夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2019/10/11 13:00:00|活動報告
令和最初の『やまなし少年海洋道中』16 閉村の日
さあ、今日でこのBCともお別れです。
朝食は、かまどを使わずに作りました。

そして、いよいよテントを撤収する、
テントブレイクの作業が、これから始まります。

BC最終日の今日も、朝から夏の太陽が、
ギラギラ照りつけていました。

その作業前―。
あの「水」の、エピソードを、
全員に伝える事にしました。

今日も、たくさんの水分が必要になるでしょう。
命を繋ぐ水だから、給水は積極的に、
でも、水は当り前にあるもの―。
では、無い事にも思いを寄せて欲しい・・・。

一人のリーダーが、勇気を以って伝えたかった、
「水の大切さ」と、「水への感謝の思い」
先ず、それをしっかりと胸に留めて、
撤収作業を進めたい―。


各班が、それぞれのテントサイトへ戻っていきました。
そして、テントブレイクがスタート!!

指導者も、各自で使ったテントを、
丁寧にたたんでいきました。
途中、すっかり要領を覚えると、
どんどんテントはなくなっていきました。

子ども達も、VLを中心に頑張っています。
大型のテントですから、
みんなで協力しあっての作業が続きます。

給水は、30分を目途に強制的に作業を止めて、
全班、全員で休憩しながら給水しました。

ひと班、もうひと班と、テントブレイクも、
順調に進み、備品のチェックも進んでいきます。

早く終わった班は、別の班を手伝い、
周りのゴミ拾いも、言われるまでもなく行い、
お昼前には、ほぼテントブレイクが終了し、
水道だけがにょきっと生えた空地に、
戻っていきました。

遅れていたハイビスカスも、
赤く綺麗にたくさん咲き始めました。

ほぼ予定通りに、テントブレイクは終了。
来た時よりも美しくなりました。

お昼を済ませたら、
お待ちかねの『ふるさとタイム』です。

A・Bの2グループに分かれて、
『お風呂』で、さっぱりと、
『お土産』で、ほっこりを楽しみます。

島のご厚意で、移動はクーラーの効いたバス。
バスのお姉さん運転手さんとも、顔なじみ。
「タイソン」って、
気軽に呼んでくれるんですよ(^u^)/

お風呂のお湯が日焼けにビリビリしみますが、
いやあ、身も心も溶けて行くくらい
「気持ちイイ〜!!」
これは、子ども達も同感でしょう!!

今夜の宿となる、三根小学校で合流しました。

夜は、さっぱり冷やし中華でしめくくり、
こちらも2年ぶりの、さよならレセプション。
勇壮な八丈太鼓に感動し、

各班のスタンツは、
仲間や、VL、指導者への感謝を伝える
スタンツが繰り広げられました。

最後は去年歌えなかった、
フロンティアアドベンチャー
『愛のテーマ』を、
全員で声を合わせて歌いました。

もっといたい。
楽しかったね。

八丈最後の夜が、静かに更けていきました。







2019/10/10 15:05:05|活動報告
令和最初の『やまなし少年海洋道中』15キャンプファイヤー
4年ぶりに自主活動が終了したと云う事は、
同時に4年ぶりに、BCで2回目の交流会と、
キャンプファイヤーも行う事ができた―。
と、云う事です。

午後4時過ぎに、島の小中学生達が、
再びBCに来てくれました。

この4年間、交流会は何度かやったのですが、
台風の影響で室内に切り替わるなどで、
BCで行う事ができませんでした。

交流会は2部構成で、
第一部は、バイキング料理での食事会です。
各班が作ったおもてなし料理を、
指導者も含めて、ブッフェスタイルで食べました。

すぐに無くなってしまった班、
なかなか完食されなかったメニュー、
色々ありましたが、
どれもおいしかったよ(^u^)

さて、第二部はと云うと、
こちらも4年ぶりのキャンプファイヤーでした。

担当の指導者Sさんと、
どんなファイヤーしするか打ち合わせた時、

じっくり語り合えて、
ここに来させてくれた両親や、学校の先生や、
部活の仲間や、班のメンバー、
そして、海洋道中の仲間全てへの、「感謝」を、
分かち合える様なファイヤーにしよう。

と、云う事で、最初は5つの班が、
1つづ小さな火を囲むスタイルを模索しましたが、
先の食事会で広いスペースを使うため、
準備できない・・・。と、云う事になり、

センターに、徐々に火を小さくしていける様に
ファイヤーサークルを組んで、

その火を見ながら、各班が分かち合う時間を持つ―
と、云うシナリオで行う事にしました。

先ず、営火長である団長が、
トーチを掲げて入場。
その火を、各班の班長が持つ
5つのトーチに分火します。

「友情」「奉仕」「連帯」「開拓」「交流」
の、5つの火が、サークルで一つの火になって、
燃え上がりました。
最初は勢いよく、子ども達の顔を映し出し、
次第にゆらゆらとゆらめく火になって、
5つの分かち合いの輪が、
次第に夜の暗さに融け込んでゆく・・・

そして、Sさんから「感謝」のコメントが、
子ども達に滲み居る様に伝わっていきました。

準備はチョッとバタバタしたけれど、
終わってみれば、
素敵な素敵なキャンプファイヤーでした。

火と、人と、自然が織りなすハーモニーが、
きっと子ども達の心を浄化した事でしょう。

2019年、8月7日。
BCでの最後の夜は、
思い出深い夜になりました。

さあ、明日は閉村の日。
来た時よりも美しく、BCをお返ししよう!!








2019/10/07 22:54:23|活動報告
令和最初の『やまなし少年海洋道中』14 いただきます
さて、自主活動の釣りグループはと申しますと、
まあまあの釣果をひっさげて、
お昼前にはBCに戻って来ました。

本当は釣れたら、
「ご飯炊き」から、始めて、
更に自分で魚を捌いて食べる―。と、云うところまで、
実践するつもりだったのですが、
とにかく大人数になってしまったので、
メインの食事は、「お弁当」に、
切り替えてもらいました。

結果的にオデコになってしまった子はいるのですが、
充分に一人一尾以上、
魚は捌けるだけの充分な釣果がありました。
そこで、お弁当を広げるより先に、
魚捌き体験にチャレンジしました。

3日目の海洋の日で、1回チャレンジしてはいますが、
今日は、より早く、新鮮さを保つ方法として、
「大名下ろし」に、チャレンジする事にしました。

まな板は、この日の為に各自に用意させておいた、
牛乳パックを開いて使います。
裏にフィルムが貼ってあるので、
簡易まな板としても、
牛乳パックは使えるのです。

ところで、「3枚下ろし」では、
通常、お腹を割く事から始めますが、
「大名下ろし」では、
いきなり、えらの横と背中から包丁を入れて、
内臓は残したまま、中骨に沿って、
尾びれに向かって包丁を横にひきます。

そして、ひっくり返して、
同じ工程で捌いていきます。
慣れると、1分も掛かりませんが、

包丁も、経験もほぼ無いに等しい子ども達ですので、
中骨に沿って包丁を進めるのに、
のこぎりみたいにギコギコしてしまう子も居て、
出来栄えは皆、個性的(*^_^*)です。
5分以上掛かってしまった子もいました。

きれいに捌けば、
内臓の作りもそのまま見られますが、
潰してしまった子も結構いました。

それでも、内臓の処理はきちんとさせる様にしました。
魚の裏と表の2枚と、
頭+中骨+尾びれと云うパーツで切り分けて、
身の方は、更に皮をひきます。

ムロアジはマアジの様な、ゼイゴがないので、
上手く行けば、スルッと片身全体の皮がひけます。
見本でやってみせると、
意外にこれは、みんな上手に皮がひけました。

最後に、みんなが捌いた身を集めて、
包丁でトントン。
そう。作るのは、ムロアジのなめろうです。
新鮮でないとできない調理方法です。

途中で、梅肉と少しお味噌も加えて、
更にトントン。ひたすら、なめられるくらいまで、
たたいていくから、「なめろう」です。

全員が釣った分を合わせたら、
お皿にこんもり山ができるくらいの量になりました。

さあ、日影にある班のテーブルに、
お茶とお弁当を持ち込んで、待望のお昼ごはん。

「いただきまーす!!」
なめろうは、順番に時計回りに回しながら、
先ずは一周。そして、
後は自由にってことにして試食(^◇^)/

「うめー!!」
「サイコー!!」
「釣りで良かったぁ!!」

自分で捌いた命の味に、感動した子ども達でした。
「いただきます」の意味、充分に伝わったよね!!

食べ終わった食卓も綺麗に片付けて、
釣りの自主体験は、無事に終了!!

お疲れ様でした。でも、釣れてよかったあ!!







2019/10/06 22:04:04|活動報告
令和最初の『やまなし少年海洋道中』13 4年ぶりに
全ての班がサバイバル踏破を乗り越えて、
海洋道中も、大詰めに向かいます。
1班のゴールには、指導者の面々も感動していました。

が、7日目を無事に迎えるのは、
実に4年ぶり。
殆どの指導者が未知の領域に入り、
疲労が蓄積して来ています。

一方、子ども達はと云うと、
サバイバルをみんなでやり切って、
いよいよお楽しみの『自主企画の日』を、
迎える訳ですから、
テンションMAXであります。
つくづく、若いって凄いよねぇ(*^_^*)

さて、自分も最後の腕の見せ所である、
釣りの指導ですから、気合いは入るものの
肝心の身体に力がはいりません(泣)

釣りの希望者は何と、
女子も含めて17名―。過去最高人数です。
事前説明会の時に、
釣れたら捌いてお刺身パーティー!!
なんて吹っ掛けたものだから、
子ども達の期待もMAXなのであります。

で、サポートスタッフで付いて下さるのが、
心強い事に、静岡出身で釣り好きのMさん。
だけど、17人をこの二人だけで面倒みるのも、
こりゃかなり至難の業だと云う事で、
急きょ、VLから釣りBOYのかつに白羽の矢を立て、
途中まででいいから手伝って・・・
と、泣きついて、
かつは釣りの後で、
即行、スノーケリングに向かってもらう事にして、
早朝の集合に臨みました。

釣りの子達は、できるだけ炎天下を避け、
「朝マズメ」の、ベストタイムに賭けて、
6時に集合、出発としました。

昨日あんなに歩いてヘトヘトの筈なのに、
ニコニコしながら集合して来ます。
なのに、自分とMさんはへろへろ。
と云うか、へろへろは自分だけですね(>_<)

人数が多いので、ライフジャケットも
ギリギリの数でありました。

お天気も良くって、朝陽が当たる道を、
神湊に向かって歩きだしました。

他の体験はと云うと、
八丈富士登山組が若干早いものの、
後の島内探訪とスノーケリング組は、
9時がスタート。

この3時間で釣るのだ!!
前日、Mさんと下見をした時には、
見えていた魚は、タカベでした。
が、余り釣れていなくって、
聞くと、ムロアジは殆ど釣れていない・・・
と、云う事でしたので、
この朝マズメ、逃してなるものか!!

ポイントに着いて、早速、実釣準備を開始。
やはり17人が並ぶと、堤防も圧巻の光景です。
他の釣り人さんもいるので、
できるだけギュッと並んで、

準備ができた者から、実釣開始。
すると・・・

ほどなくして、コマセに集まって来たのは
昨日は全く見られなかった、ムロアジの群れ。

来たぞ〜!!
こっちも来た!!

群れが回ってくれば、もうこっちのものです。
その後、朝マズメのゴールテンタイムは、
ムロアジ、入れ食いでありました。
やったあ!!!

途中、コマセが切れちゃうほどに釣れ、
ほぼ全員が釣りあげて、
タイムアップとなりました。

さあ、この釣果を新鮮のまま戴こう!!







2019/10/05 10:30:40|活動報告
令和最初の『やまなし少年海洋道中』12間に合ったゴール
午後4時過ぎ、
1班の現在地は、登龍峠の展望台を、
末吉側に2`ほど下った辺り―。
そう聴いて、BCを飛び出しました。

1班を確実に捕まえるには、
やはり「展望台」だと、踏んでいました。
が、まだ途中の道を複数の班が歩いています。
顔を合わせれば、
給水とか激励とかに時間を取られますから、
全ての班が通過するまで、
峠を下りきった「供養橋」辺りで待機して、
底土へ降りるのを見届ける事にしました。

最後の2班がそこを通り過ぎたのが5時半頃。
今から展望台に向かうと、
既に1班は到着しているかもしれません。

なので、急いで峠の道を車を走らせました。
午後6時5分前。展望台に到着。
すると丁度1班が、
再び歩きだそうとしているところでした。

夕暮れが迫る登龍峠から、
眼下に広がる景色は本当に絶景なのですが、
それを味わっている暇は1班にはありません。

タイミング良く、
島の教育課長さんが声を掛けて下さって、
「急いだ方が良い―」と、
1班にアドバイスして下さったそうです。

そのタイミングで自分も着いたので、
もう一度、駐車場のスペースに戻し、
1班のメンバーに、こう切り出しました。

この時間から今と同じペースで進むと、
残念ながら制限時間までにはBCに着かない。
でも、ここまで頑張って来たみんなを、
なんとか全員でゴールさせたいから、
ペースアップに協力して欲しい・・・。

更に、
確実にゴールするには、底土に7時までには行きたい。
だから、全員このタイミングで反射板を付けて、
リュックは背負わずに歩こう。
暗くなったら、ヘッドライトも点けよう。

水とヘッドライト以外の
メンバーの荷物を車に載せて、
「底土でまた会おう」と、
伝えて歩かせ始めました。
「自分が後を追いかけるから、タイソンさんは底土へ」
と、課長さんもサポートして下さりました。

通常、展望台から底土までは、約2時間。
それだと間に合いません。
どうか急いでと願いながら、
供養橋に来たのが7時。ギリギリです。

「もう少しだから頑張れ!!」
暗い道をヘッドランプを点けて、
しっかりした足取りで、右折しました。

7時15分。底土港通過―
このまま行けばなんとかなりそうです。

7時30分。出廻りバス停を通過―

7時40分。 神湊港に差し掛かりました。

タイムリミットは午後8時。
間に合う確信が持てたので、本部へ連絡。

神湊漁港を出る直前で荷物を背負わせて、
ゴールに向かいます。準備よろしくお願いします。

7時45分。 課長さんと二人で荷物を背負わせました。
「着けるぞ。頑張れ!!」そう伝えて、
自分はBCに先回りします。

BCでは、他の班の子ども達も全員出て来て、
「がんばれ、がんばれ」と、
コールが始まりました。

指導者の粋な計らいで、ゴール前には、
花道のファイヤーロードが焚かれました。

「オーイ」
子ども達のコールに応えて、
1班の子の声が聴こえて来ました。

頑張れ、がんばれ、ガンバレ・・・
ファイヤーロードに照らされて、
1班が姿を現しました。

そして、ついにゴール!!
大きな拍手が沸き起こりました。
カウンセラーのMピーの眼が、
潤んで光っています。

「ありがとうございました」
アヤがゴールで待っていた全員に報告すると、
再び大きな拍手。そして、
他のVLもみんなアヤの周りに駆け寄って、
労をねぎらいました。
その姿のなんと美しかったことか!!

「お疲れ様。ゴール出来て良かった・・・」
最後にアヤに声を掛けました。

途中何度も足を止めては、
今の班の状況をメンバーに伝えて話しわせ、
遅れているのも承知のうえで、
全員が大切な仲間だと云う事を、
必死で伝えて来たアヤでした。

1班が本当に壁を乗り越えられたか―。
と、問えば、もしかしたら不完全だったでしょう。

でも確実に、他の班のメンバーも含めて、
仲間の健闘を讃えていた事実は曲がりませ

大切「何か」を、1班の子ども達が、
感じてくれていれば、このチャレンジは無駄じゃない。

班の醸成と、かけがえのない1班になる―。

アヤの気持ちは、絶対に届いた事でしょう。