夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2016/06/26 20:57:28|活動報告
「水辺のアクティビティー実習」の成果1 バスフィッシング

先月、5月23日から27日まで行った、
講師を務める妙高の専門学校での
「水辺のアクティビティー実習」から、
あっという間に、一か月が経ってしまいました。

活動報告―
と、するには、余りに時間が経ってしまったので、
今年は、実習の中で行った、
「釣り」の、釣果や、
「遊び」の、成果を、写真で幾つか紹介していきますね。

先ずは、2日目(5月24日)に行った、
野尻湖でのバスフィッシングでの釣果報告です。

野尻湖と云えば、スモールマウスバスで有名ですが、
かつては、いわゆる「外来種問題」の、
最大のターゲットとされ、
無責任なバッシングに晒されていた事は、
この湖とて例外ではありませんでした。

しかし、この問題と真正面から向き合い、
徹底した管理と、地域産業である「観光」の、
振興も見据えたうえで、「駆除」ではなく、
「共存」して、「有効利用」する事で、
漁協自らが、自立した新しい管理の在り方を提示し、
地域に大きな利益を生み出した、
非常に希有な存在となりました。

それを実際に感じ体験する事が、
この実習のテーマになっていて、
漁協の取り組みについて、組合長様からお話しを伺い、
そして、バスの生態を観察して、
「釣り」に、チャレンジしてもらっています。

雄が卵を守るために、湖底につくりあげる
産卵床(スポーニングベッド)が、
幾つか湖岸から肉眼で観察できます。

しかし、この時季の特に雄のバスは、
ベイト(えさ)を、捕食するのではなく、
ベッドに入りこもうとする、他の生きものを、
追い払うために口を使います。

これが、リアクションバイト―
と、呼ばれるもので、
この習性を利用する事で、釣果も得られたりします。

と、云う事で、今年の釣果はと云うと・・・

こうなりました!!

写真は上から

1枚目 
ファーストキャストで見事に初バスをゲットしました!!

2枚目
学生を出しぬいてちゃっりワタクシも・・・爆

3枚目
「あれが産卵床だよ」と、全員で観察







2015/12/14 22:05:08|活動報告
冬のフィールド観察授業 水辺編2(諏訪湖でワカサギ釣り)

冬のフィールド観察授業の、
恒例となって来たのが、
諏訪湖(長野県)での、ワカサギ釣りの授業です。

早朝5時に集合して、一路、諏訪湖を目指しました。
が、やはり何人か寝坊してしまったらしく、
残念ながら、彼らは置おいて行く事に・・・

さて、この日の朝は、とても冷え込んで、
諏訪湖畔は、凍える寒さでした。
毎年、お世話になっている船宿さんで、
相棒のM先生と合流しました。

「ひえーさぶい!!」
そんな声を多く聞きましたが、ドーム船まで、
モーターボートでピストンして戴きました。

早速、釣り開始!!
と、いきたいところではありますが、
やっぱり授業ですから、
先ずは、ワカサギについての知識を学びます。

ワカサギの習性や、
なぜ、日本各地の湖沼に放流されるに至ったか―。
と、云う経緯や、外来種としてのくくりや、
近年のワカサギ釣りの傾向や釣り方などについて、
紙芝居形式(KP方)のプレゼンテーション。

ワカサギは在来種であると、
思っている学生も、きっと多かった事でしょう。
が、元々、海と湖とを行き来する
「海降型」の、魚ですから、
海のない内陸県で釣れる、漁れるワカサギは、
国内移入種イコール外来種と云う訳です。

しかし、食味はバツグンですから、
早く釣りたいですよね〜(笑)

自分からのプレゼンの後で、
今度はM先生から、道具の使い方や、エサの付け方、
誘い方や、取り込み方などのレクチャーがあり、
仕掛けを付けて、いざ、ワカサギ釣り開始です!!

エサの紅サシにたじろぎ、
多点バリの仕掛けに翻弄されたりしながらも、
頑張って全員が諏訪湖に竿を出しました。

すると・・・
この日のワカサギちゃんは、実に社交的で、
プルプルと、学生に糸電話のコール(*^_^*)/

取り込み方にも慣れて来ると、
次第にバケツの底が、
ワカサギで見えにくくなって来ました。

その後もコンスタントに釣れ続き、
多い学生で100尾に達する勢いでした。
これだけ釣れれば、
美味しいワカサギ料理が期待できます!!

午前11時半。残念ながらタイムアップで、
ストップフィッシングとなりました。
でも、みんな釣れたので笑顔満開!!
ドーム船の中も綺麗に片付けて、お開きとなりました。

冬の釣りの風物詩であるワカサギ釣りにも、
漁場管理の側面と、
自然環境について生態系に関わる側面と、
それぞれに複雑な事情が絡んで居ます。
仕掛けが絡む以上に、この絡まりは、
一筋縄ではいきません。
でも、日本でワカサギは、とっても大事な魚です。

楽しく釣って、味わって、
でも、頭ではきちんと考察できる事―。

小さな魚の大きな事情に、
気付くきっかけに、なってくれたら嬉しいです。

さあ、今夜はワカサギ料理で盛り上がってよ!!

自分とM先生は、今日はここで学生達とお別れです。
学校に帰ったら、休む間もなく、
学生達には、トレーニングが待ってます。
ガンバっ!!


写真は上から、
1枚目
貸切のドーム船内はぽかぽか!!

2枚目
背中が妙にベテランっぽく見えるでしょ(笑)

3枚目
女子も頑張ってます。でも、釣れたのはウグイでした!!







2015/12/08 22:13:02|活動報告
冬のフィールド観察授業 水辺編1(鮭の遡上観察)

前の記事で報告した、
2つの「水辺授業」の他に、
1年生の合同カリキュラムになっている、
『フィールド観察』の、授業に付き、
特に水辺で行うものについては、
相棒のM先生と二人で、指導させて戴いています。

前期に行った『ガサガサ調査』に続いて、
後期には、2つのフィールドへ出掛けました。

その一つ目は、昨年とても感動的であった、
上越市を流れる桑取川(くわどりがわ)での、
「鮭」の、遡上調査です。

でも、懸念される状況も多くあったので、
今年も無事に鮭達が、故郷へ戻れているかが、
実際に目にするまで、とても心配でした。

暖か過ぎるほどの暖冬傾向による水温、
新しい橋の、建設工事による水質や濁りの状況、
鮭にとっては、厄介と思われる状況がありました。
しかも、当日は雨―。
少しの不安を抱きながら、桑取川へと向かいました。

到着と同時に少し雨脚も早くなって、心配は募ります。
でも、川面には、たくさんの背びれが、
水を割って進んでいて、時折ジャンプしたり、
長い長い旅の果てに、故郷の川へ戻ってきてくれました。

昨年同様、組合長様から、
資源管理や、保全について、丁寧にお話しを戴き、
同漁協でも、たったの10名にしか許されていない、
組合員の方が、投網を持って川に入り、
「鮭漁」を、見学させて戴きました。

網を投げる度に、多くの鮭がかかって来ます。
よく見ていると、オスも小さい個体は、再放流し、
姿の良いメスと、大型のオスを捕えていました。
初めて鮭が川を上る姿を目の当たりにした1年生達は、
歓声をあげたり、命が一瞬キラっと輝く姿を
写真に収めようとカメラを構えたり、

目の前で繰り広げられている、
生と本能の姿に見入っていました。

暫く漁を見せて戴いた後で、
「採卵」から、「人工受精」までの、
一連の作業も見せて戴き、
受精卵を、今年も戴きました。

この卵から、やがて稚魚がかえり、
再び、この川に戻ってこれることを、
願わずにはいられません。
実際には、非常に難しい事かもしれませんが・・・

命の輝きは本当に美しいですが、
それを純粋に見つめる学生達の表情も、
とても輝いていたのを書いておきましょう!!

学校に戻り、自分と、相棒の先生から、
鮭の分類や、管理の現状、
そして、釣り人との関わりなどについて、
幾つかお話しさせて戴いて、
「命の授業」を、終えました。

次回は、冬のお楽しみ授業である、
アレについて報告しますね!!

写真は上から

1枚目
 ただ命をつなぐ為の営みを見つめる学生達

2枚目
 こちらは、その命の輝きを写真におさめようと、
 シャッターチャンスを待つ学生達

3枚目
 水揚げされた鮭はこのように売られてもいます

4枚目
 人工授精を見学させて戴きました。







2015/09/20 22:11:00|活動報告
やまなし少年海洋道中 2015レポート13 ヤッホーの丘

事後研修の交流会の一コマ

冒険ハイクのアトラクションの一つに
『ヤッホーの丘』と、云う課題があります。

この施設の広大な敷地の一角にあるのが、
【野草の丘】と、云って、
見渡す限り、草原が広がっています。

ここは、あの『花子とアン』の、
オープニングで、花子が風に乗って飛んで来た
帽子を拾う場面のロケ地で、
ドラマでは、富士山をここから眺めていましたが、
その背中側には、八ケ岳がそびえ立っています。

その名峰「八ケ岳」に、向かって、
グループ全員で声を合せて、
「ヤッホー」と、3回叫ぶ―。
と、云うのがここでの課題。

森に仕掛けられたアトラクションを抜けて、
視界が開けたら「叫ぶ」と、云う演出となっています。

各グループの絶叫をどうぞ(*^_^*)







2015/09/19 13:28:00|活動報告
やまなし少年海洋道中 2015レポート12 事後研修

前回のレポートで、今年度の海洋道中の、
現地研修の報告は終わりました。
が、やはり、事後研修についても、
しっかり、報告させて戴きますね!!

八丈島で、交流会やキャンプファイヤーで、
すっかり「友達」に、なった、
山梨の子供達と、八丈島の子供達が、
今度は、周りを山々に囲まれた、
山梨の地へお招きして、新ためて交流を図ります。

富士山、八ヶ岳、南アルプスの山々が見守る、
高原の町「清里」に、ある、
「八ヶ岳青少年自然の家」で、
八丈の小中学生たちは、8月17日から、
島外体験学習派遣団として、様々な体験を重ねています。

初日の「火お越し体験」に、始まり、
18日は、渓流つりにチャレンジし、川で遊んで、

そして、この8月19日が、事後研修の日でした。
八丈の子供達は、朝から「そば打ち体験―」
このそばを、山梨の子供達と一緒に食べるのです。

地元の「そば打ちお母さん」方に、
ご指導を賜りながら、懸命に打ってくれていました。

一方、山梨の子供達は、
県内各地から、ほぼみんな自分の力で、やって来ました。
高原列車の「小海線」に、乗って、
10日ぶりに顔を合わせたのです。

すぐに始まる、八丈島の話し・・・。
写真の交換をしたり、本当に嬉しそうです。

先ずは、来年また八丈に行く後輩たちのために、
しっかりと、反省会を行いました。

係り毎に、班毎に、とても有意義なふりかえりをして、
来年度に引き継ぐ課題を示してくれました。

続いて、この先も、ずっと仲間でいるための、
友の会の結成―。
会長と、副会長が決まりました。
ここからは、子供達が、この友の会を、
運営していくのです。
会長には、ちょっと意外なメンバーが、
立候補しましたよ(笑)

さて、いよいよ、交流会へ突入です。
先ずは、美味しいそばを囲んでの昼食―。
久しぶりの再会に、
どの班も、とても盛り上がって楽しそうです。

交流会のメインは、「冒険ハイク」
自然の家の広大な敷地にセッティングされた、
様々なアトラクションを、メンバー全員で協力しながら、
制覇するというもので、
なかなか一筋縄ではいかない「課題」を、
クリアーしないと、前に進めません。

が、ここでも、チーム力が高まったメンバー達は、
次々と課題を克服して、時間内に戻って来ました。

そして、今日は八丈の子供達が企画した、
「交流会の終了式」
それぞれの代表が、お互いの絆を語ってくれました。

雄大な八ヶ岳をバックに、全員で記念撮影―。

そして、お別れの時・・・
八丈の子供達がアーチを作ってくれて、
山梨の子供達が、それをくぐって、
笑顔で再会を誓いました。

「また会おうね!!」
そんな会話がいっぱい聴こえていました。

これからも、海を、山を、時を越えて、
ずっと仲良くいられますように・・・

写真は上から

1枚目 しっかりと反省会を行う1班のメンバー達

2枚目 山梨での再会で、手打ちそばを戴きました!!

3枚目 交流会を終えて、全員で記念撮影!!

4枚目 八丈の子供達がつくってくれたアーチは、
     未来へ続く「友情」の、トンネル!!