショップを体験してもらいます。

写真は上から、

1枚目・・・マグロって、どんな形だったっけ!?
2枚目・・・トビウオ!? チョッと違う様なぁ・・・
3枚目・・・ジャーン 寸足らずのウナギです(爆)
4枚目・・・あらら、トビウオちゃん太っちゃった!!