子ども達が出発して暫く時間が経って、 いよいよ指導者のパトロールも始まります。
指導者が3台のクルマに分乗して、 各班の給水とケアに当ります。 運転手は、各車それぞれ経験者が務め、 予め割り当てられてられた班を追い掛けるのです。
タイソン車には、 今年初めて指導者に加わったYさんと、 Sさん(お名前の方の頭文字を取りました)の3人で、 4班・3班を追い掛けます。
既に2班に体調不良者が現れ、 救護の3号車が向かって行きました。
一方、4班は信じられないハイペースで進んでいました。 朝の8時半には、既に大坂トンネルに達し、 ずんずん進んでいると云う情報を聴き、 これは速すぎる―。と、云う事で、 慌てて水を準備して、先ずは大坂・樫立に向かいました。
余りに速いペースだと 現状、ベースキャンプで体調の回復を待っている、 メンバーの合流が逆に難しくなってしまうからです。
このままのペースで歩き続ければ、 下手をすれば、ビバーク地の「末吉」には、 お昼には着いてしまいそうな、オーバーペース。
タイソン車が4班に追いついたのは、 既に大坂トンネルを抜けて、 樫立の「ふれあいの湯」の、手前でした。
「お疲れさん、随分と速いなあ!?」 「全然、余裕っす!!」 班長のSくんが、笑顔で答えました。 「暑いから、給水しよう」と、脚を止めさせ、 リーダーのもうちゃんに、 ペースが速すぎる事を伝えました。 「このペースのままだと、 BCにいるYを合流させられない・・・」 少し時間を稼ぐ様にと、アドバイスしました。
一方、今年は熱中症を起こさせない事を確認し、 必要な水は、躊躇せず給水する―。と、云う事で、 そのお水には「氷」を、入れて、 飲み易く、美味しい水にしてあげる事にしました。
声を掛けると、空っぽになった水筒やペットボトルに、 水を満たしてあげました。 おいしそうに喉を鳴らして飲む姿を見ると、 やっぱり、嬉しいものです。
でも実は、この「空っぽの水筒」が、 後で、意外な物議を醸す原因になっていたとは、 指導者の我々にも、想像が付きませんでした。
結局4班には、コース予定になかった 『裏見ヶ滝』を、見学させて、 そこでお昼を摂らせる事にして、 ここで、BCに残っているYくんを、 合流させようという事になりました。
写真は、裏見ヶ滝で、 Yくんを、合流させた時のものです。
もう一つの担当である3班も、とても順調です。 4班をケアした帰り道、 食事予定の『大越鼻灯台』の、 休憩所で捕まえました。
朝食を食べている最中でしたが、 「タイソン、へびがいるんだよ」と、 子ども達が一点を指差します。 「どんなへびだったの?」 「そこで、もう死んじゃってるからみてくれる?」 「おお、どれどれ・・・」 「ん!?」 「どうしたの、このへび」 「ここに来るチョッと前に見つけた!」 「Mさんに見せたくって持って来た」 得意げに話してくれました。
直ぐにVLのありちゃんを呼びました。 「このへびマ○シだぞ。どうやって持って来たの?」 「死んでいたから、そのまま素手で持って来たみたい」 「バ○ヤ○ー!!何でほっとけって言わなかった」 と、ありちゃんを一喝!!
子ども達がへびを見つけて、 面白がる気持ちはわかります。 だから、他の人にも見せたい気持ちも、 良くわかるのですがこれは問題です。
本当に知らないというのは厄介なもので、 もしまだ生きていたらと思うとゾッとしました。 なぜなら、島にマ○シがいるのは知っていましたが、 17年も行っていて、遭遇したのは初めてでした。 それに、離島が故に、 血清の保存があるとは限らないからです。
しかも、もっと大きい同じへびも見たのだとか!? それを聴いて再び、ゾッとしてしまいました。 本当に何もなくて助かりました。
ありちゃんは、短大で保育を学んでいますから、 知らないでは済まされないので、 タイソンからお目玉をもらいました。
折角順調だったのに、全員を集めて、 3班はタイソンからおこごとでした。 特にありちゃんには、厳重注意しました。
そんな事がパトロールの前半で起きていましたが、 ペースも、体調も、 至って順調だったのが、かつの5班でした。 中之郷付近で見つけた時には、 お昼ご飯の、お米を炊く量を間違えて、 完食するまで時間が掛かったと言っていましたが、 それもその筈、 どうも2食分を一気に炊いちゃったらしい・・・
それでも、その量を食べちゃったと聞いて、 またまたビックリでした。 それに、差し入れで戴いたスイカも、 まるまる1玉、食べちゃったようです。 まあ、よく食う班は、元気です。 頼もしいです!!
スノーケリングが楽し過ぎて、 耳が日焼けですごかった、 「○っちー」のあみ出した、 新しい給水方法も見せてくれましたとさ(*^_^*) |