夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2018/09/18 11:15:42|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中17(サバイバルの日ー1) それぞれの出発 1班
男子のVL3名が、順番にBCを出発していき、
女子のVL2名も、いよいよその時を迎えました。

最初は1班。リーダーは、あや。
彼女がVLに決まったのは、事前説明会の直前―。
本当にギリギリのタイミングで決まりました。

実は当所、県の担当者から、
彼女に声を掛けたい―。と、一報を戴いた際、
思い出せなくて、
恥ずかしながら過去の文集を開き直しました。

彼女の書いた作文を読み進むにつれ、
次第に、当時の記憶が蘇って来たのです。
この年は雨が多くて、
島の方々にたくさん助けて戴いたのですが、
その際、どの子よりも丁寧に、
感謝の気持ちを伝えていたのが、彼女でした。

「ありがとうございます」が、
本当に自然に、心の底から言える子。
当時の彼女の事を、自分の文章にも書いていました。
大人しかったので、目立たなかったのですが、
そんな素晴らしい人材を見落としていた事が、
チョッとショックでもありました。

大学のスケジュール調整も大変だった様ですが、
ここでも「ありがとうございました」と、
選んでくれた事への感謝を伝えてくれたのです。

そんな彼女ですから、
研修が足りていなかったにも拘わらず、
優しさと、気持ちに寄り添う温かさで、
どんどん班のメンバーの、信頼を集めていきました。

きっと、1班の男子はみんな、
あや、LOVEだったと思います。
でも、彼女には腰痛の持病があり、
このサバイバルを歩き切れるのか―。
一番不安だったと思います。

そんなあやが決めたコースは、
山登りを極める、八丈富士を登り、
残りは島の半分を完全に周ると云うコースです。

メンバーは、とにかくコツコツタイプが多くて、
地道に頑張れるチームになって来ていたので、
きっと彼らに向いているコースです。
でも、かなりしんどいコースですから、
何が起こるか分かりません。

でも、困ったらカバーし合える、
「ありがとう」と、「ごめんなさい」が、
素直に言えるチームですから、
きっと最後まで歩き切って戻って来るでしょう。

がんばれ1班!!
ひと回りも、二周りも、
たくましくなって戻って来いよ!!

確かな一歩を踏んで、
1班が歩きだしました。







2018/09/17 22:50:40|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中16(サバイバルの日ー1) それぞれの出発 5班
続いて、BCをスタートして行ったのは、
VLなっちゃんが引っ張る、5班でした。
なっちゃんは、大学4年生―。
なので、最初で最後のリーダー機会となります。

既に卒業も、就職も決まっていて、
10月には社会人になります。
実は一度、声を掛けた事があるのですが、
たまたま留学の希望をしていた年だったので、
断念せざるを得なかったのです。でも、
リーダーへの思いは失せる事がなく、
自分から、手を挙げて連絡してくれたのです。

他のリーダーは、皆なっちゃんより年下ですが、
とてもすんなり溶け込んでくれて、
3年生でチーフリーダーとなったあしくまを、
しっかり支えてくれている安心感がありました。

そんな5班が選んだサバイバル踏破のルートは、
いまだかつてなかった超難関コースです。

何と、登龍峠と、八丈富士の二つの双璧に、
果敢に挑もうと云うものです。
しかも、ビバークする場所も、
いまだかつてなかった末吉となり、
島の方さえも、「無謀」と、言ってはばからない、
そんなタフなコースに、これから挑みます。

が、5班のみんなは、気負うでもなく、
気合いが漲っているでもなく、
とてもリラックスした雰囲気です。
これから難関に挑む感じではないのです。
しかも、メンバーの一人が、
足にやけどを負ってしまったため、
飛ばす事もできません。

それでも、どう云う訳か指導者の私達も、
なっちゃんなら大丈夫―。
きっとみんなそう思っていたと思います。

さあ、でも初めてのコースです。
何が起こるか分からないので、
我々も、全力でフォローしなきゃね!!

羽根の様に軽やかに、弾むように楽しげに、
5班が出発していきました。







2018/09/17 15:10:34|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中15(サバイバルの日ー1) それぞれの出発 4班
あしくま同様、
2年目のリーダーがもう一人います。
それが、4班のたくみんです。
2班に続いてのスタートとなりました。

昨年、現地研修の直前に、
自分の不注意で足を捻挫し、
サバイバルも最後まで歩けませんでした。

彼が担当した班も、
最後までまとまる事なく終わってしまった・・・
その原因は何であったか、
自分に何が足りなかったのか、
今度こそ班をまとめて、
サバイバル踏破を完遂したい―。

その宿題を克服すべく、
強い意志を持って臨んだ、
今回の海洋道中でした。

事前研修の時から、
たくみんは、良く子ども達に声を掛けていました。
みんなで頑張ろうと、何よりも、誰よりも、
子ども達との信頼関係を築く事を自分に課して、
明るく、優しく、時に厳しく、
平等に接していました。元々、真面目な性格なので、
たくみんの事を、4班の子はみんな大好きでした。

現地研修も、とても積極的に、意欲的に、
4班は取り組んで居た様に思います。

その集大成としてのサバイバル踏破が、
いよいよ始まりました。

4班のコースは、
初日に最大難所である登龍峠を攻めて、
島一周を目指します。
あしくまとは逆のルートです。

目標は、とにかく全員で歩き切る事!!
たくみんの大きな身体が、
達成感と信頼で、もっと満たされます様に・・・

大人しめの班ですが、
秘めた決意は負けていません!!
力強い足取りで、BCを出発していきました。







2018/09/16 23:39:00|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中14(サバイバルの日ー1) それぞれの出発 2班
引き続き、今年の海洋道中のレポートに戻ります。
8月4日の朝は、とても美しい朝陽が昇りました。
水平線を黄金色に染め上げて、
太陽に向かって、一筋の光の道が延びて居ました。
こんなに美しい朝陽は、
毎年関わっていても、そう拝めるものではありません。

今日から、いよいよサバイバル踏破が始まります。
例年、4時半出発の班があるのですが、
今年は5時スタートが最も早いスタートなので、
朝陽を眺める時間があった―。
そういう事かもしれません。

最初にスタートするのは2班。
VLのあしくまは、2年目の夏―。
実は、この日を迎えるまでに、
班がチームとして機能してこない事に、
大きな不安を抱えていました。

と、云うのも、
2班は典型的な女子が優秀な班。
男子はと云うと、幼さが目立ち、
活動も遊びがちで、協力しない(できない)、
頑張らない(マイペース過ぎ)、
話しは聞けない(聞かない)・・・
と、ないない尽くしでした。
きっと、本人達は、協力もしているし、
それなりに頑張ってはいるのでしょうが・・・

それでも、中にはこれではダメだと訴えた子が、
結局声が届かずフェードアウト。

それでも班長の女子は、めげずに声を掛け続けて
なんとかまとめようと懸命に頑張っていました。
決して男子を批判しないで、具体的に伝え、
広い心で、良く言えば仲良しこよしの男子達に、
チームワークを訴えていました。

そこで、出発を前に、あしくまは、
急きょ班ミーティングを敢行。
班にまん延する停滞ムードと、
その原因が何であるかを、全員で評価し合いました。

特定の子の自由すぎる振る舞いも、
評価の中に出ていた様です。
そして、指摘された子も、やっとそれに気付いて、
サバイバルはみんなで頑張ろう―
班が同じ目的に向かい始めました。

後は歩きながら、チームになっていけば良い―。
昨年の経験が、あしくまを立派なリーダーへと、
成長させていました。

あしくま、頑張って来いよ!!
2班が元気よく先陣を切って、
BCをスタートしていきました。

2班は、これから南原経由で、
島一周を目指します!!
目指すはイチバンです。







2018/09/13 21:20:03|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中13(海洋の日−4)
たらふく戴いて、時間の余裕もあって、
午後は、やはりお待ちかねの、
2回目のスノーケリング体験となりました。

今日はやる事も早くて、
着替えも移動もスムース。
逆に、我々が島のスタッフの皆さんを、
待つ―。くらいの、スピードで感心、感心!!

昨日の練習で、かなり上達した子供達は、
VLの後に続いて、
今日は足の付かない所まで、泳いで行きました。
もちろん、しっかりと島のスタッフの方々が、
バックアップして下さっています。

そんな安心感の中で、
今日は、昨日にも増して、
素晴らしい海の中を見られたみたいです。

サンゴの合い間を、
軽やかに通りすぎる、ソラスズメダイ、
長い角を悠々となびかせて泳ぐツノダシ。
ハタタテダイも見られました。

青い群れを成して泳ぐムロアジ達や、
大きなテーブルサンゴも、
子供たちの眼にしっかりと焼き付いたようです。

最高のコンディションで、
スノーケリングを楽しんだのですが、

子供達の中には、
ちょっとした違和感が、
芽生えた子も居た様です。

それは・・・
ビーチの向こうに見えた岩場にあった、
漂着ゴミと思われる、ゴミの多さだった様です。

この日の夜、自主活動の打ち合わせもあったのですが、
スノーケリングを希望していた子供達から、
「ゴミ拾いがしたい・・・」
そんな申し出があったそうです。

キレイな海を僕らの手で、
もっときれいにしたい―。
そんな強い思いに駆られたんでしょうね。
立派です。

さあ、明日からは、いよいよサバイバル踏破です。
結構遅くまで、
パッキングに掛かった班もありましたが、

班の結束は、日に日に良くなっているのを、
見ていて感じました。

きっと、今年も素晴らしい踏破になるでしょう。

明日のために、ちっとでもはーく、今日は休めし・・・

そんな出発前夜でありましたが、

あいつが、どうやら八丈を見つけてしまった様です。