今年の台風は、10月の半ばにして、 毎週の様に、日本列島に様々な被害をもたらしています。 特に、伊豆大島での土砂災害には、胸が痛みます。 一刻も早い不明者の発見と、 これ以上の被害が広がらない事を、 心から祈らずにはいられません。
さて、10月9日の水曜日、 南アルプス市立 白根百田小学校様において、 今年度2回目の、やまなしエコティーチャーとしての、 活動を行って参りました。 白根百田小学校は、 桃源郷の果樹園に囲まれた、素敵な小学校です。
3・4年生の環境集会にお招き戴き、 自分がライフワークとしている、 『イルカのKちゃん』の、お話しをさせて戴きました。
事前の打合せで、担当の先生からは、 とっても元気で、やんちゃな子もいるから、 集中して聴いてくれるか、チョッと心配です・・・。 なんて、事も伺っては居りましたが、
そこは、さすがにKちゃんのパワーは、 グッと子ども達を惹きつけてしまうのです。
自己紹介をさせて戴いた後は、 司書の先生から、Kちゃんの絵本の、 読み聞かせをして戴きました。
Kちゃんのお話しは、 とっても哀しいお話ではあるのですが、 司書の先生の、優しい語りかけで、 子ども達を、すんなりと、その世界に導いてくれました。
読み聞かせが終わったら、 今度は、自分の出番です。 DVDの映像を使って、イルカのお話しや、 他の海の生きもの達の、 イキイキと海を泳いでいたりするお話しを、 暫くさせて戴いてから、 実際のKちゃんの映像も観てもらいました。
尾びれに、釣り糸が絡まってしまっているのに、 人懐っこく近づいて来るKちゃん その横で泳ぐお母さんイルカの姿・・・
子ども達は、食い入る様に映像を見つめ、 なぜこんな事が起こってしまったのか、 真剣に考えている様子でした。
最後に、自分からのメッセージとして、 海が無い山梨県では、 海の自然のことって、 あんまりイメージできないかもしれないけれど、 みんなのお家も、山梨県を流れている川も、 全部、海につながっているっていうこと、
そして、Kちゃんの身に起こってしまった 哀しい出来事を、無くしていくために、 みんなにもできる事を、始めて欲しいっていうこと・・・ そんなメッセージを投げさせてもらいました。
先日、子ども達と先生方から、 今回の授業の感想などを書いてくれた、 アンケート用紙が、手元に届きました。
3年生の感想は、とってもダイレクトで、 「Kちゃんがかわいそうだった・・・」 「ゴミを捨ててしまった事があるので、気を付けたい」 「イルカのことも良くわかった・・・」 など、とっても素直な言葉を、 いっぱい書いてくれました。
それが4年生になると、更に具体的になっていて、 「Kちゃんの他にもこうした例はあるのか?」 「自分の地域と海が繋がっているって事がわかった」 「海の事を意識して生活したい・・・」 など、今の生活の便利さが、 自然や生きもの達に与えているインパクトや、 気象問題や、稀少な生きもの達への考察など、 多岐に渡って居る事にも、 とっても驚きました。
素朴な疑問として、 イルカの性別の見分け方や、 骨格や各組織についての疑問や、
イルカの社会性について、 もう少し詳しく知りたい・・・。 って、云うものあって、 その関心の高さに、自分も嬉しい限りです。
そして、その疑問こそ、 本当に力になる「学び」の、チャンスです。
授業が終わって以降、 イルカについての本を図書室で、 読む子ども達が増えたのだそうです。
是非、自分の力で学習してくれる事を、 大いに期待しています。
イルカは、人間と同じ哺乳類― こんなヒントだけ、ここには書いておきましょう(笑)
がんばって、勉強してね!!
今回の環境学習会では、 自分も貴重な機会と経験をさせて戴き、 本当にありがとうございました。
写真は、 上から、読み聞かせの風景 1 司書の先生の読み聞かせに、 耳を傾ける子ども達・・・
2枚目 読み聞かせ二合せて、 絵本のページをスライドで観てもらいました
3枚目 イルカの映像を観ながら、 たくさんお話しさせて戴きました。 |