| 3月20日の甲斐直心館水曜通常稽古には高校卒業生を含め49人が参加しました。稽古の後、小学校卒業生、中学校卒業生、高校卒業生にそれぞれ記念品を贈りました。中学校卒業生、高校卒業生からは館生、指導者らにお菓子や飲み物をいただきました。ありがとうございました。
稽古は中2中村さんの号令で正座。中3伊藤さんの号令で準備体操、素振りを行い、年代ごとのグループに分かれて稽古をしました。
小学生高学年グループは指導者2人を含め8人で稽古を行いました。切り返し、大きく振りかぶっての面打ち、小手打ち体当たり、小手面打ち、面に対する応じ技、小手に対する応じ技、相掛かりを一周、地稽古一周を行い、最後は指導者2人が元立ちで掛かり稽古をして切り返しで稽古を締めました。動きが多く、少々きつめの稽古でしたが、離脱者もなく、面つけから約40分間集中して頑張りました。
ただ、この日の稽古の中で「約束稽古なのに、真剣に面や小手を打ってきてくれないことがある。先生からみんなに話してほしい」という団員からの指摘がありました。真剣な態度にいささか驚きましたが、その考えはとても大切なことから、子どもたちに稽古の大切さをあらためて話しました。元立ちや応じ技の仕掛けで気を抜いていると、稽古の時間は半分になってしまいます。元立ちこそ学ぶことが多いことに気づくよう促しました。普段から、応じ技の際には面を打つ側、小手を打つ側は有効打突を取りに行くつもりで打っていかないと、お互いに稽古にならないことは話しています。理解できる館生が増えていくことはうれしいことです。 全員で体育館、武道場の掃除をした後、壮行会を行いました。高校卒業生は7人ですが、都合のついた6人が参加してくれました。姓または名前を彫った印鑑と、「至誠惻怛(しせいそくだつ)」と書いた色紙を贈りました。なぎなたでインターハイに出場して活躍した選手、剣道三段に昇段した選手、居合道を始めた生徒、地域の交響楽団にも所属して頑張っている生徒、海外留学に向けて勉強している生徒らさまざまです。 中学校卒業生は6人ですが、この日は女子2人のみの参加でした。「直心是道場」の色紙と、2人とも高校でも剣道部で剣道を高めていく希望がありますので、38の竹刀を贈りました。 小学校卒業生は7人ですが、4月以降も在籍する3人のうちこの日は2人の参加でした。「直心是道場」の色紙と37の竹刀を贈りました。 それぞれから近況や進路についての報告もあり、後輩たちの刺激にもなったことでしょう。来年度、活動の中心になっていく中学2年生を代表して中村さんが贈る言葉を話してくれました。それぞれの館生、団員が成長していることを実感させてくれるありがたい機会でした。
新たな道に進む皆さんに幸多かれと祈ります。 |
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