夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2012/08/18 10:13:00|活動報告
やまなし少年海洋道中 2012レポート4(サバイバル踏破編Ⅱ)

甲子園では、本県代表の東海大甲府高校が3回戦を突破。
見事な快進撃を続けています。嬉しいニュースですね!!

さて、サバイバル踏破の子供たちの頑張りも見事でした。
2回目の今日は、豪雨となった2日目の模様を中心に、
全体を振り返ってみたいと思います。

各班とも2日目は、雨中のスタートとなりました。
が、やはり海岸直近の横間ヶ浦のビバーク地では、
避難するほどではなかったとの事です。
顔が雨に濡れていながらも、起きない「つわもの」も、
居たらしいです。眠かったのね~(爆)

さて、雨をやり過ごす為にも、
各班のペースは自ずと早くなっていき、
このまま歩けば、午前中にはべースキャンプに、
到着しそうな勢いの班も出て来ました。
だって、半端な雨量ではなかったので、
心情としては、一秒でも早く着きたい―。
と、思うのは当然のこと。

が、ベースキャンプの方も、
まだ子供達を迎え入れる準備が整わないので、
仕方なく、屋根のある休憩場所で、
暫く時間調整する班もありました。痛し痒しやなあ!!

最も雨の恩恵と、地元の恵みに出会ったのは3班です。
休憩で立ち寄った八重根漁港では、
漁師さんたちから、なんとトレトレの、
カツオのお刺身が振る舞われたのであります!!

たまたまパトロールで合流してしまった
3人の指導者も、ちゃかりご相伴にあずからせて戴きました。
もう、最高に美味しかったです。
何度も云いますが、「たまたま」ですからねっ!!

雨は一向に止む気配を見せず、なんと大雨警報とのこと。
それでも、5つの班は誰ひとり落後者も出さず、
見事に歩き切りました。

雨にも風にも負けなかった彼らの頑張りを、
心から讃え、迎えた指導者面々でした。

そして、今年も、本当にたくさんの八丈島の人たちが、
頑張る子供たちに声を掛け、励まして下さいました。
差し入れもたくさん戴いたそうです。
感謝してもし切れない程、感謝しています。
本当に本当にありがとうございました。

そして歩き切った仲間たちへ・・・
本当におめでとう!!

写真は、1枚目
乙千代ヶ浜から脱出して再スタートの4班の面々

2枚目
八重根漁港でカツオの刺身にテンションマックスの3班

3枚目
雨中の1番ゴールは1班

4枚目
5班も完遂しました!!







2012/08/17 8:55:30|その他
やまなし少年海洋道中 2012レポート3(サバイバル踏破編Ⅰ)

なんと云っても、この海洋道中の最大のハイライトは、
子供たちがビバーク(野宿)をしながら、
それぞれの班が決めたルートで島一周に挑む、
『サバイバル踏破』です。
25周年の今回、八丈島の自然は、
子供たちに、大きな試練を与えました。
それは、初日の猛暑と、翌日一転しての豪雨でした。
まさに『サバイバル』と、呼ぶに相応しい、そんな2日間でした。

今回、過去の反省から、
「子供たちを見ると、ついつい水をあげてしまう・・・」
親心からですが、給水の過多によるペースの乱れが指摘され、
一部の人家が無い地域を除いては、
基本的に給水はやめて、パトロールに集注する旨が、
指導者に申し送られていました。
そして、何よりも子供達の力を信じてバックアップしよう!!
そんな思いから、パトロールプランが練られていました。


初日は、一部に股摺れ等で、歩けなくなった子供も居ましたが、
一時ベースキャンプで、手当の為に収容した以外は、
各班とも割とペースは順調で、予定時刻より1時間以上も早く、
ビバーク地に到着した班もありました。
久々の温泉にも、どの班も入浴することもできました。
日が沈むと、割と涼しく疲れを癒せたと思います。
股摺れの子も、夜には再び合流できました。

しかし、夜8時を過ぎた頃、パラパラと雨が・・・。
星が見られなくて残念だね。と、
ミーティングでは、そんな程度に話していたのですが、
今回、海岸に直近のビバーク地である、
「横間ヶ浦」と、「乙千代ヶ浜」の、2か所については、
安全管理の為、指導者も同泊することになっていました。

10時過ぎに、自分と、もう1名の指導者が、
車でその2か所に向かいました。
自分が泊る「乙千代ヶ浜」は、
全く電波が届かない、光もない、
海岸の間際にある東屋で泊るので、

自分は、一段上がった、なんとか電波が拾える場所で、
車中で泊ることにしました。
深夜3時過ぎ、風と雨音で目が開いた自分はビックリ!!
雨量が半端ではなく、風も強く、次第に波も・・・
しかし、こんな時間では避難も難しく、
暫く、車内で様子を見る事に・・・。

一時的に弱まることもありましたが、
4時過ぎには、再び豪雨となり、
急いで、東屋まで下りて、子供達を起こし、
避難の準備をさせ、避難場所の指示があるまで、
ここを動かない様、支度だけ整えよと伝え、
本部に連絡し、対応しました。

幸い、荒天時のビバーク代替地としていた、
同じ場所の都道に近い所にある、
ゲートボール場の控室を、早朝にも拘わらず、
島の教育委員会の方が開けて下さり、
一時的に、そこへ避難してひと息つくことができました。
こうしたフォローアップが、
本当にしっかりできているので、我々も安心なのです。

ようやく雨も小康状態となり、
出発に差し支えないと云う事で、
仕切り直しの2日目が始まりました!!

いやあ、それにしても、あんな雨、
今まで体験したことがなかったので、
自分も、正直、少し焦りましたが、
無事に見送ることができ、ほっとしました。

次回は、豪雨の中のゴールまでを紹介しますね。


写真は、1枚目

ふれあい牧場の展望台に並んで絶景を眺める2班

2枚目
昼食のラーメン。匂いがたまらん、自分にも食べさせて~っ!!

3枚目
パトロール車から声援を送り、それに応える3班

4枚目
子供達の行く手を阻む難所、大阪トンネルの長い坂







2012/08/16 14:45:24|活動報告
やまなし少年海洋道中 2012レポート2(25thアニバーサリー編)

今日は厳しい暑さです。
熱中症対策を万全にしてくださいね。

さてそれでは、
今年度の「やまなし少年海洋道中」レポートの、第2弾です。
先の記事にて、今回が25周年となるBIG事業である―。
と、紹介させて戴きましたが、
このアニバーサリーの、特別な企画もありました。

この事業の歴史を語るうえで、
切っても切れないのが、島の教育委員会の、
全面的なバックアップと、島の人たちのあたたかい支えです。
その中でも、とりわけ「縁」が、深いのが、

島の山梨県人会の皆様と、
私たちが、「八丈島のおかあさん」と、慕う、O田さんです。
O田さんのご主人様が、
以前に、この事業の島の担当者であったのがご縁で、
ご主人様が他界されて以降もずっと、
毎年、我々のお世話をしてくださっています。

今回も、底土港でのお迎えに始まって、
足しげくべースキャンプに足を運んでくださいました。
いつもにこやかに、穏やかに、優しく迎えてくださり、
本当に頼りにしてしまう、おかあさんです。

この25周年にあたり、
ご縁の深い方々から講話を戴きました。
O田さんからは、この事業に関わった経緯や、
今まで会って来た過去の中学生達の事などを、
話してくださいました。

その中で、凄く印象に残ったのは、
今から10年前までは、来てくれた子どもたちに、
島で採れた海の幸を、味あわせてあげることができたのに、
今では、島の人たちでさえ、
食べられなくなってしまったものがたくさんある。
それを、皆さんに味わってもらえないのが、淋しいと・・・

自分が関わり始めた、その直前頃まで、
海は、今よりもっともっと豊かだったそうです。
自分からしたら、今でも充分に豊かな海だと思うのですが、
「変わってしまった海」を、
O田さんは、とても心配されていらっしゃいました。
そして、
どんな環境の変化が原因かは、解らないけれど
皆さんも、環境のことを、
色々と自分で考えてみて欲しいって、おっしゃっていました。

私たちは、「来た時よりも美しくしてお返しする」
ことを、環境目標に据えていますが、
目に見えない環境へのインパクトについても、
しっかり考えていきたいと―。
決意を新たにしたメッセージでした。
子供たちの胸にも、きっとダイレクトに届いたことでしょう。

上陸2日目は、八丈島の小中学生の皆さんとの交流会です。
その直前にも25周年記念のセレモニーがありました。
前記したO田さん始め、我々を支えて下さって来た皆様に、
感謝状の贈呈と、ハイビスカスの記念植樹を行いました。

植樹したこのハイビスカスは、
期間中に見事な花を咲かせてくれました。
我々を祝福してくれるかの様に、紅く、鮮やかに、
山梨と、八丈島との、絆の花が咲きました。

この交流会で、出会った八丈の子供たちは、
今月、今度は、山梨の八ケ岳にやって来ます。
この島外学習団は、山梨が八丈に行き始めた翌年から、
山梨に毎年やって来てくれます。
だから、今回が24回目。そして来年が25周年です。

四半世紀の時を超えて、今尚、絆を深めていく
この事業に、関われていることに、
大きな感動を覚え、そして、誇りを持って、
これから先も、長く、永く、
続けていきたいと思いました。

写真1枚目

 八丈島のおかあさんへ感謝状を・・・

2枚目
 植樹したてのハイビスカス

3枚目
 島の子供たちとの交流会の様子

4枚目
 25年間の子供たちを見て来た団旗がはためく!!







2012/08/15 16:11:54|活動報告
やまなし少年海洋道中 2012レポート1(出発・上陸編)

皆様、暑い夏をいかがお過ごしでしょうか・・・。
遅ればせながら、今年度のやまなし少年海洋道中の一行は、
去る、8月9日未明、全員が無事に帰宅致しました。
先ずは、帰還をご報告させて戴きます。

今年の八丈島は、私達に、色んな試練も、
そして、それにも増す、数々の感動を与えてくれました。

ロンドンオリンピックも、
甲子園も、何の情報も解らなかった8泊9日間。
暫く、浦島太郎状態でした。
けれど、帰ったとたんに、日本のメダル数が過去最高とか、
本県代表の東海大甲府高校が、甲子園で初戦突破とか、
ヴァンフォーレが単独1位を死守してるだとか、
嬉しいニュースも満載な1週間でありました。

さて、今日から何回かに分けて、
今年の海洋道中のレポートを発信したいと思います。
初回の今日は、上陸編です!!

出発前、台風10号の余波が心配されていました。
条件付き航行となり、案の定、三宅島を過ぎた辺りから、
かめりあ丸は、黒潮の中で、大きく揺れました。
さすがにこの揺れには、山国育ちの子どもたちはもろく、
朝の集いには、ほぼ半分がダウンしてしまい、
指導者の多くも、船酔い状態(泣)

自分も決して無事ではなく、
口からすっぱいものがこみ上げそうな、半酔い状態(涙)
それでも、最初のあいさつの当番だったので、
気合いも入ったのですが、子どもたちの目はうつろ・・・。
話なんて耳に入って来る状態ではなさそうでした。

定刻より遅れて、なんとかかんとか底土港に着岸
ほっと一息もつかの間、遅れているので、
歓迎セレモニーの後は、即行でベースキャンプを張る、
垂戸へ徒歩で移動。しかも、灼熱の太陽が容赦なく、
照りつける中を歩きました。

休む間もなく、テントアップ作業。
食卓作りや、かまども作らねばなりません。

が、一番働かなきゃいけない日でありながら、
自分が、生まれて初めて熱中症の症状となり、ダウン・・・
暫く動けず、痛恨のミステイク!!
そんな中であっても、子どもたちは頑張って、
ベースキャンプができあがりました。

今日からここが自分たちの家
夕食のカレーライスは、昼間まったく食欲のなかった自分が
おかわり欲しくなるほど美味しかったです。

船酔いふらふらの八丈上陸。
だけど、素敵なことがいっぱい起きそうな予感がした、
上陸初日となりました。

で、予感は、色んな意味で見事的中!!
いやあ、今年も色んなドラマが待ちうけていたんですよね!!
そんな訳で、次回を乞うご期待!!

写真は、
1枚目 出発式の模様
2枚目 竹芝に向かう車中での1コマ
3枚目 出船時間前 揺れないといいけど。
   ・・・って、甘かったぁ!!
4枚目 やっと八丈へ上陸の図







2012/07/31 8:37:25|情報共有・お願い
いざ、10度目の八丈島へ!!(やまなし少年海洋道中)

暑中お見舞い申し上げます。

連日の猛暑日です。
皆様も、熱中症にはくれぐれも気を付けて、お過ごし下さい。

こまめな水分とミネラルの補給。
そして、冷房の効果的な利用で、体調を整えて下さい。

さて、いよいよ明日からは8月です。
8月と云えば、毎夏の一大事業である、
やまなし少年海洋道中が始ります!!

県内の中学校から選抜された、50人の中学生達と共に、
8泊9日の長期キャンプを、八丈島で過して参ります!!
今回は、当方がこの事業に関わり始めて10年目の節目の年。
全体では、なんと四半世紀(25年目)にもなる、
凄い事業なのです。

果たして今年は、どんなことが島で待っているのでしょうか!?
子どもたちにとっては、決して楽しいことばかりではなく、
キツイことも、辛いことも、たくさんあると思います。

そんな中で、仲間と支え合って、声を掛け合って、
時に衝突しながら過すことによって、
彼らは、強く、逞しく、そして正しく成長していきます。

でっかい体験を、彼らと共有することで、
我々も、成長できる・・・。そんな事業です。

子どもたちが一生懸命に頑張る姿を、
どうか見守っていて下さい!!
我々も、全力で支えます。

そして今年は、八丈の隣りの御蔵島へも、
思いを寄せながらの活動になります。

なぜなら、このHPでも度々お話しさせて戴いている、
『イルカのK』ちゃんが、暮らした海だからです。
実は、著者の田口周一さん、そして、
監修をされた橋本珠美さんのお二人から、
今年の参加者に向けて、
素敵なメッセージを届けてくれたからです。

人間が出したゴミに絡まって、
哀しい一生を過ごしたKちゃん、

キャンプと云う生活だからこそ、
自然の素晴らしさや、大切さに気付き、
ゴミの処理についても、
自ら気付いて実践してくれることでしょう。
とても期待しています。

そんな訳で、
本日から10日間、全く連絡通信手段が途絶えます。
期間中、お問い合わせやご連絡などがございましたら、
誠に恐縮ではございますが、
問い合わせフォームから、Eメールでお知らせ下さい。
島から戻り次第、直ちに返信させて戴きます。
何卒、宜しくお願い申し上げます。

ロンドンオリンピックが始まりました。
連日の、選手たちのひたむきな姿に、
感動しない日はありません。

そんな選手たちに負けないくらい、
50人の仲間と、暑い、アツイ夏を、
ひたむきに過して来ます!!

全員が金メダル級の笑顔で、
島から戻って来る事を、楽しみにしていて下さいね!!

では、行って参ります!!!

写真は上から、

かめりあ丸は、八丈へ夢を乗せて航海します

おーい、八丈戻って来たぞ~!!

Kちゃんが生きた島・・・御蔵島です。