夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2016/05/06 6:59:55|活動報告
小さな縦うた詩人たち 「わかめちゃんの詩」

わかめちゃんを探す旅のお土産として、
参加してくれたご家族へお渡ししたのは、
わかめちゃんの「縦(たて)うた」を、作ってもらう―。
って、云う体験でした。

わ・か・め 
の、三つの文字で始まる言葉で、
今日の体験や、気付いた事、感じた事などを、
縦書きの詩にしてもらいます。

小学校にあがる前の、
小さいお友達には、絵を書いてもらったり、
お父さん、お母さんと一緒に言葉を考えたり、
とっても楽しそうに取り組んでくれましたョ(*^_^*)

覚えたてのひらがなで、
素敵な詩を考えてくれたのは、
一年生の女の子―。

チョッとご紹介させて戴きますね。

っ、すごいすごい
ぜのおと
ろでぃー

風の音が、まるでメロディーを奏でているように、
聞こえたのにびっくりしたって、書いてくれました。
とっても素敵な詩ですよね。
自分もそんな感性に、びっくりぽんです(笑)

こんな縦うたもありました。

わかめちゃん探しに夢中になった様子を、

かめちゃんさがそうと
んばっている
いたんてい

彼女の名探偵ぶりは、
本当に素晴らしかったです!!

男の子も言葉の組み合わせに苦労しながらも、
葉っぱに付いていた、カメムシのお食事について、
がんばって面白い縦うたを作ってくれました。

少し難しい活動ではあったけれど、
みんな素敵な「縦うた詩人」に、
なってくれました。

最後に、自分が作った縦うたを、
恥ずかしながら披露しますね

かめちゃん、見つかった?
ぜに揺れてる枝の先
ぶいた命 わかめちゃん

お粗末さまでした(*^_^*)







2016/05/04 22:09:00|活動報告
今年も金川の森で遊んで来ました!! わかめちゃんを探せ

季節は早や花の季節を越えて、
新緑の季節まで進んでしまいました。

その間、熊本・大分県では、
最大震度7を2回も記録するなど、
内陸直下型の活断層地震に見舞われ、
甚大な被害になってしまいました。

被災した全ての皆さまに、
今さらながら、心からお見舞い申し上げると共に、
一日も早い復興に向けて、
自分にできる事は何か―。を、考えながら、
ずっと心を寄せていきたいと思っています。

さて、今年になって初めての投稿ですが、
毎年、GWの真っただ中の、新緑の眩しいこの季節に、
親子での自然体験を、
お手伝いさせて戴いている金川の森で、
今年も、5月4日の『みどりの日』に、
こんな活動をしてみました。
9組24名ものたくさんのご家族と、
楽しく、いっぱい遊ばせて戴きました!!

プログラムのタイトルは、
金川の森の小さな旅『わかめちゃんを探せ!!』です!!
人気アニメのあのワカメちゃんではなく、
森に溢れる若い若い『芽』や、『花芽』や、
『若葉』や『幼樹』を、『若芽ちゃん』と、見立てて、
それをいっぱい探してみようって云う趣向です(*^_^*)

前日の天気予報は雨マーク
メイストームだと、嵐の予報もあっただけに、
お日様が昇ってからは、雲も蹴散らし
心地良い風が強めに、でも爽やかに
木々を揺らしてる・・・。
そんな最高のコンディションとなり大感激!!
中止も覚悟しただけに、正にあっぱれの
五月晴れに感謝感謝です。

さて、皆さんへのご挨拶の後、
最初に行ったのは、虫とり網持参の男の子が居たので、
虫とりの極意を伝える為に、
ある昆虫のお話をしながら、
何の昆虫の事を話しているのか推理して、
当ててもらうクイズを出しました。

ちっちゃいお友達が多かったので、
分かったら、直ぐに言わないで、
「お鼻に指をあてて教えてね〜」って、言ったのだけど、
「せみ〜!!」「とんぼ〜!!」
って、即答してくれました。
でも、やっぱりよく虫のこと知ってるよね(笑)


さあ、そして、
わかめちゃんを探す小さな旅へと出発です。
最初は、森の中にふっと開けた、
草がいっぱいあるエリアへ向かいました。

これから活動を始める前に、
心を落ち着かせるために、目をつむって、
周りから聞こえる「音」を、数えてみます。

チュピチュピ・・・と、シジューカラが鳴いています。
アオゲラの声も聞こえてきます。
鳥の声もたくさん聞こえて数えてくれました。

ザワザワと、木が風に揺れる音・・・
「いいにおいがするね」
そう。甘い香りを放っていたのは、
昨夜の強い風で地面に落ちて来た、
ニセアカシアの花の香り。
皆さんとっても優秀なネィチャーツーリストです。

草むらに腰掛けて、先ずは感覚を研ぎ澄ます練習です。
上を見上げると木々の間から空が見えます。
どんな形に見えるかな?
太陽の光が葉っぱを通してみるとどんな感じ?

足元の草に触ったら、どんな感触かな?
風はどうかな?
においは・・・etc

今度は、虫さんの目になってみようよ―。
って、取り出したのは、虫めがね。

どんどんちっちゃくなって、
虫の目で周りをみてみよう!!

そんな声かけに、大人も子供も、
どんどんミクロの世界に入りこんでくれました。

ありんこに驚き、ミミズにびっくりしたり、
気分はもはや、ミクロの名探偵だったよね(^v^)v

暫く小さな自然を探検して
色んなものを見つけ、色んな事に気づいたら、
お気に入りの自然を、
マウント(小さな額)で縁取って、写真にしたり、
小さいお友達は、絵に書いたりしてくれました。
これだけでも、充分に楽しかったけれど、

さあ、今度は、、
「わかめちゃん探し」の、
ツアーも本番に突入です!!

幅がほんの1bほどの、
遊歩道の向こう側には、さっきの草むらとは、
全く違った自然がありました。

わかめちゃんのヒントは、
ぴょっこり頭を出していた、
ちいさな、ちいさな、エノキの幼樹。
「これ、わかめちゃんだよね」って、話しかけると、
ピン!!と、来てくれたようで、

見つかる見つかるわかめちゃん達・・・
ミズナラ、サクラ、
こっちは、ケヤキの赤ちゃん

この先っぽのやわらかい葉っぱも、わかめちゃんだよね!?
見つけて、どんどん教えてくれました。

草むらの方から、心地良い風が通り抜けて、
気温はうなぎ昇りだったのに、
不思議に、そんなに暑さは感じませんでした。

そして、わずか数bだけど、
とっても壮大な旅の最後に、
家族でおみやげをつくってもらいました!!

そのおみやげを、次の記事でご紹介しますね(笑)

写真は上から

1枚目・・・
おっ、スタッフの指の上に虫好きの子がロックオンしました

2枚目
お父さんと一緒に、小さな自然をマウントにおさめてますヨ

3枚目
ハルジオンの花が開き始めましたネ!!

4枚目
見つけた自然をいっしょうけんめい絵に描いてます







2015/12/14 22:05:08|活動報告
冬のフィールド観察授業 水辺編2(諏訪湖でワカサギ釣り)

冬のフィールド観察授業の、
恒例となって来たのが、
諏訪湖(長野県)での、ワカサギ釣りの授業です。

早朝5時に集合して、一路、諏訪湖を目指しました。
が、やはり何人か寝坊してしまったらしく、
残念ながら、彼らは置おいて行く事に・・・

さて、この日の朝は、とても冷え込んで、
諏訪湖畔は、凍える寒さでした。
毎年、お世話になっている船宿さんで、
相棒のM先生と合流しました。

「ひえーさぶい!!」
そんな声を多く聞きましたが、ドーム船まで、
モーターボートでピストンして戴きました。

早速、釣り開始!!
と、いきたいところではありますが、
やっぱり授業ですから、
先ずは、ワカサギについての知識を学びます。

ワカサギの習性や、
なぜ、日本各地の湖沼に放流されるに至ったか―。
と、云う経緯や、外来種としてのくくりや、
近年のワカサギ釣りの傾向や釣り方などについて、
紙芝居形式(KP方)のプレゼンテーション。

ワカサギは在来種であると、
思っている学生も、きっと多かった事でしょう。
が、元々、海と湖とを行き来する
「海降型」の、魚ですから、
海のない内陸県で釣れる、漁れるワカサギは、
国内移入種イコール外来種と云う訳です。

しかし、食味はバツグンですから、
早く釣りたいですよね〜(笑)

自分からのプレゼンの後で、
今度はM先生から、道具の使い方や、エサの付け方、
誘い方や、取り込み方などのレクチャーがあり、
仕掛けを付けて、いざ、ワカサギ釣り開始です!!

エサの紅サシにたじろぎ、
多点バリの仕掛けに翻弄されたりしながらも、
頑張って全員が諏訪湖に竿を出しました。

すると・・・
この日のワカサギちゃんは、実に社交的で、
プルプルと、学生に糸電話のコール(*^_^*)/

取り込み方にも慣れて来ると、
次第にバケツの底が、
ワカサギで見えにくくなって来ました。

その後もコンスタントに釣れ続き、
多い学生で100尾に達する勢いでした。
これだけ釣れれば、
美味しいワカサギ料理が期待できます!!

午前11時半。残念ながらタイムアップで、
ストップフィッシングとなりました。
でも、みんな釣れたので笑顔満開!!
ドーム船の中も綺麗に片付けて、お開きとなりました。

冬の釣りの風物詩であるワカサギ釣りにも、
漁場管理の側面と、
自然環境について生態系に関わる側面と、
それぞれに複雑な事情が絡んで居ます。
仕掛けが絡む以上に、この絡まりは、
一筋縄ではいきません。
でも、日本でワカサギは、とっても大事な魚です。

楽しく釣って、味わって、
でも、頭ではきちんと考察できる事―。

小さな魚の大きな事情に、
気付くきっかけに、なってくれたら嬉しいです。

さあ、今夜はワカサギ料理で盛り上がってよ!!

自分とM先生は、今日はここで学生達とお別れです。
学校に帰ったら、休む間もなく、
学生達には、トレーニングが待ってます。
ガンバっ!!


写真は上から、
1枚目
貸切のドーム船内はぽかぽか!!

2枚目
背中が妙にベテランっぽく見えるでしょ(笑)

3枚目
女子も頑張ってます。でも、釣れたのはウグイでした!!







2015/12/08 22:13:02|活動報告
冬のフィールド観察授業 水辺編1(鮭の遡上観察)

前の記事で報告した、
2つの「水辺授業」の他に、
1年生の合同カリキュラムになっている、
『フィールド観察』の、授業に付き、
特に水辺で行うものについては、
相棒のM先生と二人で、指導させて戴いています。

前期に行った『ガサガサ調査』に続いて、
後期には、2つのフィールドへ出掛けました。

その一つ目は、昨年とても感動的であった、
上越市を流れる桑取川(くわどりがわ)での、
「鮭」の、遡上調査です。

でも、懸念される状況も多くあったので、
今年も無事に鮭達が、故郷へ戻れているかが、
実際に目にするまで、とても心配でした。

暖か過ぎるほどの暖冬傾向による水温、
新しい橋の、建設工事による水質や濁りの状況、
鮭にとっては、厄介と思われる状況がありました。
しかも、当日は雨―。
少しの不安を抱きながら、桑取川へと向かいました。

到着と同時に少し雨脚も早くなって、心配は募ります。
でも、川面には、たくさんの背びれが、
水を割って進んでいて、時折ジャンプしたり、
長い長い旅の果てに、故郷の川へ戻ってきてくれました。

昨年同様、組合長様から、
資源管理や、保全について、丁寧にお話しを戴き、
同漁協でも、たったの10名にしか許されていない、
組合員の方が、投網を持って川に入り、
「鮭漁」を、見学させて戴きました。

網を投げる度に、多くの鮭がかかって来ます。
よく見ていると、オスも小さい個体は、再放流し、
姿の良いメスと、大型のオスを捕えていました。
初めて鮭が川を上る姿を目の当たりにした1年生達は、
歓声をあげたり、命が一瞬キラっと輝く姿を
写真に収めようとカメラを構えたり、

目の前で繰り広げられている、
生と本能の姿に見入っていました。

暫く漁を見せて戴いた後で、
「採卵」から、「人工受精」までの、
一連の作業も見せて戴き、
受精卵を、今年も戴きました。

この卵から、やがて稚魚がかえり、
再び、この川に戻ってこれることを、
願わずにはいられません。
実際には、非常に難しい事かもしれませんが・・・

命の輝きは本当に美しいですが、
それを純粋に見つめる学生達の表情も、
とても輝いていたのを書いておきましょう!!

学校に戻り、自分と、相棒の先生から、
鮭の分類や、管理の現状、
そして、釣り人との関わりなどについて、
幾つかお話しさせて戴いて、
「命の授業」を、終えました。

次回は、冬のお楽しみ授業である、
アレについて報告しますね!!

写真は上から

1枚目
 ただ命をつなぐ為の営みを見つめる学生達

2枚目
 こちらは、その命の輝きを写真におさめようと、
 シャッターチャンスを待つ学生達

3枚目
 水揚げされた鮭はこのように売られてもいます

4枚目
 人工授精を見学させて戴きました。







2015/12/05 22:39:00|活動報告
今年度の水辺授業スタート!! 2

さて、水辺授業の二週目のレポートです!!
先ずは、今回も「水辺環境学」から、報告します。
先週は、主に「魚」そのものに、
フューチャーしましたが、今回からは、
海洋国家であり、魚食大国でもある我が国の国民が、
一体、どの様な魚を食しているのか―。
また、その魚の産地はどこなのかを、客観視する為に、
こんなワークショップを体験してもらいました。

「食べている水」です。
実は、日本は海に囲まれているにも拘わらず、
消費されている「水産物・海産物」は、
ビックリするくらい、海外から集められています。
回るお寿司屋さんで大人気のサーモンも、
大衆魚である筈の、アジやサバも、
タコに至っては、殆どモロッコだとか、モータリアだとか、
「へえ〜っ」て、声が出てしまう様な、
遠い国から運ばれています。

なぜならば、外国産の方が、
国産の水産物より安価で大量に仕入れられるからであり、
よく食べている「ししゃも」は、
実はホントは違う魚だったりしています。

日本人が大好きな、カニも、エビも、
多くが外国産です。

それを、目に見える形にするために、
用意したのは、世界地図と、スーパーなのどのチラシです。
現在、産地表示は義務付けられているので、
チラシにも外国産の物については、
その産地が表示されています。

そんな外国産の水産物を、
チラシから見つけては、ハサミで切りぬき、
世界地図上に貼り付けていくのです。
そうすることで、世界のどこからこの魚が来たのか、
なぜそこなのか、政治的、環境的背景はどうかなど、
様々な考察ができます。

驚くほど多い、チリ産、ノルウェー産、
ここからは、干物などの加工品もやって来ます。
そして、マグロは世界の海から集められて来ます。

こんな体験をする事で、
日本の漁業の未来についても、
考えてもらえたら嬉しいですよね。

続いて、「水辺の環境教育学」では、
いよいよ先週決めたメニューを、
在校生や先生方に振る舞う為の、
「釣ったつもりで、お魚料理―」の、実践です。

釣ったつもり・・・。
なので、こっちの魚は全て近海物です。
鰤は、富山産の魚を使いましたが、
今回は一回り小さい、「ワラサ」を、使いました。
だって、見事な鰤は、なんと一尾10000円
とても高額なのです。

それでも4キロくらいはありますから、
学生達にとっては、デカイ魚です。

メニューは「ぶりしゃぶ」ですから、
先ずは、3枚おろしにして、
サク取りしてから切り分けます。

カマは塩焼きに、
アラは、大根と一緒に「ブリ大根」にして、
内臓とヒレ以外の部位は全て食すことにしました。

先ず一尾、自分が捌いて見せて、
「私が捌きたい―」と、手を挙げてくれた、
女子の学生がチャレンジしました。
ぶりが捌ければ、
当然「女子力」も、アップですよね(*^_^*)v

サンマは、方袖開きを伝授して、
甘辛のタレを塗りながらつけながら焼きます。
芳ばしい香りが漂って来て、
もうそれだけで、ご飯が食べられそうです。

グリルは、さすがアウトドアの専門学校です。
丸太に切り込みを入れて、
そのまま、グリルにしてしまうと云う技を使います。
名付けて、「ラブラブファイヤー」って、
言うんだそうですョ(爆)

この技も、我が校に来ていらっしゃる、
講師の先生が伝授してくれた技です!!

ご飯は、鍋で炊きました。

そして、保育学科の二人は、
空い調理台で、「ぎょぎょっとピンチョス」に、
取り掛かりました。

プチトマト、アボカド、
キューリ、チーズ、そして、魚肉ソーセージを
可愛くあしらって完成です。

その他、子供が大好きな、
手巻き寿しも、準備しました。

全員で仕込むこと、およそ3時間。
全ての料理が完成し、試食会の開催です。

この日は、実は1年生の農業が、
収穫祭を迎えていて、
「食」の、授業が、重なったのでありますが、

さすがに若い胃袋は頼もしく、
たくさんの在校生が、自分達が育てた米や、
みんなで捌いて作った魚料理や、

食材を美味しく調理して、
みんなに味わってもらうために、馳せ走って、
みんなで味わう・・・。

まさに、ごちそうさまを体現し、
お開きとなりましたとさ・・・(*^_^*)

写真は上から

1枚目「水辺環境学」
チラシから世界から集まる「魚」を見つけ・・・

2枚目
それを、世界地図に落とし込む―。

3枚目「水辺の環境教育学」
女子力アップじゃ!!
ワラサを捌く学生Rちゃん

4枚目
「命」は、全て「命」によって繋がれる・・・
食べることは、生きる事ですから、
みんなで美味しく、いただきます!!