| 甲斐直心館の土曜朝稽古(小学生以下の部)を5月31日、午前7時10分から道場で行いました。雨上がりの中、午前5時20分に16度だった室温は18度に上がり、湿度は75%でした。最初から扇風機も回し始めました。
中学生の部参加者と入れ替わりに、朝7時少し前から小学生以下の子どもたちが道場に入ってきます。大きな声で「お願いします」「おはようございます」というあいさつができると、きっと気持ちのよい稽古ができるでしょう。
大会の時に実感すると思いますが、ふだんから最低週1回は朝早くに起きて剣道の稽古をする習慣をつけておくと、朝早くから行動する試合や大会の時にも対応しやすくなります。夜の稽古ばかりだと、実際の朝早くから始まる大会で、力を発揮できずに終わってしまったという例は少なくありません。
この日の参加者は稽古に水曜、水曜、土曜と3回連続で参加してくれている体験入門の小4生を含め22人でした。号令は中学生の部から引き続いて参加している小6中田さん。正座の後、5種類の素振りを各30本、計150本行いました。まず基本的な素振りをしっかり覚えてほしいということで、ここのところ14種類ではなく、5種類に絞っています。なかでも三挙動の素振りは30本でもかなりきついものだと感じます。
素振りの後の着装点検で胴紐がほどけてしまう館生が毎回、必ず数人はいます。正しい結び方を覚えるために、毎回の稽古で胴紐や面の着け方を確認しています。 水分補給した後は足さばきの稽古です。剣道では「一眼二足三胆四力(いちがん・にそく・さんたん・しりき)」といわれるくらい足さばきがとても大切です。伊奈ケ湖の水鳥の例をお話ししました。この日は右足前の送り足と、体のバランスを取るため、左足前の送り足も行ってみました。 不思議なことに、いつもは右足前の送り足がうまくできず左足が右足を追い越しがちな低学年が、「左足前の送り足」に取り組んだところ、いつもより素晴らしい右足前の送り足ができていました。
歩み足のすり足なども行いました。道場の杉の一枚板の上では誰もが滑らかな足さばきができるようです。踏み込み足、連続踏み込み足、三方向の踏み込み足も行いました。竹刀を構えての空間打突も行いました。跳躍面素振り50本で前半を締めました。
面着けの方法を確認し、切り返しを行いました。切り返しでは発声、呼吸の仕方、左右対称の振り角度などに注意しながら稽古をしました。6年生がお手本を見せながら、連続技も稽古しました。 締めくくりは地稽古で、小4以上と、小4以下に分かれて3〜2回行いました。小4は5回行ったことになります。積極的に攻めて打つ機会をつくりだしている館生も少しずつ増えています。切り返しで稽古を終え、締めくくりに全員で円くなって跳躍面素振り50本を行いました。この日の稽古参加者は跳躍面素振りだけで130本を振ったことになります。 稽古終わりに、聖心剣友会大会の参加者、敢闘賞、本部審査会合格証書を水曜の稽古の際にお渡しできなかった3人にお渡ししました。
早くも本年度第1四半期まとめの6月に入ろうとしています。6月は大会がほとんどないからこそ、じっくり剣道を充実させる好機です。自分の剣道のよい点、修整した方がよい点を確認し、努力、研究、工夫をして全般的な向上につなげていきたいものです。 |
|