続いて、BCをスタートして行ったのは、 VLなっちゃんが引っ張る、5班でした。 なっちゃんは、大学4年生―。 なので、最初で最後のリーダー機会となります。
既に卒業も、就職も決まっていて、 10月には社会人になります。 実は一度、声を掛けた事があるのですが、 たまたま留学の希望をしていた年だったので、 断念せざるを得なかったのです。でも、 リーダーへの思いは失せる事がなく、 自分から、手を挙げて連絡してくれたのです。
他のリーダーは、皆なっちゃんより年下ですが、 とてもすんなり溶け込んでくれて、 3年生でチーフリーダーとなったあしくまを、 しっかり支えてくれている安心感がありました。
そんな5班が選んだサバイバル踏破のルートは、 いまだかつてなかった超難関コースです。
何と、登龍峠と、八丈富士の二つの双璧に、 果敢に挑もうと云うものです。 しかも、ビバークする場所も、 いまだかつてなかった末吉となり、 島の方さえも、「無謀」と、言ってはばからない、 そんなタフなコースに、これから挑みます。
が、5班のみんなは、気負うでもなく、 気合いが漲っているでもなく、 とてもリラックスした雰囲気です。 これから難関に挑む感じではないのです。 しかも、メンバーの一人が、 足にやけどを負ってしまったため、 飛ばす事もできません。
それでも、どう云う訳か指導者の私達も、 なっちゃんなら大丈夫―。 きっとみんなそう思っていたと思います。
さあ、でも初めてのコースです。 何が起こるか分からないので、 我々も、全力でフォローしなきゃね!!
羽根の様に軽やかに、弾むように楽しげに、 5班が出発していきました。 |