夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2019/10/14 16:56:20|活動報告
令和最初の『やまなし少年海洋道中』19 ありがとう

橘丸は、順調に東京竹芝に向かって進んでいました。
途中、最後の寄港先である、伊豆大島の岡田港から、
最後のゲストを乗せて、岸壁を離れました。

昼食後は、思い思いに子ども達は過ごし、
今年も『ハー○ン○ッツ』の、
人気は不動です(^−^)/

三浦半島を抜けると、いよいよ東京湾―。
夕焼けが海を赤く染めて来ました。

そして、最後の班別ミーティングが、
船内のここかしこで始まりました。
毎年、このミーティングでVLから語られる、
アツい思いや、メンバーに寄せる気持ち、
そして、メンバーから返って来る、
溢れる思いや、感想の数々・・・。
そんな感激の場面が、
今年も始まりました。

船室でのふりかえりを選んだのは、
5班と4班。どちらも、今年初リーダーの、
かつと、もうちゃんが、
メンバー達からの感想を、
ひとり一人から聴いていました。

そっと様子を覗かせてもらうと、
みんな、話している子をしっかりと見て、
ひと言も聴き逃すまいと、
優しい眼差しで、聴いているのがよく分かります。

立ち合うカウンセラーも、活動支援も、
彼らと共に過ごした時間を、
愛しむように聴いています。

毎年、書いている気がしますが、
ヘッドカウンセラーと云う立場になって、
その場に一緒にずっといられないのが、
もどかしくって仕方ありません。

デッキに出て来たのは1班・2班・3班で、
輪になって、海風を感じながらのふりかえりです。

先ず2班は、なかなか班がまとまらず、
もがき続けたけいが、やっと子ども達に、
思いのたけをサバイバルの夜に
涙ながらに訴えて、
そこで全員に受け容れられたのです。

それ以降の2班のまとまりは抜群でした。
「いちばん成長した!!」と、
指導者に言わしめるほどの変化に、
けいも、苦労した甲斐があったと思います。
お疲れさん・・・

ありちゃんの3班は、
船尾側のデッキで丸くなってのふりかえり。
少し音がうるさい場所ではあったものの、
しっかりみんな聴いているので、
普通のボリュームの声で話しても届きます。

一人が話し終わると拍手。
・・・また拍手。
何度も何度も起こった拍手には、
メンバーみんなの思いがこもっていました。

そんな中で時間をかけて、
じっくりふりかえりをしていたのが、
アヤの1班です。

全員にきちんと話をさせて、
アヤが一つひとつ、一人ひとりに、
優しく語りかけていました。

幼さを乗り越えて、
少し大人になった気がした1班のふりかえり。
終わった頃には、
もう羽田空港も見えていました。

そして、橘丸は無事に竹芝桟橋着岸です。
8泊9日の久々の完遂でした。

ありがとう。
今年もまた子ども達に、
成長させてもらえました。

VL達に必死に支える姿を見せてもらいました。
指導者達の見守り、背中を押す姿勢に、
感動させてもらいました。

ありがとうの輪が、
これからも繋がっていきますように・・・

今年の海洋道中のレポートは、
2019年にちなんで19回で締めくくります。

ありがとうございました。












2019/10/12 18:30:57|活動報告
令和最初の『やまなし少年海洋道中』18 電池切れた
東京行きの橘丸は、
台風が接近しつつあった為に、
デッキも含めて、結構な混雑でした。

そのせいもあってか、
恒例の操舵室の見学も、
割と乗って間もなく―。
と、云うタイミングで行われました。

で、いつもは、デッキを最上階まで登って、
見学させて戴くのですが、今回初めて、
一等船室を抜けて、
特別なドアから入室させて戴きました。

橘丸の船室は、とても快適な室温になっていて、
当然ですが、見晴らしは最高―。

子ども達も、初めて見る客船のコックピットに
興味深々です。

で、ですが、ワタクシ
既に完全に電池が切れてしまって居り、
数分ごとに、眠気に襲われる始末(>_<)

子ども達がうっかり、
大切な計器に触れてしまわない様に、
監視の為に同室したのに、
自分の方が、そんな失敗をしてしまいそう・・・。

計器には絶対に触れない場所の壁にもたれて、
必死に眠気と闘って居りましたが・・・

「タイソン、だいじょうぶ?」
と、Mさんが、そっと自分の肩を支えてくれました。
どうやら、やっちまった様です。

立ったまま居眠り(>_<)
「ありがとう。だいじょぶ・・・」
とは言ったものの、ふらふらでございました。
多分、子ども達も気付いたよなあ!?
うう、もう歳なのか。気持ちはあっても、
気力が付いていかないぜ(涙)

数名、船酔い状態になって来たので、
では、そろそろ終わりましょう。と、
説明の船員さんに促されて退室しました。

もう、これは充電するしかありません。
自分の船室に戻って、
半個室になっている席に、ふらふらごろん。
ZZZZZZZZZZZZZZZ
ZZZZZZZZZZZZZZ・・・・・。

空腹に襲われて目が開くと、
橘丸は、既に御蔵島を離れておりましたとさ。

こうも一気に、電池が切れるものなのか!?
老朽バッテリーのため、
メンテナンスが必要ですね(泣)
トホホ







2019/10/11 20:20:02|活動報告
令和最初の『やまなし少年海洋道中』17 おもうわよ
楽しかった海洋道中も、
いよいよ今日は、『離島の日』です。

期間中、台風の影はあったものの、
全てがいい方に展開し、
4年ぶりに、
全てのプログラムが終わろうとしています。

後は、無時に帰る事―。が、
我々の最後の仕事です。

お借りした三根小学校を、
朝、丁寧に掃除しました。
校庭から見える八丈富士にも感謝です。

橘丸に乗る為に、底土港へと徒歩で向かいます。
初日に歓迎セレモニーを行った待合所の2階。
今日は、ここで離島式です。

八丈町のスタッフの方から、
「お別れの言葉」を、戴いた後、
団を代表して、3班の班長のMレインが、
感謝の言葉を伝えました。

彼は、この海洋道中に来たくて、
3年間応募し続けて、
ついに念願叶って、八丈に来ました。
だからこそ、人一倍頑張って、
3班のリーダーを務めて来ました。
そして、良い仲間に仲間に恵まれて、
立派な班長に成長しました。

万感の思いを込めた「感謝の言葉」は、
我々の思いを、見事に代弁していました。

そして、屋上での記念撮影。
実に見事なタイミングで、
飛行機が見送る様に上空に現れて、
集合写真に、一緒に納まってくれた様です。

さあ、橘丸が見えて来ました。
8日前、あの船に乗ってやって来た49名が、
今度は、全員かけがえのない仲間になって、
同じ船に乗って帰ります。

その橘丸に、あの二人が乗って来ました。
VLのOB、かっちゃんとあしくまの二人です。
夏休みを利用して、
二人サバイバル踏破と銘打って来たのですが、
このお2人は、見事に台風に愛されて、
本当は青ヶ島に行く筈だったのに、
八丈で足止めとなってしまいました(*^_^*)
うまくいかないよね〜

で、いよいよ乗船です。
交流会で出会った島の子数人も、
見送りに駆け付けてくれました。

交流会に美味しいお料理を持って、
駆け付けてくれたO田さんも、
島のスタッフの方々も、
総出で見送ってくれます。
もちろん、かっちゃんとあしくまも
大きく手を振って、
船出を見送ってくれました。

バイバ〜イ!!
また絶対に来るね〜!!
デッキから身を乗り出して、
子ども達は、渾身の力で手を振って応えます。

おもうわよ!!
これは、また帰って来てねと願う、
島の別れの言葉―。

あなたのことをおもうわよ!!
ありがとう絶対に帰って来るよ!!

いってらっしゃい。
そんな気持ちに満ち溢れた言葉に見送られ、
島が段々と遠ざかります。







2019/10/11 13:00:00|活動報告
令和最初の『やまなし少年海洋道中』16 閉村の日
さあ、今日でこのBCともお別れです。
朝食は、かまどを使わずに作りました。

そして、いよいよテントを撤収する、
テントブレイクの作業が、これから始まります。

BC最終日の今日も、朝から夏の太陽が、
ギラギラ照りつけていました。

その作業前―。
あの「水」の、エピソードを、
全員に伝える事にしました。

今日も、たくさんの水分が必要になるでしょう。
命を繋ぐ水だから、給水は積極的に、
でも、水は当り前にあるもの―。
では、無い事にも思いを寄せて欲しい・・・。

一人のリーダーが、勇気を以って伝えたかった、
「水の大切さ」と、「水への感謝の思い」
先ず、それをしっかりと胸に留めて、
撤収作業を進めたい―。


各班が、それぞれのテントサイトへ戻っていきました。
そして、テントブレイクがスタート!!

指導者も、各自で使ったテントを、
丁寧にたたんでいきました。
途中、すっかり要領を覚えると、
どんどんテントはなくなっていきました。

子ども達も、VLを中心に頑張っています。
大型のテントですから、
みんなで協力しあっての作業が続きます。

給水は、30分を目途に強制的に作業を止めて、
全班、全員で休憩しながら給水しました。

ひと班、もうひと班と、テントブレイクも、
順調に進み、備品のチェックも進んでいきます。

早く終わった班は、別の班を手伝い、
周りのゴミ拾いも、言われるまでもなく行い、
お昼前には、ほぼテントブレイクが終了し、
水道だけがにょきっと生えた空地に、
戻っていきました。

遅れていたハイビスカスも、
赤く綺麗にたくさん咲き始めました。

ほぼ予定通りに、テントブレイクは終了。
来た時よりも美しくなりました。

お昼を済ませたら、
お待ちかねの『ふるさとタイム』です。

A・Bの2グループに分かれて、
『お風呂』で、さっぱりと、
『お土産』で、ほっこりを楽しみます。

島のご厚意で、移動はクーラーの効いたバス。
バスのお姉さん運転手さんとも、顔なじみ。
「タイソン」って、
気軽に呼んでくれるんですよ(^u^)/

お風呂のお湯が日焼けにビリビリしみますが、
いやあ、身も心も溶けて行くくらい
「気持ちイイ〜!!」
これは、子ども達も同感でしょう!!

今夜の宿となる、三根小学校で合流しました。

夜は、さっぱり冷やし中華でしめくくり、
こちらも2年ぶりの、さよならレセプション。
勇壮な八丈太鼓に感動し、

各班のスタンツは、
仲間や、VL、指導者への感謝を伝える
スタンツが繰り広げられました。

最後は去年歌えなかった、
フロンティアアドベンチャー
『愛のテーマ』を、
全員で声を合わせて歌いました。

もっといたい。
楽しかったね。

八丈最後の夜が、静かに更けていきました。







2019/10/10 15:05:05|活動報告
令和最初の『やまなし少年海洋道中』15キャンプファイヤー
4年ぶりに自主活動が終了したと云う事は、
同時に4年ぶりに、BCで2回目の交流会と、
キャンプファイヤーも行う事ができた―。
と、云う事です。

午後4時過ぎに、島の小中学生達が、
再びBCに来てくれました。

この4年間、交流会は何度かやったのですが、
台風の影響で室内に切り替わるなどで、
BCで行う事ができませんでした。

交流会は2部構成で、
第一部は、バイキング料理での食事会です。
各班が作ったおもてなし料理を、
指導者も含めて、ブッフェスタイルで食べました。

すぐに無くなってしまった班、
なかなか完食されなかったメニュー、
色々ありましたが、
どれもおいしかったよ(^u^)

さて、第二部はと云うと、
こちらも4年ぶりのキャンプファイヤーでした。

担当の指導者Sさんと、
どんなファイヤーしするか打ち合わせた時、

じっくり語り合えて、
ここに来させてくれた両親や、学校の先生や、
部活の仲間や、班のメンバー、
そして、海洋道中の仲間全てへの、「感謝」を、
分かち合える様なファイヤーにしよう。

と、云う事で、最初は5つの班が、
1つづ小さな火を囲むスタイルを模索しましたが、
先の食事会で広いスペースを使うため、
準備できない・・・。と、云う事になり、

センターに、徐々に火を小さくしていける様に
ファイヤーサークルを組んで、

その火を見ながら、各班が分かち合う時間を持つ―
と、云うシナリオで行う事にしました。

先ず、営火長である団長が、
トーチを掲げて入場。
その火を、各班の班長が持つ
5つのトーチに分火します。

「友情」「奉仕」「連帯」「開拓」「交流」
の、5つの火が、サークルで一つの火になって、
燃え上がりました。
最初は勢いよく、子ども達の顔を映し出し、
次第にゆらゆらとゆらめく火になって、
5つの分かち合いの輪が、
次第に夜の暗さに融け込んでゆく・・・

そして、Sさんから「感謝」のコメントが、
子ども達に滲み居る様に伝わっていきました。

準備はチョッとバタバタしたけれど、
終わってみれば、
素敵な素敵なキャンプファイヤーでした。

火と、人と、自然が織りなすハーモニーが、
きっと子ども達の心を浄化した事でしょう。

2019年、8月7日。
BCでの最後の夜は、
思い出深い夜になりました。

さあ、明日は閉村の日。
来た時よりも美しく、BCをお返ししよう!!