夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2020/10/28 18:22:54|活動報告
こんな素敵な場所だったのです

山口県での仕事を終えて、無事に帰って参りました。
活動の詳細は、後日に改めてご報告致しますが、
とても素敵な場所ばかりで、
身も心も癒やされている自分が居りました。

主な活動先は、長門市内の「俵山」と、云う所―。
その昔、白猿が見つけたとされる温泉があって、
湯治の宿として、古くから知られた温泉地だそうです。

温泉はアルカリ泉質で、
入るとしっとりと、まとわりつくような肌触りです。
宿には湯船はなく、共同の入浴施設へと、
そぞろ歩いて、入浴するスタイルでした。
また、温泉手形があって、
入浴施設のはしごもできるそうです。

期間中、3回もじっくり入らせて戴いて、
お肌もすべすべ、
いくらか「いい男」に、なれたかな(^o^)

さて、24日・25日両日の集合場所は、
このエリアの公民館の前だったのですが、
とってもレトロな郵便ポストもありました。
残念ながら、今は使えないそうなのですが、
こんなのが見られるだけでも、
この場所が素敵であることが分かりますよね。

しかも、活動先は地元を見守る鎮守の森。
お宮さんの境内を、
宮司様が無償で貸して下さったとか。

24日は、幼児とその親御さんを対象にした、
『森のようちえん』と、10月にも拘わらず、
果敢に「川遊び」にも、チャレンジしました(^o^)

25日の方はと云いますと、
『身近な自然の楽しみ方―』と、云う事で、
3歳以上のお子様がいらっしゃる親子を対象に、

身近な自然でどんな遊びができるかな―。
って、ちょっとだけ見方を変えれば、
たくさんの遊びが創造できるって事を、
体験して戴きました。

更に、どんぐりを拾って、
食べてみる―。なーんて事もやってみましたよ。
マテバシイ、美味しかったでしょ(笑)

両日とも笑顔と歓声に溢れた体験会にできました。

主催のNPOの方が、活動中の写真を送って下さる様なので、
届きましたら、もっと詳しく報告しまーす!!

と、云う事で、今日のところは、
どちらもレトロな温泉通りと、
郵便ポストの写真で、お楽しみ下さい(^_-)v









2020/10/16 10:30:00|活動報告
中学校から小学校へ(渡されたKちゃんからのバトン)

直前の投稿でお伝えしたとおり、
駿台甲府中さんで開催戴いた講演会から、
波のように広がったKちゃんかのバトンが、
今度は、同校の小学校にも繋がったのです。

中学校での講演から丁度、一ヶ月―。
9月2日に、4年生を対象とした講演会を、
同じ日に2クラスを一限づつに分けて行いました。
今回は、教室にお邪魔しての講演です。

講演より少し前に打ち合わせに伺った際、
教室の外に張り出されていたのは、
4年生たちが授業を通じて作成した、
壁新聞が掲示されていました。

郷土の山梨県についての新聞と、
自身で一つ選んだ、都道府県について調べた壁新聞です。
これを見せて戴いた時に、
これは、講演会で使えるな・・・。
と、思った記事がたくさんあったのです。

東京都について書かれた新聞も何枚かあったのですが、
島嶼部まで調べてあるものと、
本州内の東京都内について詳しく書かれてあるものと、
両方がありました。

前者の新聞の内容としては、
環境と観光について調べてあったり、
一方の後者の方は、
首都機能や産業、文化などが書かれていました。

どちらも素晴らしかったのですが、
島嶼部まで調べてくれてあるものに着目していました。

一方、故郷の偉人について調べた新聞では、
やはり「武田信玄」の、
功績について書かれたものが多く、
信玄堤などの、偉業が伝えられていました。

なので、治水で甲斐の国を治めた、
武田信玄についても、
講演会で使えそうだと感じていました。

そして迎えた講演会の日。
最初にお邪魔したのは4年2組からです。
自己紹介をさせて戴いた後、
今回は、絵本ではなくDVDの映像のみを使いました。

Kちゃんの姿を実際の映像で見ることによって、
リアルタイムで海に起こっている事を感じました。
今回も、映像を見て思わず涙を浮かべてくれた子が、
複数いらっしゃいました。
Kちゃんの痛みを、
自分の心の痛みとして感じてくれたのでしょう。

映像を見終わったところで、講演を始めました。
早速、壁新聞について触れ、
その出来映えについて、凄いと感じたことを伝え、
たくさん出ていた、
武田信玄について質問してみました。

「信玄さんが本当に欲しかったのは何だったのかな?」
子ども達に意見を求めます。

「天下!!」

「富!!」そして、

「豊かな国!!」と、云う言葉も出ました。

「そうだね。豊かな国を手に入れる為ににも、
どうにかして欲しかったのは、何だったろうか。
領土かな、お金かな、それとも・・・」

続いて、自分が個人的にそう考えている答えだとして、
「海」を、挙げました。

甲斐の国には海がないので、
やはり人や物の交易には限界がある。
でも、海に続く川が甲斐にはあり、
甲斐の川を管理できれば、
海をも手に入れる事ができる―。

そして海を介して他国と交易する事で、
甲斐は豊かになる―。
そう考えたのではないかと、持論を伝えたのでした。

そして、当時の川にもゴミはあった筈なのに、
今とどう違っていたんだろう?
と、投げかけてみました。

当時には当然プラスティックは存在していないので、
ゴミも、自然物であった筈だと、
それが今、プラスティックの登場により、
自然に返る事のない厄介なゴミになってしまった―。

そんなやり取りの中で、
マイクロプラスティック等による海洋汚染の現状と、
それを解決するための手段についても意見を求めると、

リユース・リデュース・リサイクルの3Rの、
実践についても触れ、物を大切にしたいとか、
安易に買わないとか、ゴミの分別をしっかりやるなど、
素晴らしい発言が、どんどん出て来たのです。

続いての1組さんでも、武田信玄について触れていくと、
2組さんとは少し違う視点も見えて来ました。

治水と人々の生活がどのようにリンクするか―。
そのような話題も出て来たのです。

更に3Rではなく4Rだと、
リフューズ(断る)の重要性を、
子ども達の方から、訴えて来ました。

正直、自分自身も『第4のR』に、ついてまでは、
考えていなかったのです。ですから、
自分が子ども達から教えてもらった感じでした。

この講演会の前に、4年生では社会の授業で、
ゴミについて学んでいました。
そして、ゴミの最終処分施設の画像を見たそうです。

本来だったら、現場に見学に行く予定だったそう。
ですが、コロナでそれがキャンセルとなり、
学びを深めるためにも、この講演会を機会として、
セッティングして下さったのです。

その画像の中でも、まだまだ使えそうな物や、
あり得ない程の大型のゴミを見つけ、
少なからずショックを受けたんだそうです。

ですから余計に、
海洋プラスティック問題に限らず、
全ての取り組みが、
持続可能でなければならない―。
そんな事にも、既に気付いていたんですね。

中学生の成果物と同じ日に戴いた成果物は、
正に壁新聞を再現してくれた体裁になっていました。
この授業での様々な気付きを紹介した、特集版です。

それも、今、全員からの新聞を読ませて戴いています。
非常に素晴らしい内容で、感激しっぱなしです。

講演会の後、改めて小学校と中学校で連携して、
この講演を続けたいと云う、
有り難いオファーまで戴く事ができました。

Kちゃんのパワーは、山梨で更に広がり続けています。
このバトンが更に繋がって行きますように・・・。

尚、こちらの講演会の模様も、
駿台甲府小学校様のHPに紹介して戴きました。









2020/10/14 8:24:23|活動報告
戻って来た環境講演会(イルカのKちゃんのパワー)

今年上半期の殆どのお仕事が、
このコロナ禍でなくなってしまって居りました。
行けなくなってしまった、
八丈島の過去のトピックを連ね、
ブログの体裁をなんとか保って来ました。

一時は『廃業』さえも、頭をよぎる中で、
懸命にもがいていました。
そんな中にあって、
ようやく8月から仕事が戻って来ました。
開催者の都合で、
このブログの更新もできないで居りましたが、
先日、開催者様から成果物が届きましたので、
戻って来た活動の報告をさせて戴きますね。

ブログの更新が滞っている間にも、
閲覧戴いていた皆様に、改めて感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。

さて、やっぱり最初に戻って来たのは、
長く一緒に活動している、
『イルカのKちゃん』との、環境講演会でした。
しかも、昨年度には実現ができなかった、
中学生を対象とした講演会を、
させて戴く機会を得たのです。

そんな貴重な機会を戴いたのは、
県内でも小中高の一貫校として、進学率も高い、
駿台甲府中学校様です。

甲府市が主催する、
「環境教育プログラム」の、一環として、
8月2日に、同校にある大きな多目的ホールにて、
1年生の「理科」の、授業として、
講演会をさせて戴きました。

実は、この講演会の直前に彼らは、
プラスティックについて学習をしたばかりで、
更に学びを深めたいとの、
学校側の意向も反映しました。

その前に、余りの会場の広さに圧倒されてしまい、
いつも以上に緊張してしまいました。
しかも、授業の運営を生徒さんが行ってくれて、
進行の司会から、当方の世話までして戴き、
更に緊張していました。

が、こうした折角の機会、
精一杯お伝えしようと、気合いも入りました(^o^)

冒頭で自己紹介をさせて戴き、
先ずはKちゃんの絵本の読み聞かせから入りました。
絵は、大きなスクリーンに投影しました。

その内容に、次第に引き込まれていく様子が、
壇上にも伝わって来て、
メモを取ってくれている、生徒さんもいました。

朗読後、少し感想を拾いながら、
「実は、実際の映像もあるんだよ」と、伝え、
小学校等ではできなかったKちゃんのDVDもお見せし、
その痩せ細っていく姿に、
涙を浮かべてくれた生徒さんも、
いらっしゃった様です。

様です―。と、云うのは、会場が広くて、
その場では気付けなかったのですが、
成果物(写真)として戴いた感想文の中に、
気持ちの大きな動きがあった事が書かれて居り、
改めて、Kちゃんの持つ強いパワーを感じたのです。

そしてKちゃんを苦しめた物が、
プラスティック製の釣り糸であった事に着目し、
自分が釣り人であり、
釣り具を売っていた者でもあるので、

実際に釣り糸を使って、強度の実験をしてみました。
これも、講演会でさせて戴いたのは、
本当に久しぶりのことでした。

相手が中学生だと云う事もあって、
よりリアルに、釣り糸の強さや素材について、
実感して欲しい思いもあったので、
敢えて、この実験も含めてさせて戴いた事を、
本当に有り難く感じました。

そして、海洋プラスティックゴミについて、
生徒さん達と、意見を交える機会も戴けました。
彼らは、とても真剣に考え、
しかも、きちんと自身の意志をもって、
問題提起も、実際に自分達ができることも、
更にはもっと広く、
表に向かって呼びかけていくことについても、
堂々と意見を述べてくれて感動してしまいました。

伝えることが主体であった講演会に、
意見を交わし合う時間まで盛り込めた事は、
自分にとっても、非常に意義深いものでした。

授業の後、副校長先生より、
授業の感想を賜り、
生徒さんがあれほど集中して聴いていた、
講演会はこれまでなかった―。
との、お褒めの言葉も賜り、
是非、来年も・・・。と、
リピートのお言葉まで戴き、本当に嬉しかったです。

今、学校から届いた、彼らの感想文を、
一人一人、読ませて戴いて居ります。
さすがに中学生です。
字も丁寧に書かれているものが殆どで、
彼らの気持ちの動きや意志が溢れています。
イラストを添えて下さったものもありました。

副校長先生は、この講演会を、
「種蒔き―」と、評して下さいました。
彼らの心に、
一つ一つの種を蒔いていてくれたと・・・。

そして、この講演会が更に、
同校の小学校にも波のように広がっていきました。

小学校の授業については、また後日お知らせ致します。
本当にありがとうございました。

尚、この講演会の模様は、
駿台甲府中さんのホームページにも、紹介戴きました。

お詫び:写真が不鮮明で申し訳ありません。


 







2020/08/20 8:54:00|その他
海洋道中アーカイブス20 でっかい体験30年を超えて・・・
海洋道中の日々や、島の風景、
頑張っていた子ども達の姿・・・
キラキラした思い出の数々を、
アーカイブスとして綴って来ましたが、

20日目の今日で、一応区切りにしようと思います。
海のない山梨の子ども達が、
八丈の島の大自然の中で、
でっかい体験を続けているうちに、
30年を超える凄い事業となりました。
自分が関わり始めて、既に18年の月日を重ねました。

今では、過去の参加者のお子さんが、
ここ数年、増えています。なので、きっと間もなく、
自分が指導した子のお子さんも、
親子で海洋道中を体験してくれる事でしょう。

30周年の時、過去の指導者もベースキャンプを訪れて、
本部テントに、粋なメッセージを添えてくれました。
積み重ねた日々は、まさに感謝の日々―。
そして、本当に多くの方達に支えてもらって、
今があるのです。

コロナ禍で、一度止まった時間ですが、
再び、来年のでっかい体験に向けて、
きっと力強く動き出してくれたでしょう。

八丈島は情けの島―。
八丈島は、心のふるさとでもあります。

きっと来年、また八丈へ・・・
そのためにも、
このコロナ禍の一日も早い終息を祈っています。







2020/08/19 15:19:02|その他
海洋道中アーカイブス19 パッションでカンパイ(かっちゃんの夏)


2017年度は、海洋道中が始まって30回目の夏でした。
そして、この夏ににボランティアリーダーの、
集大成で望んだ学生が居ました。
2班を率いた、かっちゃんです。

かっちゃんの最初の夏は2009年―。
中1の時に、初めて八丈に来ました。
そして、2015年―。大学生になったかっちゃんは、
ボランティアリーダー(以下VL)として、
海洋道中に戻って来ました。

2015年は、ヘッドカウンセラー自分も、
初めてその重責を担う事となり、
リーダー探しには、本当に苦労をしました。

前年のリーダーが幸い2人残ってくれたのですが、
なかなか残り3名が決まらず、
自分が過去にカウンセラーを務めていた班の中で、
目立たなかったけれども、
懸命に頑張っていた彼の事を思い出し、
依頼の電話をしたのでした。

正直、彼は最初の海洋道中では、
苦い経験をしていました。なかなか班がまとまらず、
サバイバルでも、思い描いていた満足感は、
得られなかった―。と、振り返っていました。

そんな、宙ぶらりんな経験は嫌だ―。
自分がVLになって、素晴らしい体験をしてもらいたい。
そんな強い思いでVLになってくれました。

が、1年目は、痛恨の道間違えをしてしまいました。
見事に歩ききったのですが、悔しさが残りました。

2年目は、途中まで素晴らしいペースだったのですが、
なんと班のメンバーがビバーク地に忘れ物―。
それを、班の総意でみんなで取りに戻りました。
が、八重根でペースダウン。脚が止まってしまったのです。
それでも、歯を食いしばってゴール。
この時、彼のタイムマネージメントを、
指摘した人がいました。

ヘッドカウンセラーの自分は、
彼の勇気を讃え、マネージメントを指摘した方にも、
「だったら、あなたが歩いてみますか!?」
そう返しました。歩いてみなきゃ分からない―。
サバイバル踏破は過酷なのです。
歩いてもいない大人が結果だけで、
ジャッジした姿勢が、
自分にはどうしても納得できませんでした。

しかも彼は、靱帯を前年から痛めていました。
それでも、苦言を敢えて呑み込み、
自分のせいだ―。と、リベンジを誓ったのでした。

そして、30周年の節目となった2017年の夏。
靱帯の傷も癒えて、
満を持してサバイバルに臨んだのです。
班長は1年生でした。
でも、かっちゃんは班長の良さを見事に引き出し、
1番でベースキャンプに戻って来たのです。

あの時のかっちゃんの笑顔は、
子ども達以上に輝いていて、カッコ良かったです。
そして、ベースキャンプでの祝杯は、
情熱の味、パッションフルーツジュースでの乾杯!!
疲れた体にスッと染み込んでいきました。


2015年のかっちゃんの班の班長だった子が、
2019年、VLになって戻って来ました。
あの時の、かっちゃんの姿や姿勢に憧れて、
VLに志願してくれたのです。

かっちゃんが海洋道中に残した功績は、
自分より輝いています。
そして、社会人になった今でも、
我々を支えてくれています。

こうして、大人が若者に刺激され、共に成長し、
海洋道中はこれからも続いていくでしょう。