冬のフィールド観察授業の、 恒例となって来たのが、 諏訪湖(長野県)での、ワカサギ釣りの授業です。
早朝5時に集合して、一路、諏訪湖を目指しました。 が、やはり何人か寝坊してしまったらしく、 残念ながら、彼らは置おいて行く事に・・・
さて、この日の朝は、とても冷え込んで、 諏訪湖畔は、凍える寒さでした。 毎年、お世話になっている船宿さんで、 相棒のM先生と合流しました。
「ひえーさぶい!!」 そんな声を多く聞きましたが、ドーム船まで、 モーターボートでピストンして戴きました。
早速、釣り開始!! と、いきたいところではありますが、 やっぱり授業ですから、 先ずは、ワカサギについての知識を学びます。
ワカサギの習性や、 なぜ、日本各地の湖沼に放流されるに至ったか―。 と、云う経緯や、外来種としてのくくりや、 近年のワカサギ釣りの傾向や釣り方などについて、 紙芝居形式(KP方)のプレゼンテーション。
ワカサギは在来種であると、 思っている学生も、きっと多かった事でしょう。 が、元々、海と湖とを行き来する 「海降型」の、魚ですから、 海のない内陸県で釣れる、漁れるワカサギは、 国内移入種イコール外来種と云う訳です。
しかし、食味はバツグンですから、 早く釣りたいですよね〜(笑)
自分からのプレゼンの後で、 今度はM先生から、道具の使い方や、エサの付け方、 誘い方や、取り込み方などのレクチャーがあり、 仕掛けを付けて、いざ、ワカサギ釣り開始です!!
エサの紅サシにたじろぎ、 多点バリの仕掛けに翻弄されたりしながらも、 頑張って全員が諏訪湖に竿を出しました。
すると・・・ この日のワカサギちゃんは、実に社交的で、 プルプルと、学生に糸電話のコール(*^_^*)/
取り込み方にも慣れて来ると、 次第にバケツの底が、 ワカサギで見えにくくなって来ました。
その後もコンスタントに釣れ続き、 多い学生で100尾に達する勢いでした。 これだけ釣れれば、 美味しいワカサギ料理が期待できます!!
午前11時半。残念ながらタイムアップで、 ストップフィッシングとなりました。 でも、みんな釣れたので笑顔満開!! ドーム船の中も綺麗に片付けて、お開きとなりました。
冬の釣りの風物詩であるワカサギ釣りにも、 漁場管理の側面と、 自然環境について生態系に関わる側面と、 それぞれに複雑な事情が絡んで居ます。 仕掛けが絡む以上に、この絡まりは、 一筋縄ではいきません。 でも、日本でワカサギは、とっても大事な魚です。
楽しく釣って、味わって、 でも、頭ではきちんと考察できる事―。
小さな魚の大きな事情に、 気付くきっかけに、なってくれたら嬉しいです。
さあ、今夜はワカサギ料理で盛り上がってよ!!
自分とM先生は、今日はここで学生達とお別れです。 学校に帰ったら、休む間もなく、 学生達には、トレーニングが待ってます。 ガンバっ!!
写真は上から、 1枚目 貸切のドーム船内はぽかぽか!!
2枚目 背中が妙にベテランっぽく見えるでしょ(笑)
3枚目 女子も頑張ってます。でも、釣れたのはウグイでした!! |