夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2017/09/20 1:28:29|活動報告
海洋道中2017 お別れの時―

橘丸の中で、リラックスした時間を過ごし、
夕日が沈む頃、船は、東京湾へと戻って来ました。

そして、8泊9日を共に過ごした仲間達とも、
お別れの時が近付いて来ます。
その前に、各班ごとに、最後のミーティングが、
船内の、あちこちで始まります。

デッキの上で、船室内で、
仲間との絆を確かめ合い、お世話になった、
VLと、カウンセラー、活動支援の、指導者へも、
子供達から、感謝のメッセージが贈られ、
指導者もまた、子供達に感謝と、
はなむけのメッセージを贈ります。

ヘッドカウンセラーになって、
この班の仲間に加われなくなってしまって、
その様子を、近くで見守ったり、
写真を撮ったりしながら、
各班のふりかえりに、胸を熱くしているのです。

1班は、船室内でふりかえりをしていて、
みんなで、まーりーを囲んで、
手紙を回し読んでいます。
きっと島であった色んなこと、
仲間への、感謝の言葉が、綴ってあったんでしょう。

2班も、船室内でVLのかっちゃんを囲んで、
本当に楽しそうに、笑顔に溢れていました。

5班も、船室内で、
たくみんと、ワイワイと最後の時間を
楽しんでいました。

3班と4班は、デッキの上でふりかえりです。
夜風がどちらの班にも、やさしく頬をなで、
全員で、全員のメッセージに、
耳を傾けて聴いていました。

どの班も、これから「現実」に、戻る、
愛おしい時間を、共有していました。

そして、橘丸は、
とうとう、竹芝桟橋に着岸しました。

解団式のフィナーレで、
やっぱり今年も、『愛のテーマ』を、
全員で肩を組んで歌いました。

これから先は、地域ごとにバスに分乗なので、
お別れの時―。

まるで、ジェットコースターの様な日々だったけれど、
やっぱり、終わってみれば、
全てが思い出、愛おしい日々・・・

現地研修の全ての日程が、
今年も無事に終えることができました。








2017/09/17 22:43:45|活動報告
海洋道中2017 「あばよーい八丈!!」

離島の日の朝は、よく晴れ渡り、
八丈富士のてっぺんも、くっきりと見えました。
条件付出航となった昨夜、
橘丸は無事に八丈まで着く見込みですが、
出船の時間が早まりました。

早めの朝食を食べ、
やはり、貸して戴いた三根小学校の体育館を、
みんなで手早く掃除して、
徒歩で底土港へ向かいます。

来た時と同じ様に、自分が先導して歩きました。
底土港の待合室の2階で、
島でホントに最後のセレモニー、
「離島式」を、行いました。

教育長の代理できて下さった先生から、
温かいお言葉を戴き、
島の言葉で、「さよなら」は、
「あばよーい」って、言うんだよ。って、
教えてくれました。
この言葉には、「またおいで」や、
「また来るよ!!」って、再会の約束の意味も、
あるんだよって、教えてくれました。

そして、海洋道中を代表して、
1班の班長が、お礼の言葉を伝えてくれたのですが、
全部、自分の言葉で、島の方々への感謝と、
当たり前の有難さや、嬉しさを素直に伝えていて、
思わずウルって、来ちゃいました。

そして、青空の下全員で、屋上にあがって、
集合写真を撮りました。
この時も、八丈富士のてっぺんは、
きれいに見えていて、
まるで我々を、見送ってくれてるみたいです(笑)

思い出が、たくさん詰まったこの島を、
とうとう離れなければなりません。
空の青さと海の青さは最高だったものの、
やはり、台風のうねりで、船は揺れています。

橘丸は、ゆっくり岸壁を離れていきました。
手を振ってくれている、
島の教育委員会の方達に向かって、
子供達は、一斉に「あばよーい!!」と、
声を張り上げて、力いっぱいに手を振っています。

交流会に来てくれた島の子供達の数名が、
船を追いかけて来てくれます。
「山梨で会おうね〜!!」
やがて、底土港は小さく小さくなり、
視界から消えてゆきました。

あばよーい八丈!!
また絶対に来るからね〜!!
きっと、殆どの子供達が、誓っていたと思います。








2017/09/14 0:08:25|活動報告
海洋道中2017 30回目のさよならレセプション

昨夜は、三根小学校で一夜を明かし、
今日は、いよいよベースキャンプ(BC)の撤収です。
お世話になったこの垂戸のBCを、
来た時よりも綺麗にして返します。

幸い、昨日のうちに一部の撤収が済んでいたので、
テントブレイクに集中して臨めそうです。
お天気も一気に回復して、
テントもほぼ乾いています。

各班一斉に撤収が始まりました。
どの班も、テントアップ同様に手際よく、
作業がどんどん進みます。
一部の班でペグの紛失が発覚してしまいましたが、
他班の協力で、これも探し当て、
午前中には、全ての撤収が終わりました。
お昼ごはん後には、
全班でBCの周辺のゴミも拾い集めて、
目的通り、「来た時よりも美しく」
する事ができました!!

午後からは、お楽しみの「ふるさとタイム」
2グループに分かれて、お土産と、
最後の温泉を楽しみました!(^^)!
みんな、相当、お土産を買い込んでましたよ(笑)

そして、島での最後の夜も、
三根小学校の体育館をお借りします。
お楽しみは、何と言っても、
『さよならレセプション』です!!
しかも、今年は30回目のレセプションですから、
各班の、スタンツのリハーサルにも熱が入ります。

第一部のハイライトは、焼きそばパーティーと、
お馴染み、『八丈太鼓の実演』です。
昨年のミス八丈だった、我が海洋道中のOG
あやぱんマンは、今年は凛々しい法被姿ではなく、
なんと艶やかな浴衣姿で、太鼓を打ってくれました。

初めて見たけれど、しなやかなのに力強く、
「下打ち」も、響いて、キレイでしたよ(#^^#)
子供達も、魅了された様でした!!

そして、フィナーレの第二部は、
各班のスタンツ発表です。
どの班も踏破中のエピソードなどを、
寸劇やコント形式にして、楽しく発表し、
ちゃんと、班のリーダーとカウンセラーに、
感謝の言葉を伝えてくれたのは、嬉しかったなあ・・・

ラストのVLのスタンツに、
島の担当の、オッキーが飛び入り参加で、
いきなり、打ち合わせなしで、
自分にムチャぶり〜( ;∀;)
「聞いてないよぉ」でも、
振られたネタは返しましたよ〜

からのぉ〜
やっぱり、最後はずっと歌い継いでいる、
『愛のテーマ』で、締めくくります。
島での体験が全部そのまま歌詞になっているので、
ぶっつけ本番だって、ちゃんと歌えます!!

今年も、タイソンが草刈りブラザース疑惑は、
拭えませんでしたが、自分の先導で、
全員が輪になって、熱唱しました!!

♪♬ (^^♪
ぼくたちは忘れないあの日々を、
 仲間と過ごした八丈の夏 🎶

30回目のさよならレセプションも、
子供達の心に深く刻まれた事でしょう!!

明日はもう、八丈島を離れます。
最後の夜を、愛おしむ様に過ごした、
30周年の子供達でした。








2017/09/10 12:14:22|活動報告
海洋道中2017 アツい交流で嵐を吹き飛ばせ!!

急転直下の自主活動からの流れで、
三根小学校での、2回目の交流会となりました。
子供達の中には、
まだ状況が呑み込めていない子も多く、
ともあれ、今夜はキャンプはしない―。
と、云う事と、交流会は三根小で行う―。
と、云う事だけは、何となく理解できた様です。

第一部は、バイキング食事会なので、
各班、それぞれ違うメニューを、一緒に作ります。

外は、雨・風とも凄くて、
間一髪の大移動となった訳ですが、
息つく間もなく、今度は食事作りです。
果たして、おいしくできるのかっ!?

食事がおいしくできれば、パワーも湧いて、
交流会は、きっと盛り上がるでしょう!!
ここからが、各班の腕の見せ所です!(^^)!

担当するメニューは、
1班が、五目ちらしと豚キムチ
2班が、わかめごはんと、タンドリーチキン
3班が、ピラフとポトフ
4班が、和風パスタと、ミネストローネ
5班が、ナポリタンと、おいしいサラダ
を、作ります。楽しみです!!

しばらくして、食事の準備が整いました。
子供達は、既にお皿とお椀を手に、臨戦態勢。
お目当てのメニューに、まっしぐらの姿勢です。

指導者も負けたくはないのですが、
さすがに大人げないので、
始まったら、あるものを食べよう!!
そんな態勢で待っています。

「いっただきまーす!!」
食事係代表の合図で、
バイキングパーティーが始まりました。
山梨の子も、八丈の子も、
入り乱れてのバイキングです。
きっと、こういう美味しいものの「取り合い」が、
バイキング料理の語源なんでしょうね。
明らかにビュッフェじゃないもん(爆)

さすがにお肉系は、
みるみるなくなっていきます。
若い食欲は底なしです!!頼もしい!!
男子も女子も、楽しそうに食べる食べる・・・

このパワーなら、
嵐を吹き飛ばすのも時間の問題でしょう(#^.^#)

あっという間に平らげて、
仲良く一緒に片付けました。

本来なら、ここからキャンプファイヤー
と、云う予定だった訳ですが、大雨で、
その火は、着ける前から潰えてしまった訳ですが、
アツい交流の火は、消せないぜい!!

またも出番となったレク担当のがっしーが、
今夜もバッチリ盛り上げてくれました!!

大きな輪から、段々と、優しい小さな輪になって、
班同士で、はたまた1対1で、じっくりおしゃべり。

「また山梨で会おうね!!」
そんなおしゃべりの輪が広がっていきました。

明日は、キャンプの撤収の日ですが、
この友情の熱で、きっと明日は、いい天気!!
でしょうね( ^^) _U~~

夜の9時前、八丈の子供達を、
ご家族がお迎えに来ました。

島で会えるのは、これが最後―。
お互いに別れを惜しんだ、台風の夜でした。

写真は第二部のレクの様子。

お互いの仲間同士とも、二人でお話しても、
きっと再会の約束だったよね(笑)







2017/09/07 9:25:51|活動報告
海洋道中2017 急転直下の自主活動(小さなヒーロー達)

少し日が空いてしまいましたが、
今年の海洋道中のレポートを再開しますね(*^_^*)

やっぱり今年も、
色んなドラマがあった『サバイバル踏破』でした。
でも、大きな怪我や事故もなく、
全員が踏破を乗り切れた事は、
きっと子供達の大きな成長に、
繋がったと確信しています。

そして、頑張った子供達へのご褒美の日―。
それが、『自主活動の日』では、ないでしょうか!?

八丈島で、自分がイチバンやってみたかった事、
自分だけの八丈。正しく「マイ八丈」を、
満喫できるスペシャルな一日なのです。

勿論、安全対策の為、単独行動ではなく、
やりたい事が重なるメンバーとグルーピングをして、
それぞれの「夢」を、叶えます。

昨年は台風5号の接近により、
自主活動そのものが、中止となってしまいました。
そして、一年越しの悲願でありながらも、
またもや迷走台風5号の影響で、
開催は危ぶまれました。

予報も午後から海が荒れるだろう・・・
と、懸念されていて、
正直、当日になってみないと分からない―。

ならば、できるところまでは強行しよう。
最悪、自主活動の後の交流会は、
会場を三根小学校に移して行えばよい―。
そんな申し合わせをしてのGOサインでした。

この日の為に編成したグループは4つ。
イチバン人気は、今年もダントツで、
「スノーケリング」で、なんと26名の大所帯です。

続いて、自分が指導する「釣り」で、
今年は9名です。紅一点、女子も1名参加です。

残りは、「八丈富士登山」と、「島内探訪」で、
さあ、マイ八丈へ行ってらっしゃーい!!

で、始まったのでありますが、
まさに、空前絶後、急転直下の展開になりました(>_<)
けれど、この、ド・ドドンパの様な急展開は、
きっと、永く語り継がれる事になるでしょう!!
アッと驚く急展開を、レポートします!!

では、自主活動からお話しします。
朝一番は、「釣り」の、グループ。
疲れている筈ですが、集合の5時前には、
一人の遅刻も無く、全員集合しました。
そんなに、やりたかったのね〜!!

朝日が、丁度、水平線から顔をもたげ始めて、
紫から、徐々にオレンジ色、黄金色へと、
美しく海を染め上げていて、感動の日の出―
チョッと波っけはあるものの、風もさほどでもなく、
期待が高まります。

他のメンバー達の起床時間より先に、
体験場所となる「神湊港」に、向けて出発です。
この日の為に準備して来た「釣り竿」を、
肩に担いだり、ギュッと握りしめて、
「絶対に釣るぞ!!」と、気合いが入ってます。

だって釣れたら、そのお魚を、
新鮮なまま、捌いて、食べる―。
海なし県の山梨の子供達にとって、
新鮮なお魚の「お刺身」は、
回るお寿司屋さん以上に、ワクワクものでしょう!!

釣りの準備をしていたら、
先にやっていた地元の方が、
ぽんぽんと、大きなムロアジを釣りあげました。
「すげー!!」みんな、こっちの説明も上の空(>_<)

「ちゃんと仕掛けつくらんと釣れんぞ!!」
と、甲州弁丸出しで、仕掛け作りに集中させ、
できた者から、スタートと相成りました!!

そしたら、もう10分も経たないうちに、
「うわー来たッ!!」
弓なりに竿が曲がります。

釣れたのは、型の良い「オアカムロアジ」でした。
一般的な、ムロアジ(クサヤモロ)に比べ、
お刺身にしたら、マアジ以上に美味しいとされ、
山梨では滅多にお目にかかれない高級魚です。
そんな魚が一発で釣れちゃったもんだから、
そりゃあ、気合いが入らない訳が無い!!

次々に、子供達の竿が曲がります。
今度は、25aくらいのカンパチと、ヒラマサ、
まだ幼魚とは云え、引き応えは充分!!

朝の6時過ぎ、朝食を運んで来てくれた時には、
既に20尾以上の釣果で、
クーラーが埋まって来ました。
持って来てくれた団長さんも、
自主活動リーダーのかよちんも、ビックリしてました。

で、強い日差しになって来た9時には、
クーラーは、50尾以上の釣果で満タンです。
氷も足りなくなって、途中で追加しました。
魚は、その場でえらを切って血抜きして、
「氷締め」に、しました。

これ以上は食べられないので、リリースしながらも、
ポツポツ釣れるし、でっかいニザダイが、
堤防直下を悠々と泳ぎ、「あれを釣ってやる」
って、息巻いたり、ウミガメが何頭も顔をもたげて、
子供達にごあいさつ。釣りってサイコー!!
きっと外海が荒れて来たので、
魚も、他の生きものも、穏やかな堤防内に
避難して来たタイミングだったのでしょうが、
楽しかったですヨ!!

エサが無くなった午前10時半―。
大満足で釣りは終了。で、
この後の子供達の行動が素晴らしかったので、
紹介しますね。ゴミは残さない。
来た時よりもキレイにして帰る。

キャンプでの実践が、そのまま現れて、
アミエビのコマセの汚れをデッキブラシで磨き、
周りに落ちている他のゴミも拾い、 
各自の釣り座を、きちんと海水を汲んで流しました。

「きれいに使うだぞ!!」って、そのひと言だけで、
堤防は、みるみるキレイになりました。
きっとその光景を、その場に居合わせた、
他の釣り人さん達も見ています。
お手本になる、素晴らしい行動だったと思いますよ。

で、ベースキャンプでお昼を食べてから、
みんなでお刺身を作るぞって事で、
お弁当をみんなで食べて、ここまでは、
至って順調だったのに・・・
のに・・・

午後1時過ぎ、急転直下が始まりました。
にわかに風が強くなり、テントを煽り始めました。
ついに来た、台風の影響です。
注意報が警報に変わり、海も荒れ出しました。

こうなると、もうどうしようもありません。
釣りの子供達には、急きょ、
テントの一部撤収作業に、手伝ってもらいました。
かまどもつぶし、その穴を埋め、
食事用のタープを全部撤収し、とりあえず、
自分の荷物をまとめさせ、避難を意識させました。

野営は危険と云う判断となり、
三根小への避難が決定しました。
そこで、交流会をする―。
そんな予定に急展開。にわかに緊張も高まりました。

スノーケリング班と、島内探訪のグループには、
早目の終了を促す為、指導者が向かいました。

けれど、登山組は、温泉に向かったと云う情報で、
そのまま続行となり、釣りのメンバーのみ、
残った指導者と一緒に、仕事をする事になって、
楽しみにしていた「魚を捌いて食べる」のは、
中止とせざるを得ない状況になってしまいました。

「タイソン、魚どうするの?」
心配そうに子供達が聴いて来ます。
「多分、この状況では、処分しないといけないな・・・」
そう告げると、がっかりと肩を落としながらも、
釣った魚に手を合わせて「ごめんね」と、
謝った子が居て、それを見た釣りをした子は、
全員、魚たちに謝りました。

命を無駄にしてしまった・・・
そんな思いになったんでしょう。
見て居て胸が熱くなりました。

せめて味見だけでも・・・
団長さんの計らいで、
少しだけ味わってみようと云う事になり、

ムロアジと、カンパチと、ヒラマサ、
型の良い魚を数尾選んで、自分が捌いて、
子供達に食べてもらいました。

「ありがとう。おいしかったよ!!」
子供達は、島の教育委員会で用意してくれた
避難用のマイクロバスに飛び乗りました。
「カッコイイ」ですよね!!

夜は、風も雨も酷く、
無事に避難できて本当に良かった・・・

小さなヒーロー達の大活躍があって、
全員が、夜の二度目の交流会を楽しめた事、
しっかりお伝えしたいと思います。

ありがとうな!!

なので、写真は2枚だけ・・・

どっちも、ムロアジゲットの笑顔です!!

ちなみに、食べられなかった魚たちは、
自分と指導者数名で、神湊の漁港に向かい、
海鳥と、海の他の生きもの達の、
命になってくれるように、海に返しました。