さて、水辺授業の二週目のレポートです!! 先ずは、今回も「水辺環境学」から、報告します。 先週は、主に「魚」そのものに、 フューチャーしましたが、今回からは、 海洋国家であり、魚食大国でもある我が国の国民が、 一体、どの様な魚を食しているのか―。 また、その魚の産地はどこなのかを、客観視する為に、 こんなワークショップを体験してもらいました。
「食べている水」です。 実は、日本は海に囲まれているにも拘わらず、 消費されている「水産物・海産物」は、 ビックリするくらい、海外から集められています。 回るお寿司屋さんで大人気のサーモンも、 大衆魚である筈の、アジやサバも、 タコに至っては、殆どモロッコだとか、モータリアだとか、 「へえ〜っ」て、声が出てしまう様な、 遠い国から運ばれています。
なぜならば、外国産の方が、 国産の水産物より安価で大量に仕入れられるからであり、 よく食べている「ししゃも」は、 実はホントは違う魚だったりしています。
日本人が大好きな、カニも、エビも、 多くが外国産です。
それを、目に見える形にするために、 用意したのは、世界地図と、スーパーなのどのチラシです。 現在、産地表示は義務付けられているので、 チラシにも外国産の物については、 その産地が表示されています。
そんな外国産の水産物を、 チラシから見つけては、ハサミで切りぬき、 世界地図上に貼り付けていくのです。 そうすることで、世界のどこからこの魚が来たのか、 なぜそこなのか、政治的、環境的背景はどうかなど、 様々な考察ができます。
驚くほど多い、チリ産、ノルウェー産、 ここからは、干物などの加工品もやって来ます。 そして、マグロは世界の海から集められて来ます。
こんな体験をする事で、 日本の漁業の未来についても、 考えてもらえたら嬉しいですよね。
続いて、「水辺の環境教育学」では、 いよいよ先週決めたメニューを、 在校生や先生方に振る舞う為の、 「釣ったつもりで、お魚料理―」の、実践です。
釣ったつもり・・・。 なので、こっちの魚は全て近海物です。 鰤は、富山産の魚を使いましたが、 今回は一回り小さい、「ワラサ」を、使いました。 だって、見事な鰤は、なんと一尾10000円 とても高額なのです。
それでも4キロくらいはありますから、 学生達にとっては、デカイ魚です。
メニューは「ぶりしゃぶ」ですから、 先ずは、3枚おろしにして、 サク取りしてから切り分けます。
カマは塩焼きに、 アラは、大根と一緒に「ブリ大根」にして、 内臓とヒレ以外の部位は全て食すことにしました。
先ず一尾、自分が捌いて見せて、 「私が捌きたい―」と、手を挙げてくれた、 女子の学生がチャレンジしました。 ぶりが捌ければ、 当然「女子力」も、アップですよね(*^_^*)v
サンマは、方袖開きを伝授して、 甘辛のタレを塗りながらつけながら焼きます。 芳ばしい香りが漂って来て、 もうそれだけで、ご飯が食べられそうです。
グリルは、さすがアウトドアの専門学校です。 丸太に切り込みを入れて、 そのまま、グリルにしてしまうと云う技を使います。 名付けて、「ラブラブファイヤー」って、 言うんだそうですョ(爆)
この技も、我が校に来ていらっしゃる、 講師の先生が伝授してくれた技です!!
ご飯は、鍋で炊きました。
そして、保育学科の二人は、 空い調理台で、「ぎょぎょっとピンチョス」に、 取り掛かりました。
プチトマト、アボカド、 キューリ、チーズ、そして、魚肉ソーセージを 可愛くあしらって完成です。
その他、子供が大好きな、 手巻き寿しも、準備しました。
全員で仕込むこと、およそ3時間。 全ての料理が完成し、試食会の開催です。
この日は、実は1年生の農業が、 収穫祭を迎えていて、 「食」の、授業が、重なったのでありますが、
さすがに若い胃袋は頼もしく、 たくさんの在校生が、自分達が育てた米や、 みんなで捌いて作った魚料理や、
食材を美味しく調理して、 みんなに味わってもらうために、馳せ走って、 みんなで味わう・・・。
まさに、ごちそうさまを体現し、 お開きとなりましたとさ・・・(*^_^*)
写真は上から
1枚目「水辺環境学」 チラシから世界から集まる「魚」を見つけ・・・
2枚目 それを、世界地図に落とし込む―。
3枚目「水辺の環境教育学」 女子力アップじゃ!! ワラサを捌く学生Rちゃん
4枚目 「命」は、全て「命」によって繋がれる・・・ 食べることは、生きる事ですから、 みんなで美味しく、いただきます!! |