夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2017/12/15 18:12:01|活動報告
フィールド観察授業2017 鮭がのぼる母なる川

当方が非常勤の講師として指導に赴いている、
新潟県の専門学校の授業において、
初冬のフィールド観察授業で、すっかり定着した、
鮭の遡上の観察を、今年も行って来ました。
場所は、上越市を流れ日本海に注ぐ「桑取川」です。

桑取川漁協さんのご協力の元、
毎年繰り返されるこの命の営みと、人との関わりを、
間近で観察させて戴き、「鮭」と、云う魚の、
資源としての価値を守り、命を繋いでいく仕事について、
理解を深めていくのが狙いです。

冷たい雨がシトシトと降り続く中、現地に到着すると、
目の前の川に、大量の鮭たちが、背びれを出したまま、
懸命に泳いでいました。
その中には、既に息絶えて、岸辺に打ち上げられ、
傷だらけの屍を晒し、それを、木の上から、
カラスがついばもうと狙っていました。

今年は、10月に台風が接近した事で、
護岸が土砂で覆われてしまったとの事で、
例年より漁が遅れてしまっているとの事で、
お忙しい合間を割いて、我々に対尾して下さいました。

また、少し上流側の堰堤を、必死に乗り越えようと、
ジャンプを繰り返しては、押し戻されていました。
そんな健気な姿を、初めて見た学生の多くは、
感動した表情で、その営みを見つめていました。

途中、組合員の方が投網を打ち、
鮭を捕獲し、頭を棒で叩いて気絶させ、
オスとメスとを分別していきます。
何度か網を打って、割と大ぶりな魚を選んでいきます。

この後の、採卵と受精の作業では、
大型の魚であればあるほど、遺伝子も強いので、
より強い遺伝子を持ったオスの精子と、
メスの卵(即ちイクラ)を、受精させた方が、
種の存続の確率が高まるからです。

川での鮭の採捕については厳格なルールがあって、
組合員の方であっても、特別採捕許可を得た、
一部の人でなければ許されません。

こうして採捕された鮭の、
採卵と受精の工程も見せて戴き、
種の保存と資源確保に、
人が深く関わっている現状を知りました。

また、耳石のコードの読み取りによって、
その鮭が何処で生まれ、どの様なルートを辿って、
母なる川に辿りつくのか―。
と、云う情報も、
今では世界各国で共有できる様になっています。

この母なる川に、この先もずっと鮭たちが、
戻って来れるように、自分たちができることを、
考えていきたいですね。

遠い遠い昔から、遥か未来まで、
人と自然は、うまく関わっていけますように・・・

写真は上から

1枚目
特別採捕許可を得た組合員さんが、投網で鮭を捕らえます。

2枚目
捕れた鮭の中から、卵が成熟した雌と、
大型の雄を選んでいきます。

3枚目
これは雌(♀)の個体です。

4枚目
お腹を割いて採卵し、雄の精子を掛けて受精卵にします。







2017/10/09 23:24:04|活動報告
アクアマリンふくしまで山梨パワーが全開!!

中秋の名月は、キレイに見られましたか?
早いもので、もう10月です。
そろそろ、紅葉も見頃になるでしょうか・・・

さて、カレンダーをチョッと前に戻した、
9月17日、福島県のいわき市にある、
環境水族館「アクアマリンふくしま」では、
来場したこども達に、色んな体験を通じて、
水族館をまるごと楽しんでもらおう!!
ッて、云うコンセプトで、「こどもまつり」が、
開催されていました。

敬老の日を含めた、
16日から18日の3連休まで期間中でしたが、
体験のメインは、17日の日曜日です(^v^)

2011年の震災以降、真っ先に開館し、
多くの人たちに勇気と笑顔を与えた、
この水族館には、あの日から6年を超えて、
県内外から、たくさんの笑顔が戻っていました。

思い起こせば、2012年の7月―。
同じこの場所で、
海辺の環境教育フォーラムが開催され、
「こども海の日」を、海で活動する、
様々なメンバー達が集まって、
子供を海から遠ざけないようにと、
たくさんの体験プログラムを用意して、
来場してくれた子供達に、
無料で楽しんでもらいました。

今回はその延長で、
先に千葉で行ったフォーラムの際に、
アクアマリンのスタッフさんからの呼び掛けに応えて、
特に若いメンバーを中心にして、
5団体で、6つの体験ができるメニューが用意されました。

その一つに、
是非とも「おさかなつり」の、体験を加えたい―。
との、アツいご要望を賜り、
当方も、HOOKかんきょう『協育』事務所として、
釣りプログラムの実施者として、
参加させて戴く事になりました。

が、記憶に新しい方も多いと思いますが、
この3連休には、大型の台風18号が、
各地で猛威をふるって居り、
東北にも接近する―。と、云う予報となってしまい、
安全が確保できないと云う事で、
釣りのプログラムは、
「中止」に、なってしまいました。

が、既に事前のお申し込みで、定員をクリアして、
親子15組30名の方の参加も決まっていた為に、
代替のプログラムとして、
2012年の「こども海の日」と、同じ
カワハギの「集寄」を、作る体験として、
実施する事に決定し、再告知をして戴きました。

17日は、やはり朝から荒れ模様―。
強い風と雨。そして、目の前の海も波が高く、
改めて、中止の決定と代替プログラムへの変更が、
功を奏したと思います。


ところで、このアクアマリン「こどもまつり」で、
偶然ではあったのですが、
なんと、山梨県のパワーが集結していたのです。

5つの団体のうち、なんと3団体までもが、
山梨からやって来ていました。
しかも、6つの体験プログラム中、
4つのプログラムが「山梨発」だったんです。
ねっ、凄いと思いませんか!?

当方の他に、上野原市にキャンパスがある、
帝京科学大学の学生で構成されたチームが2つ。
北杜市に拠点を置く、
「星つむぎ村」で、計3団体―。

で、実施したプログラムは、以下の通り、

当方は、「カワハギの集寄を作って試してみよう!!」
帝京科学大チームは、
「食う」・「食われる」の、食物連鎖を、
可愛いペーパークラフトにした
「モビール作り」のプログラムと、

館内にあるビオトープの生きもの達を、
肉眼の他、顕微鏡でも観察できるプログラムです。

そして「星つむぎ村」さんは、
移動プラネタリウムを持ちこんで、
水族館での星空探検でした。

外は台風で荒れたお天気でしたが、館内は、
たくさんのこども達の笑顔と歓声で溢れていました。

山梨パワーは他にもあって、
清里で「森のようちえん」を、実践し、
著名な写真家でもある、小西貴士さんも、
写真展と、スライド&トークショーでいらっしゃっていて、

福島に山梨の心意気を届けられた気分でした。

「てっ」と、思わず喜んじゃいました(*^_^*)

山梨パワー全開じゃんけ!!

写真は上から

1枚目 帝京科学大 BIOBIO観察会
 大盛況です!!

2枚目 同じく モビール作りも大盛況

3枚目 移動プラネタリウムも全回 満員でした

4枚目 「食う」・「食われる」の、関係わかるかな?

でも、自分でやってると、
自分で自分の撮影は難しいのです(泣)







2017/09/28 23:39:02|その他
海洋道中2017 番外編 KONちゃんとラフティング

海洋道中の指導者の中で、
水辺のプロフェッショナルと言えば、
カヌーイストであり、
ラフティングガイドでもある、
チーフカウンセラーのKONちゃんです。
彼の普段の風貌は、チョイ悪な感じで、
どちらかと云うと強面ですが、
サングラスの下の目は、
とっても優しいナイスガイです。

海洋道中では、
スノーケリングの指導を
担当して戴いていますが、
KONちゃんの仕事っぷりを見たい―。
と、云うリクエストがたくさんあったので、
KONちゃんからの提案で、
「じゃあ、一緒にラフティングしようよ!!」
って、事になりました。

指導者同士の打ち上げと、
更なる親睦を深める為に、
9月9日の土曜日に、彼の仕事場の一つである、
富士川にやって来ました。

自分とも親交がある、
「シャイニングフィールド」さんでの、
ラフティング&BBQで、
盛り上がる事になりました。

お誘いを戴いた時、
午前中に仕事があったので、
自分はBBQだけ参加する事にしていました。

で、仕事を終えて、現場に直行。
予定では13時にラフトスタートになっていたので、
到底間に合わないと思っていたからです。
が、13時半を回って現場に着くと、
まだスタートしていない模様です。

「遅れてるんでタイソンも乗る?」
って、KONちゃんからのアプローチ。
これでも、チョッとは水辺の活動家ではあるので、
誘われて、断る理由などありません。
ライフジャケットと、ウェットスーツは、
クルマに常時積んであるのです。

で、急きょ自分も、
ラフティングから参加する事になりました。
ガイドはもちろんKONちゃんです。
が、この日は、団体も入って居り、
社長もガイドに駆り出されていたので、
彼とも久々の再会になりました。

この日のツアーメンバーはと云うと、
ボランティアリーダー(VL)が2名、
あしくまと、おさが来てくれました。

指導者は、かりまーと、かよちんの女子2名と、
ホントは、水が苦手なはずのがっしーも参戦。
で、自分が新たに加わったので、
6名で1艇でのツアーとなりました。

BBQから、VLのかっちゃんと、
指導者のほりが来ることになっています。

自分以外は、全員ラフティングは初めてかなあ・・・
って、思っていたのですが、
実は、かよちんなどは、
水上でのラフティング&ハイドロも経験済み―
って事で、見かけによらずアクティブです。

かりまーは、と云うと、
彼女は山ガールで行動派なので、
女性指導者は、実はワイルドなんです(笑)

故に、水が苦手ながっしー、
果たして無事にツアーを乗り切れるのかっ!!

さあ、緊張のツアースタートです。
初っ端の難所の釜口を突破!!
「パドルあげて〜」
KONちゃんの、威勢の良い掛け声が響きました。

この後は、ガイドのKONちゃんが、
目いっぱい楽しませてくれました。

ウィリーもしたり、
全員でラフトボートに立って、
手をつないでバランス。
落ちてもノープロブレム!!
めっちゃ楽しく盛り上げてくれました。

しかも、森林インストラクターでもある
KONちゃんですから、
途中に、富士山をめぐるインプリも入ります。

幾つかある難関も、アクティブに、
スリリングに攻めてくれます。
「パドルあげて〜!!」
「イエーイ!!」
息もピッタリになって来ました。

圧巻は、ツアー後半の、
岩からの飛び降りタイムで、
最後を飾ったKONちゃんの、
アクロバティックな宙返りダイブ!!

しかも、最初に飛び降りた時に紛失した
あしくまのゴーグルのカバーを、
さりげなく拾って来る―。
って云う、心憎いパフォーマンスに、
一同、感激!!

で、こんなプロ中のプロと一緒に、
八丈に行けたんだ―。って、事に、
喜びを隠せない様子でした。

ゴールでは、ラフトボートを担いで、
河原をひょいひょいと走る姿に、
またまた感激!!

KONちゃんのお陰で、
本当に楽しいツアーになりました。
がっしーも満面の笑顔で、
水が苦手なんて嘘でしょ?
ってくらいに、喜んでいましたよ!(^^)!

日も暮れて、かっちゃんとほりも合流して、
BBQでは、おいしいお肉も、
お野菜も、富士宮やきそばも、たっぷり食べて、
このうえないシアワセでした。

自分も、KONちゃんの、
海洋道中では余り見えない一面を、
指導者仲間に、感じてもらう事ができて嬉しかったです。

自分は、この後は、みんなと別れて帰宅しましたが、
残った面々は、今度は場所を変えて、
KONちゃの元職場である、本栖湖のキャンプ場で、
キャンプして、明日は、SUPとカヤックを、
体験するんだって・・・

海洋道中が終わって、ほっと一息。
指導者達の、短い夏の思い出作りになりました。

ツアー中の写真を何枚か載せますが、
野暮な解説は不要でしょう!!

楽しかったあ!!!

 







2017/09/27 17:19:19|活動報告
八丈の子供達の体験

30周年を迎えた今年の海洋道中ですが、
八丈島の島外体験学習事業は、
翌年から始まったので、今年が29回目です。

互いの交流を重ね、
現在は、八ヶ岳でキャンプをして、
色んな体験を重ね、最終日には、
甲府の科学館の見学、
そして、多くの子が生まれて初めての
アイススケート体験。
最後に、山梨の秋の味覚ぶどう狩り体験をして、
船で島に戻る―。そんな日程で、
八丈島の子供達に、山梨を体感してもらっています。

ここ数年の中で、
今年の参加者は最も多くて、
中には、小6から中3まで、
パーフェクトで参加してくれた子もいます。

八丈島の事業の核は、正に「交流」で、あり、
海を越えた互いの絆を確認しあうのが、
この事業なのです。

今年も、ほぼ全日程で関われたので、
その体験の模様を、写真で紹介しますね。
彼らの面倒を見てくれるのも、山梨のVL5人です。

上から、
1枚目・・・
恒例の「渓流釣り体験」です。
実は、台風の影響で川原が流されてしまい、
八丈の体験に間に合うように工事してくれました。

2枚目・・・
今年は、釣った魚を自分で捌いて、
食べるのも体験しました。
海の魚と勝手が違うかな!?

3枚目・・・
芳ばしい香りが立ち込めます。
「早く焼けないかな・・・」

4枚目
今年も牧場体験をさせて戴きました。
命と向き合って、命の大切さを学びました。

この他にも、火起こし体験や、
前のレポートの通り、山梨の子供達との
交流を楽しみました。

来年、また八丈に行った時に、
声を掛けてくれたら嬉しいな!(^^)!







2017/09/27 7:30:25|活動報告
海洋道中2017 指導者たちの八丈

さて、今年の八丈島での体験を、
日を追ってレポートいたしましたが、
八丈島は、我々指導者の面々にとっても、
かけがえのない日々になります。

自分は、今回が15回目となった訳ですが、
もちろん、初めて八丈に来た指導者もいます。

それぞれの役割分担をこなしながら、
互いにフォローしあって、
全力で子供達を支えているのです。

30周年の今年は、
以前、指導者として関わったOBが5人も、
居ても立ってもいられずに、
お休みをやりくりして、
現地まで激励に来てくれました。

べースキャンプの設営に力を貸してくれて、
指導者のテントは、全部OBの皆さんが
設営してくれました。

OBも現役も、思いは一つ―。
「子供達にでっかい体験を!!」
と、この思いで繋がっています。

今年のサバイバル踏破では、
パン食を、アレルギーを誘発する恐れがあるので、
指導者全員で、ごはんを炊いて、
おにぎりを作って、子供達に届ける事にしました。

ある指導者は、
怪我で歩く事が困難になったVLの代わりに、
ほぼ一周、子供達と一緒に島を歩きました。

またある指導者は、
体調不良となり、継続が難しくなってしまった
参加者を保護者に引き渡すためだけに、
飛行機で、羽田と八丈島をとんぼ帰りしました。

そして、目まぐるしく変わる、
台風の進路を予想しながら、交通手段や、
無事に帰る方法を算段しました。

どの指導者も、体力も、気力も、
限界を超えて頑張ってくれました。

海洋道中は、指導者達のアツい思いも、
共有できる素晴らしい機会なのです。

八丈島と、山梨と、
互いの指導者の皆さま、
本当に本当にお疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。

きっと子供達は、
指導者の頑張る姿を見て、
また指導者として、
この海洋道中に戻って来たい―。

そんな姿を重ねていると思いますよ。

写真は上から、

1枚目
OBの面々が作ってくれた「感謝」の、のれんです。
ホント、多くの人に支えられた30年です。

2枚目
サバイバル踏破の朝ごはん、
みんなでおにぎりを作りました。

3枚目
このモニュメントをずっとこれからも、
ここに掛け続けられますように・・・