夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2018/10/01 11:00:00|活動報告
ようこそ山梨へ!! 八丈島外体験学習派遣団がやって来ました
台風13号の状況を伝えるニュースでは、
度々、八丈島がテレビに映っていました。
きっと、自宅で子ども達も、
その様子を見た事でしょう。

改めて、2日早い撤収が正解であった事。
全員無事に帰って来れた事が、
何より素晴らしかった事に、気付いてくれたと思います。

島で、教育委員会の課長さんから、
「たいそんは、島の人より日に焼けてるよ」って、
言われてしまった、その日焼けの跡が、
なんだかくすんで、変な色合いになって、
皮まで向けて来てしまいました・・・(>_<)

8月18日―。
今度は八丈島から、
24名の子ども達が山梨にやって来る日です。

でも、またも台風のいたずらで、
島へ戻る際の手段が、変わってしまいました。

例年は最終日に、
ぶどう狩りやアイススケートを楽しんでから、
橘丸で帰っていたのですが、
そんな子ども達にとっては、
お楽しみの企画が流れてしまったそうです。

飛行機で来て、飛行機で戻る事になったと、
前日に連絡がありました。残念!!!

この台風が既に19号―。
まだ山梨に帰って来てから、10日ほどでこの数です。
例年になくハイスピードの発生数です。
けれど、山梨でしか味わえない自然を、
いっぱい感じて欲しい!!

と、思っているのに、
彼らがキャンプを張る八ヶ岳周辺では、
まだ8月だと云うのに、昨日の朝の気温が、
なんと、一気に6℃まで下がってしまいました。

日中も15℃くらいしかなくって、
一気に晩秋の陽気になってしまいました。

VL達と到着を待ちながら、
出て来る言葉は「さぶいよね〜(>_<)」
上着を羽織っていないとヤバい気温でした。

日曜日だったので、
やっぱり渋滞に巻き込まれてしまった様で、
八ヶ岳に着いたのは、
午後4時近くになってしまいました。
「ホント、寒い・・・」

いきなりカウンターパンチです。
なので、自分が買いに走ったのは、
なんと、ホッカイロ!!
でも、決して大袈裟じゃなかったんだからっ。

今夜も、明日の朝も冷え込むみたい・・・
なので、あったかくして休んでね。

急きょ毛布を借りたり、
保温マットを借りたりで、
折角来てくれたのに、申し訳ありませんでした!!

さあ、明日からVL達と一緒に、
気合いを入れて、全力でサポートさせてもらいますよ

明日は、早速「渓流釣り体験」と、「牧場体験」です。
島で釣りができなかった分、
指導はどんと任せとけ!!
って、言いたいとこだったんだけどねぇ・・・

翌日、あの悲劇が待っていようとは・・・。
ああ、さぶっ(>_<)








2018/09/30 20:14:27|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中30(離島の日ー3)素晴らしいひと時
竹芝に向かう橘丸は満席で、
子ども達は自由に過ごしながらも、
他のお客さんの迷惑にならない様に、
気を遣って過ごしていました。

割と毎年はしゃいでしまいがちだったのですが、
こんなところも、今年の子ども達が、
最後まで、しっかり取り組んでくれました。
ハーゲンダッツ、買い占め―。
みたいなことにならくって、良かったぁ(#^.^#)

ここ数年で、いちばん揺れが少なかったですが、
三宅島の桟橋の向こうには、
高い波が激しく打ち寄せているのが見えました。

やがて東京湾に入り、
船が速度を落とした頃、
各班が、思い思いの場所で丸くなって、
最後の班別ミーティングが始まりました。

このミーティングが終わってしまえば、
事後研修まで仲間に会えません。
だから、毎年こうしてデッキの上で、
VLから子ども達にアツいメッセージが贈られ、
子ども達からも、VLや指導者たちに、
感謝の気持ちを返す、素晴らしいひと時です。

4年前に、ヘッドカウンセラーになってからは、
このミーティングに関われなくなってしまいましたが、
でも、やっぱりこのひと時こそ、
海洋道中なんだよなあ・・・

VL達は、目にいっぱいの涙をためて、
この海洋道中に寄せていた思いのたけを伝えます。

子ども達もそれを全身で受け止めて、
また涙―。

午後8時40分―
橘丸は、ほぼ定刻通りに、東京竹芝桟橋に着岸しました。
もうここは、日常が動いている世界です。

解団式では、VLチーフのあしくまから、
最後のメッセージとして、
帰ったら直ぐに、ご両親に感謝の言葉を伝えよう!!
と、呼び掛けました。

そして、最後は班のメンバーは分かれて、
地域別にバスに乗って、家族が待つ山梨へ・・・

夜は更けて、ほぼ全員が眠りに落ちました。







2018/09/30 16:40:15|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中29(離島の日ー2)またいつか八丈へ・・・
離島の日の朝も、良いお天気でした。
確実に台風は接近してはいても、
まだそれを感じるには至らず、
子ども達の多くが、半信半疑だったかもしれません。

実は朝イチで、平地になったBCへ行って、
ペグや備品や、ゴミなどが落ちていないか、
指導者何人かでい、確認に行って来ました。

が、班のサイトで回収したペグや備品は無し。
でも、指導者のテント回りで数本見つかって、
この事からも、いかに子ども達が、
しっかり撤収作業を行ったかが分かりますよね。
本当に素晴らしいなと、感心しました。

さて、最後の朝の集いを終えて、
底土港までは、自分が先導して歩きました。

自分の直ぐ後ろに、5班の子がいたのですが、
好きなアーティストの話しをしていて、
出て来た名前が、浜省と、尾崎!(^^)!

「渋いね〜!!」って、話すと、
尾崎の「15の夜」の、サビを歌ってくれましたよ。

そんな感じで歩いていたら、
あっという間に底土に着いてしまいました。

待合室の3階で、今年も離島式―。
今年は、島の係長さんが話して下さって、
今度は島の子ども達が、山梨に行くので、
元気に再会しましょう!!って、話してくれました。
もちろん、係長さんも一緒に来てくれます!!

その後で参加者の代表として、
3班の班長のGが、立派に八丈での貴重な体験や、
支えて下さった方々への感謝の気持ちを、
全部自分の言葉で伝えてくれました。

ぶっつけ本番で、こんな立派な話が出来るなんて、
やっぱり、この日々がみんなを成長させたのです。

島を離れる前に、屋上に上って、
八丈富士をバックに記念撮影―。

島での残り少ない時間を、
愛おしむ様に、とびきりの笑顔が弾けていました。

段々と、その時が近づいて来ました。
乗船の為に桟橋に移動すると、
やはり、この台風から逃れる為に、
多くの方が橘丸に乗るようです。

お別れの八丈太鼓を眺めていると、
打ち手が一人の子を手招きして、
太鼓を打たせてくれました。

八丈太鼓は、太鼓の前と後ろを、
二人で叩くのが特徴で、
リズムを叩く「下打ち」と、
自由に気が赴くままに叩く打ち手が、
コラボして打ち合う芸術ですが、
初めてなのに、意外にしっかり打てていたよ(#^.^#)

大体のお客さんが乗り込んだ後に、
我々も橘丸に乗り込みました。

ジャーン!!!
と、銅鑼が鳴って、いよいよ出航です。

見送ってくれた島の方達に、
精一杯に手を振って応える子ども達・・・
「また、絶対に来るぞ〜!!」
「八丈サイコー!!」

そう、またいつか、
この八丈へ来よう!!

その日まで、あばよ〜い!!







2018/09/30 11:44:00|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中28(離島の日ー1)歌えなかった「愛のテーマ」
台風24号が接近しています。
皆様、くれぐれも、お気をつけ下さいね。

さて、今年の海洋道中のレポートも、
いよいよ佳境に入って参りました。

台風13号の接近で、
史上初めて2日のプログラムカットをして、
8月6日が、離島の日となりました。

今、接近している台風が24号ですから、
たったひと月余りで、
11個も台風が発生し、もうその後ろに、
25号が迫っています。
この事からも、いかに今年が台風の当たり年かが、
分かります。しっかり備えないといけませんね。

この海洋道中の参加者が、
ずっと歌い継いでいた、歌があります。それが、
フロンティアアドベンチャー「愛のテーマ」です。
例年、最終日のさよならレセプションで、
輪になって歌った、海洋道中での体験が、
まるごと歌詞になっている、
まさに、僕たちの歌なのですが、

今年は、こういう展開になってしまった為に、
事前の練習も、ましてや、
どんな曲なのかも知らない子どもが殆どです。

実は、サバイバルの途中、
ウクレレを持って来た、指導者のもっちりと、
その場にいた指導者で、
曲合わせをしていました。
ウクレレの伴奏で歌うと、
なんだか、南風に優しく吹かれてる―。
みたいな、とってもいい感じだったので、
これで歌えるといいね〜。なんて、話してもいました。

いまだかつてなかった体験をしただけに、
いまだかつてなく、盛り上がって歌えたでしょうに、
一度も歌えないまま、海洋道中が終わってしまいました。

離島式でも、船の中でも、解団式でも、
とうとう歌えるチャンスは、
訪れませんでした。
それだけが、ちょっと心残りです。

離島の日の話を始めるにあたって、
先ず、この歌の歌詞を、
ここに書いておこうと思います。

僕たちは忘れないあの日々を
仲間と過ごした八丈の夏・・・

やっと着いた底土港
船酔いふらふらまだ揺れている

猛暑の中のテントアップ
苦労をしたけど愛しのマイホーム

海を越えての交流会
見知らぬ同士がもう友達さ

漁船に乗ってクルージング
トビウオ・ウミガメ初めて見たよ

水族館のような海
きれいな魚と目と目でごあいさつ

リュックを背負って歩く島
仲間がいるからみんなで頑張れる

朝昼晩の野外炊事
米とぎ薪わり煙が目に染みる

団旗はためくベースキャンプ
垂戸に残した青春夢のあと・・・

いくら作り直しても壊れる椅子
夜空に広がる満天の星

全てが大切な思い出
決して忘れることのできない夏―

僕たちは忘れないあの日々を
仲間と過ごした八丈の夏・・・

仲間と過ごしたあの夏の日々・・・

この夏は、全てが子ども達の中で、
昇華しきった夏でした。

歌えなかった愛のテーマは
未来へのリフレイン・・・

いつかまた歌える機会が来るといいね。

そんな気持ちをぐっと呑み込んで、
離島の日が、いきなり来てしまいました―







2018/09/29 23:33:03|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中27(サバイバルの日ー4)突然の撤収であっても
子ども達にとっては、まさに「青天の霹靂」
突然で、非情な通告でした。
しかし、それに反論する術も無く、
受け入れざるを得ない撤収です。

やっとの思いで戻って来た。
仲間と語り合いたかった、サバイバル踏破での、
あんな事、こんな事、
そして、明日は楽しみにしていた自主活動だった・・・
全ての思いを呑みこんで、
でも、やるしかない。頑張るしかない―。

暗くなるまでは、もう時間もない。
鬼気迫る様なスピードで、撤収作業が進んでいきました。

早く帰って来た班は、自分達のテントを仕舞い終えると、
班を越えて、どんどん協力しあいました。
ペグも、備品もロスはあり得ません。

きちんと数も管理しながら、
一張り、また一張りと、テントが仕舞われていきました。
同時に、自分の荷物のパッキングもしないとなりません。
とにかく、リュックに思い出ごと詰め込んで、
島のスタッフが用意して下さった、
トラックに積んでいきました。

この日は、日曜日―。にも拘わらず、
多くのスタッフの方々が、
撤収作業をサポートして下さいました。

気付くともう周りは真っ暗。
そして、撤収作業が完了。
時間は、午後7時半―。

作業が始まったのが6時過ぎでしたから、
わずか1時間半で、
10張りあったテント全てなくなりました。

例年は、半日かけて行う作業が、
たったの1時間半で終わったのです。
もちろん、指導者の午前からの一部の撤収作業も、
時間短縮の要因ではあったでしょう。

でも、それ以上に、
サバイバル踏破の達成感を、
そのまま撤収作業の団結力に変えて、
頑張った成果が現れたと、云う事でしょう。

そのまま、やはり島のスタッフの方々が、
お休みの時間を割いて用意してくれたバスで、
今夜の宿泊先になる三根小学校へ、
乗せて行ってくれました。

そして、夕食はお弁当と、
サバイバル踏破で頑張ったご褒美として、
こちらも島の方が差し入れて下さった、
島寿司を頬張りました。

やっと落ち着いたところで、
団長から改めて、この突然の展開の、
説明がありました。

悔しいけれど、自然には勝てません。
みんなで帰る為に、
明日、島を離れます。
もちろん、もうお土産も買って帰れません。
でも、それ以上に充実した時間を共に過ごし、
でっかい心のおみやげを持って帰ろう―

子ども達は、それを受け入れてくれました。
そして、またまた島のスタッフの方の粋な計らいで、
役場にあるシャワールームを開放して、
全員にシャワーを提供して下さったのです。

全員がシャワーを浴び終えたのは、
既に深夜でしたが、
こんなに支えて下さる方々がいるからこそ、
この海洋道中が続けられる・・・

さあ明日は、胸を張って山梨に帰ろう!!
そして、この八丈の素晴らしさを、
あたたかさを、お父さん、お母さんに、
そして、学校の友達たちに全部伝えよう!!