 ○…山梨県剣道史上初の全中個人3年連続出場という前人未到の偉業を達成した山梨大附属中3年の名取李夏選手。県予選では1年時に準優勝、昨年は優勝という抜群の実績を持つだけに、3年連続で決勝進出なるかに注目が集まった。 この日は2回戦から登場。4回戦までメンばかり2本勝ちの圧勝。準々決勝で渡辺里穂選手(田富)に面を先取した後にドウを返され、タイとなったものの気迫あふれるメンを奪って準決勝に進出。櫛形中の深澤日菜子選手(櫛形)にメンの一本勝ちで全中出場を決めた。 女子個人決勝は昨年と同じ有賀眞紀選手(甲府西)との顔合わせ。14日の山梨県下女子学年別剣道選手権の決勝でも同じ顔合わせとなったが、この時は有賀選手の気迫の前に敗れていた。 名取選手は「有賀さんがこの前はどういう動きをしていたのか思い出して、考えながら戦いました」。延長に入ると、有賀選手がメンに跳んだところを思い切ってコテに跳び込み、2連覇を決めた。 名取選手が大将を務める山梨大附属中の女子チームもここ2年間で急成長。2年前はぎりぎり3人で団体戦に出るのが精いっぱいの状態だったチームが「名取李夏さんの効果で、女子剣道部員が増えた」(有賀雄三監督)こともあり、中学校から剣道を始めた選手たちが有賀監督の指導の下、着実に腕を上げ、昨年の県中学校新人大会で3位に入っていた。
今大会は初戦で竜王北に4−0で快勝して好発進すると、吉田に5−0、準々決勝の甲府南西に4−1、準決勝で櫛形に2−0で勝利し、決勝に進出。有賀眞紀選手が大将を務める甲府西と対戦した。昨年も県制覇をしている甲府西の選手層の厚さの前に先鋒から副将まで敗れ、団体戦としての勝負はついたが、大将戦で名取選手は有賀選手から一瞬の隙(すき)をついて引きメンを決めて勝利し、意地をみせた。
名取選手は「団体は新人戦3位の結果を受けて、もう一つ上を目指そうという目標を立てました。有賀先生に指導していただきながら、週2、3回みんなで基本稽古を中心に取り組んできた成果が出ました」と話した。
3度目の全中に向けては「1年生の時はどんな大会なのかも何も分かりませんでした。2年生の時は、とても緊張してしまい、思うような試合ができませんでした。でも今年は、自分に自信もついたので、全国でまず1勝を挙げ、入賞したいです」と熊本の地での活躍を期す。
※写真は団体戦決勝・甲府西戦で引きメンを決める名取李夏選手=小瀬武道館
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