夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2017/03/03 9:30:00|活動報告
『水辺の環境教育学』の最終授業で・・・

今日は、ひな祭りですね。
山梨県内では、4月にお祝いするケースもありますが、
女の子がいらっしゃるご家庭では、
お雛様、飾られたでしょうか・・・

この桃の節句の風習、
日本人として、長く伝えていきたいですね。

さて、遅ればせながらではございますが、
専門学校の、2016年度の最終の担当授業、
『水辺の環境教育学』の、授業が、
2月9日(木)に、ラストを迎えました。

そして、この授業の総括として、
学生達には、プロジェクトワイルドの、
アクティビティーを駆使して、
4つのテーマで、4チームに分かれて、テーマ毎の、
環境教育のプログラムを、
実践すると云う課題を与えて、
この最終授業で披露してもらう事にしていました。

短い準備期間の中で、
グループ内でテーマを咀嚼し、20分程度で、
子供たちに、楽しく学んでもらうためには、
どの様にしたらよいのか―。
それぞれ工夫して来た成果が試されます。

テーマは以下の4つ―。
1、水辺の外来生物
2、奇跡の魚『クニマス』発見!!
3、海洋ゴミと海洋生物
4、開発と水辺の自然

どれも、トピック性があるテーマですが、
その切り口によって、様々な展開が期待できます。
我々講師としては、
どの様な切り口で進めるのか―
やってみて楽しいか―
しっかり伝えようとするテーマを踏まえているか―
などを、評価の基準にしながら、
各チームのプログラムを一緒に体験しました。

どのチームも、非常に工夫が凝らしてあって、
小道具なども準備して、臨んでくれました。

外来生物のグループでは、
釣りの要素を取り入れて、
何気なく釣れる魚にも外来種が意外にいることや、

知らず知らずのうちに、外来種が増えてしまう
温床になってしまうケースなどを、
疑似釣り体験を通じて気づけたりとか、

クニマスのチームでは、
『○ォーリーを探せ』の、様に、
たっくさんのよく似た魚の中から、
クニマスを見つけ出し、
クニマスについての知識を、
楽しく伝えていたり、

海洋ゴミのグループでは、
水の中でクラゲなどに見えそうな「ゴミ」を、
サンプリングしてあって、
それを間違えそうな段階ごとに分類して、
海洋生物に与える影響などを伝えていたり、

特に関心したのが、開発のチームで、
美しい水辺の写真から、連想される
『水のことば』と、
開発された水辺の写真から、連想される
『水のことば』を、集めて、
それぞれランダムにつなげて、
歌や詩をつくると云う展開となり、

非常にくっきりと言葉が分かれながらも、
でも同じ『水』として、つながっているものである―。
そんな事を気づかせてくれる様な内容で、
思わず『使える!!』って、
賞賛しちゃいました。

最後にお互いのチームのプログラムを、
評価しあってお開きとなりましたが、
この授業のラストを飾るにふさわしい、
楽しい授業となりました。

来月、また新入生がやってきます。
この学校での学びは、体験と実践により、
どんどんスキルアップが可能なのです。

こんな授業も、楽しいと思いませんか!?







2017/03/01 9:00:00|活動報告
今年度のざぶん賞 地区表彰式

2月は、あっという間に逃げていってしまいました。
もう今日からは、弥生3月です。
あなたのところにも、きっと春の足音が、
日に日に大きく聞こえていると思います!(^^)!

さて、2月4日は、『立春』だった訳ですが、
この日に合わせて、今年も『ざぶん賞』の、
優秀作品の展示と、山梨県内で全国表彰された、
子供たちを、山梨県としても表彰する、
『キッズエコマイアート展』と、
『山梨県 地区表彰式』が、開催されました。

今年は、甲府市役所の1階にある、
オープンスペースを会場として、
よりたくさんの方々に見て戴こうと、
実行委員会で準備と、企画を進めて来ました。

そして、ゲストには、
切り絵作家として大変著名な百鬼丸さんや、
シンガーソングライターの、しらいみちよさんらも、
お招きして、華々しく開会致しました。

今年度、山梨県内からの応募作品は、
実に500件近くまで達し、
相当な狭き門を突破して、
全国表彰されたのは、
ざぶん大賞にならぶ、
栄えある文部科学大臣賞を含めた5名。

学校の都合や、体調不良などで、
残念ながら欠席された方もいらっしゃいましたが、
ご家族もお招きして、その子供達を表彰致しました。
とっても、あったかい雰囲気の表彰式でした。

続く「ざぶん奏」では、
アカペラコンサートあり、
百鬼丸さん切り絵がゲットできるじゃんけん大会あり、
素敵なしらいみちよさんのお話しを聴き、
最後は、全員で春の水辺を思わせる、
唱歌の大合唱で、しめくくりました。

とにかく、水について、
命について、自然について、
子供達が紡いだ「ざぶん」は、
ダイレクトに胸にしみ込んで来る作品ばかりでした。

キッズエコマイアート展は、2月8日まで開催され、
多くの方々に見て感じて戴きました。







2017/02/03 10:00:00|活動報告
「水辺の環境教育学」プロジェクトWETの体験!!

今日は節分ですね。
豆まきのご準備はできていますか?
今夜はたくさんのご家庭で、
「鬼は〜外、福は〜内」の、歓声が響く事でしょう。
ところで、魔除けのための「柊」と、「めざし」も、
節分には付き物ですね(笑)


さて、水辺の環境教育学の授業を進めながら、
学生たちは、ワークショップ形式での、
学びの楽しさや展開性に大いに興味を持った様です。

なので、今回は「水辺」から、少しだけ離れて、
「水」そのものについて学ぶ、
体験型のパッケージプログラムである、
プロジェクトWETのアクティビティーを、
幾つか体験してみましょう―。
と、云うことになり、
1週間空いたタイミングで小道具や、
教材の準備を進めて、
テンポよくアクティビティー体験を進めてみました。

最初にやってみたのは
『雨降って地固まる』で、水は人の言葉でも、
様々な形で語られるものであることや、世界各国にも、
水についての色んな言葉があることに気付きます・・・

互いに伏せられたことわざについてのイラストと、
そのことわざが何かでペアリングを行いました。

お次は、そのペアー同士で水の分子になってもらって、
旅をしていく『驚異の旅』で、
地球上に様々な「形」に、姿を変えていく、
水の「めぐり(循環)」を、体感してもらいました。

続いて水の凝固や凝結を、
楽しみながら「観察」できる、
『水のオリンピック』を、開催!!

1円玉の上にスポイトで水を乗っけていく、
チーム対抗の競技は、大盛り上がり!!
1円玉の上には、こんもり凝結した水の玉―。
そう。これこそ、「表面張力」の、なせる技です!(^^)!
イチバン成績が下だったチームは、
チューチュートレインを踊る―。って云う、
罰ゲームも設けたので、集中力も凄かったなあ!!

そして最後は、開発による自然の復元が、
いかに難しいかを考えることができる、
『ハンプティーダンプティー』を、やってみました。

学生が持って来てくれた、
雄大なカナダの自然の写真(カレンダー)を使って、
「オーロラの見える風景」
「広大な氷河」
「カナダの野生動物(グリズリーなど)の姿」

そんな美しい写真をランダムに切り離し、
再び繋ぎ合わせると、最初の景色と何が違う?
開発について感じたことを、それぞれシェアしました。

次回の2月9日で、『水辺の環境教育学』の、
授業は、終わりになります。そこで、
WETと同じパッケージ型プログラムである、
『プロジェクトワイルド』を、
既に学生たちは学んでいるので、
その中のアクティビティーを駆使して、
プログラムを作ってみよう―。
と、いう事になりました。

次回の、報告を楽しみにしていて下さいね〜!!

写真は上から

1枚目
「驚異の旅」で使う水のサイコロ

2枚目
「ハンプティーダンプティ―」
切り離された「自然」を、復元していますが、


3枚目
元の「美しい自然」には、戻りません。
開発と自然環境は、相入れない関係があるようですね。








2017/02/01 7:00:00|活動報告
「水辺の環境教育学」イルカのKちゃんを読み解く

2017年最初の専門学校の授業は、
1月12日の木曜日でした。

実はこの日、妙高は「暴風雪」の予報が出ていて、
無事に移動ができるのか、
無事に授業ができるのか、
ビクビクしながら妙高に向かいました。

ですが、そんな予報であったにも拘らず、
雪も風も大したことはなく、
時折、お日様も顔をのぞかせてくれるような、
そんなお天気でありました。

今回の授業では、
自分が折に触れて、色んな機会を得て伝えている
『イルカのKちゃん』の、絵本と、
Kちゃんの映像が納められたDVDを使って、
環境教育の実践を目指す学生たちと一緒に、
このお話の、どこをどう切り取って、
環境教育のソースにするのか―。

間違って伝わってしまうといけない事は何か―
環境教育の実践者として、
注意、配慮しなければならない事があるか―。
など、絵本を充分に読み解きながら、
互いに学び合う―。そんな授業にしてみました。

先ずはおさらいとして、
学生の代表に、読み聞かせ(朗読)をしてもらい、
続いて映像を見て、改めてKちゃんについて、
「人が出したゴミに絡まって死んでしまった・・・」
その事実を、全員で共有しました。併せて、
自分がこれまでKちゃんの授業をやって戴いた、
幾つかの学校の生徒さんや保護者の方々からの、
お手紙や、感想の数々を読んでもらいました。

多様な気付きに驚きながらも、
やはり、「かわいそう」とか、
「人間のせいで・・・」と、云う感想が多く、
「これがもしイルカじゃなくて、
  人間に余り都合のよくない生き物だったら、
 同じ感想になるのだろうか?」とか、
「少し、ネガティブ(自虐的)に、
  自分を責めている子が多いかもしれない」などと、
そんな風に感じた学生も多くて、
指導者として大切な眼も持ち合わせていて、
担当講師としては、嬉しい限りでした。

確かに、このお話は、かわいそうで、
人間が悪いのに決まっているわけですが、
この様な状況を打開できるのもまた人間しかなく、
人間だからこそ、色んな知恵や、改善策を見つけて、
解決できるように、このお話を通じて、
理解することの方が大切です。

それぞれが、思いやりの心を持って生きることを、
受講者が、それぞれ感じ取ってくれたら、
それで良いのではないか―

こう生きましょう―。とか、
環境のためにこうしましょう―。とか、
伝える側の意図や意識で、
同じ価値観に引き込まない事が求められますね。

幾つかのワークを重ねてみて、
新ためて、伝え方は一つではないことも、
多様な気付きがあってこその、
環境教育なんだろうなぁ・・・。
と、そんな風に感じた、今回の授業でした。


写真は上から

1枚目(ワーク1)
このお話しで「伝えたい」ことのキーワードと、
「伝わって欲しくない」ネガティブなキーワードを、
ポストイットに書きだす。

2枚目(ワーク2)
それについてグループで意見を交わし、


3枚目(ワーク3)
それぞれを分類し、整理します。


4枚目(ワーク4)
交わした意見と分類を検証した結果を、
グループごとに発表しました。








2016/12/31 9:00:00|活動報告
フィールド観察(専門学校での授業)冬の水辺を見つめる

今日はいよいよ大晦日ですね。
2016年は、あなたにとって、
どんな一年だったでしょうか・・・

今年最後の投稿は、
専門学校での年内最後の、
フィールド観察授業のご報告です。

毎年、冬の水辺の観察として取り組んでいる、
ふるさとの川に長い長い旅を終えて戻って来る、
鮭の遡上の観察から、母川回帰能力や、
鮭の資源としての保全について学んだり、

冬の風物詩として知られる
ワカサギ釣りをしながら、その釣りと、
ワカサギについて学びを深める授業にしています。

鮭の遡上を観察したのは、
学校から小一時間程度で行ける桑取川です。
漁協さんにご協力を賜って、
鮭の漁と、採卵、受精の、
一連の行程を見せて戴いて居ります。

毎年、その姿を見るまでは、
無事に帰ってこれたかが、心配でなりません。
が、今年も、多くの鮭たちが、
母なる川へ、「命を繋ぐ―」
ただ、それだけの為に戻って来ていました。

受講してくれるのは1年生なので、
やはり大型の鮭が大挙して川に押し寄せている、
そんな姿を見るのは初めてなので、
さっきまで眠たそうだった学生も、
バチっと目覚めて、一気にボルテージがあがります。

鮭と云う魚が命を繋いでいく為に、
人がどう関わり、種の保存と資源確保を、
どの様な手段を使って保全しているのか・・・
しっかり学べたと思います。

この授業の詳しい内容については、
以前にもお伝えしていますので、
昨年の記事を読みなおしてみて下さいネ!!

お次は、ワカサギ釣り授業についてです。
毎年、妙高から諏訪湖に遠征して、
ドーム船から釣りを楽しんで居ります。
が、それだけでは、単なる
「釣り」に、なってしまうので、

ワカサギの習性や、
全国の湖沼に放流された経緯についても学びます。

先ずワカサギを漢字で書くと「公魚」と、
書くのですが、その訳をご存知でしょうか?

公は公儀と云う意味で、即ちお上に献上した魚―
で、「公魚」と、なりました。
献上したのは、今の茨城県にあった藩が、
霞ヶ浦で獲れたワカサギを献上しました。

更には、ワカサギは本来、
海と川とを行き来する魚であることや、
年魚(ねんぎょ)と呼ばれる寿命が1年であること、
身体のつくりや食生についても学びます。

が、この日の諏訪湖のワカサギちゃんの、
活性は低くて、つ、つ、釣れない・・・泣

学生達は、夕食のおかずゲットのつもりで、
気合も入っていたので、釣れないのは想定外!!
チョッと気合抜けした内容になってしまいました(涙)

目標の一束(100尾)には、遠く及ばず残念でしたが、
ワカサギの事だけは、覚えていてくれよ
トホホでした。

さて、今年もたくさんの記事を、
アップさせて戴きました。

温かいコメントの数々や、
徐々に確実に伸びているアクセスの数を見る度に、
力づけられ、勇気づけて戴きました。
本当にありがとうございました。

どうか、新しい年が、
皆様にとって、幸多き年でありますよう、
心からお祈りして居ります。

これからも、引き続き宜しくお願い致します。