おはようございます。
昨日は良いお天気でしたね
寒さの底は抜けたようで、
日差しの温もりに、ほっとしています。
ところで、土曜日の夜に開催された、
オンラインでの勉強会参加の報告です。
開始時間に間に合わず、
15分ほど遅刻で入室―
講師の方の講義が既に始まって居りました。
スタート直後のお話しは聴けなかったものの、
話題は丁度、
海藻類の「枯死」について、
話されている最中でした。
この中で、釣りとも関連付けられる、
とても興味深いお話しを聴くことができました。
現状、
海藻類(特にコンブ類)の、
枯死エリアの南限と北限が、
いずれも北上(言葉が正しいか分からないが)―
している状況がある事が分かって来た―
と、云う報告があった事が1つ。
更に、それに呼応するように、
藻類を食べる魚類の棲息エリアも広がっている―
と、云う報告がありました。
その代表格の魚として名前が挙がったのが、
アイゴと、
ブダイでした。
特に
アイゴについては、
相当、海藻を食い尽くすので、
枯死を予防する為には、
こうした魚類を食用として利用する―
こうした方向性を考える必要があるでしょう・・・。
そんなお話しでした。
一昨日の投稿の中で、
新潟エリアでのアイゴの大量発生―
に、触れていましたから、
正にタイムリーなお話しでした。
その後、更に興味深いお話しがありました。
が、その話題については、
別途、もう1つある、
HOOKかんきょう『協育』事務所のブログで、
後日に報告する事に致します。
なので、こちらのブログでは、
独特な磯臭さと毒がある事で、
特に関東圏では、食べる事に対して、
敬遠されている
『アイゴ』について、
その
食の可能性を探ってみたいと思います。
実は、この
アイゴこそ、
自分が海の水温の変化を感じた魚なのです。
伊豆で初めて釣った時はまだ中学生でした。でも、
アイゴ釣りが盛んなのは、
和歌山県以南である事―
なので、
棲息エリアも
関西圏以南である事―
なのを、あの釣り漫画に添えられていた、
コラムで知っていました。
また、
アイゴの事を
『バリ』と、
関西では呼びます。
なので、そんな魚が伊豆で釣れた事を、
とっても不思議に感じていたんです。
その頃は、地球温暖化も気候変動も、
言葉すら知らなかった時代です。
でも、そんな
アイゴが釣れたことで、
海にいつか何か起る―
漠然とした不安みたいなものを感じていました。
でも、釣った
アイゴを食べてみると、
思いの外美味しくって、以降、型の良い個体は、
食用に持ち帰る様になりました。
最初に食べたのは、やはり
「お刺身」でした。
父が捌いている最中は、
その臭いに鼻をつまんでいました
が、皿に盛られたお刺身は、
透き通る様な白身で、
コリコリっとした食感の中に、
ほんのり甘みを感じて驚いたんです
他に試してみた料理方法は、
煮魚・
フライ・
鍋料理・・・
色々、やってみましたが、どれも美味しかったです。
おそらく、毒がある事や、
磯臭い事が利用のネックになっているとしたら、
美味しい魚を食べ損なっている―
と、云う事を先ずお伝えします。
ですが、
予め下処理されたアイゴが、
市場に出回り、その味を多くの人が知る事になれば、
きっと、
「ウマイ魚」として、
普通に流通する魚になる事でしょう。
それくらい美味しいお魚である事は、
間違いありません。
では、自分がどうやって食べるといいか、
まだ試作もしていない段階ではありますが、
仮レシピを付けて、提案してみますね。
こんなのどうでしょう
1 アイゴのピカタ ラタトゥイユ添え2人前の材料とレシピ
アイゴ(30aほどの個体)1尾
背ビレ・腹ビレの毒腺を、
キッチンバサミ等で予めカット
アイゴは3枚下ろしにして皮を剥いで置く
腹骨は剥いて、中骨と一緒にスープを作りたい
片身をそれぞれ2切れ(或いは4切れ)に切る
(個人的には、2切れにして大きめが好き)
切った身を、バットに置き、
塩(岩塩でも可)・コショーをして、
軽く小麦粉を振って置く。
キッチンペーパーを被せて冷蔵庫で暫く寝かせる
ボウルに溶き卵2コと、
粉チーズ大さじ1くらいを入れて混ぜる。
パセリのみじん切りを入れても美味しいと思う―
以上が、ピカタの下準備
ラタトゥイユの材料
にんじん2分の1本・ズッキーニ1本・タマネギ1コ
ほか、なすとか、マシュルームとか、
好きな野菜を賽の目にカットしておきます
フライパンにオリーブオイルをやや多めに敷いて、
火を着ける。先ず、ニンニク1〜2片を焦がさない様に
しながら焼いて、香りを付けたら一旦取り出す。
香りの付いたオリーブオイルに、
固い素材の野菜から順に入れて、
中火でゆっくり炒める。
味付けは、先ずは塩とコショーのみ。
各素材が透き通るくらいに炒まったら、
ホールトマトを加え、更に炒める。
トマトを加えず、角切り野菜のみでも可
ラタトゥイユは別皿に取り出して置く
ラタトゥイユの材料を炒めた残り汁は活用し、
同じフライパンでピカタを調理します。
先に寝かせたアイゴの切り身に、
溶き卵とチーズの衣をたっぷり絡ませて、
オリーブオイルを大さじ1〜1.5ほど敷いて、
フライパンで焼き色が付くまで焼く
チーズが焦げる良い匂いがして来たら食べ頃かな?
焼いたピカタを更に盛り付けて、
ラタトゥイユを上からかけてできあがり。どうでしょうか。
この様に調理すれば、臭いは全く気にならないと思うし、
きっと美味しい筈―
です
水曜日の伊豆釣行で、もしアイゴが釣れたら、
試作してみようかなあ・・・
写真は、以前兵庫県で釣って食べるプログラムを
行った際に釣れたアイゴの調理中のもの。
見えてる渦巻き状のハラワタが臭いの根源です。
ここを、絶対に潰さないように取り出します。