梅雨入りしてカラ梅雨だと思っていたら、 突然大雨が降り、台風もやって来て、 今年の梅雨は、とってもいやらしい感じです。
6月20日(木)も、前日までの雨で、 川は濁流となって流れて居り、 この日も、無事に実施できるかどうか、 解らなかったのでありますが、
講師で行っている専門学校の、 野生生物保全学科の1・2年生共同授業である、 『野生生物調査』の、授業を担当して来ました。
この授業は、様々なフィールドで、 生きものを採取確認し、棲息状況や、棲息数、 フィールドと、生物相の関連についてなど、 様々な見地から考察する授業です。
今回やって来たのは、 過日の『水辺のアクティビティー実習』で、 訪れた、糸魚川市の能生(のう)にある、 弁天島の磯です。
現地に到着して、ウェットスーツに着替えた学生達は、 もうハイテンションで、 あの、テレビ番組の如く、 「獲ったるど~っ!!」と、気合まんまん(爆)
この日は中潮周りであった為、 磯の大半は、水中に没して居り、 スノーケリングしながらの、入水調査となりました。
そぼ降る雨の中ではありましたが、 潜ったり、磯の隙間に手を突っ込んだり、 種慮本能全開の学生達。
あのぉ、あくまで調査なんですけどぉ・・・ それでも、採取した生きものは多種多様 インパクトがあったのが、でっかいアメフラシのつがい ・・・の最中でありました(テレッ)
ウミウシ、マナマコ、ムラサキウニ、イソギンチャク・・・ マツバガイ、オオヘビガイ、ヒザラガイ・・・ イワガニ、ヤドカリ、カメノテ、フジツボ・・・ 魚類は、アナハゼか、ナベカの幼魚と思われる個体や、 海藻の森の中に居た、メバルの幼魚も採れました。
そして、小さいながらも、 今回のスペシャルは、鮮やかな緑色の甲殻類である、 ナガレモエビをゲットできました。
さすがに雨にあたっていると身体も冷えて来たので、 着替えて食事を摂った後で、全員で観察タイム 磯の生きものの不思議さや、多様性を、 充分に身体で感じてくれたと思います。
潮間帯は、潮汐により日々、環境の変化があります。 流れて来た、多くのプランクトンが、 磯に漂着し、それぞれに関わりながら、 一つの生態系を築き上げていきます。 そして、多くの命を守り育んでいます。
日本の海の豊富な生物相は、 長い海岸線を持っている我が国ならではの、 非常に貴重な、海のゆりかごなのです。
元気いっぱいにはしゃぎながらも、 水を得た魚の様に、 貪欲に学ぶ学生達に、嬉しくなった授業でした。
注:磯での生物採取は、 漁業権により禁じられている場所が多いです。 我々は、教育目的として、許可を得て活動しました。
写真は
1枚目 磯のハンター達(爆)やる気まんまん!!
2枚目 でっかいアメフラシ!! むらさきの汁~
3枚目 アメフラシって、ここに貝の名残りがあるぞ!! ホントだ、固い!!
4枚目 全員で暫し、磯の生きものの観察タイム |