夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2014/09/09 22:12:05|活動報告
やまなし少年海洋道中 2014レポート 6 (できなかった自主活動)
皆さま、秋の夜長を、楽しんで居られますか?
昨夜は、中秋の名月(十五夜)でしたが、
今日は、満月でしかもスーパームーンなのだとか!?

昨夜も、今夜も、
月は恥ずかしそうに雲に隠れて居りますが、
我が家の庭先では、既に秋の虫たちが、
しきりに、鳴いています。

さて、海洋道中のレポートを続けますね。
サバイバル踏破から、
子供たちが、全員無事に戻って来た夜、
ファイヤーを囲んで、生還報告会が、行われました。

各班の、踏破中のエピソードや、
島の方達に支えて戴いた話し、
仲間たちと一緒に歩いた喜び・・・etc

とても、素晴らしい発表があり、
子供たちの成長を、指導者も共に喜びました。

そして、その報告会が終わって間もなく、
団長さんから、
「皆さんに大切なお知らせがあります・・・」。と、
子供たちに語りかけました。

・・・実は、
「目の前の海は、まだ穏やかなんだけれど、
 台風が近づいて来ています。なので、全員で帰る為に、
団長として、決断しなければいけない事態になりました・・・」

と、台風11号が、
次第に列島にコースを変えて来た事。
そして、我々も辛いが、
1日早く撤収しなければならなくなった事。
なので、皆が楽しみにしている、
自主活動は中止とした事・・・

それを、伝えた途端、
氷の様に空気が張り詰め、どよめきが起こりました。

驚きは、やがて嗚咽となり、号泣に変わりました。

目の前の海は、こんなに穏やかに見えるのに、
明日だって晴れそうなのに、
なんで帰らなきゃいけないんだ・・・

青天の霹靂と云うのは、
正しくこういう事を指すのでしょう。

全員うつむいたまま、泣き崩れました。
実は、もう今日のお昼には、
この事が、おおよそ決定していました。

「たいそん、明日の釣り、楽しみだね!!」
「釣れるかなあ!?」
「明日の釣り、ヨロシクね!!」

初めての海釣りを、
凄く楽しみにしていた子がとても多くて、
「その為に、おお、任せろ!!」
って、自分も応えていました。

自生の竹でチャレンジしたいと云う子も居て、
3本の竹竿は、既に出来上がっていました。
釣りの希望者は、過去最高の18名でした。
女子も多く参加希望でした。

「釣りたてのお魚を食べさせてあげる・・・」
事前研修で、約束したのに・・・
それも、できなくなってしまいました。

自分は、申し訳なさに、居ても立っても居られず、
子供たちに、謝りました。
どうしようもない事だけど、許して欲しいと・・・

釣りだけではありません。
自主活動は、全員、楽しみにしていたのです。

スノーケリングも、
八丈富士登山も、島内散策も、
子供たち自身が、企画したものだけに、
そのショックは、計り知れないでしょう。

実は、もしかしたら、
このブログを読んでくれている子が、
いるかもしれないので、

指導者の間で、こんな話がされていた事を
書き加えておきますね。

島に来て、色んな体験をして、
スノーケリングも、
サバイバルで山を歩く事も、一応はできた。

けれど、唯一やっていないのが、魚釣り。
だから、それだけでも、やらせてあげられないかな。

全員釣りができなくっても、
チョッとでも体験させてあげたい。

時間の捻出を、本気で考えてくれていました。

けれど、短時間で釣りを切り上げるには、
先ず、釣りの一通りのテクニックを、
全てできる指導者が、
最低3人以上はいないと難しい事。
そして、中には、釣りは希望外の子もいるので、
不公平になってしまうといけないこと・・・

でも、自分は、
こんな提案をして下さった、指導者の方々に、
本当に感激したし、やっぱり、
全員に、自主活動をさせてあげたかった―。
それは、指導者も全員同じ気持ちでした。

いつかまた、釣りをする機会はきっとあるでしょう。
指導者の気持ちを書かせてもらいました。

ファイヤーの火は次第にとぼれて、
星が瞬きました。

涙をこらえる為に上を向いた子はいましたが、
星のまたたきは、涙で見えなかった事でしょう。

・・・。
帰宅後の台風11号の猛威は、
きっと、子供たちもテレビなどで見た事でしょう。

だから、あの判断が正しかった事、
改めて、理解してくれたと確信しています。

なので、
写真は、ありません。

さあ、明日は笑顔で撤収しような!!









2014/09/08 8:08:08|活動報告
やまなし少年海洋道中 2014レポート 5(サバイバル踏破ファイナル  感動のゴール !!)

いよいよ、サバイバル踏破も佳境に入り、
各班とも、ゴールを目指していました。

昨夜は、ビパーク地で一夜を過ごした子供たちですが、
5班が泊った乙千代ヶ浜は、
次第に波が高くなってきた為、
早目に二次ビパーク地へ避難しました。

1班が泊った藍ヶ江は、屋根の部分が少なく、
風が強かった為、熟睡できなかった様です。

2日目は、5班・1班・3班が、
登龍峠を末吉方面からチャレンジし、
2班・4班は、南原千畳岩から、
八丈小島を左に眺めつつ、
ベースキャンプを目指しました。

やはり、疲れもピークの様で、
脱水症状の現れた子や、
給水ポイントに気付かず通りすぎてしっまたりと、
指導者のパトロールも、慌ただしくなりました。

それでも、頑張る子供たちの姿を応援しながら、
ベースキャンプに引き返し、
各班の到着を待ちます。

トップは、やっぱり5班!!
ダントツのぶっちぎりでゴール!!
メンバーの顔は達成感に満ち溢れ、
笑顔で、他の仲間たちの帰りを待ちました。

続いて戻って来たのは、4班
この日も、少し迷ってしまったのですが、
とにかく、メンバー達の粘り強い事!!
しっかり、全員で支え合ってゴ〜〜ル

見事に引っ張ったリーダーは、
感涙にむせびました。
おめでとー!!
ホント、良く頑張ったよ(*^_^*)

お次は3班。
イチバン満面の笑顔だったのは、
子供たちより、Dちゃんリーダー
真っ先にゴールテープを切りました。

続いては2班
4班とほぼ同じ様なペースだったのですが、
最後チョッとオーバーランで、
遠回りしてしまったそうで、
でも、これもなんくるないさ〜(笑)
リーダーの目は、涙で潤んでいました。

しんがりは1班
最後は7名で、歩き通しました。
直前でメンバーが、
健康上の理由で、たまたまこの班だけ、
辞退者が出てしまい、
班長が熱中症で合流が遅れ、
しかも、今日は登龍チャレンジ―。

様々なイレギュラーも乗り越えて、
見事なゴールでした。
ここのリーダーは、昨年もドラマティックでしたが、
持ってるんですかねえ!!

ともあれ、全員踏破おめでとー!!

ご褒美のアシタバアイスや、
パッションジュースでの乾杯の味は、
正に格別だった事でしょう。

今年も感動をありがとう!!

・・・でも、

感動の裏で、ある大切な判断が、
下されていました。

写真は、各班のゴール風景

上から、
まだまだいけそうな5班。漢だね〜!!

イレギュラーも、子供たちが支え、
本人も限界を超えて頑張った4班のリーダーは、
ゴール後に号泣。本当によく、頑張ったよ。
「一笑懸明」の、旗の文字、素敵だよね。

ワ―ッ!!
ガッツポーズで真っ先に飛び込んだ、
3班リーダーの、満面の笑顔。
このフランクさが、
子供たちにとって、魅力なんだよね(笑)

7名で見事にゴールした1班
より結束が強くなったサバイバルだったね。
おめでとう!!







2014/09/07 7:07:07|活動報告
サバイバル踏破2014 続報 ほっとプレイス!!

順調にスタートして行った各班でしたが、
そう上手くはいかないのが、このサバイバル踏破です。

八丈富士を目指した3班は、
ふれあい牧場までは、余裕のペース。
しか〜し・・・
ガスで何も見えん(>_<)
「寒いのですぐ降りま〜す」
と、最初のパトロール先の予定でしたが、
まさかの拒否でございました。
道を間違えない様に下って来いよ〜

4班は、前の記事の通り、
登龍峠チャレンジ・・・
リーダーからの、お助けコール。
「登り筈なのに下ってるんです・・・」
「へっ??」
「ここ、何処ですかぁ・・・」
どうやら、やっちまった様です。
まあ、直前に1回クルマで下見するだけなので、
スムースにいくわけないわなぁ!!

お墓に出たら曲がると云うのを間違えたらしく、
お墓に入る前の、火葬場の方へ
向かっちゃったらしく、
先ずは、落ち着かせ、正規ルートへ戻しました。
ドンマ〜イ!!

経験者リーダーが引っ張る
5班、1班は順調そのもの。

で、ひきこもごもの各班を、
ほっ・・・。
と、和ます。ほっとプレイスが、
島には点在しています。

圧巻の景色アリ、
島の人たちの温かい心遣いに触れる場所アリ、

そこでくつろぐ、子供たちの表情をご覧あれ(*^_^*)

写真は上から
見よこの絶景!!
4班「登龍峠」の展望台でぴっ!!
まん中の青い服来たおっさんは誰だ(爆)

イエーイ!!
お昼ご飯で〜す。
1班 八重根漁港でリラックス。
班長は、ビパーク地で合流できるゾ!!

1・3・5班が集まった八重根漁港
だって・・・
なんだも〜ん!!

今年もありがとうございました。
感謝!!

最後は3班
やっぱ、風呂だーねぇ!!
ふれあいの湯にて、ご入浴〜!!







2014/09/06 21:07:02|活動報告
やまなし少年海洋道中 2014レポート 4(サバイバル踏破1  いざ出発!!)

少し残暑がぶり返しましたね。
とっても蒸し暑〜い感じです(>_<)

さて、今年度の海洋道中レポートも、
ついにメインイベントである、
『サバイバル踏破』まで、漕ぎつけました。

五つの班の、それぞれの健闘ぶりを、
是非、見てやって下さい。
今年も、色んなドラマが繰り広げられていました。

先ずは、出発の光景をお届け致します。

8月5日 毎年決まってこの日の朝早くから、
サバイバル踏破に向けて、五つの班が動き出します。

まだ、薄暗い午前4時半頃に、
先ずやって来たのは、男子オンリー班の5班です。

この日まで、体力もしっかり蓄えて来たので、
早朝でも元気いっぱい!!
荷物チェックも一発でパスして、
颯爽と歩きだしました。

早すぎて、写真が間に合わなかったけど、
「頑張って行って来いよ〜!!」

続いて1班
1班は、スタートは6人でのチャレンジ。
他より少ないというハンデを克服しようと
3日間、頑張って来ました。
が、班長が昨日、熱中症を発症し、
一緒のスタートが叶いませんでした。

でも、だからこそ、
班長の分まで頑張って、笑顔で合流しよう―。
そんな気概に溢れていました。

お次は4班
今日は、難所の登龍(のぼりょう)峠を、
先ずは克服していきます。
予定通りに、着実に、
5時発のプラン通りに出発!!
自分達のペースをしっかり守ってガンバレ!!

続いて3班
彼らは、先ず八丈富士を、
ふれあい牧場まで登ってから、
海沿いを歩くコースにチャレンジ!!

だからなのか・・・
挫けそうになる子供の荷物を持つためなのか、
子供達よりちっちゃいナップサックの、
Dちゃんリーダー!!
子供たちからは、
「ふざけてる・・・」と、突っ込まれながらも、
だけど、憎めないキャラのリーダーです。
頼むよ〜!!

ラストは、2班。
この班は、いつもマイペース。
少々遅れても、なんくるないさ〜精神で、
いい意味で力が抜けてます。
きっと、こういう班が強いんだよなあ。

それぞれの出発式に、
それぞれのスタート!!

意気揚々と歩き始めた子供たちを、
一体、どんな試練が、
この先、待ちうけているのでしょう!!

とにかく、こぴっとがんばるだよ(*^_^*)/〜

写真は、各班のスタートコールの円陣です。

上から、1班・4班・3班・2班

5班は、真っ先にスタートで写真なし 
許せ〜(*_*;

でも、どの班も、個性があるよね(笑)







2014/09/01 21:05:30|活動報告
やまなし少年海洋道中 2014レポート3 (島の食文化を支える漁と味)

9月1日の今日は、防災の日でした。
あいにくなお天気でもありましたが、
防災について、家族とお家で話しあうのには、
きっと良い日になったのではないでしょうか・・・。

さて、余りに遅い更新で、毎度失礼致して居ります。
今年度の、やまなし海洋道中のレポート、
やっと第3弾までこぎつけました(*_*;
懲りずにお付き合い下さいませ。

3日は、「海洋の日」―。
八丈島の海を味わい尽くす日でもあります。

と、云う事で、今回は、
島の食文化を支えている、伝統の漁と、
味についてレポート致します!!

八丈島の名産品と聴いて、
真っ先に思い浮かぶのが「くさや」
では、ないでしょうか?

山梨にお住まいの方は、食べた事はありますか?
元々は、海水に漬けて干物にしていたものが、
いつしか「くさや菌」が、発生し、
独特な匂いと、焼いた時の風味と芳ばしさが、
通には人気の発酵食品です。

その「くさや」の、主な原料は、
ムロアジ(ホンモロアジ)や、トビウオですが、
このムロアジ漁は、
八丈島では、棒受網漁(ぼううけあみりょう)での、
漁業が伝統的に行われています。

その漁の模様を、この海洋の日には、
漁船に乗せて戴いて、間近で見せて戴いています。
ムロアジの群れを逃がさない様に、工夫されていて、
漁師さん達が網を引き揚げる姿は、
とても迫力があって、そんな漁を、
目の前で見られるのですから、
当然、子供達のテンションもMAXなのです(^v^)

そして、こうした漁で獲れた魚が、
「くさや」と、して加工されるのですが、
そのくさやの工場さんにもお邪魔して、

原料のムロアジを捌かせて戴いたり、
今年は、指導者の多くも、
ムロアジ捌きにチャレンジさせて戴きました。
もちろん、その後には、
くさやもご馳走して下さいます。

最初は、その匂いに、おそるおそるなのですが、
口に運ぶと、「うまーい!!」
そう喜んで食べる子が多いです。
最初は、そのまま食べてみて、
おススメは、マヨネーズ!!
コレ、美味しいですよねえ

中には、どうしても匂いが苦手な子も居て、
山梨と、八丈島の、食文化の違いを、
ここで、「舌」でも、体験するのです。

最後には、くさやを漬ける原液である、
その工場の、くさや汁も味見させて戴いています。

「醤油みたい・・・」
そんな感想を漏らす子が多いのですが、
いかにも、これは、魚醤の一種とも言えます。

秋田のしょっつるや、北陸のいしる
タイ・ベトナムの、ニョクマムやナンプラーと、
同じ類いの発酵液なのです。

さてさて、そんなムロアジは、
島の名物として、くさや以外にも利用されます。

クルージングから帰って来ると、
私達を待ってくれているのが、
島の漁協の女性部の方たちが作って下さった、
豪華な島のお料理です。

その中で、新たな食文化の発信として、
子供達にも大人気なのが、
「ムロアジバーガー」
フィッシュバーガーですが、
パテの見た目は、まんまお肉!!

ですが、使っているのはムロアジだそうで、
とっても、ボリュームもあって、
食べ応えは充分!!

他にも、ハバノリを使ったおにぎりや、
トビウオのフライなど、島の味に舌鼓!!

ずっと、キャンプご飯の子供達にとって、
このご馳走の、何と有難いことか!!

この食材を準備する為に、
皆さんが馳せ走って、作ってくれて、
食べさせて下さる・・・
だから、ごちそうさまって言葉が、
素直に、自然に、口から出て来るよね(^−^)

お腹いっぱい食べて、
締めくくりは、直接海に入ってのスノーケリング

目一杯、お腹一杯、身体いっぱいに、
海を感じまくった海洋の日でありました。

ごちそうさまでしたあ!!

写真は上から

一枚目
これが棒受網漁です。海の男の姿に子供達は感動!!

二枚目
獲れたムロアジはくさや工場に運ばれて、
海洋道中の仲間に捌かれましたとさ(笑)

三枚目
これが、くさやです。メチャおいしいよぉ!!

四枚目
で、トドメは、この豪華なご馳走ですよ。
も、もう、し・あ・わ・せ〜
手前のオクラは島では、「ネリ」と、言って、
これも名物です。