猛暑が続いた七月も、あと数日で終わりますね。 皆さま、体調はいかがですか?
さて、夏の甲子園の県予選の決勝戦が行われた同時刻に、 山ふところに囲まれた素敵な場所で、 素敵な自然体験を、指導させて戴きました。
当方が登録している県の人材バンク 「やまなしエコティーチャー」 今回お声を掛けて下さったのは、禅道会の皆様です。
禅道会様は、身延町、早川町、市川三郷町内の、 曹洞宗の住職の皆さんにより 構成されている組織なのだそうで、
地域奉仕を目的に活動していらっしゃり、 今回の事業「子供禅の集い」は、 夏の事業として峡南地区の小学生を対象に 例年実施されていらしゃるとの事。
過疎化により子供クラブの機能が失われつつある中、 お寺を開放し、座禅を通じて、 地区の子供達が交流する機会と、 場を提供しているのだとか。
座禅以外にも環境問題や、 自然についてを学んで欲しいとの事で、 県を通じて依頼して下さいました。
場所は、峡南地域の方々の癒しのスポット 四尾連湖(しびれこ)です。
当方が戴いた時間は、午後の1時間半。 丁度お昼ごはんのバーベキューを終えて、 食休みの時間に到着しました。
今回集まってくれたのは、 小学校1年生から中学1年生までと、 とっても年齢の幅が広い、 元気な地元っ子が22名でした。
ご挨拶のあと、早速プログラムへ・・・ 今回の活動は湖畔を散策しながら、 色んなアクティビティーを体験して、 一遍の俳句を創作しようって云うプログラム。
そして、とっても「こだま」が、響く場所なので、 表題のプログラムタイトルにしました。 けれど、1年生に俳句は難しいってこともあるので、 年齢が異なるメンバーにして、 5つの班に分けておいて戴いたのです!!
全部で5つの体験をするのですが、 最後の一つが森の句会―。と、云う事で、
それに至る四つのアクティビティーを、 それぞれのキーワードで分割して、 見たり、感じたり、聞いたりしたことを、 メモで残しながら、それを繋げて俳句を詠む―。 そんな流れとしました。 もちろん、子供達は最後に俳句を詠む事になるなんて 知らせてはありません(笑)
最初のキーワードは、『空』(そら) 先ずは、湖畔に張り出した梢の下から、 見上げた空は、どんな感じ? 見にくいよ〜!! 実に素直なレスポンス(爆)
そしたら、空の雲を見てみようよ!! 「雲に、名前を付けてみよう」。 って、振ったら出るわ出るわ、面白い雲の名前たち。 ここで鏡を使って、空を見てみたり、 湖面と一緒に空は映っていたかな(笑)
ドラゴン雲・トンネル雲・トラ雲・・・etc 子供達の発想力って、やっぱり凄いよね〜。
お次のキーワードは、『音』(おと) ホントは、ここでこだまを響かせたかったのだけれど、 他にもいっぱい遊んでいる方がいたので自重(汗)
聞こえる音を形にしてみようよ!! セミの声のカタチは、どんなカタチ? 遊んでる子供達の声や、水の音は? 面白いオリジナルの「音の地図」が、完成しました。
三つ目のキーワードは、『かくれんぼ』 って、連れて行ったスペースは、 芝生が植わった広場―。
当然、出て来た反応は、 「かくれんぼできないじゃ〜ん!!」 どこまでも素直で嬉しくなっちゃいます(^v^)v
「みんなが隠れるんじゃなくって、 かくれんぼしている生きものたちを探してごらん」
わー、葉っぱの裏にセミの抜け殻がいっぱい!! 白樺の幹に白い蛾がいるよ〜 こっちはカメ虫だあ。クサイ!!
さあ、ここからは、湖を外れて森の中へ分け入ります。 木立が詰まった森は、暗いし、涼しい・・・。 そして、約束したのは、森でしゃべっちゃダメってこと
鳥の鳴き声や、羽ばたく音、セミの声も、 とっても響き渡って聞こえます。
で、とっておきの四つ目のキーワードは、『目かくし』 森の中を目隠しで、歩こうってアクティビティー 禅道会のメンバーの皆さんにもお手伝い戴いて、 手を引いてもらいました。
今日の目的地は、森に囲まれたふるいお社 「子安(こやす)神社」です。 境内には、天然記念物の大木「リョウメンヒノキ」が、 堂々とそびえ立っていて、古い神楽殿ですが、 とっても立派な二つの建物があり、
木々の間を涼しい風が吹き抜け、 静かな、静かな、場所です。 意外だったのは、大人も、 「ここにこんな神社があったなんて知らなかった」。 「いやあ、ここは素晴らしい!!」 なんて言って下さったことです。
子供達がそーっと目を開けた時、 「えー、ここはどこ?」 「わーっ、でっかい木がある」
さあ、最後はここで俳句をみんなでつくるよ〜 「えーっ!!」 今日、みんなが体験してきたこと、 メモしてあるキーワードを重ねて、 五・七・五でつくってみよう。
大人の方も手伝ってあげて下さい。
例題で、一茶と芭蕉の句を紹介したら、 ひとりの男の子が、 「山頭火の句はないの〜!?」って、質問!! ビックリです。 種田山頭火を知っているなんて!!
そして、メンバーと一緒に詠んだ俳句は、 どのグループも、とーっても素敵な俳句でした。
って、ここまでで予定時間になってしまったので、 句会を終えてその場で終了となりました。
子供たちの言葉に、言霊が宿って、 きっと、子供達同士の絆が、 強く繋がってくれたと思います。
ありがとう!! そして感謝。
合掌
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