海洋道中のプログラムの中で、 やはり最高のメインイベントは、サバイバル踏破だ。 各班が、重いリュックを背負って、 1泊2日で、八丈島を一周するのだ。
このプログラムを経て、 子供たちは、協力することの大切さを覚え、 仲間がいることの素晴らしさに気付き、 その仲間と一緒に、やり遂げることの歓びを知る。
指導者も、同じ気持ちで子供たちを支え、 パトロールしながら島を回る。 最も過酷なのに、最も子供たちの記憶に強烈に残る、 素晴らしいプログラムだ。
今年は、登龍峠から南回りで踏破する 1班、5班を追いかけることになった。
1班は、オール男子で朝から元気バリバリ。 長い道のりをもろともせず、ずんずん進んだ。 驚異的なスピードで、難所の登龍峠も難なく制覇。
一方、5班は、身体の小さい子も居たりで、 最も長い距離を歩かなければいけないのに、 なかなかペースが上がらない。 昼食を摂る予定の中之郷へはまだ遠く、 末吉手前で、脚が止まっていた。
予定を変更して、末吉で食事する様にアドバイス。 ビバーク地の横間ヶ浦へ、日没までに辿り着けるのか・・・。 とにかく、お昼を食べたらピッチをあげてと伝え、 またパトロールへ戻った。
そして、自分達も昼食を済ませ、 真っ先に5班のケアーに向かう。 あのペースなら、まだ中之郷辺りか・・・。 でも、末吉手前まで戻っても見つからない。 どうした!? まさか・・・。
一抹の不安を抱えて、唯一の楽しみである、 「ふれあいの湯」へ、向かう。 ここまで来ているのか!!
居た。5班が居るではないか!!
あの遅れを一気に取り戻して、 ビバーク地の直前まで来たのだ。
彼らの頑張りは凄い!! 聴けば、お昼の後は黙々と歩き続けたんだそうだ。 それにしても、一気のまくりに、 担当カウンセラーの自分の胸も熱くなった。 ふれあいの湯には、1・3・4班も来ていた。
しかも5班は、大坂トンネルの夕景に合わせて 時間調整をする余裕もあった。
逆光なかで、横間ヶ浦を上から見下ろしていた。 彼らの顔を沈みかけた夕陽が、眩しく照らしていた。
こんな風に、サバイバル踏破は、 自分達指導者にとっても感動なのだ。
5班全てが全員で、島を歩き切った。 島の人たちも、気軽に声をかけてくれたり、 頑張る子供たちに、豪華な差し入れまで惜しげなく下さる。
このプログラムの重さと、凄さを、毎年味わっている。
今日のレポートは、 チョッとドキュメンタリーチックに書いてみました。
写真は、上から
BCの朝焼け 最高の朝陽が、彼らの出発を見送ってくれます。
2枚目 うっすらともやがかかる登龍峠を、5班が歩いていました。
3枚目 末吉をハイペースで通過した1班 余裕の給水風景です。さすが、あっぱれ日本男子!!
4枚目
大坂トンネルを過ぎて絶景の夕陽。 今夜は、あそこに泊るんだと、横間ヶ浦を見下ろします。 |