夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2018/09/30 11:44:00|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中28(離島の日ー1)歌えなかった「愛のテーマ」
台風24号が接近しています。
皆様、くれぐれも、お気をつけ下さいね。

さて、今年の海洋道中のレポートも、
いよいよ佳境に入って参りました。

台風13号の接近で、
史上初めて2日のプログラムカットをして、
8月6日が、離島の日となりました。

今、接近している台風が24号ですから、
たったひと月余りで、
11個も台風が発生し、もうその後ろに、
25号が迫っています。
この事からも、いかに今年が台風の当たり年かが、
分かります。しっかり備えないといけませんね。

この海洋道中の参加者が、
ずっと歌い継いでいた、歌があります。それが、
フロンティアアドベンチャー「愛のテーマ」です。
例年、最終日のさよならレセプションで、
輪になって歌った、海洋道中での体験が、
まるごと歌詞になっている、
まさに、僕たちの歌なのですが、

今年は、こういう展開になってしまった為に、
事前の練習も、ましてや、
どんな曲なのかも知らない子どもが殆どです。

実は、サバイバルの途中、
ウクレレを持って来た、指導者のもっちりと、
その場にいた指導者で、
曲合わせをしていました。
ウクレレの伴奏で歌うと、
なんだか、南風に優しく吹かれてる―。
みたいな、とってもいい感じだったので、
これで歌えるといいね〜。なんて、話してもいました。

いまだかつてなかった体験をしただけに、
いまだかつてなく、盛り上がって歌えたでしょうに、
一度も歌えないまま、海洋道中が終わってしまいました。

離島式でも、船の中でも、解団式でも、
とうとう歌えるチャンスは、
訪れませんでした。
それだけが、ちょっと心残りです。

離島の日の話を始めるにあたって、
先ず、この歌の歌詞を、
ここに書いておこうと思います。

僕たちは忘れないあの日々を
仲間と過ごした八丈の夏・・・

やっと着いた底土港
船酔いふらふらまだ揺れている

猛暑の中のテントアップ
苦労をしたけど愛しのマイホーム

海を越えての交流会
見知らぬ同士がもう友達さ

漁船に乗ってクルージング
トビウオ・ウミガメ初めて見たよ

水族館のような海
きれいな魚と目と目でごあいさつ

リュックを背負って歩く島
仲間がいるからみんなで頑張れる

朝昼晩の野外炊事
米とぎ薪わり煙が目に染みる

団旗はためくベースキャンプ
垂戸に残した青春夢のあと・・・

いくら作り直しても壊れる椅子
夜空に広がる満天の星

全てが大切な思い出
決して忘れることのできない夏―

僕たちは忘れないあの日々を
仲間と過ごした八丈の夏・・・

仲間と過ごしたあの夏の日々・・・

この夏は、全てが子ども達の中で、
昇華しきった夏でした。

歌えなかった愛のテーマは
未来へのリフレイン・・・

いつかまた歌える機会が来るといいね。

そんな気持ちをぐっと呑み込んで、
離島の日が、いきなり来てしまいました―







2018/09/29 23:33:03|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中27(サバイバルの日ー4)突然の撤収であっても
子ども達にとっては、まさに「青天の霹靂」
突然で、非情な通告でした。
しかし、それに反論する術も無く、
受け入れざるを得ない撤収です。

やっとの思いで戻って来た。
仲間と語り合いたかった、サバイバル踏破での、
あんな事、こんな事、
そして、明日は楽しみにしていた自主活動だった・・・
全ての思いを呑みこんで、
でも、やるしかない。頑張るしかない―。

暗くなるまでは、もう時間もない。
鬼気迫る様なスピードで、撤収作業が進んでいきました。

早く帰って来た班は、自分達のテントを仕舞い終えると、
班を越えて、どんどん協力しあいました。
ペグも、備品もロスはあり得ません。

きちんと数も管理しながら、
一張り、また一張りと、テントが仕舞われていきました。
同時に、自分の荷物のパッキングもしないとなりません。
とにかく、リュックに思い出ごと詰め込んで、
島のスタッフが用意して下さった、
トラックに積んでいきました。

この日は、日曜日―。にも拘わらず、
多くのスタッフの方々が、
撤収作業をサポートして下さいました。

気付くともう周りは真っ暗。
そして、撤収作業が完了。
時間は、午後7時半―。

作業が始まったのが6時過ぎでしたから、
わずか1時間半で、
10張りあったテント全てなくなりました。

例年は、半日かけて行う作業が、
たったの1時間半で終わったのです。
もちろん、指導者の午前からの一部の撤収作業も、
時間短縮の要因ではあったでしょう。

でも、それ以上に、
サバイバル踏破の達成感を、
そのまま撤収作業の団結力に変えて、
頑張った成果が現れたと、云う事でしょう。

そのまま、やはり島のスタッフの方々が、
お休みの時間を割いて用意してくれたバスで、
今夜の宿泊先になる三根小学校へ、
乗せて行ってくれました。

そして、夕食はお弁当と、
サバイバル踏破で頑張ったご褒美として、
こちらも島の方が差し入れて下さった、
島寿司を頬張りました。

やっと落ち着いたところで、
団長から改めて、この突然の展開の、
説明がありました。

悔しいけれど、自然には勝てません。
みんなで帰る為に、
明日、島を離れます。
もちろん、もうお土産も買って帰れません。
でも、それ以上に充実した時間を共に過ごし、
でっかい心のおみやげを持って帰ろう―

子ども達は、それを受け入れてくれました。
そして、またまた島のスタッフの方の粋な計らいで、
役場にあるシャワールームを開放して、
全員にシャワーを提供して下さったのです。

全員がシャワーを浴び終えたのは、
既に深夜でしたが、
こんなに支えて下さる方々がいるからこそ、
この海洋道中が続けられる・・・

さあ明日は、胸を張って山梨に帰ろう!!
そして、この八丈の素晴らしさを、
あたたかさを、お父さん、お母さんに、
そして、学校の友達たちに全部伝えよう!!








2018/09/28 17:24:02|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中26(サバイバルの日ー4)ゴールのひきこもごも2
見事なマネージメントと、
子ども達の見事なモチベーションが、
がっちりと噛み合って、
5班がBC戻って来ました。

午後5時半―。
当所のスケジュール通りに戻って来たのは、
いまだかつてない快挙―。
と、言ってしまっても過言ではありません。
サバイバル踏破に、新たな歴史の1ページを、
見事に刻んでくれました。

なっちゃん、お疲れさまでした。
そして、ありがとう!!

そのなっちゃんに、
最後はゴールまで連れて来てもらったのは、
3班でした。空港通りから、垂戸に向かう道が、
分からずに難儀して居たところに、
丁度、なっちゃん達が、富士山から下りて来てくれたので、
後に付いて行けばいいよと、
ほりが指示したのでした。ありちゃんに任せると、
また再び、三根に向かって行きそうです。

ゴールのゲートの直前で、
いきなり、ありちゃんコールが始まりました。
きっと、このコールは、
子ども達からのサプライズプレゼント。
いつも頑張るありちゃんだからこそ、
子ども達も、最大の愛を込めて、
コールを贈ったんだと思います。

涙をポロポロこぼしてゴールしたありちゃんに、
「子ども達が、リーダーにしてくれたね」と、伝えると、
「一周させてやりたかった・・・」と、ありちゃん、
「それはねぇ、言っちゃダメョ(>_<)」
だって、道を覚えてないんだもん。

さあ、タイムリミットジャストの午後6時。
1班が、戻って来てくれました。
1年生の男子1名が、ゴール直後に、
嗚咽混じりに泣き出しました。

それにすっと寄り添って、励ますあや・・・
彼は、あやが一番心配していた子で、
真面目なんだけれど、余り協調性が乏しい子でしたから、
仲間の存在の大きさや大切さに気付く事ができ、
それが、大粒の涙になって溢れだしたのでしょう。

最後のゴールになった1班に、
仲間全員から、温かい拍手が沸き起こりました。

長かったね。おめでとう!!

どの班のゴールも最高でした。
最後になった1班に、ご褒美の差し入れを渡した後、

団長が全員を集めました。
そして、台風が来ている事。
なので、今夜はテントでは寝れないので、
これから撤収して、避難する事。
そして、明日の船で帰る―。

とにかく、協力し合って、
暗くなる前に撤収しよう―。

詳しい経緯は、今夜、避難先で伝えます・・・
そして、海洋道中の史上初めて、
サバイバル踏破ゴール直後の、
非情の撤収作業が、始まったのでした。







2018/09/28 9:24:29|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中25(サバイバルの日ー4)ゴールのひきこもごも
1班に食事用の水を届けて励ました後、
すぐさま富士山へ向かいました。

つづら折りを下り、また登っていくので、
結構クルマでも、そのキツさが分かります。
途中から、うっすらガスがかかって、
気温もグッと下がります。

登っている途中で5班に追いつくだろう・・・。
と、踏んでいましたが、
素晴らしいペースで登り切ってしまった様です。

ふれあい牧場で水を補給させようとすると、
売店の方が、お水を使わせてくれた様で、
既に調理に取り掛かっていました。

富士山に登る前に、アルファ米に水を注いでおき、
牧場で牛たちと、景色を見ながらごはん―。
って、決めていたみたいで、
子ども達も、なっちゃんも、本当に元気です。

この時点で午後2時ほどだったので、
撤収の事には触れないまま、
3時半に出発すれば、丁度いいよと声を掛けました。
もう5班は、時間内のゴールは間違いないでしょう。

そして、ゴール目前の2班は、
そろそろ戻って来そうだと、
また一気に富士山を下って、BCに戻ります。

で、BCに着いたら、丁度ゴール直後だった様で、
帰着式が始まっていました。
2班は全員、余裕しゃくしゃくでした。
みんな笑顔でいい顔していました。

幼すぎる男子の顔も、どことなく逞しさをたたえ、
達成感に満ちた顔をしていました。
あしくまに駆け寄って握手を求め、御礼を伝えました。
そして、帰着した順に、
団長から、リーダーに明日帰る事になった事が、
伝えられました。
実は、途中で彼らに声を掛けてくれた方が、
「明日帰る事になった―」と、
声を掛けて下さったみたいで、
どことなく、悟った表情を、子ども達もしていました。

2番目のゴールは4班でしたが、
南原に差し掛かった時点で、
予定からだいぶ遅れてしまっていたので、
担当指導者のほりから、
ショートカットして戻らせる判断を下したのでした。

見事に全員でゴールした4班でしたが、
完全1周は、達成が出来ませんでした。
たくみんは号泣し、「すいません」を、
繰り返しました。でも、去年とは全然違う、
素晴らしいゴールでした。

互いに思い遣って、気遣って、
声を掛け合って進んだ道は、
きっと彼らの未来の糧となった事でしょう。

たくみんの肩を抱いて、
「ありがとう」と、伝えて、やっと、
たくみんから、「ありがとうございました」が、
還って来ました。本当にありがとう、立派だったよ!!

途中3班が、もう直ぐ休憩場所の、
大越鼻の灯台に向かう都道を歩いていた―。
と、云う情報が入って居り、
このまま行けば、大丈夫だと思っていた午後3時前、

「今、塾のところで食事が終わりました」と、
ありちゃんから、ほりに電話が来ました。
「塾ね。ハイ、分かったよ!!」と、云ったとたん、
「塾!?」なんで今、そこに居るの?
ほりの声が驚きを帯びて高くなりました。

塾は、南原千畳岩の海岸沿いにある建物に、
直接書かれた看板の様な目印ですが、
ずっと前に、大越鼻近くにいたと情報が入っていたのに、
戻ってんじゃん・・・

でも、ありちゃんに辿ったコースを確認しても、
正規のルートで来た―。と、言って居て、
でも、どう考えても、11時半頃に、
八重根漁港を出ていた3班が、
3時間掛けて歩く距離ではありません。

どんなにゆっくり歩いても、
せいぜい1時間の距離しかないのですから・・・。

でも、この時間で塾にいたら、もう1周は無理―。
自分からほりに、真ん中を戻らせてと伝えました。
何がどうなればそこにいるのか、理解できませんでしたが、
とにかく、4班と同じショートカットを選択させました。
うーん、不思議じゃ・・・
パラレルワールドにでも行っていたんかいな・・・

ありちゃんの3班は、無事に生還できたのかっ!!
この続きは、お次の記事でお伝えしますね。







2018/09/27 21:00:00|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中24(サバイバルの日ー4)ゴールに向かって
BCで、撤収に向けての作業が続く中、
各班は、懸命にゴールに向かって、歩き続けていました。

ありちゃんの3班のスタートが予定より遅れましたが、
昨夜の班のミーティングで、その時間で大丈夫―。
と、班員からの提案で決めたそうなのですが、
島の地図が分かっていない子供達の提案まで、
全て受け入れてしまったありちゃん、
そんな余裕などないスケジュール設定なのに、
子ども達のやる気を優先したのでしょうが、
ありちゃん自身も、
地図が頭に入っていなかったと云う事でしょう。

でも、頑張って途中までは、
遅れを挽回して歩けていました。

ですが、ほぼ同じコースを歩いている、
たくみんの4班は、やはり足の痛みを抱えていた子が、
遅れ始めてしまいました。
それでも、全員でその子の荷物をシェアーしながら、
声を掛け合って、励まし合って歩いていました。

あしくまの2班は、
昨日のネガティブな気持ちは、
温泉と、たっぷりの睡眠で吹き飛ばし、
ガンガン歩を進めていました。

こうした状況は、撤収中であっても、
島のスタッフの方々から、または、VLの連絡から、
逐次リアルタイムの情報がもたらされます。

あやの1班は、ビバーク地から登龍峠まで、
距離があるため、体力を温存しながら、
ややゆっくり目のペースで歩いている様です。
あや本人も、腰に不安があるので、
このペースは想定内でしょう。

さて、最長距離を歩く5班は、この日も絶好調!!
登龍峠を難なくクリアして、
八丈富士を目指していきます。

ですが、1班の登龍峠。
そして、5班の富士山「ふれあい牧場」
いずれも、飲み水が確保できない場所なので、

撤収作業は続いていましたが、
1班が登龍で食事を摂るタイミングで、
島を知りつくした自分が、
彼らに水を届けるために、クルマで向かう事になりました。

この時には、既に2班はゴールが迫っていました。
丁度、クルマで登龍に向かう道の入り口あたりで、
2班を見つけたので、もうすぐゴールだぞ!!
って、激励したのです。

さあ、自分も急いで向かわなきゃね!!