夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2018/09/19 16:25:14|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中19(サバイバルの日ー2)各班の様子1 
サバイバル踏破の1日目は、
どの班も、割と順調に進んで居ましたが、
4班の女子が1名、足の痛みを訴えている―。
と、云う連絡が入りました。

その子は、とても大人しい子ではありましたが、
誰よりも頑張って、色んな活動に取り組んでいました。
だから、その子が音をあげた―。

って、云うのは、相当に辛い筈で、
無理をさせてはいけないという判断となりました。
きっとVLのたくみんの頭には、
昨年の「悪夢」が、再びよぎったと思います。

昨年、体調不良者の具合が悪い―。
と、云っては、一度BCで休ませて、
また、食事とか、休憩の時とか、
負担が掛からないところで合流させる・・・。

と、云う対処を繰り返した結果、
「具合が悪ければ歩かなくてもOKなんだ・・・」
と、他の子に思わせてしまった観があり、

結果、女子が連れだって、脚が痛いと言い出して、
BCで仲良くおしゃべり・・・
と云う、状況を作り出してしまったことで、
このサバイバルでも班がまとまらなかった―。
と、云う事が起こったからです。

でも、その子の頑張りをずっと見て来た班の子達は、
彼女の荷物を、みんなで分けあって持ってあげたり、
声を掛け続けてくれた様です。

只、それでも彼女の脚の痛みは尋常ではなく、
大事をとって、BCに一度戻しました。
暫く休ませて、様子をみながら、
温泉に入るタイミングで合流させてあげよう―。
そんな、対応をする事にしました。

4班の子は、誰一人それに異論を唱える子など居らず、
いつでも戻って来てね―。と、快く応じてくれました。

さて、3台のクルマに分乗して、
パトロールに回りましたが、我々は、
島の関係者の方から差し入れを戴いたので、
子ども達に届けよう―。
と、云う事になって、
各班を追い掛けていきました。

先ず最初に捕まえたのは2班。
南原をスムースに乗り切り、
休憩場所の八重根漁港に入る前に捕まえました。

「ごほうびがあるんだよ」って、云うと、
男子が発した言葉は、
「きっと、写真撮ってあげるって事だよ」
と、ややネガティブな反応―。

幼いわなあ・・・。
これじゃあ、女子にはモテません。
そこで、差し入れに戴いた、
スポーツドリンクを差し出すと、
とたんにテンションあがる・・・
やっぱ、幼いわ。
女子は、ちゃんと「ありがとうございました」って、
言っているのに、この差はなんなんだぁ!!

まあ、あしくまの決死のミーティングも、
昨日の今日なので、これから、これから・・・
ゴネながらも、みんなで歩いてるって云うのは、
小さいながらも、確かな成長なのです。
まだ、先は長いから、頑張れしよ〜!!

驚いたのは、最長距離を歩く5班の様子です。
相変わらず、とてもリラックスしたムードで、
ほぼ、スケジュールの通りに、
しかも、班がみんなまとまって、
楽しそうに歩いていました。

差し入れは、これまた予定通りの場所で、
渡す事ができました。とても、喜んでくれましたよ。

美味しそうに、カップラーメンを、
みんなで食べていました。
そんなに会話している訳ではないのに、
凄く楽しそう!!
そう。家族みんなで食卓囲んでる感じですよ!!

一昨日、やけどを負ってしまった子の、
足の様子を看て、包帯をヘルスカウンセラーが、
変えてあげたのですが、
痛みもないようで、
「全然、平気です」って、やる気も満々でした。

今日のコースを順調に早目に歩いて来て、
これだったら、充分に間に合いそうです。

ラーメンのスープの誘惑に負けそうでしたが、
これは全く、心配いらないなあ・・・
1泊2日の家族旅行みたいです。

後で聞いたら、この後、時間調整で、
藍ヶ江の足湯まで行ったそうです。

なっちゃん、この調子で最後まで頼むよ!!









2018/09/18 15:44:50|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中18(サバイバルの日ー1) それぞれの出発 3班
出発のしんがりは3班になりました。
リーダーは、ありちゃんです。

中1で、この海洋道中に参加して以降、
ずっとVLになる事を夢見て来た子です。
誰よりもVLになりたかった子なのですが、
やはり彼女を推薦するには、
心配な事が多過ぎて、なかなか踏み切れなかったのです。

それは、余りに純粋過ぎるからです。
人から聞いた事は、全部信じてしまうくらい純粋で、
しかも、天然!?
って、思うくらい、こうした野外活動に対して、
応用が利くタイプではないからです。

それでも、なかなか女子リーダーが見つからず、
強い気持ちを信じて、声を掛けました。
やはり研修でも、
上手くいかなかった事が多かったのですが、

彼女のイチバンの取り得は、とにかく憎めない事。
まあ、ありちゃんならいいかっ―。って、
笑って許せる明るさを持った子なのです。

ですから、他のリーダー達も、放っては置けず、
彼女に良く声を掛けてくれていて、
めげずに頑張る姿に、目を細めていました。

実は彼女がVLに決まると同時に、
「覚悟を持って臨みなさい―」と、伝えました。
VLは、正直辛い仕事です。
「楽しむ余裕はきっとないよ」とも、伝えました。

きっと3班の子ども達は、
このリーダーはみんなで守ってあげよう―。って、
思ったと思います。

だから関係性も、まるで兄弟姉妹みたいでした。
そんな9人兄弟姉妹が、今日から50キロの旅に出る。
指導者の誰もが、そんな気持ちで、
ありちゃんを見送った事でしょう。

頑張れ3班!!
個性的なメンバーが多いだけに、
大きく化けるかもしれません。

とびきり明るい足取りで出発していきました。

こうして、それぞれの班が、
それぞれの足取りで、
サバイバル踏破の長い道のりを歩き始めました。

さあ、我々もパトロールをしながら、
しっかり支えないとね!!








2018/09/18 11:15:42|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中17(サバイバルの日ー1) それぞれの出発 1班
男子のVL3名が、順番にBCを出発していき、
女子のVL2名も、いよいよその時を迎えました。

最初は1班。リーダーは、あや。
彼女がVLに決まったのは、事前説明会の直前―。
本当にギリギリのタイミングで決まりました。

実は当所、県の担当者から、
彼女に声を掛けたい―。と、一報を戴いた際、
思い出せなくて、
恥ずかしながら過去の文集を開き直しました。

彼女の書いた作文を読み進むにつれ、
次第に、当時の記憶が蘇って来たのです。
この年は雨が多くて、
島の方々にたくさん助けて戴いたのですが、
その際、どの子よりも丁寧に、
感謝の気持ちを伝えていたのが、彼女でした。

「ありがとうございます」が、
本当に自然に、心の底から言える子。
当時の彼女の事を、自分の文章にも書いていました。
大人しかったので、目立たなかったのですが、
そんな素晴らしい人材を見落としていた事が、
チョッとショックでもありました。

大学のスケジュール調整も大変だった様ですが、
ここでも「ありがとうございました」と、
選んでくれた事への感謝を伝えてくれたのです。

そんな彼女ですから、
研修が足りていなかったにも拘わらず、
優しさと、気持ちに寄り添う温かさで、
どんどん班のメンバーの、信頼を集めていきました。

きっと、1班の男子はみんな、
あや、LOVEだったと思います。
でも、彼女には腰痛の持病があり、
このサバイバルを歩き切れるのか―。
一番不安だったと思います。

そんなあやが決めたコースは、
山登りを極める、八丈富士を登り、
残りは島の半分を完全に周ると云うコースです。

メンバーは、とにかくコツコツタイプが多くて、
地道に頑張れるチームになって来ていたので、
きっと彼らに向いているコースです。
でも、かなりしんどいコースですから、
何が起こるか分かりません。

でも、困ったらカバーし合える、
「ありがとう」と、「ごめんなさい」が、
素直に言えるチームですから、
きっと最後まで歩き切って戻って来るでしょう。

がんばれ1班!!
ひと回りも、二周りも、
たくましくなって戻って来いよ!!

確かな一歩を踏んで、
1班が歩きだしました。







2018/09/17 22:50:40|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中16(サバイバルの日ー1) それぞれの出発 5班
続いて、BCをスタートして行ったのは、
VLなっちゃんが引っ張る、5班でした。
なっちゃんは、大学4年生―。
なので、最初で最後のリーダー機会となります。

既に卒業も、就職も決まっていて、
10月には社会人になります。
実は一度、声を掛けた事があるのですが、
たまたま留学の希望をしていた年だったので、
断念せざるを得なかったのです。でも、
リーダーへの思いは失せる事がなく、
自分から、手を挙げて連絡してくれたのです。

他のリーダーは、皆なっちゃんより年下ですが、
とてもすんなり溶け込んでくれて、
3年生でチーフリーダーとなったあしくまを、
しっかり支えてくれている安心感がありました。

そんな5班が選んだサバイバル踏破のルートは、
いまだかつてなかった超難関コースです。

何と、登龍峠と、八丈富士の二つの双璧に、
果敢に挑もうと云うものです。
しかも、ビバークする場所も、
いまだかつてなかった末吉となり、
島の方さえも、「無謀」と、言ってはばからない、
そんなタフなコースに、これから挑みます。

が、5班のみんなは、気負うでもなく、
気合いが漲っているでもなく、
とてもリラックスした雰囲気です。
これから難関に挑む感じではないのです。
しかも、メンバーの一人が、
足にやけどを負ってしまったため、
飛ばす事もできません。

それでも、どう云う訳か指導者の私達も、
なっちゃんなら大丈夫―。
きっとみんなそう思っていたと思います。

さあ、でも初めてのコースです。
何が起こるか分からないので、
我々も、全力でフォローしなきゃね!!

羽根の様に軽やかに、弾むように楽しげに、
5班が出発していきました。







2018/09/17 15:10:34|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中15(サバイバルの日ー1) それぞれの出発 4班
あしくま同様、
2年目のリーダーがもう一人います。
それが、4班のたくみんです。
2班に続いてのスタートとなりました。

昨年、現地研修の直前に、
自分の不注意で足を捻挫し、
サバイバルも最後まで歩けませんでした。

彼が担当した班も、
最後までまとまる事なく終わってしまった・・・
その原因は何であったか、
自分に何が足りなかったのか、
今度こそ班をまとめて、
サバイバル踏破を完遂したい―。

その宿題を克服すべく、
強い意志を持って臨んだ、
今回の海洋道中でした。

事前研修の時から、
たくみんは、良く子ども達に声を掛けていました。
みんなで頑張ろうと、何よりも、誰よりも、
子ども達との信頼関係を築く事を自分に課して、
明るく、優しく、時に厳しく、
平等に接していました。元々、真面目な性格なので、
たくみんの事を、4班の子はみんな大好きでした。

現地研修も、とても積極的に、意欲的に、
4班は取り組んで居た様に思います。

その集大成としてのサバイバル踏破が、
いよいよ始まりました。

4班のコースは、
初日に最大難所である登龍峠を攻めて、
島一周を目指します。
あしくまとは逆のルートです。

目標は、とにかく全員で歩き切る事!!
たくみんの大きな身体が、
達成感と信頼で、もっと満たされます様に・・・

大人しめの班ですが、
秘めた決意は負けていません!!
力強い足取りで、BCを出発していきました。