夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2015/12/05 22:39:00|活動報告
今年度の水辺授業スタート!! 2

さて、水辺授業の二週目のレポートです!!
先ずは、今回も「水辺環境学」から、報告します。
先週は、主に「魚」そのものに、
フューチャーしましたが、今回からは、
海洋国家であり、魚食大国でもある我が国の国民が、
一体、どの様な魚を食しているのか―。
また、その魚の産地はどこなのかを、客観視する為に、
こんなワークショップを体験してもらいました。

「食べている水」です。
実は、日本は海に囲まれているにも拘わらず、
消費されている「水産物・海産物」は、
ビックリするくらい、海外から集められています。
回るお寿司屋さんで大人気のサーモンも、
大衆魚である筈の、アジやサバも、
タコに至っては、殆どモロッコだとか、モータリアだとか、
「へえ〜っ」て、声が出てしまう様な、
遠い国から運ばれています。

なぜならば、外国産の方が、
国産の水産物より安価で大量に仕入れられるからであり、
よく食べている「ししゃも」は、
実はホントは違う魚だったりしています。

日本人が大好きな、カニも、エビも、
多くが外国産です。

それを、目に見える形にするために、
用意したのは、世界地図と、スーパーなのどのチラシです。
現在、産地表示は義務付けられているので、
チラシにも外国産の物については、
その産地が表示されています。

そんな外国産の水産物を、
チラシから見つけては、ハサミで切りぬき、
世界地図上に貼り付けていくのです。
そうすることで、世界のどこからこの魚が来たのか、
なぜそこなのか、政治的、環境的背景はどうかなど、
様々な考察ができます。

驚くほど多い、チリ産、ノルウェー産、
ここからは、干物などの加工品もやって来ます。
そして、マグロは世界の海から集められて来ます。

こんな体験をする事で、
日本の漁業の未来についても、
考えてもらえたら嬉しいですよね。

続いて、「水辺の環境教育学」では、
いよいよ先週決めたメニューを、
在校生や先生方に振る舞う為の、
「釣ったつもりで、お魚料理―」の、実践です。

釣ったつもり・・・。
なので、こっちの魚は全て近海物です。
鰤は、富山産の魚を使いましたが、
今回は一回り小さい、「ワラサ」を、使いました。
だって、見事な鰤は、なんと一尾10000円
とても高額なのです。

それでも4キロくらいはありますから、
学生達にとっては、デカイ魚です。

メニューは「ぶりしゃぶ」ですから、
先ずは、3枚おろしにして、
サク取りしてから切り分けます。

カマは塩焼きに、
アラは、大根と一緒に「ブリ大根」にして、
内臓とヒレ以外の部位は全て食すことにしました。

先ず一尾、自分が捌いて見せて、
「私が捌きたい―」と、手を挙げてくれた、
女子の学生がチャレンジしました。
ぶりが捌ければ、
当然「女子力」も、アップですよね(*^_^*)v

サンマは、方袖開きを伝授して、
甘辛のタレを塗りながらつけながら焼きます。
芳ばしい香りが漂って来て、
もうそれだけで、ご飯が食べられそうです。

グリルは、さすがアウトドアの専門学校です。
丸太に切り込みを入れて、
そのまま、グリルにしてしまうと云う技を使います。
名付けて、「ラブラブファイヤー」って、
言うんだそうですョ(爆)

この技も、我が校に来ていらっしゃる、
講師の先生が伝授してくれた技です!!

ご飯は、鍋で炊きました。

そして、保育学科の二人は、
空い調理台で、「ぎょぎょっとピンチョス」に、
取り掛かりました。

プチトマト、アボカド、
キューリ、チーズ、そして、魚肉ソーセージを
可愛くあしらって完成です。

その他、子供が大好きな、
手巻き寿しも、準備しました。

全員で仕込むこと、およそ3時間。
全ての料理が完成し、試食会の開催です。

この日は、実は1年生の農業が、
収穫祭を迎えていて、
「食」の、授業が、重なったのでありますが、

さすがに若い胃袋は頼もしく、
たくさんの在校生が、自分達が育てた米や、
みんなで捌いて作った魚料理や、

食材を美味しく調理して、
みんなに味わってもらうために、馳せ走って、
みんなで味わう・・・。

まさに、ごちそうさまを体現し、
お開きとなりましたとさ・・・(*^_^*)

写真は上から

1枚目「水辺環境学」
チラシから世界から集まる「魚」を見つけ・・・

2枚目
それを、世界地図に落とし込む―。

3枚目「水辺の環境教育学」
女子力アップじゃ!!
ワラサを捌く学生Rちゃん

4枚目
「命」は、全て「命」によって繋がれる・・・
食べることは、生きる事ですから、
みんなで美味しく、いただきます!!







2015/12/04 17:40:02|活動報告
今年度の水辺授業スタート!! 1

ついに今年も師走―。
あっという間に駆け抜けようとしています。
で、当方が非常勤講師として指導に行っている、
妙高の国際自然環境アウトドア専門学校(i-nac)で、
後期のカリキュラムが進められて居り、

当方が担当している、2つの「水辺」授業も、
先日11月26日をもって、終了致しました。
一つ目は、「水辺環境学」これは、
日本の水辺の自然と関わり、保全や保護をする為に、
知っておきたい知識や、魚と漁業の関係、
更に法律についての知識などを学ぶ授業です。

後期の前半戦は、相棒の先生が担当され、
外来種問題等についても学んできました。

当方が担当分として、最初に行ったのが、
先ずは「魚」を、知ろう!!
と、云う事で、その進化や、分類、
そして、魚の体のつくりについて、
講義とワークショップで進めてみました。

ワークショップでは、
今や環境教育の手法として、広く知られている
「ちりめんモンスター」と、
「煮干しの解剖」の二つのワークショップを、
やってみました。

ちりめんモンスターでは、
ちりめん干しの中に潜む、モンスター(他魚種など)を、
探してみたり、普段はダシくらいにしか使わない、
カタクチイワシの煮干しを解剖し、
えらの形や、内臓の構造について観察したり、
やりはじめたら、集中して取り組んでくれましたよ(笑)
こういった手法で魚をしっかり見たのは初めてです―。
と、感想をくれました。

一方、もう一つの授業は、
「水辺の環境教育学」です。

海辺や水辺も、環境教育のフィールドとしては
使わない手はないよ―。って、事で、
当方が取り組んでいる「エコフィッシング」の、
プログラムを使い、先ずは、
このプログラムの主旨や、活動の経緯などを伝え、
更に、毎年恒例となっている
「釣ったつもりでお魚料理」の、次回授業に向けて、

そこで振る舞う、メニュー決めに取り組みました。
そして今回、学生達がチャレンジしようと決めたのは、
旬の「鰤(ぶり)」を、使った、しゃぶしゃぶと、
サンマのかば焼き、それから、2名の保育学科からの
受講者も居るので、この二人には、
「子どもが喜びそうなお魚料理」と、云う事で、
魚肉ソーセージを使ったメニューを一品考えて―。
と、云うお題を出し、
キューリやチーズやプチトマトをピックで刺して
可愛らしいピンチョス料理と決まりました。

食材と、役割分担を決め、
次週はいよいよ本番です!!

さあ、美味しいお魚料理、たのんだよ〜!!

写真は上から
1枚目
 チリモン探しに夢中です(笑)
2枚目
 細かい作業なのに集中してます煮干しの解剖
3枚目と4枚目
 黒板に次週に作るレシピと食材を書きだしました。
「ぎょぎょっとピンチョス」とは!?







2015/09/20 22:11:00|活動報告
やまなし少年海洋道中 2015レポート13 ヤッホーの丘

事後研修の交流会の一コマ

冒険ハイクのアトラクションの一つに
『ヤッホーの丘』と、云う課題があります。

この施設の広大な敷地の一角にあるのが、
【野草の丘】と、云って、
見渡す限り、草原が広がっています。

ここは、あの『花子とアン』の、
オープニングで、花子が風に乗って飛んで来た
帽子を拾う場面のロケ地で、
ドラマでは、富士山をここから眺めていましたが、
その背中側には、八ケ岳がそびえ立っています。

その名峰「八ケ岳」に、向かって、
グループ全員で声を合せて、
「ヤッホー」と、3回叫ぶ―。
と、云うのがここでの課題。

森に仕掛けられたアトラクションを抜けて、
視界が開けたら「叫ぶ」と、云う演出となっています。

各グループの絶叫をどうぞ(*^_^*)







2015/09/19 13:28:00|活動報告
やまなし少年海洋道中 2015レポート12 事後研修

前回のレポートで、今年度の海洋道中の、
現地研修の報告は終わりました。
が、やはり、事後研修についても、
しっかり、報告させて戴きますね!!

八丈島で、交流会やキャンプファイヤーで、
すっかり「友達」に、なった、
山梨の子供達と、八丈島の子供達が、
今度は、周りを山々に囲まれた、
山梨の地へお招きして、新ためて交流を図ります。

富士山、八ヶ岳、南アルプスの山々が見守る、
高原の町「清里」に、ある、
「八ヶ岳青少年自然の家」で、
八丈の小中学生たちは、8月17日から、
島外体験学習派遣団として、様々な体験を重ねています。

初日の「火お越し体験」に、始まり、
18日は、渓流つりにチャレンジし、川で遊んで、

そして、この8月19日が、事後研修の日でした。
八丈の子供達は、朝から「そば打ち体験―」
このそばを、山梨の子供達と一緒に食べるのです。

地元の「そば打ちお母さん」方に、
ご指導を賜りながら、懸命に打ってくれていました。

一方、山梨の子供達は、
県内各地から、ほぼみんな自分の力で、やって来ました。
高原列車の「小海線」に、乗って、
10日ぶりに顔を合わせたのです。

すぐに始まる、八丈島の話し・・・。
写真の交換をしたり、本当に嬉しそうです。

先ずは、来年また八丈に行く後輩たちのために、
しっかりと、反省会を行いました。

係り毎に、班毎に、とても有意義なふりかえりをして、
来年度に引き継ぐ課題を示してくれました。

続いて、この先も、ずっと仲間でいるための、
友の会の結成―。
会長と、副会長が決まりました。
ここからは、子供達が、この友の会を、
運営していくのです。
会長には、ちょっと意外なメンバーが、
立候補しましたよ(笑)

さて、いよいよ、交流会へ突入です。
先ずは、美味しいそばを囲んでの昼食―。
久しぶりの再会に、
どの班も、とても盛り上がって楽しそうです。

交流会のメインは、「冒険ハイク」
自然の家の広大な敷地にセッティングされた、
様々なアトラクションを、メンバー全員で協力しながら、
制覇するというもので、
なかなか一筋縄ではいかない「課題」を、
クリアーしないと、前に進めません。

が、ここでも、チーム力が高まったメンバー達は、
次々と課題を克服して、時間内に戻って来ました。

そして、今日は八丈の子供達が企画した、
「交流会の終了式」
それぞれの代表が、お互いの絆を語ってくれました。

雄大な八ヶ岳をバックに、全員で記念撮影―。

そして、お別れの時・・・
八丈の子供達がアーチを作ってくれて、
山梨の子供達が、それをくぐって、
笑顔で再会を誓いました。

「また会おうね!!」
そんな会話がいっぱい聴こえていました。

これからも、海を、山を、時を越えて、
ずっと仲良くいられますように・・・

写真は上から

1枚目 しっかりと反省会を行う1班のメンバー達

2枚目 山梨での再会で、手打ちそばを戴きました!!

3枚目 交流会を終えて、全員で記念撮影!!

4枚目 八丈の子供達がつくってくれたアーチは、
     未来へ続く「友情」の、トンネル!!







2015/09/13 21:29:22|活動報告
やまなし少年海洋道中 2015レポート11エピローグ(八丈点描)

海洋道中の日々を綴って来たレポート、
いかがでしたか・・・。

8泊9日の全てが、キラキラ輝いていた日々でした。
今年の子供達は、本当によく頑張ってくれて、
大きな感動を、たくさん与えてくれました。
そんな50人の仲間達に、
心から「ありがとう」を、
伝えたい気持ちでいっぱいです。

八丈島の自然は、いつ行っても、
美しく、そして、変わらずそこにあります。
その、「懐」が、深い、自然に抱かれて、
「でっかい体験」が、毎年できているのです。

そんな、八丈の自然を切り取ったスナップです。

この自然もまた、子供達の頑張りに、
きっと、エールを送ってくれた事でしょう。

それでは、ゆっくりご覧下さい。


写真は上から

どこまでも碧い『藍ヶ江』の入江(2班ビバーク地)

遥かなる大坂―
 下から見上げると空に伸びて行くような坂が続きます

 (全班が、踏破で登って下りました)

八丈を代表する風景
 『玉石垣(六方積み)』 ふるさと村
 (4班が踏破中、ここで食事を摂りました)

登龍峠から眼下を見おろす
 橘丸が見えます
(全班が、踏破で登って下りました)