夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2013/08/24 18:00:00|その他
やまなし少年海洋道中 2013レポート4 サバイバルごはん

昨日、子供達が島で取り組んでいた、
様々な環境に対しての活動が、
帰って来てから、どれくらい継続できているのか・・・

それを確認する為に、事後研修で記入してもらった、
「環境問題に対する意識継続チェックシート」を、
読ませてもらいました。

シートの最後に、
八丈島のキャンプを通じて、
いちばん感じた事・気付いた事を書いて下さい―。
と、云う項目があり、
そこにいちばん多く書かれていた事が、

普段の生活がどんなに恵まれているか気付いた―
家族の有難さを改めて感じた―
そして、おうちのご飯がおいしい!!
って、事でした。

食事の大切さや、
作ってくださる方への感謝の気持ち、
そして、食材となった生きものたちへの感謝。
命が命を繋いでいると云う事にも、
気付いてくれた様で、とっても嬉しい気持ちでした。

サバイバル踏破中のご飯は、
簡単に調理ができる行動食が中心でしたが、
仲間と一緒に味わう「ごはん」は、
ただそれだけで、最高の味だったことでしょう。

加えて、前のレポートの通り、
豪華な差し入れを添えた「ごはん」も、
きっと、忘れられない味になった事でしょう。

そんな「サバイバルごはん」の、様子も、
しっかりレポートしたいと思います。

この時、指導者がいちばん羨ましいのは、
インスタントラーメン!!
あの、麺をゆでる時の匂い、
そして、スープの匂い、
立ち上る湯気の匂い・・・

たまりませ〜ん!!
ひと口、食べさせてくれぇぇ
思わず、叫びたくなっちゃいますよね。
だって、そういうのが、
イチバン食べたくなってるタイミングなので(*_*;

そして、今年のサバイバルでは、
こんな粋なはからいがあった班がありました。

それが1班です。
最も早いスタートだったので、
朝ご飯も行動食!!
で、彼らの朝ごはんを作ってくれたのが、
班の指導者の二人、
Rっちと、Sわっちでした。
メンバーの為におにぎりを作って、
出発式の時に、おにぎり贈呈式を敢行!!

こんな粋な計らいも、
子供達にはサプライズだったことでしょう

写真は上から

1枚目
1班のおにぎり贈呈式
指導者の思いも握ってくれましたGOODJOB!!

2枚目
ラ、ラーメン・・・
たまらん

3枚目
八重根漁港での豪華メシ
刺身オンザライス(爆)

4枚目
みんなで食べれば美味しいのだあ!!







2013/08/24 10:02:33|活動報告
やまなし少年海洋道中 2013レポート3 ハカラメと感謝の差し入れ

昨日は、二十四節季のひとつである「処暑」
暦のうえでは、暑さが一段落する頃―。
と、云う事で、やっと少し雨が降って、
ほんの少しですが、「涼」を、
感じる事ができました。

が、依然として猛暑は続いています(泣)
そんな暑いさなかに、スイカとか、冷たい飲み物だとか、
誰かが差しいれを持って来てくれた時、
「ああ、ありがとう〜〜!!」って、
誰もが、そう云う気持ちになりますよね。

サバイバル踏破中、炎天下をリュックを背負って、
頑張って歩いている子供たちの姿を見て、
毎年、島の多くの方々から、
とっても嬉しい差し入れを戴きます。

中には、お名前も聴けないまま、
差し入れだけ置いて、
「頑張れよ!!」と、
帰ってしまわれる方も、いらっしゃったりします。

既に四半世紀もの歴史を積んで来たこの事業では、
島の方々が、子供達を待っていてくださって、
物心の双方で、子供達をサポートして下さいます。

そんな「感謝の差し入れ」を、
今年もたくさん頂戴しました。
全てをご紹介できないとは思いますが、
可能な限り、
子供達が戴いた「差し入れ」の、数々を、
紹介させて戴こうと思います。

ところで、
『ハカラメ』と、云う植物を、
皆さんは、ご存知でしょうか?
正式名称を、セイロンベンケイソウと言います。

この植物は、とっても不思議な植物で、
俗名の通り、ハ(葉)から、メ(芽)が出て、
成長もできる―。と、云う、
強い生命力を持った植物で、
観葉植物としても人気があります。が、
元々は、南アフリカ産らしく、
小笠原や、沖縄など、亜熱帯気候の地には、
帰化して自生したり、
家で栽培されたりもしているそうです。

今回のサバイバルで、
先の記事で紹介した3班の子供達は、
立ち寄った三原中学校の教頭先生から、
このハカラメの葉っぱを、
「自由研究の素材にしてみたら・・・」と、
どの様な植物かを伝えてくださったうえで、
人数分、出発前に1枚づつ戴いたのです。

今回、戴いたご厚意に満ちた差し入れの中で、
自分は、この葉っぱを子供達に
手渡しで下さった、教頭先生のお気持ちに、
心が震える程、感動しました。

自分が、2日目の出発を見届ける為、
ビバークした3班のところへ行った時、
子供達から、ハカラメの葉を、
教頭先生から戴いたんだと聴きました。
そして、どんな植物なのかを、
子供達が話してくれた時、
教頭先生が、この葉に託して下さった「思い」を察し、

出発の準備をする子供達に、
「これは、みんなに、
『最後まで諦めないで頑張りなさい』って、
メッセージだと思うよ。だから、頑張らなきゃな」

そう伝えました。
「ほんと!?」
と、聴き返して来た子供達に頷きました。

その後の3班の頑張りは、
前の記事の通りです。

他にも、八重根漁港では、
島の漁師さん達が待っていて下さって、
大きなスイカや、なんと新鮮なお刺身まで、
惜しみなく振る舞って下さいました。

1班・4班は、カツオやハチビキのお刺身
2日目に通った5班・2班は、
イカのお刺身をご馳走になりました。

また、麦茶やお菓子を戴いた班
採れ立てメロンや、ネリ(オクラ)を戴いた班
パッションフルーツをたくさん戴いた班
そして、気軽にお水を補給させてくださった
多くの島の方々がいらっしゃいました。

本当にお礼をし切れないほどのご厚情を、
子供達に寄せてくださいました。

そして見事に到着したご褒美として、
島寿司や、八丈の海水で茹でて下さったジャガイモ
パッションフルーツジュースも、
島の方が差しいれてくださったのです。

彼らが背負って歩くリュックは、
装備や荷物でいっぱいなのですが、
それ以上に、島の方々の思いや、励ましが、
いっぱいいっぱい詰まっています。

だからこそ、辛い道のりを、
仲間と励ましあって進めたのです。

いつかまた感謝の気持ちをいっぱいに詰めて、
この島にご恩返しに来て欲しいなって、
思わずにはいられません。

写真は上から

1枚目
2日目、雨の出発前の3班
この朝、ハカラメを戴きました!!

2枚目
1班・4班が戴いた、ハチビキとカツオのお刺身
うう、美味しそうじゃあ!!

3枚目
八重根漁港で、差し入れのスイカを頬張る

4枚目
疲れた身体に、パッションフルーツはウマイ!!







2013/08/19 12:39:00|活動報告
やまなし少年海洋道中 2013レポート2 サバイバル3班の奇跡

いつまで、この猛暑は続くのでしょう!?
が、夜になると、我が家の周りでは、
秋の虫が鳴き始めています。

さて、海洋道中の中でも最もアツイ体験は、
何と言っても、『サバイバル踏破』です。
毎年、踏破中に色々なドラマがあるのですが、
今年は、伝説になりそうな、凄いドラマがありました。

それが、表題の3班の奇跡です。

3班のサバイバルのルートは、
初日に、八丈富士の登山(但しふれあい牧場まで)に
チャレンジして、大坂トンネルを抜け、
三原中さんにビバーク、登龍峠を越えてBC―。
と云う、ハードな山ルートでした。

・・・にも拘わらず、
脚に不安を抱えていた者がいた為に、
ペースを抑え過ぎてしまったのか、
午後2時になっても、下山できていない―。
と、云う、過去最大の遅れを喫していたのです。

が、子供達は、島の全体像を把握できてはいないので、
それがどういう事か、事態を飲み込めては居らず、
都道の手前で、笑顔で昼食の最中でした。

この事態に慌てたのは、我々指導者です。
このペースでこのまま進めば、
とても明るいうちに三原中には、
到着できそうにありません。
当然ですが、子供達が楽しみにしているお風呂も、
カットしなければ、歩き切れる距離では無い・・・。

一報が入った時、本部は慌てていて、
車でビバーク地へ移送―。
と云うケースも、想定もしました。

とにかく3班の状況を確認する為に、
班担当の当方と、サバイバル担当のJさん、Pどん、
そして、本部からKさんの4人で、
食事中の3班の元へ・・・

只、子供達の顔には、悲壮感などは無く、
疲れもさほど見てとれませんでした。

とにかく、ペースを上げないと着けない―。
このままじゃ、お風呂も無理だろう・・・。
担当のJ さんが、VLのTくんに告げました。
途端に曇るTくんの表情・・・。

とにかく、ペースを戻す為に、
Jさん、そして、道を知っている
自分と、Kさんと、3人で交替で歩いて、
とにもかくにも、大坂トンネルを超えるまでは、
引っ張ろう!!
と、云う事になったのです。
Pどんには、車で給水しながらの伴走を、
お願いしました。

そして、最初はJさんが一緒に歩いてくれる事に・・・
子供達に不安や動揺を与えず、
尚且つ、遅れていることを認識させ、
頑張ってペースを上げて歩く事を動機付ける―
非常に難しい局面だったのですが、

子供達は、Jさんのポジティブな動機付けに応え、
ずんずんと、ペースを上げていきました。
2年生の男子の二人が、
歌ったり、クイズを出したりで盛り上げて、
笑顔で歩を進めていく姿は、
なんだか、マジックを見ているみたいでした。
途中から、このペースで進めば着ける―。
と、云う確信に変わったので、
申し訳なく思いながらも、
Jさんに全てを委ねました。

絶対に無理だ―。
と、島の担当者も疑わなかった中、
午後4時前には、お風呂に到着!!
待望のお風呂にも入る事ができました。
そして、午後6時には、三原中へ到着!!

まさしく、ミラクル!!
ワープと言わしめる程の挽回劇
海洋道中史上かつてなかった、
驚異的なペースを守って、
正に伝説となりました。

翌日は、子供達がペースを作って、
見事に完全踏破を成し遂げました。

歩きながら、団結していった3班の頑張りは、
とっても誇らしかったです。
ふれあいの湯に、着く直前に彼らが歌った曲は、
「翼をください」でした。
でも、ホントに翼を得た様な頑張りでした。

おめでとう!!
そして、本当にお疲れ様でした!!

子供達の頑張りに拍手!!
VLのTくんは、この時、きっと気付いた筈―。
子供達に鍛えられて、指導者も成長することを・・・

3班に魔法をかけてくれたJさんに感謝!!
彼らを支えてくれた島の方々に感謝!!

そして、今年のサバイバルには、
他にも感動的なシーンがたくさんあったことも、
加えておきますね!!

写真は上から

1枚目
3班の出発式 
この時は、この先の苦難を誰も予想もしていませんでした

2枚目
予定より3時間以上遅れてラーメンで昼食
でも、まだ島を知らない子供達に危機感はない・・・

3枚目
胸突き八丁の大坂トンネル!!
ガンバレ、ゴールは見えて来たぞ

4枚目
ビバーク地の三原中さんに見事に到着
あり得ない程の挽回劇でした。レジェンド!!







2013/08/16 15:43:37|活動報告
やまなし少年海洋道中 2013レポート1 海洋の日

連日の猛暑が続いて居りますが、
皆さま、熱中症には、くれぐれもお気をつけ下さいね。

さて、八丈島から帰って来た翌日から、
連日の40度越えの気温(>_<)
ここ数日も猛暑日なのに、
37度をチョッと涼しいなんて感じてしまうなんて、
尋常な事ではありませんよね。

島の方が、よっぽど涼しくて、
木陰は爽やかで、快適でした(泣)

一服の清涼剤になってくれるかどうかは解りませんが、
今年のやまなし少年海洋道中のレポートを、
今日から始めていきたいと思います。

昨年とは少し趣向を変えて、
上陸から帰還までを単にふりかえるのではなく、
子供達も、そして指導者達も、
楽しかった。嬉しかった。
感動した。グッと来た・・・。

そんな数々の体験の中から、
幾つかに絞って、ご紹介したいと思います。
よろしくお付き合い下さいネ(笑)

1回目の今日は、
3日目に行われた「海洋の日」の、レポートです。
実は、昨年、一昨年と、
子供達が楽しみにしている、
「漁船に乗ってのクルージング」が、
海況が思わしくなかった事で、
中止になっていたのです。

が、今回の海洋道中は、
お天気も、海況もまずまずだったので、
予定通りに、クルージングも行う事ができました。

6船に分かれて、いざ神湊港から出港!!
子供達の大半は、舳先の方に集まって、
意気揚々です。

途中、島の漁業の、
主要な漁法の一つ、
ムロアジの「棒受網漁」を、見学させて戴きました。
網の入れ方、追い込み方、網の上げ方など、
とても、独特な漁法なので、
子供達も、興味深々!!

だけど、揺れる舳先では、
次第に船酔い者が、
どの船も増えて行った様でした(笑)

自分と、3班のメンバーが乗せて戴いた船は、
普段は、ダイビング船もされている様で、
船長さんが、ウミガメ出没ポイントも熟知されていて、
何頭も、ウミガメが海面に顔を出す姿とか、
悠々と泳ぐ姿を見つけてくれたので、
ラッキーなことに、いっぱい出会いました。

他の班は、見ていないって子も多かったので、
とってもラッキーだったなあ!!

自分も、この時とばかり海の男を気取り、
ワイルド系の偏光グラスに、
短パン、ギョサンのいでたちで乗船していたので、
他の班の子供から、「タイソン似合い過ぎ〜」の、
お言葉まで、後でもらっちゃいました(*_*;

トビウオもいっぱい見たので、
3班は、殆ど船酔い者はナシ!!
班担当の、指導者が指導者なだけに、
わいるどなボコんとうでした(爆)

港に帰ったら、
今度は漁協の女性部の方達が、
豪華なお料理でもてなして下さって、
子供達も、もちろん指導者も、
マックスハイテンション!!

美味し過ぎます〜っ!!
ご馳走様でした。

この日は、他にもクサヤ工場の見学や、
スノーケリングもあって、
大いに八丈の海を満喫できた一日となりました!!

写真は上から

1枚目
いざ出港!! 

2枚目
ワーッ、ウミガメだぁ!!
舳先に集まる3班のメンバーたち

3枚目

棒受け漁の船

4枚目
棒受け網漁も、しっかり見学の図








2013/07/29 21:44:50|情報共有・お願い
ついに11回目の八丈へ!!

中国地方での大雨被害は甚大ですね。
どうか、これ以上、
被害が大きくならない様に祈るのみです。

さて、いよいよ8月がやって来ます。
8月と云えば、そう!!
今年も、やまなし少年海洋道中が始ります!!

50人の中学生達と共に、
八丈島で、でっかい体験をして参ります!!
当方がこの事業に関わり始めて、ついに11年。
思えば、アッと云う間の10年。
そして、この先の10年―
を、見据えての今回の旅です。

今年は、男女とも25名づつ。
きっと、今年も試練の数々が、
島で待ち受けている事でしょう。
でも、仲間と絆を深めながら、
支え合って、声を掛け合って、
きっと、乗り越えてくれることでしょう。
思い遣りと、感謝と、友情の芽を、
きっと大きく、大きく、
育てて来ることでしょう。

彼らと共に過し、
濃厚な時間と、体験を互いに共有することで、
自分もまた、成長してきたいな―。
と、全力のサポートを、
心に誓ったところです。

期間中は、活動をお知らせできませんが、
子どもたちは、一生懸命に頑張っています。
山梨から、アツイ声援をどうか送って下さい!!
我々は、全力で支えます。

そして今年も、
しっかりと、環境についても考え、取り組んで参ります。
未来へ、美しい自然を、引き継げる様に・・・

そして、例年の通り、
10日間は、全ての連絡通信手段が途絶えます。

キャンプ期間中に、
もし、お問い合わせやご連絡などがございましたら、
誠に恐れ入りますが、
問い合わせフォームから、Eメールでお知らせ下さい。
戻り次第、直ちに返信させて戴きます。
何卒、宜しくお願い申し上げます。

今のところ、天気は良さそうです。
ひたむきに、がむしゃらに、
50人の仲間と、島で過して来ます。

それでは、いざ八丈へ!!

写真は昨年のものですが、

1枚目
昨年は大揺れだったかめりあ丸。今年はどうかっ!?

2枚目
ベースキャンプに掲げられる我々の横断幕!!

3枚目
底土港 今年も充実した笑顔で終われますように!!