8月5日、早朝4時30分― 今年も、サバイバル踏破の日がやって来ました。
島内一周を目指す各班が、 出発に向けて、起き出して来ます。
先ずは、指導者からパッキングのチェックが入ります。 リュックの位置、装備品の仕舞い方、バックルの閉め方、 水、忘れ物の有無や、両手が使える様になっているか・・・ など、およそ50キロもの距離を歩く訳ですから、 できる限り疲れない様に、荷物のチェックをするのです。
チェックが終わると、 班ごとに、出発式が始まります。
団長さんから、激励の言葉を戴いた後、 代表者の決意表明と、気合を入れるシュプレヒコール!!
例年、誰がシュプレヒコールをやるか決まっていなかったり、 昨夜のパッキングに時間がかかりすぎて寝不足だったりで、 割とグダグダな時が多かったのでありますが、 今年の参加者たちは、この辺りもかなり積極的で、
全員で、趣向を凝らしたシュプレヒコールが、 繰り広げられました。
そして、このシュプレヒコールは、 事あるごとに、班のメンバー達に、 勇気と元気を与え、懸命に歩く姿が、 この後、色んな場所で見られました。
1班は、登龍(のぼりょう)峠から、 末吉(すえよし)〜中之郷(なかのごう)を目指し、 中之郷の体育館でビバーク。
2班は、永郷(えいごう)道路から、 南原千畳岩(なんばらせんじょういわ)を経由して、 大坂トンネルを登り、藍ヶ江(あいがえ)でビバーク。
3班は、2班と同じルートを歩き、 旧樫立小(きゅうかしだてしょう)で、ビバーク。
4班は、先ず八丈富士を、ふれあい牧場まであがり、 空港、八丈高校を抜けて、八重根(やえね)から、 2・3班と同じルートを歩いて、 三原中(みはらちゅう)でビバーク。
そして5班は、 1班と同じルートを歩き、更に中之郷を抜けて、 乙千代ヶ浜(おっちょがはま)でビバークと云う 最長ルートを歩きます。
この間、パトロールは行うものの、 給水については、基本なし。 水がなくなったら、個人のお宅で交渉したり、 計画的に水を使うことを意識させます。
但し、登龍峠と八丈富士については、 人家も、水道もないので、 パトロール車が給水する―。 と、云う割と厳しい状況をあえて設定します。
そして2日間をかけてベースキャンプへと戻るのです。 我々指導者は、3台の車に分乗し、 後方から子供達を支援し、 トラブルや、体調不良者などが出た場合に備えます。
背丈より、背負ったリュックの方が大きい様な、 華奢な子もいれば、 体格的にチョッとボリュームがある子もいるし、 スポーツやってる子、帰宅部の子と様々ですから、 こうしたメンバー達の状態をみながら、 ペースを作り、声をかけ、叱咤激励する・・・ そんな役割を、ボランティアリーダーが担います。
そんな過酷な踏破でありながら、 毎年イチバン人気となるプログラムであり、 誰もが、仲間の大切さに気付き、 自分の限界にチャレンジしていきます。
歌を歌い、荷物、水を分け合い、 苦しいだろうに笑顔で懸命に歩く・・・ だって、今日はお風呂に入れるので、 少々の困難はへっちゃらなのです。
指導者はそれを見て、 「頑張れ、ガンバレ・・・」と、励まし続けます。
今年の初日は、どの班も順調に進みましたが、 途中、3班に熱中症の症状を訴える子がいて、 ケアに向かったり、
4班は、途中で道を間違え、 でも、運よくアヤパンマンに助けられたり、
5班は、道のりが長いのに、 お風呂が中之郷の「やすらぎの湯」なので、 下って、上って、まだ下ってと、 お風呂に入ったのに、また汗まみれ・・・
それでも、誰も弱音を吐かないって、スゴイですよね。
5班以外は、ほぼ予定時間内でビバーク地に着いて、 みんなで食事をとって、満天の星空を天井にして寝ました。
野宿なのに、男子も女子も、すやすや・・・zzz いい夢を見て、明日また頑張れよ!!
サバイバル踏破の初日の夜が、更けていきました―。
写真は上から 1枚目 2班の出発式の光景 代表の決意表明!! 「さあ、頑張って来いよ!!」
2枚目 南原付近 3班の息の合ったシュプレヒコール このまとまった感じ、写真でも伝わるよね!!
3枚目 この日、最長距離を歩く5班は、 第一の難関 登龍峠をクリア 絶景に暫し見とれています。
4枚目 4班はふるさと村で昼食の後、 玉石垣を抜けて、再出発!! この後、胸突き八丁の大坂トンネルが待ち受けています
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