夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2012/07/01 17:51:02|その他
干潟の生きものたち

先の記事で報告をさせて戴いた、
新潟県の上越市を流れる関川は、直江津で海で注ぎ、
一部が運河となっている―。
と、お伝えしました。

新潟県では、干潟と呼ばれるエリアは、
余り見当たらないのですが、この運河の最奥部は、
ほぼ干潟と同じ環境を持っています。

なので、ここで見つかる生きもの達は、
ほぼ、干潟の生物相と合致しています。
先日の授業で見つかった、多様な生きもの達を、
ご紹介させて戴きたいと思います。

干潟ではおなじみですが、
変わったものも、たくさんありましたよ(笑)

先ずは、干潟の砂の上に、
たくさんお椀の様な塊りが見つかりました。

手に取ると砂のお椀の様で、
でもグシャっと壊れてしまうことはありません。

さて、これは何でしょう!?

海と川とを行き来する、
ハサミに藻の様なフサフサが付いているカニは?

干潟のお掃除屋さん、
ゆらゆらぷかぷか、これって何?

チョコチョコ動きまわる小さな巻貝は、アラムシロ
潮干狩りでおなじみのアサリ

中身は見つからなかったけど、
貝の仲間もいっぱい。
貝殻コレクションができましたよ(笑)

おーっ、ウミウシみーっけ!!
それから、ニョロっとキモイのは、ゴカイの仲間たち

お魚も、ボラに、クサフグ、ハゼにキュウセンベラなど、
いっぱい見つかりましたぁ!!

生きもののゆりかごとして、
多くの命を育む干潟は、
地球にとっても、大事な大事な環境です。

でも、この場所、とーっても穴場なのです!!







2012/06/30 15:23:39|活動報告
野生生物調査&フィールド観察授業

早いもので、6月も今日で終わりです。
先週、今週の2週に渡って、
非常勤で講師に行っている専門学校で、
表題の実習を指導して来ました。

妙高を縫って直江津(海)に注ぐ関川を中心に、
そこに生息している様々ないきものたちを、
水しぶきをあげながら、観察して来ました。

先ず21日に行ったのは、『野生生物調査』、
いきもの中でも、水底に貼り着く様にして生きている、
ベントス(底生生物)たちの生きている環境を、
採取して、観察して、学んで来ました。

関川は直江津で海に注ぎ、
また、一部で運河として使われ、
その最奥部は、干潟と似た環境を保っています。

野生生物保全学科の一年生と一緒に、
干潟に暮らす生きものたちを調べて来ました。

採取が始まると、潮はだんだんと引いていきます。
そう。干潟は、潮汐によって水位を変え、
生きものたちも、それぞれに影響し合いながら、
海と陸との環境をつないでくれているのです。

また、29日は、『フィールド観察』でした。
これは、今年度の新入生と、
野生生物学科の先輩とがコラボして、
妙高周辺の自然を、いっぱい観察して、
いっぱい知ってもらおうと云う授業です。

関川の流れは上下流で様々に流れを変えて、
海まで下ります。田畑を潤し、
人の生活に沿って流れていきます。

学校の近くにある清流公園と、
近隣の北沢川という小河川の2か所を使って、
ガサガサ調査をして来ました。

2か所とも、それぞれ異なる河川環境を持ち、
どちらの川でも、絶滅危惧種が僅かながら、
生き延びているという貴重な自然です。

いずれの授業でも、
学生たちのテンションは高く、
意欲的に、また思い切り水と戯れながら、
たくさんの生きものたちに触れ、
感じ、学ぶことができました。

そして、思った以上の豊かな生物相があることを知り、
興味を新たにしたようでした。

どちらも、天気が危ぶまれた中、
奇跡的に、雨に降られることもなく、
楽しく活動できました!!







2012/06/18 8:35:32|活動報告
『こども海の日』 ワークショップ満員御礼!!

今回の、海辺の環境教育フォーラムでは、
最終日の10日の日曜日を、
我々、水辺、海辺で体験学習や、
環境教育のプログラムを実践している仲間たちが、

当日の一般来館者の皆さんに向けて、
多彩なワークショップを、ボランティアで提供し、
特に子どもたちに笑顔になってもらおうよ!!
って、事で、17団体もの仲間たちが協力しあいました。
当、HOOKかんきょう『協育』事務所では、
カワハギ釣りに使う、カラフルで、チョッと変な、
「集奇(しゅうき)」と、云う釣り具を作って、
実際にホンモノのカワハギくんたちに、
出来栄えをジャッジしてもらおうよ!!
って、これは、水族館と云う施設でなければ、
実現できそうもないプログラムでした。

そんなわがままを、今回、アクアマリンふくしま様で、
快く応じて下さり、本物のカワハギくんたちも、
水槽の中で、出番待ちをしてくれました(笑)

さて、当方以外のワークショップも実に多彩で、
特に、底がスケルトンになっている、
クリアカヌーで蛇の目ビーチを周る体験は、
終始、長蛇の列でしたし、
シロナガスクジラのかわいい調査隊員たちも、
張り切って活動していました!!

実にリアルなストローで、エビを作るプログラムや、
実物のサンゴの模様で絵を描いたり、
館全体をすごろくに見立てた「弱肉強ショック」
海をテーマにした絵画教室
金魚のストラップ作り、定番、海草おしば、
人生ゲームのウミガメバージョン、
サメのワークショップ、
ITを駆使した、絵に描いた魚が泳ぎだすワークショップ
ビオトープでのどろんこ遊び、サンゴすごろく
思いでパズルに、イカをコスプレ感覚で再現しちゃう、
イカを作ろう!!なんて面白ワークショップもあれば、
子どもたちに魚のコスチュームを作ってもらって、
ライブで踊っちゃおうなんてワクワクなのも・・・

しかも、そのライブも、
なんと、今回のスペシャルゲストである、
古謝さんのライブってのも凄いことです!!

さてさて、当方のワークショップも、
午前、午後各一回づつの開催に、
定員を超える子どもたち!!
なんとか予備で持っていった材料まで使って、
集奇つくりを楽しんでくれました。

カワハギくんたちのジャッジは、更に盛り上がり、
水槽の周りは、黒山のひとだかり、
その中で、イチバン興奮をしていたのが、
何を隠そう、このワタクシでございます(汗)

カワハギのガン見、チラ見、ちょっかい、
色んな反応してくれるんですよぉ。
おーっ。とか、あっ、あっ、
来た来た!!なんて、短いセンテンスばっかですが、
本物だからこその真実でありました。
いやあ、楽しかったぁ!!

今回は、ワークショップのレポートでした。
最後は、感動のフィナーレと、
素敵な出会いの数々をご紹介したいと思います。

乞う、ご期待!!







2012/02/13 12:42:04|その他
後期の授業の総括

先日の、エコフィッシングの授業を以って、
今期の国際自然環境アウトドア専門学校の、
担当授業が、全て終了致しました。

今、学生たちは、
雪中キャンプや、バックカントリースキーなどの、
最後の実習プログラムを行っています。
今年度の卒業生は、インターンシップで実践活動中です。
お陰さまで、卒業生全員の就職も決まったそうです。
本当におめでとう!!

さて、後期に行った担当授業の、総括をしたいと思います。

先ず、フィールド観察授業

プランクトンフィッシングでは、
昨年度ほどのビックリな、エイリアンは捕獲できず!!
でも、小さくて、ディープな世界にのめり込みました。

12月の、ワカサギ釣り授業は、今期は諏訪湖で実施
雪でビックリしましたが、
ワカサギは大漁!! 
昨年度のリベンジを見事に成し遂げました(笑)

続いて、水辺の環境学授業
ここでは、紹介できませんでしたが、
野生生物保全学科の学生との授業です。

水辺の自然と、環境保全等について、
魚類・漁業・管理・保全など、
様々な観点で、学びました。
最終で行った講師とのフリートーク授業では、

先の震災による、放射線の漁業被害と、
今後の漁業の在り方等について、真剣に語り合いました。

最後に、
水辺の環境教育学では、
特別授業として、震災の街に、
どの様にして、海辺・水辺での環境教育を取り戻せるか
様々なアイディア出しワークを行ったり、

おなじみの、エコフィッシングでの
創作アクティビティーの発表と、料理
そして、海辺・水辺の環境学習の実践や、
実践場所等について、各自のビジョンを論文化したり、
どの授業も、楽しく且つ有意義な授業になったと思います。

彼らの今後の活躍と、成長を心から祈っています。

また、来期も頑張ろうと決意も新たにしています。

妙高は、豪雪・・・。

今は、雪に埋もれていますが、
確実に、パイオニアたちの力は育っていますよ!!

写真は上から
前期の実習で行ったビーチコーミングでの拾いもの、
こんなアートにしてくれました。素敵だよね!!

津波被害のあった東北の海に、環境学習を取り戻す!!
果たしてどんな手段や、対策があるのか、
アイディア出しのトレーニング中

エコフィッシング(料理編)
男3人で、極上の魚料理を作るのだ!!

雪に埋もれた校舎のエントランス







2012/02/03 21:52:59|活動報告
エコフィッシングの授業 2

寒い日が続いています。
明日は、立春。
少し冬型が緩んでくれそうですが、
インフルエンザも流行っている様ですので、
くれぐれも、お気を付けくださいね。

さて、冬型と云えば、
豪雪の妙高にある、専門学校での授業報告です。

ますます雪の壁が高くなって居りましたが、
大雪の中でも、授業はしっかり行って居ります。

さて、前回に引き続き、
エコフィッシングの授業の第2弾は、
釣った魚を、「捌く」・「食べる」の、実体験です。

本来であれば、魚を釣って、捌き、食べる・・・。
と、云う手順を踏みますが、
前記の通り、大雪で釣りはできないので、

魚は釣ったと見立てて、
近くの鮮魚市場から、新鮮なお魚を購入して来ました。

今回は、大衆魚で美味しいご飯のおかずを作る。
と、云うところにスポットを当てて、

味な魚の代表格である、「マアジ」を、メイン食材とし、
定番のアジフライ、そして、アジのたたきとなめろう、
味わい尽くすという目的もあるので、

骨も「骨せんべい」に、することにしました。

加えて、フライに卵を使うこともあり、
塩釜をやってみたいという、
学生たちのリクエストも取り入れ、

「マダイの塩釜焼き」も、作ることにしました。

エコフィッシングでは、
捌く際に、魚の体のしくみを観察するという作業をするので、
3枚おろしも、少し工夫しながら行いました。

アジの捌き方は、
前期に行った、「水辺のアクティビティー実習」で、
おおよそやったことがありましたが、

今回は、その時よりアジは大き目。
なので、皮を引くという作業も体験してみました。

皮を引く作業も、一度覚えると、
スーッと自然に引く事もでき、
料理の腕も、着実に上達しているようです。

塩釜は、粗塩1キロに、卵白4コを加えて整形し、
マダイをしっかりくるみました。

身に隠し包丁で切れ目を入れ、
生姜と、ねぎを挟むと云う技も・・・。

で、焼きあげるのは、
アウトドアの専門学校らしく、ダッチオーブンを利用!!
30分強火に掛け、後は余熱で蒸しあげました。

盛り付けも、食べてくれる人を考えて、
見栄え良く、美味しそうに、盛り付けます。

そして完成!!

早速、試食会が始まりました。

他の学科の学生たちや、先生方もお呼びして、
みんなでわいわい食べました。

どの料理も、バッチリだった様で、
「うめー!!」の、連発で、嬉しい限り。

こうして、自然の恵みに感謝しながら、
「いただきます」を、知るのです。

学生諸君、お疲れ様でした。

美味しかったね〜!!

大成功でした。