夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2015/09/13 10:11:00|活動報告
やまなし少年海洋道中2015レポート10ボランティアリーダー達へ

次第に、東京に近付く中、
ボランティアリーダーは、
自分の班のメンバーを集めて、
最後のミーティングに臨みました。

事前研修で初めて班のメンバーが決まり、
八丈島での現地研修で、
子供達との「絆」を、深めていった5人―

万感の思いを込めて、
メンバー一人ひとりに、メッセージを贈りました。
子供達は、まっすぐにリーダーを見て、
ひと言も聴き逃すまいと、耳を傾けています。

笑顔と、涙が、一気に溢れて、
どの班も、素晴らしい「ふりかえり」を、していました。
そして、リーダーと一緒に班を支えてくれた、
カウンセラー、活動支援の指導者も、
一緒に分かち合う事ができました。

思えば、なかなか決まらなかった、
今年のボランティアリーダー。

研修も、悪天候や、急なアクシデントがあって、
思う様に進みませんでした。
テントアップの研修日は雨・・・
ぶっつけ本番の事前研修でした。

かまど作りの研修は、現地研修の直前でした。
だから、島でかまどが壊れてしまった班もありました。

でも、最初の研修で、皆に伝えた事―。
「リーダーも、子供達と一緒に考え、
一緒に失敗もして、共に成長して欲しい・・・」

 「指導をするのではなく、支援し続けて欲しい・・・」

彼らもきっと自問自答を重ね、
自らの「リーダー像」を、描きながら、
この現地研修に臨んでくれた事でしょう。

始まってみれば、
子供達の誰もが、リーダーを信頼し、
時には背中を押し、
お互いが、なくてはならない存在―
に、なれました。

自分は最後の研修で、
「みんなを信じているから、これ以上何も云う事は無いよ」
と、島では彼らの支援の、それぞれのカタチに、
ひと言も介入しませんでした。

班別のミーティングは、
日を重ねるにつれ、活性化し、
メンバー全員が、お互いを認め合って、
トラブルも、チョッとしたいざこざも、
乗り越えていってくれました。

彼らの、心の優しさ、強さ、柔軟さに、
自分も教えられ、勇気づけられました。

このメンバーでいこう!!
決断が正しかった事に安堵し、
彼らの頑張りを、とても誇らしく思いました。

チームワークは最高でした。
笑顔も最高でした。

きっと、今年の海洋道中の全てのメンバーが、
この5人の事を讃えるでしょう。

改めて、心から感謝したいと思います。
本当に、本当に、ありがとう・・・

だいちゃん、なぁちゃん、ホエール、
テル、かっちゃん、

最高の5人と築く事ができた、
自分にとっても、最高の夏でした。

写真は上から

1枚目
目には涙が光っていますが、懸命に思いを伝えた、
 唯一、社会人からリーダーになってくれたホエール3班
2枚目
 橘丸の船室で、だいちゃんからのメッセージ1班

3枚目
 日に日にリーダーらしくなったテルに、
  メンバーから、最高の笑顔をもらいました。

4枚目
 涙と笑顔、どっちも弾けた、
 ひまわりの様な2班のリーダー、なぁちゃんでした







2015/09/12 14:30:00|活動報告
やまなし少年海洋道中 2015レポート 9 離島の日

空はどんよりと曇り、
風は生暖かく、次第に強さを増して来ました。

我々が八丈を離れるというそのひになって、
台風14号が、音もなく忍び寄って来たのです。

「おそらく、今日の欠航はないでしょう」
そんな見解でしたが、うねりがひどくなれば、
三宅島から引き返してしまうこともあるので、
「延泊」の、覚悟だけは、していおかないといけません。

例年の「離島の日」には、
三根公民館で、離島式を行うのですが、
万全を期して、先に底土に行っておこう―。
そんな判断をして、急遽、
離島式は、底土港の、歓迎セレモニーを行った、
広場で行うことになりました。

早目、早目に、準備して、
自分の先導で、底土へ向かいます。
そんな合間にも、雲はだんだん厚くなり、
風も徐々に強さを増して来ました。
そして、着いたとたんに雨が強まり、
そのまま、東海汽船の待合所の、
2階へエスケープ。
そこで、離島式を行う事となりました。

教育長さまから、お別れのコメントを賜り、
心からの感謝を込めて、
我々も御礼の言葉を伝えました。
そして、また後日、
八丈の小中学生達が、山梨に来てくれるのを、
心からお待ちしている事も伝えました。

今日は、八丈富士のてっぺんも雲に覆われ、
記念撮影は、外ではなく、屋上で行いました。
もう、帽子が風で飛ばされそうな程でした。

潮は濁り、堤防には既に波が打ち寄せ、
停泊中の船も、大きく揺れています。
そこに、橘丸も、右に、左に
傾きながら、揺れながら、必死の着岸―。

もう、おそらく御蔵島には寄れないし、
着岸して、準備が出来次第に、
直ぐに出航すると言うアナウンスがありました。
早目の行動が、功を奏しました。

見送りの八丈太鼓の音に押されて、
何とか全員、橘丸に乗る事ができました。
が、停泊中も上下に揺れるので、
もうこの時には、何人か船酔いMAX状態・・・

それでも、デッキぬいみんな上がって来て、
見送りに来てくれた方達に、
「ありがとー!!」と、叫び続けながら、
大きく、大きく、手を振り続けました。

アヤパンマンも、駆けつけてくれ、
離れていく船を、追いかけて来ます!!
その姿が小さく、小さくなっても、
手を振り続けた、子供達でした。

が、頑張りもここまでの子が多く、
三宅島までは、半数以上がダウンで、
いつもなら、盛況のはずの「操舵室の見学」が、
なんとも、寂しい状況になってしまいました。
これには、船長さんも、スタッフの方々も、
苦笑いだったことでしょう。
でも、仕方ないもんね。

自分は、逆に揺れが心地よくて、
操舵室でウトウト・・・汗
でも、その時に出た、子供からの質問に、
ビクっと、反応―。
何を聞いたかというと、
「皆さんは、船酔いしないんですか?」
素朴な疑問を聞いてみました。
そしたら、
「酔っていたら、仕事になりませんもんね・・・」
と、笑顔でさらっと答えて下さって、
きっと、その時、操舵室に残っていた子が、
共通に感じたのは、「カッケーッ!!」
って、事だったと思います。

お昼ごはんの後は、
つ、ついにおやつと、買い物も解禁!!
ハ○ゲ○ダ○ツの、アイスの自販機は、
子供達の格好のターゲット―。
だって、普段は食べさせてもらえないみたいですよ(笑)

三宅島を過ぎた頃には、
波も次第に穏やかになり、
多くの子が起き出して来ました。

だんだんと、東京が、現実が、近づいて来ます。
そして、東京湾に差し掛かった頃、

各班の最後の「あれ」が、始まりました。

どんな事かは、次のレポートで・・・

写真は上から

1枚目 強風の中での記念撮影でした・・・

2枚目 出航前の一コマ

    待合所で待機中です。船、揺れてるね・・・

3枚目 見送ってくれた方達へ感謝を込めて―
  「また、来るよ〜!!」と、手を振りました。

4枚目 だんだん島から離れて行きますが、
     手を振るのをやめません。
    船の別れって、ジーンとするよね!!







2015/09/11 15:47:46|活動報告
やまなし少年海洋道中 2015レポート 8 閉村の日

いよいよこの垂戸のベースキャンプを、
閉める日がやって来ました。
今日は閉村の日です。

この日の朝の集いは、
「閉村式」と、して行われ、団旗を静かに降納しました。
お世話になったかまどを土にかえすため
食事も火を使いませんでした。

ベースキャンプ最後の日も、
暑い夏空の下での、撤収作業となります。
少し気の早い子供達が、
この後、お土産を買う為のお金まで、
大きなリュックに仕舞ってしまった子がいて、
大仕事を前に、気の緩みが見えました。

こういう時に、
直ぐに気合を入れてくれる人が居たのも、
今年の海洋道中の特徴です。
「最後までしっかりやろう」
子供達のスイッチが、再び切り換わりました。

暑さをもろともせず、各班の撤収作業は進んでいきます。
それに煽られる様に、
指導者の作業も、ピッチがあがっていきました。
コンテナの中に、隙間なく収まったキャンプの備品―。
長い歳月と、八丈島との絆を感じる量です。

午前中には、ほぼ全ての作業を終えて、
お昼を食べたのも、もしかしたら初めてかもしれません。

ベースキャンプは明らかに、
来た時よりも美しくなりました。子供達も、
きっと感謝しながらテントを仕舞った事でしょう。

そして、午後はふるさとタイム―。
島に行くのをサポートしてくれた家族に、
友達に、先生達に、島のお土産を買い、
温泉で、7日間の汗を洗い流すのです。

団を、前団と後団に分けて、
お土産とお風呂を楽しみます。

島で我々の為にバスまで用意して下さって、
それぞれ連れて行ってくれるのですが、
嬉しいのは、バスの運転手さんまで、
自分たちの事を知って居て、
喜んで我々を運んで下さるのです。

そして、今夜歌うあの歌を、
運転手さんも、
そのお姉さんも知っているんだそうで、
「あの歌、大好き!!」って、
おっしゃってくれました。

我々が、今日まで島で体験して来たことの全てが、
歌詞になってる「あの歌」です。

どっさりとお土産を買いこみ、
さっぱりと、少しだけ、
良いニオイになった子供達が、
最後の夜を過ごす、三根の公民館に揃いました。

ここでは、子供達を推薦して下さった、
各校の校長先生に宛てて、
子供達は、絵葉書を書きました。
そして、夜のさよならレセプションに向けて、
各班ごとに、スタンツの練習をしたり、
荷物の整理をしたりと、
島での残り少なくなった時間を、
無駄にしない様に過していました。

2年ぶりの「焼きそばパーティー」
最後まで、食欲は衰えないのも若い証拠(*^_^*)
続いて、お待ちかねの八丈太鼓の始まりです。

海洋道中OGアヤパンマンは、
もうすっかり島の太鼓叩きに成長し、
難しい「下打ち」も、こなすまでになっていて、
もう、子供達のアイドルです。

「六人会」の、力強い太鼓に酔いしれ、
何人か子供達も、共演させて戴きました。

楽しい夜は、どんどん時間が進みます。
レセプションの第二部は、
各班のスタンツの披露!!

どの班のスタンツも、
とっても趣向が凝らしてあって楽しかったですし、
改めて、やっぱり、
リーダーの事、イチバン大好きなんだなあ・・・。
って、ジーンとします。

4班は、リーダーのものまねを披露してくれましたが、
これが似てるのなんの(爆)
見てるんですよねぇ!!
もちろん、リーダー達も、
お礼のスタンツを返しましたとさ・・・
「トゥース!!」(by かっちゃん)

そしてそして、フィナーレは、
やっぱり「あの歌」
海洋道中「愛のテーマ」です。

♪♪ 僕たちは忘れないあの日々を

    仲間と過ごした八丈の夏―♪♪

全員で肩を組んでの大合唱

 ♪♪ 団旗はためくベースキャンプ

     垂戸に残した青春 夢の跡・・・♪♪
仲間と過ごしたあの夏の日々・・・

明日は、この八丈島ともお別れです。
が、実は、台風14号が近づいて居りました―。

果たして、明日は、無事に帰れるのでしょうか―

写真は上から

スタンツの打合せをする5班
 いっぱつ、一発・・・(*^_^*)

やきそばを頬張る1班
○っしー、食べ過ぎちゃう?

八丈太鼓も打たせて戴きました。







2015/09/09 22:24:30|活動報告
やまなし少年海洋道中2015レポート7 自主活動の日

昨日のサバイバル踏破で、
より、班のメンバー達との結束が高まりました!!

一方、この日まで、
自分自身が、このキャンプで楽しみたい・・・。
と、思っていた活動については、少し控えて、
ひとりはみんなのために、頑張ってきました。

けれど、今日は自主活動の日―。
この日は、自分が八丈島でやってみたかった活動を、
存分に楽しめるって云う、お楽しみ企画。

ただ、全員が好き勝手に・・・
って、訳にもいかないので、
同様の活動を希望している者どうしで
グルーピングをして楽しむのです。

大きく分けると体験は四つ。
イチバン人気は、やっぱりスノーケリング。

続いて、自分が指導を担当させて戴く、海釣り体験。

そして、八丈富士登山にチャレンジ
海に来て何で登山?
なんて、思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
例年、人気の企画です。

最後は、島内散策のグループ
レンタサイクルで、あるいは、路線バスで、
島の観光スポットであるとか、
温泉めぐりだとか、
島の特産品として名高い「黄八丈(きはちじょう)織り」
の、体験。トンボ玉作り、塩作り・・・
と云った体験を、専門のお店で体験させて戴いたりと、
それぞれの「マイ八丈」を、楽しみます。

実は、昨年のこの日は、台風の接近で、
キャンセルとなってしまいました。

でも、今年はお天気も問題なかったので、
子供達は、凄く心待ちにしていたと思います。

さて、自分は毎年、海釣りの担当です。
なぜって、自分は元釣具屋の店長だった訳で、
これを自分がやらずに誰がやる!!
ってくらい、専門なんです実は・・・(*^_^*)v

でもまあ、魚釣りの常識は、朝が早いって事で、
自分が指定した集合時間は早朝5時―。
しかも、「遅れたらおいてくぞ〜!!」って、
もれなく、こういうプレッシャーも付いてます。
昨日50キロ歩いて来て、お疲れさまの子供達に、
5時に起きろだなんて、ある意味、鬼ですよね(爆)

がっ、それがですよ、
やっぱり、自分でやりたい―。って、
決めた活動ですから、
起きて来るんだなあ。これが・・・。

ホントは、おそらく何人かは、
寝坊するだろなあ・・・。って、思っているから、
あえて5時だと伝えている訳ですが、
一番早く、集合場所に来た子は、4時40分でした。
しかも、寝坊者はなし。
なので、5時半にはベースキャンプから出発できました。

釣りのポイントは、
神湊(かみなと)港内の堤防で、徒歩で向かいます。
まだ、日の出の余韻が残る、
朝焼けの海を見ながら歩きます。
15分ほどで、ポイントに到着しました。

早速準備に取り掛かりますが、
島に行く前に、釣り具の使い方を、
ある程度覚えておけよ・・・。と、資料も渡し、
自分の釣りだから、全部、自分で準備する事、
こんな宿題も課して居りました。

なので、割とスムースに準備は進む・・・
筈なのですが、やはり今は、
親御さんが釣りやったことない―。
って、子も多いので、資料だけでは分からない・・・
そんな子もいます。
ですから、やっぱり、それなりに、
釣り始めるまでに時間が掛ってしまうため、
早くせざるを得ない・・・。
と、こんな理由もあります。

準備が整った者から、早速、釣り開始!!
おおよその子の仕掛けは、
釣れる確率が高い「サビキ仕掛け」です。

撒き餌(コマセ)を撒いて、
その煙幕に魚を寄せて、疑似バリに食わせる―。
そんな仕掛けです。

さあ、果たして釣果はどうなるかな!?
実は、昨晩、島の釣り具屋さんからの情報で、
神湊の沖で漁をやってるから、釣れないゾ・・・。
と、そんな情報も入りました。

けれど、近隣に自由に釣りが可能な場所は、
この神湊しかなく、選択肢がありませんでした。
釣れると聞いた底土港は、実は船が停泊するため、
原則として「釣り禁止」
けっこう、釣り人はたくさんいるのですが、
実際のところ、「黙認」してくれているだけで、
「漁業調整規則」と、云う法律を、
無視した行為になってしまうのです。

我々は、公(行政が企画した)の、団ですから、
その様な法律がある以上、従わなければいけません。
そんな事もあって、子供達には、その情報も伝えたうえで、
「釣れなくっても恨むなよ〜」って、
先に言っておきました。

堤防の上からコマセに寄って来た魚を見ると、
実に多彩なお魚たちが、いっぱい見えました。

一番多いのが、黒潮の使者、オヤビッチャ。
続いて小型のニザダイ(通称サンノジ)
それにハタタテダイ、ツノダシ、ハコフグ、キタマクラ、
メジナ、イスズミ・・・etc

しかも、そこには、ウミガメも何頭も来てくれて、
釣りと云うより、海洋生物観察会―。
そんな状況で、これはこれで面白かったです。

でも、先に書いたお魚さん達は、
実は、美味しくなかったり、
毒があって食べられなかったの魚が多くて、
釣ったら食べたい―。って、思っている、
山の子達には、どっちでもええねん・・・
みたいなところがあります。

魚は見えていても、釣れても、
食べられる魚がなかなかいなーい!!
そんな状況が暫く続いていました。

そんなこんなで、1時間くらい経った頃でしょうか。
あるメンバーが、小さなヨスジフエダイを釣り上げ、
少し活気づいて来ました。

そこから、釣れだしましたよ〜。
ブダイに、タカノハダイ、よく似たミギマキに、
一番のお目当てのムロアジの群れ!!
これが釣れ始めれば、もう一気にヒートアップです。

あっちで、こっちで、歓声があがって、
ぴちぴちとしたムロアジが釣れ上がります。
写真を撮る自分も忙しいこと・・・

みるみる全員で50尾くらいの釣果があり、
極めつけは、なんと八丈島で一番有名で、
ダイバーさん達の憧れの魚でもある、
「ユウゼン」が、釣れちゃったのです。

実はこの魚、
普段は水深20〜30メートルくらいに居るので、
堤防で釣れるだなんて、「ありえなーい」
くらい珍しいお魚なのです。

残念ながらバラシてしまったけれど、
イシガキダイもヒットしました。
ルアーを引くと、ヤガラも顔を出しました。

いやあ、釣れたし、色々見られたし、
サイコーだったんじゃないでしょうかね。

お昼になって、撒き餌がなくなって、釣りも終了。
汚れた堤防は、全員でキレイにしました。
来た時よりも、綺麗な釣り場になりました。
これこそ、釣り人のマナーですよね(^−^)

お昼ご飯のお弁当が届いたら、
待ちに待った釣り立てお魚の試食です。
自分が捌いて、ムロアジのお刺身とタタキ、
ブダイのお刺身をふるまいました。

何人かは、ムロアジの3枚おろしにチャレンジして、
それを食べました。
命をいただくから「いただきます」
この意味、分かってくれたと思います。

自分は釣りにガッツリで、
他の体験の様子の写真はないのですが、

スノーケリングのグループは、
素潜り、飛び込み、生物観察・・・と、
やってみたい事にチャレンジしたり、

富士登山は眼下に広がる太平洋―。
と云う、絶景も堪能したり、

かわいいトンボ玉も後で見せてくれたり、
思い思いのマイ八丈を味わったのでした。

そして、夜はというと、
島の子供達と二度目の交流会。

食事は、バイキング方式で、
各班が頑張って作った料理を、みんなで食べました。

そして、釣りのグループが釣った、
ブダイと、タカノハダイ、ミギマキは、
煮魚にして、みんなにもふるまいました。

お砂糖がなかったので、
その代わりにコーラを使った「コーラ煮」
これが好評で、島の子も「美味しい」って、
食べてくれました。

写真は上から、
1枚目 これがユーゼンだ!!

2枚目 オヤビッチャを釣り上げたWくん

3枚目 これはタカノハダイ。釣ったのはKくん
   よく似たミギマキも釣れました。

4枚目 ムロアジの刺身&タタキに舌鼓!!








2015/09/09 9:09:09|活動報告
やまなし少年海洋道中2015レポート6サバイバル踏破ver.2

サバイバル踏破の2日目。
ゴールのベースキャンプを目指して、
全班とも、ほぼ時間通りにビバーク地を出発しました。
今日も暑くなりそうです。

さすがに若いというのは、素晴らしいもので、
昨日あんなに歩いたのに、子供達の足取りは、
割と軽やかです。

今日のコースは昨日と逆で、
1・5班は、大坂トンネルを下り、
八重根〜南原千畳岩を抜けて、
永郷道路〜BCと云うコース

2・3・4班は、末吉から、登龍峠へアタックし、
底土に降りて、BCと云うコースです。

が、やはり、うまくいきそうで、
そうならないのが、やはり、
このサバイバル踏破のドラマなのでしょう。

リーダー2年目の、1班のだいちゃん、
2班のなあちゃんは、
さすがにペース配分を間違えませんでしたが、

3班では、昨日と同じ子が熱中症でダウン。
急遽、パトロールカーで旧末吉小まで走り、
ケアにあたりました。幸い、教室を開放して戴き、
クーラーのある部屋で休ませて戴いていました。

氷を持参し、動脈を冷やそうとしたのですが、
クーラーが効いているので、冷やし過ぎになると判断、
本人に聞いて、一度、BCへ戻って休んでから、
後で合流しようか・・・。と、聞きました。

小学校の職員の方は、クーラーが効いてるから、
こっちで休んだ方が良いって、
おっしゃって下さいました。

が、このままここで休んだら、
たぶん、合流はできまい・・・
それを含んだ言葉で、どうしたい?って聞くと、
みんなとゴールしたいから、
一度戻ると言って来ました。
彼女の意思を確認し、他のメンバーと、
リーダーに了解をもらって、一度BCへ戻りました。

4班は、登龍峠での昼食で、
うっかり、ラーメンの封を解いて、
展望台からの絶景に見とれてしまい、
その後、ラーメンを作ったら、黒いゴマの様な物体が・・・
なんと、ア○さんを一緒に茹でてしまったらしく、
それでも「食わなきゃもたん・・・」と、
なんとア○入りラーメンを、全員で食したとか!?
「虫キライ」と、騒いでいた連中が、
すっかりワイルドに変貌し、
「ほどよい酸味・・・」と、笑って話す姿に、
逞しさを感じてしまいました(笑)

でも、もっともっと、過酷なアクシデントが、
最長距離を歩く5班に起こりました。

あるメンバーの足の状態が芳しくない・・・。
と、判断した5班のリーダーかっちゃんは、
南原を乗り切るために、八重根漁港で長く休憩をして、
少し近道をして、南原に出ようとしていました。
が、空港付近で道を間違えてしまい、
なんと、三根(みつね)の方へ歩いてしまったのです。

途中、海が出て来ない事に気付き、
対応に苦慮し、本部に相談して来ました。

そのままその道を歩いて来れば、
BCは目と鼻の先・・・。だから、
そんな選択肢もあった訳ですが、

メンバー全員が間違いを認めたうえで、
正規のルートに戻って歩かせて欲しい―
と、訴えて来たのです。

しかし、それを待てば、
BCへの到着は暗くなってしまいます。
急遽、対応が協議されました。

そして出した結論は、
間違えてしまった分の距離だけ車で正規ルートに戻って、
そこから歩かせよう―。と、そういう決断でした。
あくまでも、ちゃんと歩き通したいと願う彼らでしたが、
全体を考えて、その案を呑んでくれました。
カウンセラーのかっかが、
どうか近くで励まさせて欲しいと訴えて、
そこからは、かっかを含んだ12名で歩きました。
5班の結束力は、
歩を進めるごとに強くなった事でしょう。

その事を知らされていない他の班は、
ほぼ予定時間通りにBCへ戻って来ました。
どの子の顔も達成感に満ち溢れ、実にいい表情でした。

代表者の感謝の言葉もとても立派で、
団長さんからの労いの言葉を、しっかり聴いていました。
そして、差し入れを受け取ると、
今度は、とても子供らしい素直な表情で喜んでくれ、
ああ、いい体験ができたんだなあ・・・。
と、指導者も嬉しさを、ゴールの度に共有していました。

5班を除く全班がゴールした後、
なかなか戻って来ない5班に、
あちらこちらで、心配の声があがっていました。

そして、かんとくから、先ず他の4人のリーダー達に、
5班の状況が伝えられ、その後、
全員にそれが伝えられました―。
そして、暫くが経って・・・

「おーい!!」
ふいに崖の上から、5班のメンバーの声が響きました。
そこは、BCの真上の都道―。
かなり時間も挽回して、5班がそこまで戻って来ました。

「みんなで、5班を迎えてあげよう。頑張りを讃えてあげよう」
そんなリーダーの呼びかけに、全員が直ぐに動きました。
ゲート前で他のメンバーが全員でアーチを作り、
「がんばれ」
「もう少しだぞ」と、叫んでいます。

それは、とてもドラマティックで、
感動的なゴールでした。

もう辺りが薄暗くなりはじめた午後6時過ぎ、
5班がBCへ戻って来ました。
それをハイタッチで迎える他班のメンバー達。

涙と笑顔で顔がくしゃくしゃになってる子もいれば、
満面の笑顔が弾けている子、
力いっぱいに拍手を送り続ける子・・・

過去にも素晴らしいゴールは多かったのだけど、
これほどまでに、団全体で喜びを分かちあったゴールを、
見せてもらったのは初めてでした。

本当に素晴らしい、美しいこのゴールの瞬間を、
ずっとこれからも、語り継いでいくことでしょう。
子供達全員に、感謝したい―。そんな瞬間でした。

この日の夜の生還報告会が、
実に素晴らしかったことは、言うまでもないでしょう。

写真は上から
1枚目
道を間違えても尚、必死に歩き通した5班が、
 ついにBCに帰って来ました。

2枚目
団全員でアーチを作り、
ハイタッチで5班を迎えました。

3枚目
ついに、感動のゴ〜〜ル!!
 最後のテープを切りました

4枚目
 5班全員でパチリ!!
  どうです。彼らの顔立ち立派でしょ!?