山梨県剣道連盟(山本洋一会長)は4月20日、小瀬武道館で、令和7年度伝達講習会と審判講習会を開きました。
伝達講習会は、4月5日〜6日に千葉県勝浦の日本武道館研修センターで開かれた第60回全日本剣道連盟中央講習会の内容を伝達講習するものです。中央講習会に県連盟から派遣された前田美枝教士七段(指導普及委員、女子委員長)、鷹野裕之教士七段(総務部担当理事)が講師を務めました。審判講習会の講師は山口明生教士八段(副会長)、坂田秀晴教士八段(副理事長、指導普及委員長)が務めました。
県内の70代から20代、剣道教士七段〜初段の会員約120人が受講しました。
開講式では山本洋一会長があいさつし、講師を代表して山口副会長が講師代表あいさつをしました。
【伝達講習会】
1.令和7年度全剣連の事業計画ほか(中期計画進捗状況)
2.コンプライアンスの徹底
3.試合・審判の留意点 並びに今後の展開
4.指導法 稽古
5.女子委員会からの報告(女子委員会活動内容とお願い)
6.木刀による剣道基本技稽古法
特に基本9「胴打ち落とし面」の指導上の留意事項
7.日本剣道形
8.中央講習会の質疑応答でのつば競り合いの解消について
※中央講習会指導法実技の中で 切り返しでは受け方も非常に重要。受け方で左手が高い位置にならないように、また、左手が左右に動くのではなく、左手はほぼ中心から外れないように受けることも大切。 という内容の指導法広州があり、その伝達をしました。
この内容に対し、伝達講習会の後で受講者から、「ふだんは左手が左右に動く受け方をしているが」というご質問がありました。
切り返しの受け方については「剣道指導要領」に受け方について詳しく書いてありますので、抜粋します。
伝達講習会でお伝えしたのは(2)の受け方です。
【連続左右面の受け方】
(1)引き入れる受け方
特に初心者・初級者の打ちを受ける場合に用いられる。
竹刀を垂直に立てて、左拳を体の中心から左(右)に寄せて、相手の左右面打ちを引き込むようにして受ける。
(2)打ち落とす受け方
技量の上達した者の打ちを受ける場合に用いられる。
左拳を体の中心から外さずに、相手の打ちを迎えて手の内を働かせて打ち落とすようにして受ける。
【審判講習会】
審判講習会では受講者が山口講師、坂田講師の2グループに分かれ、審判実技を行いました。模擬試合者として甲府工高、富士河口湖高剣道部員に多大なご協力をいただきました。
まず、審判員は万全な体調で臨むこと、しっかりと有効打突の見極めをすること、特に相面の際に反対に旗を上げない見極めなどの大切さを認識した上での実技講習となりました。位置取りでは切れ込む動き、副審が中心となった二等辺三角形の場合の位置取り、審判旗を上げる角度、引き分けの際の表示方法などについて繰り返し、指摘や指導がありました。
審判講習会後、数多くの模擬試合をしていただいた両高校剣道部員の協力に互礼をかわし、拍手で健闘をたたえました。ありがとうございました。