男子のVL3名が、順番にBCを出発していき、 女子のVL2名も、いよいよその時を迎えました。
最初は1班。リーダーは、あや。 彼女がVLに決まったのは、事前説明会の直前―。 本当にギリギリのタイミングで決まりました。
実は当所、県の担当者から、 彼女に声を掛けたい―。と、一報を戴いた際、 思い出せなくて、 恥ずかしながら過去の文集を開き直しました。
彼女の書いた作文を読み進むにつれ、 次第に、当時の記憶が蘇って来たのです。 この年は雨が多くて、 島の方々にたくさん助けて戴いたのですが、 その際、どの子よりも丁寧に、 感謝の気持ちを伝えていたのが、彼女でした。
「ありがとうございます」が、 本当に自然に、心の底から言える子。 当時の彼女の事を、自分の文章にも書いていました。 大人しかったので、目立たなかったのですが、 そんな素晴らしい人材を見落としていた事が、 チョッとショックでもありました。
大学のスケジュール調整も大変だった様ですが、 ここでも「ありがとうございました」と、 選んでくれた事への感謝を伝えてくれたのです。
そんな彼女ですから、 研修が足りていなかったにも拘わらず、 優しさと、気持ちに寄り添う温かさで、 どんどん班のメンバーの、信頼を集めていきました。
きっと、1班の男子はみんな、 あや、LOVEだったと思います。 でも、彼女には腰痛の持病があり、 このサバイバルを歩き切れるのか―。 一番不安だったと思います。
そんなあやが決めたコースは、 山登りを極める、八丈富士を登り、 残りは島の半分を完全に周ると云うコースです。
メンバーは、とにかくコツコツタイプが多くて、 地道に頑張れるチームになって来ていたので、 きっと彼らに向いているコースです。 でも、かなりしんどいコースですから、 何が起こるか分かりません。
でも、困ったらカバーし合える、 「ありがとう」と、「ごめんなさい」が、 素直に言えるチームですから、 きっと最後まで歩き切って戻って来るでしょう。
がんばれ1班!! ひと回りも、二周りも、 たくましくなって戻って来いよ!!
確かな一歩を踏んで、 1班が歩きだしました。 |