例えキャンプではあっても、 やはりゴミは相応に出てしまうものです。
海洋道中の取り組みの中で、 我々が最大の目標は、 「来た時よりも美しく!!」です。
ですから、ゴミの量を減らすために、 分別は勿論、他にも様々な取り組みをしています。
例えば、燃えても害のない紙類のゴミは、 薪への着火に使います。 割り箸が出た際も着火材にします。
ペットボトルは中を洗浄し、 ラベルとキャップを分けます。また、プラ製品は、 表示に従い分別します。
食事の際に出る生ゴミについては、 極力、食べきれる分だけ炊いて、 残飯を減らす努力を怠らず、 食材も食べきる・使い切るを、 基本に残食自体を無くす取り組みを続けています。
こうした取り組みをずっと続けていると、 ゴミが不自然な場所にあることについて、 子ども達が、違和感を覚えるシーンも度々出てきます。
2018年度の海洋道中では、こんな事がありました。 スノーケリングで使わせて戴いている海岸から、 少し離れた岩場が多い場所に、 多くの漂着ゴミを見つけた子ども達―。
自主活動でスノーケリングをする子ども達の中から、 「どうしてもあのゴミを拾って綺麗にしたい―」と、 問題提起があると、多くの子どもが同調し、 この年は、スノーケリングじゃなく、 ビーチクリーンをしようと言う流れになりました。
これを島の方に話すと、 先ずこのゴミがあった事に対して子ども達への謝罪と、 「ぜひ、お手伝いしてください。」と、 協力の意思を示して下さいました。
これは、指導者側から何のアプローチをした訳ではなく、 あくまでも自発的なアクションだったのです。 環境への意識が、確実に広がっている事に感動しました。
が、あいにく台風の接近で、自主活動そのものが、 中止となってしまった為、 この活動は実践には至りませんでしたが、 これこそ、環境教育の真たるものだと思いました。
プラスティックゴミなどによる海洋汚染を、 これ以上悪化させないために、派手なことではなく、 出来ることをコツコツ続ける事―
それこそが最も求められているのではないでしょうか。 子ども達の意志の力に感動した夏でした。
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