夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2018/09/17 22:50:40|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中16(サバイバルの日ー1) それぞれの出発 5班
続いて、BCをスタートして行ったのは、
VLなっちゃんが引っ張る、5班でした。
なっちゃんは、大学4年生―。
なので、最初で最後のリーダー機会となります。

既に卒業も、就職も決まっていて、
10月には社会人になります。
実は一度、声を掛けた事があるのですが、
たまたま留学の希望をしていた年だったので、
断念せざるを得なかったのです。でも、
リーダーへの思いは失せる事がなく、
自分から、手を挙げて連絡してくれたのです。

他のリーダーは、皆なっちゃんより年下ですが、
とてもすんなり溶け込んでくれて、
3年生でチーフリーダーとなったあしくまを、
しっかり支えてくれている安心感がありました。

そんな5班が選んだサバイバル踏破のルートは、
いまだかつてなかった超難関コースです。

何と、登龍峠と、八丈富士の二つの双璧に、
果敢に挑もうと云うものです。
しかも、ビバークする場所も、
いまだかつてなかった末吉となり、
島の方さえも、「無謀」と、言ってはばからない、
そんなタフなコースに、これから挑みます。

が、5班のみんなは、気負うでもなく、
気合いが漲っているでもなく、
とてもリラックスした雰囲気です。
これから難関に挑む感じではないのです。
しかも、メンバーの一人が、
足にやけどを負ってしまったため、
飛ばす事もできません。

それでも、どう云う訳か指導者の私達も、
なっちゃんなら大丈夫―。
きっとみんなそう思っていたと思います。

さあ、でも初めてのコースです。
何が起こるか分からないので、
我々も、全力でフォローしなきゃね!!

羽根の様に軽やかに、弾むように楽しげに、
5班が出発していきました。







2018/09/17 15:10:34|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中15(サバイバルの日ー1) それぞれの出発 4班
あしくま同様、
2年目のリーダーがもう一人います。
それが、4班のたくみんです。
2班に続いてのスタートとなりました。

昨年、現地研修の直前に、
自分の不注意で足を捻挫し、
サバイバルも最後まで歩けませんでした。

彼が担当した班も、
最後までまとまる事なく終わってしまった・・・
その原因は何であったか、
自分に何が足りなかったのか、
今度こそ班をまとめて、
サバイバル踏破を完遂したい―。

その宿題を克服すべく、
強い意志を持って臨んだ、
今回の海洋道中でした。

事前研修の時から、
たくみんは、良く子ども達に声を掛けていました。
みんなで頑張ろうと、何よりも、誰よりも、
子ども達との信頼関係を築く事を自分に課して、
明るく、優しく、時に厳しく、
平等に接していました。元々、真面目な性格なので、
たくみんの事を、4班の子はみんな大好きでした。

現地研修も、とても積極的に、意欲的に、
4班は取り組んで居た様に思います。

その集大成としてのサバイバル踏破が、
いよいよ始まりました。

4班のコースは、
初日に最大難所である登龍峠を攻めて、
島一周を目指します。
あしくまとは逆のルートです。

目標は、とにかく全員で歩き切る事!!
たくみんの大きな身体が、
達成感と信頼で、もっと満たされます様に・・・

大人しめの班ですが、
秘めた決意は負けていません!!
力強い足取りで、BCを出発していきました。







2018/09/16 23:39:00|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中14(サバイバルの日ー1) それぞれの出発 2班
引き続き、今年の海洋道中のレポートに戻ります。
8月4日の朝は、とても美しい朝陽が昇りました。
水平線を黄金色に染め上げて、
太陽に向かって、一筋の光の道が延びて居ました。
こんなに美しい朝陽は、
毎年関わっていても、そう拝めるものではありません。

今日から、いよいよサバイバル踏破が始まります。
例年、4時半出発の班があるのですが、
今年は5時スタートが最も早いスタートなので、
朝陽を眺める時間があった―。
そういう事かもしれません。

最初にスタートするのは2班。
VLのあしくまは、2年目の夏―。
実は、この日を迎えるまでに、
班がチームとして機能してこない事に、
大きな不安を抱えていました。

と、云うのも、
2班は典型的な女子が優秀な班。
男子はと云うと、幼さが目立ち、
活動も遊びがちで、協力しない(できない)、
頑張らない(マイペース過ぎ)、
話しは聞けない(聞かない)・・・
と、ないない尽くしでした。
きっと、本人達は、協力もしているし、
それなりに頑張ってはいるのでしょうが・・・

それでも、中にはこれではダメだと訴えた子が、
結局声が届かずフェードアウト。

それでも班長の女子は、めげずに声を掛け続けて
なんとかまとめようと懸命に頑張っていました。
決して男子を批判しないで、具体的に伝え、
広い心で、良く言えば仲良しこよしの男子達に、
チームワークを訴えていました。

そこで、出発を前に、あしくまは、
急きょ班ミーティングを敢行。
班にまん延する停滞ムードと、
その原因が何であるかを、全員で評価し合いました。

特定の子の自由すぎる振る舞いも、
評価の中に出ていた様です。
そして、指摘された子も、やっとそれに気付いて、
サバイバルはみんなで頑張ろう―
班が同じ目的に向かい始めました。

後は歩きながら、チームになっていけば良い―。
昨年の経験が、あしくまを立派なリーダーへと、
成長させていました。

あしくま、頑張って来いよ!!
2班が元気よく先陣を切って、
BCをスタートしていきました。

2班は、これから南原経由で、
島一周を目指します!!
目指すはイチバンです。







2018/09/16 17:07:30|活動報告
白根百田小学校で3度目の「Kちゃん授業」!!

さて、ここで一息ついて、
やまなしエコティーチャーとしての、
活動のご報告です。

8月27日の月曜日、
南アルプス市にある白根百田小学校さんへ、
エコティーチャーとして派遣されました。

有り難い事に、今回で3度目の依頼を戴きました。
そして、今回も前の2度の機会と同じく、
絵本、『イルカのKちゃん』を、教材とした、
海ゴミの授業です。でも、今回は、
これまでと少し視点を変えて、伝えさせて戴きました。

過去の2回は、絵本の読み聞かせに、
DVDの映像も加えて、
ビジュアル的な効果を期待して伝えていましたが、

折しも、「マイクロプラスティック」の、
ニュースが連日の様に報道されて居り、
その話題も含めて、読み聞かせは中心に置きつつも、
海ゴミの何が問題であるのか―。また、
海のない山梨だからこそ知らなければいけない事―。
などを、より具体的に伝えたい―。
と、云う自分の気持ちを、担当の先生にご相談して、
伝えさせて戴ける事になりました。

そしてなんと、今回の授業では、
自分の活動に興味を持って下さったとおっしゃる、
某大学の学生さんが、オブザーバーとして、
手伝ってくれる事になったのです。

この日は夏休みが開けたばかりと、云う事もあって、
クーラーの効いた、音楽室での授業となりました。
3年生と4年生が、揃って聴いてくれます。

担当の先生からの最初の声掛けは、
夏休みに、海に行って来た子を聞いて、
「きれいだった逆の事を感じた人はいますか?」
って、質問でした。

ゴミの事を話した子もいましたが、
どっちかって云うと、台風が多かったので、
海にたくさん木とか、枝が浮いていた―。
って、云うものでした。

そういう流れから、我々の紹介をして戴き、
今回のKちゃん授業が始まりました。

子ども達が行って来た海を聞いてみました。
伊豆の海や、佐渡島、
中には、海外タイの海に行って来た子もいましたよ。
そして自分も、八丈島に行って来た事を伝え、
そのお隣にある御蔵島でのお話しだよ。って、
話し始めました。

前回までは、
最初にイルカの映像を見てもらいましたが、
今回は、イルカの絵を見せてから、
イルカの大好物って知ってる?
って云う質問から、
だんだん、大好物の対象を小さくしていき、
動物プランクトンまで、遡ってみました。

こんな風に、
「食べる」・「食べられる」の、関係を、
何て云うかって聞いたら、出て来た言葉が、
「弱肉強食」確かに〜(^◇^)
でも、こんな云い方もするよって伝えたのが、
「食物連鎖」です。

そして色んな海の生き物の好物の一つに、
ウミガメさんが大好きな「クラゲ」を、
例にあげて、取り出したのは・・・
某コンビニのレジ袋。これがね、
ほら、こんな風に海に漂ってるとね、
「クラゲに、見えてこないかなあ・・・」

それで、
「時々間違って食べちゃうみたいなんだよね」
そしてね、
こういう事がイルカにも起こってるんだって、
「これは、本当にあったお話しだよ」
って、伝えてから、
いよいよ読み聞かせに入りました。

すると、次第に水を打った様に、
子ども達が聴き入ってくれました。

今回特に気を付けたのが、
Kちゃんの状況を、擬人化せずに、
淡々と伝えようと云う事でした。
抑揚は付けても、感情はのせない―。
その事実が、事実としてきちんと伝わる様に、
話したつもりです。

一通り読み終えて、
そこでは特に感想は求めないで、まとめに入りました。
そして、マイクロプラスティックの事も伝え、
この食物連鎖の中に、小さく小さくなった、
プラスティックを、食べるとどうなるかな?
そして、僕たち人間も、魚を食べる・・・

気付いてくれた子が多かった様です。
中には、もう魚は食べない―。
なんて、言っていた子もいました。
それもある意味、正しいかもしれませんよね。

でも、これからも美味しい魚を、
食べていくには、何をしたらいいだろう。
自分にできる事って、何かあるだろうか・・・

ご家族と一緒に考えてもらえると嬉しいな!!

後日、子ども達からの感想が届きました。
しっかりと、届いてくれた子が多かったみたいです。

でも、ここからが始まり。
海のない山梨だからこそ、海の事を考えて、
生活してくれたら嬉しいです。

白根百田小の、3・4年生の皆さん、
いっぱいの気付きを、ありがとう!!
とっても素敵な授業でした。

これからも、
色んなところで伝えていきたいと、
決意を新たにしました。

写真は上から、1枚目

食物連鎖について話しているところ

2枚目

Kちゃんの読み聞かせの様子

3枚目・4枚目

それに耳を傾けてくれた子ども達の様子







2018/09/13 21:20:03|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中13(海洋の日−4)
たらふく戴いて、時間の余裕もあって、
午後は、やはりお待ちかねの、
2回目のスノーケリング体験となりました。

今日はやる事も早くて、
着替えも移動もスムース。
逆に、我々が島のスタッフの皆さんを、
待つ―。くらいの、スピードで感心、感心!!

昨日の練習で、かなり上達した子供達は、
VLの後に続いて、
今日は足の付かない所まで、泳いで行きました。
もちろん、しっかりと島のスタッフの方々が、
バックアップして下さっています。

そんな安心感の中で、
今日は、昨日にも増して、
素晴らしい海の中を見られたみたいです。

サンゴの合い間を、
軽やかに通りすぎる、ソラスズメダイ、
長い角を悠々となびかせて泳ぐツノダシ。
ハタタテダイも見られました。

青い群れを成して泳ぐムロアジ達や、
大きなテーブルサンゴも、
子供たちの眼にしっかりと焼き付いたようです。

最高のコンディションで、
スノーケリングを楽しんだのですが、

子供達の中には、
ちょっとした違和感が、
芽生えた子も居た様です。

それは・・・
ビーチの向こうに見えた岩場にあった、
漂着ゴミと思われる、ゴミの多さだった様です。

この日の夜、自主活動の打ち合わせもあったのですが、
スノーケリングを希望していた子供達から、
「ゴミ拾いがしたい・・・」
そんな申し出があったそうです。

キレイな海を僕らの手で、
もっときれいにしたい―。
そんな強い思いに駆られたんでしょうね。
立派です。

さあ、明日からは、いよいよサバイバル踏破です。
結構遅くまで、
パッキングに掛かった班もありましたが、

班の結束は、日に日に良くなっているのを、
見ていて感じました。

きっと、今年も素晴らしい踏破になるでしょう。

明日のために、ちっとでもはーく、今日は休めし・・・

そんな出発前夜でありましたが、

あいつが、どうやら八丈を見つけてしまった様です。