さあ、夏と云えば怪談ですね〜

今日の投稿で、ちょっとヒヤっとしてください。
釣りをされる人って、
なかなかの恐怖体験されてますよね〜

時に、通り慣れている道を間違えて、
何度も同じ場所に出てしまったり・・・
ミステリーゾーンに迷い込んでしまった―
そんな感覚も覚えた事ってありませんか。
いやあ、怖いですね〜。不思議ですよね〜

と、云う事で、
今日は
ユーレイのお話しをしましょう。
夏の夜
海の上で行われる
ユーレイ退治のお話しです

その
ユーレイは、正に神出鬼没―
時にふっと現れ、消えたかと思うとまた現れる・・・
その姿は闇夜に妖しく輝く銀ピカで、
ゆらゆらと動きます。
目は大きくギョロっとして、
口は裂けています。
鋭いその歯にちょっと触れただけで、
出血してしまう事もあるんです。
ところで、有名なこの句はご存じですか?
幽霊の
正体見たり枯れ尾花この句を詠んだのは?
そう。
松尾芭蕉ですね。
尾花と云うのはススキの事です。
ざわざわと揺れて気味悪く、
背が高い影が覆い被さってくる・・・
昔は夜は本当に闇で、
回りに何があるか分からずに、
幽霊だと思っていたもの―。
それは、一面のススキ野であった―
と、云う句です。
では、銀ピカに妖しく光り、
目は大きく、口は裂けた・・・
の、正体やいかに!!
って、この釣りをやった事ある人なら、
もう分かりましたでしょ

そう。
タチウオです。
この魚がユーレイだと言われる理由が、
幾つかあります。
その話しと、このタチウオ釣りで、
釣果を伸ばす、言わばゴーストバスターズに、
なれるコツを伝授致しましょう(^_^)v
まあ、ホント静岡住みの時には、
タチウオには散々お世話になりました。
一時期、冷凍庫がタチウオのストックで、
満タンになっちゃった事もありました。
だって美味しいんですもん。
こんなユーレイなら、会いに行くっしょ

タチウオは、各地で様々な釣り方がありますので、
ここでは、自分が腕を磨いた駿河湾での、
船釣りによる、タチウオの夜釣りについてです。
蒸し暑い、できたら曇った夜が、
狙い目だった気がします。
現世でも、何か出て来そうな風もない熱帯夜・・・
仕掛けは両天秤・または片天秤に、
ナイロン、またはフロロカーボン6〜8号くらいの、
ハリスをおおよそ一ヒロ(1,5b)とって、
その先にワイヤーリーダーと、
集魚用のタコベイト付けた1本針の仕掛け―
両天秤の場合は、左右のアームに1本づつの、
2本針仕掛けがスタンダードでした。
そして水中ライトを、
オモリを下げる装着し、その下に胴突オモリ―。
おおよそ80号〜100号のサイズです。
割と重たいサイズを使うのも理由があります。
ポイントに着くと、
やおら船上では集魚灯が灯され海面を照らします。
暫くすると、イワシやら、アジッ子だの、
サバッ子だの、ヒイカだの、
ベイトが動き始めます。
エサは、サバかサンマの塩漬けの切り身―
脂の多いヤツが食いがいいですよ

タナは最初は深め40〜60bくらいだったかなあ・・・
タナで止めたら、徐々に誘いあげます。
ゆっくりと手で巻きながら、
時にアタリをききながら、
巻き上げていると、コツンと何か触ります。
これが実は、ユーレイの前アタリ―。
ここで一端、巻くのをやめてポーズ・・・
更にコツンとアタったら、
少しラインを送り込む・・・
そこでまたポーズ・・・
で、グンッと強いアタリに変ったら、
アワせます。がっちり食わせる為に、
結構ガツンとアワせましたね。
すると、途中でふっと軽くなったりします。
これは、泳ぎ方が変ったんです。
捕食する時は下から狙っているので、
コヤツらは、おおよそ垂直に立って泳いでます。
そう。こう言う泳ぎ方もできるので、
タチウオの語源は「立つウオ」と、
云う節もあります。
一般的には、
「太刀(たち)ウオ」が、
通説です。
捕食後は潜ろうとするので、下向き、
または普通の魚の如く水平に泳ぎます。
なので、軽く感じます。
当然ですが、本当にバレてしまう時も、
軽くなるので、見極めが肝心です。
また、タナがめまぐるしく変わります。
浅くなるときもあれば、急に深くなったり、
魚探からふっと姿を消す場合もあって、
そんな時は、海面直下がギラギラ・・・
なんて事もあります。
これが、
ユーレイと呼ばれる所以で、
まさに神出鬼没、どこにいるか探り合うのが、
この釣りの醍醐味だと思います。
なので、軽いオモリだと、
仕掛けのオマツリがおき易いので、
自分はおおよそ80号で通してましたネ。
それに、完全食い上げのアタリだったりすると、
突然、道糸がふけますので、
これは糸を張って聞きアワセが有効でした。
食いの良い晩は、40本以上釣れましたが、
釣りすぎということはなく、
近所に持って行けば、
喜んでもらってくれましたね

浜の人たちは、ほぼご自分で捌けますから、
可能な限り釣りたてをお渡ししました

この
ユーレイ撃退法も、
きっと、どんどん進化してるでしょう。
古い!!
って、思われた方も、いらっしゃるかもしれませんね。
今は、その風貌から、
ドラゴンフィッシングなんて云われてますよね。
けど、真夏の夜の
ユーレイとの対面は、
嬉しく美味しゅうございましたとさ

ゴーストバスターズ♪♫