夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2018/09/28 17:24:02|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中26(サバイバルの日ー4)ゴールのひきこもごも2
見事なマネージメントと、
子ども達の見事なモチベーションが、
がっちりと噛み合って、
5班がBC戻って来ました。

午後5時半―。
当所のスケジュール通りに戻って来たのは、
いまだかつてない快挙―。
と、言ってしまっても過言ではありません。
サバイバル踏破に、新たな歴史の1ページを、
見事に刻んでくれました。

なっちゃん、お疲れさまでした。
そして、ありがとう!!

そのなっちゃんに、
最後はゴールまで連れて来てもらったのは、
3班でした。空港通りから、垂戸に向かう道が、
分からずに難儀して居たところに、
丁度、なっちゃん達が、富士山から下りて来てくれたので、
後に付いて行けばいいよと、
ほりが指示したのでした。ありちゃんに任せると、
また再び、三根に向かって行きそうです。

ゴールのゲートの直前で、
いきなり、ありちゃんコールが始まりました。
きっと、このコールは、
子ども達からのサプライズプレゼント。
いつも頑張るありちゃんだからこそ、
子ども達も、最大の愛を込めて、
コールを贈ったんだと思います。

涙をポロポロこぼしてゴールしたありちゃんに、
「子ども達が、リーダーにしてくれたね」と、伝えると、
「一周させてやりたかった・・・」と、ありちゃん、
「それはねぇ、言っちゃダメョ(>_<)」
だって、道を覚えてないんだもん。

さあ、タイムリミットジャストの午後6時。
1班が、戻って来てくれました。
1年生の男子1名が、ゴール直後に、
嗚咽混じりに泣き出しました。

それにすっと寄り添って、励ますあや・・・
彼は、あやが一番心配していた子で、
真面目なんだけれど、余り協調性が乏しい子でしたから、
仲間の存在の大きさや大切さに気付く事ができ、
それが、大粒の涙になって溢れだしたのでしょう。

最後のゴールになった1班に、
仲間全員から、温かい拍手が沸き起こりました。

長かったね。おめでとう!!

どの班のゴールも最高でした。
最後になった1班に、ご褒美の差し入れを渡した後、

団長が全員を集めました。
そして、台風が来ている事。
なので、今夜はテントでは寝れないので、
これから撤収して、避難する事。
そして、明日の船で帰る―。

とにかく、協力し合って、
暗くなる前に撤収しよう―。

詳しい経緯は、今夜、避難先で伝えます・・・
そして、海洋道中の史上初めて、
サバイバル踏破ゴール直後の、
非情の撤収作業が、始まったのでした。







2018/09/28 9:24:29|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中25(サバイバルの日ー4)ゴールのひきこもごも
1班に食事用の水を届けて励ました後、
すぐさま富士山へ向かいました。

つづら折りを下り、また登っていくので、
結構クルマでも、そのキツさが分かります。
途中から、うっすらガスがかかって、
気温もグッと下がります。

登っている途中で5班に追いつくだろう・・・。
と、踏んでいましたが、
素晴らしいペースで登り切ってしまった様です。

ふれあい牧場で水を補給させようとすると、
売店の方が、お水を使わせてくれた様で、
既に調理に取り掛かっていました。

富士山に登る前に、アルファ米に水を注いでおき、
牧場で牛たちと、景色を見ながらごはん―。
って、決めていたみたいで、
子ども達も、なっちゃんも、本当に元気です。

この時点で午後2時ほどだったので、
撤収の事には触れないまま、
3時半に出発すれば、丁度いいよと声を掛けました。
もう5班は、時間内のゴールは間違いないでしょう。

そして、ゴール目前の2班は、
そろそろ戻って来そうだと、
また一気に富士山を下って、BCに戻ります。

で、BCに着いたら、丁度ゴール直後だった様で、
帰着式が始まっていました。
2班は全員、余裕しゃくしゃくでした。
みんな笑顔でいい顔していました。

幼すぎる男子の顔も、どことなく逞しさをたたえ、
達成感に満ちた顔をしていました。
あしくまに駆け寄って握手を求め、御礼を伝えました。
そして、帰着した順に、
団長から、リーダーに明日帰る事になった事が、
伝えられました。
実は、途中で彼らに声を掛けてくれた方が、
「明日帰る事になった―」と、
声を掛けて下さったみたいで、
どことなく、悟った表情を、子ども達もしていました。

2番目のゴールは4班でしたが、
南原に差し掛かった時点で、
予定からだいぶ遅れてしまっていたので、
担当指導者のほりから、
ショートカットして戻らせる判断を下したのでした。

見事に全員でゴールした4班でしたが、
完全1周は、達成が出来ませんでした。
たくみんは号泣し、「すいません」を、
繰り返しました。でも、去年とは全然違う、
素晴らしいゴールでした。

互いに思い遣って、気遣って、
声を掛け合って進んだ道は、
きっと彼らの未来の糧となった事でしょう。

たくみんの肩を抱いて、
「ありがとう」と、伝えて、やっと、
たくみんから、「ありがとうございました」が、
還って来ました。本当にありがとう、立派だったよ!!

途中3班が、もう直ぐ休憩場所の、
大越鼻の灯台に向かう都道を歩いていた―。
と、云う情報が入って居り、
このまま行けば、大丈夫だと思っていた午後3時前、

「今、塾のところで食事が終わりました」と、
ありちゃんから、ほりに電話が来ました。
「塾ね。ハイ、分かったよ!!」と、云ったとたん、
「塾!?」なんで今、そこに居るの?
ほりの声が驚きを帯びて高くなりました。

塾は、南原千畳岩の海岸沿いにある建物に、
直接書かれた看板の様な目印ですが、
ずっと前に、大越鼻近くにいたと情報が入っていたのに、
戻ってんじゃん・・・

でも、ありちゃんに辿ったコースを確認しても、
正規のルートで来た―。と、言って居て、
でも、どう考えても、11時半頃に、
八重根漁港を出ていた3班が、
3時間掛けて歩く距離ではありません。

どんなにゆっくり歩いても、
せいぜい1時間の距離しかないのですから・・・。

でも、この時間で塾にいたら、もう1周は無理―。
自分からほりに、真ん中を戻らせてと伝えました。
何がどうなればそこにいるのか、理解できませんでしたが、
とにかく、4班と同じショートカットを選択させました。
うーん、不思議じゃ・・・
パラレルワールドにでも行っていたんかいな・・・

ありちゃんの3班は、無事に生還できたのかっ!!
この続きは、お次の記事でお伝えしますね。







2018/09/27 21:00:00|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中24(サバイバルの日ー4)ゴールに向かって
BCで、撤収に向けての作業が続く中、
各班は、懸命にゴールに向かって、歩き続けていました。

ありちゃんの3班のスタートが予定より遅れましたが、
昨夜の班のミーティングで、その時間で大丈夫―。
と、班員からの提案で決めたそうなのですが、
島の地図が分かっていない子供達の提案まで、
全て受け入れてしまったありちゃん、
そんな余裕などないスケジュール設定なのに、
子ども達のやる気を優先したのでしょうが、
ありちゃん自身も、
地図が頭に入っていなかったと云う事でしょう。

でも、頑張って途中までは、
遅れを挽回して歩けていました。

ですが、ほぼ同じコースを歩いている、
たくみんの4班は、やはり足の痛みを抱えていた子が、
遅れ始めてしまいました。
それでも、全員でその子の荷物をシェアーしながら、
声を掛け合って、励まし合って歩いていました。

あしくまの2班は、
昨日のネガティブな気持ちは、
温泉と、たっぷりの睡眠で吹き飛ばし、
ガンガン歩を進めていました。

こうした状況は、撤収中であっても、
島のスタッフの方々から、または、VLの連絡から、
逐次リアルタイムの情報がもたらされます。

あやの1班は、ビバーク地から登龍峠まで、
距離があるため、体力を温存しながら、
ややゆっくり目のペースで歩いている様です。
あや本人も、腰に不安があるので、
このペースは想定内でしょう。

さて、最長距離を歩く5班は、この日も絶好調!!
登龍峠を難なくクリアして、
八丈富士を目指していきます。

ですが、1班の登龍峠。
そして、5班の富士山「ふれあい牧場」
いずれも、飲み水が確保できない場所なので、

撤収作業は続いていましたが、
1班が登龍で食事を摂るタイミングで、
島を知りつくした自分が、
彼らに水を届けるために、クルマで向かう事になりました。

この時には、既に2班はゴールが迫っていました。
丁度、クルマで登龍に向かう道の入り口あたりで、
2班を見つけたので、もうすぐゴールだぞ!!
って、激励したのです。

さあ、自分も急いで向かわなきゃね!!







2018/09/27 15:49:09|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中23(サバイバルの日ー3)撤収決定!!
朝のパトロールを終えてBCに戻ると、
事務局で行った協議について説明がありました。

結論として、
自主活動をカットして、6日にBCを撤収。
その日は、ふるさとタイムにレセプションも行って、
7日の朝の船で帰ろう―と、云うものでした。
で、あればサバイバルのゴールは見届けられるし、
1日の短縮で全員で帰れます。
釣りの子には申し訳ないけれど、
おそらくこれが最善策であろう―。
それは、充分に納得できるものであり、
ならば、今日のパトロールもしっかりやろう―。
そう申し合せていました。

そのタイミングから、ほんの少し後で、
島の教育委員会の課長さんが、
顔色を変えてBCに来てくれました。

「もう、帰った方がいい!!」
このコースだと、もう明日の船は、
間違いなく竹芝を出ない―。
と、云う通告でした。

こんな時、地元の方の言葉や、情報は確実であり、
全員で帰るなら、難しくても、
今日撤収するしかない―。
一気に、7日離島から、明日離島へと、
舵が切られました。

続いて、今後のスケジュールを全員で協議し、
サバイバル踏破は、現状のまま続け、
ゴールのタイムリミットは、午後6時とする事。
もし、それが難しい場合は、途中で断念させる事。
全員が帰って来た時点で、団長から事情を説明し、
BCの撤収、明日6日の離島を決断する事。
そして、出来る限り残った指導者で、
子ども達のテント以外は、撤収する事などを、
申し合わせました。

本部テントでは、一気に撤収に向けた作業が始まりました。
でも、サバイバルは今日が正念場です。

彼らの次官内でのゴールを信じて、
食テンとかまどの撤収から、始めました。

子ども達の帰着した時の表情を思うのは封印し、
指導者全員で動き出しました。







2018/09/24 21:30:03|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中22(サバイバルの日ー3)最高の朝なのに
8月5日の朝も、最高の朝でした。
風もさほどある訳でもなく、
快晴で、踏破には支障がない天気です。

先ずは朝イチのパトロールに出掛けました。
八丈デビューの2人の女性指導者と一緒に、
5班がビバークをした、末吉へ向かいます。

とりあえず今日の撤収は封印して、
この二人にも、美しい八丈を見てもらいたくて、
最短距離で末吉へ。
八丈ガイドのタイソンの、本領発揮です!!

旧末吉小に着くと、
5班のメンバーは、既に朝食を終え、
出発の準備をしていました。
その前に、やけどを負ってしまった子の、
状態を確認してもらって、
包帯を変えてもらいました。

ここでも、5班の準備はスピーディーで、
各自がどんどん支度を整えています。
今日のコースが厳しいことも心得ているので、
時間にも正確です。
でも、決して慌てている訳でもなくて、
なっちゃんのマネージメントもさることながら、
子ども達のモチベーションが凄いなって、
頼もしく思いました。

5班の出発を見送った後で、
絶景ポイントである、名古の展望台へ行き、
二人にその絶景を味わってもらいました。
続いて、こちらも絶景の登龍峠の展望台で、
5班がこれから向かう八丈富士も、
確認してもらいました。

「あの子達は、あんな所まで行くんですね・・・」
その遠さに心配と、
でもそれ以上の希望の眼差しで、八丈富士を、
ベースキャンプの場所を見つめていました。

こんな素晴らしい朝なのに、
もしかすると、もう今日で終わり・・・。
どうか、今日の撤収だけはないようにと、
そう祈りながら、
指導者の集合時間である8時半に、
BCへ戻って行きました。

BCでは、事務局3名が、対応を協議していました。