2017年最初の専門学校の授業は、 1月12日の木曜日でした。
実はこの日、妙高は「暴風雪」の予報が出ていて、 無事に移動ができるのか、 無事に授業ができるのか、 ビクビクしながら妙高に向かいました。
ですが、そんな予報であったにも拘らず、 雪も風も大したことはなく、 時折、お日様も顔をのぞかせてくれるような、 そんなお天気でありました。
今回の授業では、 自分が折に触れて、色んな機会を得て伝えている 『イルカのKちゃん』の、絵本と、 Kちゃんの映像が納められたDVDを使って、 環境教育の実践を目指す学生たちと一緒に、 このお話の、どこをどう切り取って、 環境教育のソースにするのか―。
間違って伝わってしまうといけない事は何か― 環境教育の実践者として、 注意、配慮しなければならない事があるか―。 など、絵本を充分に読み解きながら、 互いに学び合う―。そんな授業にしてみました。
先ずはおさらいとして、 学生の代表に、読み聞かせ(朗読)をしてもらい、 続いて映像を見て、改めてKちゃんについて、 「人が出したゴミに絡まって死んでしまった・・・」 その事実を、全員で共有しました。併せて、 自分がこれまでKちゃんの授業をやって戴いた、 幾つかの学校の生徒さんや保護者の方々からの、 お手紙や、感想の数々を読んでもらいました。
多様な気付きに驚きながらも、 やはり、「かわいそう」とか、 「人間のせいで・・・」と、云う感想が多く、 「これがもしイルカじゃなくて、 人間に余り都合のよくない生き物だったら、 同じ感想になるのだろうか?」とか、 「少し、ネガティブ(自虐的)に、 自分を責めている子が多いかもしれない」などと、 そんな風に感じた学生も多くて、 指導者として大切な眼も持ち合わせていて、 担当講師としては、嬉しい限りでした。
確かに、このお話は、かわいそうで、 人間が悪いのに決まっているわけですが、 この様な状況を打開できるのもまた人間しかなく、 人間だからこそ、色んな知恵や、改善策を見つけて、 解決できるように、このお話を通じて、 理解することの方が大切です。
それぞれが、思いやりの心を持って生きることを、 受講者が、それぞれ感じ取ってくれたら、 それで良いのではないか―
こう生きましょう―。とか、 環境のためにこうしましょう―。とか、 伝える側の意図や意識で、 同じ価値観に引き込まない事が求められますね。
幾つかのワークを重ねてみて、 新ためて、伝え方は一つではないことも、 多様な気付きがあってこその、 環境教育なんだろうなぁ・・・。 と、そんな風に感じた、今回の授業でした。
写真は上から
1枚目(ワーク1) このお話しで「伝えたい」ことのキーワードと、 「伝わって欲しくない」ネガティブなキーワードを、 ポストイットに書きだす。
2枚目(ワーク2) それについてグループで意見を交わし、
3枚目(ワーク3) それぞれを分類し、整理します。
4枚目(ワーク4) 交わした意見と分類を検証した結果を、 グループごとに発表しました。
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