いよいよ平成最後の師走となりました。 穏やかで暖かな師走の入りとなりましたが、 皆さん、どうか体調管理には、 お気を付けくださいね。
さて、先にこのブログで紹介させて戴きましたが、 日差しが柔らかい初冬の一日、 西湖のハッピービレッジさんの自然教室に、 再び呼んで戴きました(^◇^)/
前回は、日本で唯一、 この西湖で命を繋いで来た「奇跡の魚」、 クニマスが、この富士山麓の西湖で、 どうして「適応」できたのか―。 それを考えるワークショップを、 地元の小学生と一緒にさせて戴きましたが、
今回は、この「適応」を、更に発展させて、 同じ環境の下で、様々な生きもの達が、 どの様に関わり合っているんだろう? そんな事を考えるワークショップでした。
今回来てくれたのは、 前回も来てくれた子が3人と、 新たに、小学2年生の男の子が加わった、 4名の元気なお友達です。
午前中は、 ハッピービレッジの理事長さんご夫婦が、 富士五湖のうちの3つの湖を、 眼下に眺める事ができる眺望スポット、 三湖台へ、ハイキングに連れて行ってくれました。
ハイキングの途中で、 予め理事長さんに相談して、 「自然の落とし物―」と、して、 気に入った「宝もの」を、 幾つか拾って来てねって、伝えておきました。
そして、理事長さんのお気に入りの場所で、 絵本の読み聞かせもしてもらって、 午後から、自分が合流する―。 って云う趣向にしました。
とってもお天気が良かったので、 きっとお弁当、凄く美味しかったんだろうなあ・・・。 な〜んて、思いながら、 アクティビティーを仕込みながら、 彼らの到着を待っていました。
「オーイ!!」 子ども達の元気な声が、段々、近付いて来ます。 「おかえり〜、また会えたね!!」 って、事務所でお出迎えです。 で、プログラムの前に、 冷えた体をお茶であっためよう!! って事で、暫しティータイム。
「ほら、こたつにあたったら出れなくなっちゃうよ」 ってな事で、30分ほど休憩して、 プログラムの始まりです。
拾って来てくれた「宝ものは」、 後で披露してもらうこととして、 先ずは、環境に適応するために、 生きもの達がしてる事ってなんだろう?
そう。それは、食べる事。 でも、自然はキビシイので、 食べてる生きものもまた、 誰かに食べられちゃうかも・・・。 その為にどんな手段をとるのか―。
それを感じるアクティビティーからスタート!! ロープで仕切った向こう側に、 幾つか、「人が作った物―」を、 紛れ込ませてあります。
さあ、その「人が作った物」は、 一体、何個あるでしょう!? それを、よーく目を凝らして探してみます。 でも、見つけても「あったー」なんて、 言ってはいけません。口に出して数えてもいけません。 静か〜に、自分だけの目で確かめるのです。
正解は12個―。 だったんだけれど、 1回目の正解者は無し!! 「ぜんぜん、足りてないよ〜!!」 「えーっ、うそぉ、ないよ〜」 大体、半分くらいしか見つけられませんでした。
「さあ、みんな少ないからもう1回だよ」 「よ〜し」気合いが入って来ましたよ(^v^)
ゴールで正解を、そっと耳だけで聴きます。 「おしいっ!!」 5年生の男の子が、ニアピンです。 一方、低学年の男の子は、 まだ、まだピンから離れてるぞ〜!!
「さあ、これが最後3回目だよ」 「じゅうにこ!?」 やっぱりさすがに上級生です。 5年生の2人が、見事に正解!!
じゃあ、何があったか確認しよう。 って事で、答え合わせをしました。 イチバン分からなかったのは、 どうやら、栗のおもちゃだった様です。 ありそうなだけに見つけられない・・・
こんな風に、身を隠したり、 周りの景色に紛れてしまう事で、 えものを捕まえたり、 敵から身を隠したりしてるんだね。
「忍者みたーい!!」 最年少の1年生が言いました。 「そだね〜!!」 つかみはOKでしたね(^u^)
お次は、色を探すアクティビティーです。 「なんで、木は葉っぱの色を変えるのかな?」 「同じ木の葉っぱなのに、ほら色が微妙に違ってるよ」 「ほらほら、ここんとこ、この色とおんなじだよ」
って、ドングリの割れたすき間から見えた、 中身のなんとキレイな色かっ!! 「すごいね〜。みんないっぱい見つけるねぇ」 なんて色探しをしていたら、 「色オニやりたーい!!」 なーんてリクエスト。
「おっ、イイね〜!!」なんて、 チョッとノッたんだけど、理事長さんから、 「ここで野に放つと、終わんないよ〜」 って、そっと耳打ち―。 「そ、そだね」って、納得(>_<)
「じゃあ、おやつにしよう」 と、声を掛けて、事務所に戻りました。 ココアとマシュマロのおやつが済んで、 さあ、いよいよ宝ものの披露です。
全員で拾って来た「宝もの」を、 シートに広げます。 「おっ、すごいね〜」 2年生が拾って来たのは、結構おっきな石です。 5年生の男の子が拾った中にも、石がありました。
「じゃあ、お気に入りを1個決めて」 それぞれがお気に入りを選び出します。 「では、ここからそのお気に入りの物語を作ってみよう」 「えー」っと、聴いてないよの視線が集まりましたが、 「これから、タイソンがお題を出すからね。」 「それについて話してみて。 じゃあ、お気に入りにした理由からだよ」
みんなそれぞれに、 宝もののストーリーを考えてくれました。 生れた場所や、どうしてその場所にいたのか? お友達はいるのかな・・・ とか、お題に答える形で、 ストーリーが語られていきます。
みんな素敵なサイドストーリーを語ってくれましたが、 今回は、初めて参加してくれたKくんの 宝もののサイドストーリーを紹介しますね。 彼は、2年生の割には体がおっきくて、 でも、とってもいいキャラを持った子です。
なんと宝ものは、「石」です。 それも、1キロ程もありそうな立派な石です。
どうして気に入ったのかは、 持って帰れるギリギリのおっきさで、 「ぼくを呼んでたから・・・」だそうです。
生れたのは(たぶん)ずっと前(何年前だろう) 三湖台ができた頃かな(Kくんよりず〜っと長生きだね) どけたらダンゴ虫がいるかなって思って・・・ (いなかったんだね。でも、いい隠れ場所だね) あったかいんだ(わかる、わかる!!) でも、重かったあ(おつかれさま)
って、感じで生きもの達に、 あったかい隠れ場所を提供していた、 石おじいちゃんでした(*^_^*)
他には、 中のたねが、ひらひらと飛んで行って、 でも、ちゃんと形で残ってる。
(そっかその種はどんな形かな?) プロペラみたい。 (あのあと、あそこに残ってたらどうなるかな) 誰かにカリカリ(誰かな?) リス!!(そっか森のエビフライだね)
って、語ってくれた、 これは、松ぼっくりさんでした。
自然の全ては、色んな繋がりを持って、 バランスを保っています。 その全部が「適応」に、繋がっていくのかもね・・・ そう。命はぐるぐる回っています。
そんなお話しをして終わりました。
子ども達が語ってくれた自然のストーリー、 その中に人間も入って、 仲良くできると素敵だよね!!
さすがに富士山麓。 日が陰ると、たちまち肌寒くなりました。
子ども達の保護者さんが迎えに来てくれました。 また会おうね!! 約束しましたよ。
これから富士山麓は、厳しい冬です。 早くあったかくなれ〜!!
そりゃ、気が早いがなあ!! そだね〜
次の春、花咲く頃に会えるかな(^◇^)/
写真は上から
1枚目 さあこれから、自然の仕組みを感じてみよう。
2枚目 うーん、難しいなあ・・・。人工物は幾つ見つかる!?
3枚目 秋の葉っぱや、木の実の色って、色いろあるよね(*^_^*)
4枚目 事務所に戻って、お気に入りの自然のストーリーを語ります。
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