夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2018/09/28 9:24:29|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中25(サバイバルの日ー4)ゴールのひきこもごも
1班に食事用の水を届けて励ました後、
すぐさま富士山へ向かいました。

つづら折りを下り、また登っていくので、
結構クルマでも、そのキツさが分かります。
途中から、うっすらガスがかかって、
気温もグッと下がります。

登っている途中で5班に追いつくだろう・・・。
と、踏んでいましたが、
素晴らしいペースで登り切ってしまった様です。

ふれあい牧場で水を補給させようとすると、
売店の方が、お水を使わせてくれた様で、
既に調理に取り掛かっていました。

富士山に登る前に、アルファ米に水を注いでおき、
牧場で牛たちと、景色を見ながらごはん―。
って、決めていたみたいで、
子ども達も、なっちゃんも、本当に元気です。

この時点で午後2時ほどだったので、
撤収の事には触れないまま、
3時半に出発すれば、丁度いいよと声を掛けました。
もう5班は、時間内のゴールは間違いないでしょう。

そして、ゴール目前の2班は、
そろそろ戻って来そうだと、
また一気に富士山を下って、BCに戻ります。

で、BCに着いたら、丁度ゴール直後だった様で、
帰着式が始まっていました。
2班は全員、余裕しゃくしゃくでした。
みんな笑顔でいい顔していました。

幼すぎる男子の顔も、どことなく逞しさをたたえ、
達成感に満ちた顔をしていました。
あしくまに駆け寄って握手を求め、御礼を伝えました。
そして、帰着した順に、
団長から、リーダーに明日帰る事になった事が、
伝えられました。
実は、途中で彼らに声を掛けてくれた方が、
「明日帰る事になった―」と、
声を掛けて下さったみたいで、
どことなく、悟った表情を、子ども達もしていました。

2番目のゴールは4班でしたが、
南原に差し掛かった時点で、
予定からだいぶ遅れてしまっていたので、
担当指導者のほりから、
ショートカットして戻らせる判断を下したのでした。

見事に全員でゴールした4班でしたが、
完全1周は、達成が出来ませんでした。
たくみんは号泣し、「すいません」を、
繰り返しました。でも、去年とは全然違う、
素晴らしいゴールでした。

互いに思い遣って、気遣って、
声を掛け合って進んだ道は、
きっと彼らの未来の糧となった事でしょう。

たくみんの肩を抱いて、
「ありがとう」と、伝えて、やっと、
たくみんから、「ありがとうございました」が、
還って来ました。本当にありがとう、立派だったよ!!

途中3班が、もう直ぐ休憩場所の、
大越鼻の灯台に向かう都道を歩いていた―。
と、云う情報が入って居り、
このまま行けば、大丈夫だと思っていた午後3時前、

「今、塾のところで食事が終わりました」と、
ありちゃんから、ほりに電話が来ました。
「塾ね。ハイ、分かったよ!!」と、云ったとたん、
「塾!?」なんで今、そこに居るの?
ほりの声が驚きを帯びて高くなりました。

塾は、南原千畳岩の海岸沿いにある建物に、
直接書かれた看板の様な目印ですが、
ずっと前に、大越鼻近くにいたと情報が入っていたのに、
戻ってんじゃん・・・

でも、ありちゃんに辿ったコースを確認しても、
正規のルートで来た―。と、言って居て、
でも、どう考えても、11時半頃に、
八重根漁港を出ていた3班が、
3時間掛けて歩く距離ではありません。

どんなにゆっくり歩いても、
せいぜい1時間の距離しかないのですから・・・。

でも、この時間で塾にいたら、もう1周は無理―。
自分からほりに、真ん中を戻らせてと伝えました。
何がどうなればそこにいるのか、理解できませんでしたが、
とにかく、4班と同じショートカットを選択させました。
うーん、不思議じゃ・・・
パラレルワールドにでも行っていたんかいな・・・

ありちゃんの3班は、無事に生還できたのかっ!!
この続きは、お次の記事でお伝えしますね。







2018/09/27 21:00:00|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中24(サバイバルの日ー4)ゴールに向かって
BCで、撤収に向けての作業が続く中、
各班は、懸命にゴールに向かって、歩き続けていました。

ありちゃんの3班のスタートが予定より遅れましたが、
昨夜の班のミーティングで、その時間で大丈夫―。
と、班員からの提案で決めたそうなのですが、
島の地図が分かっていない子供達の提案まで、
全て受け入れてしまったありちゃん、
そんな余裕などないスケジュール設定なのに、
子ども達のやる気を優先したのでしょうが、
ありちゃん自身も、
地図が頭に入っていなかったと云う事でしょう。

でも、頑張って途中までは、
遅れを挽回して歩けていました。

ですが、ほぼ同じコースを歩いている、
たくみんの4班は、やはり足の痛みを抱えていた子が、
遅れ始めてしまいました。
それでも、全員でその子の荷物をシェアーしながら、
声を掛け合って、励まし合って歩いていました。

あしくまの2班は、
昨日のネガティブな気持ちは、
温泉と、たっぷりの睡眠で吹き飛ばし、
ガンガン歩を進めていました。

こうした状況は、撤収中であっても、
島のスタッフの方々から、または、VLの連絡から、
逐次リアルタイムの情報がもたらされます。

あやの1班は、ビバーク地から登龍峠まで、
距離があるため、体力を温存しながら、
ややゆっくり目のペースで歩いている様です。
あや本人も、腰に不安があるので、
このペースは想定内でしょう。

さて、最長距離を歩く5班は、この日も絶好調!!
登龍峠を難なくクリアして、
八丈富士を目指していきます。

ですが、1班の登龍峠。
そして、5班の富士山「ふれあい牧場」
いずれも、飲み水が確保できない場所なので、

撤収作業は続いていましたが、
1班が登龍で食事を摂るタイミングで、
島を知りつくした自分が、
彼らに水を届けるために、クルマで向かう事になりました。

この時には、既に2班はゴールが迫っていました。
丁度、クルマで登龍に向かう道の入り口あたりで、
2班を見つけたので、もうすぐゴールだぞ!!
って、激励したのです。

さあ、自分も急いで向かわなきゃね!!







2018/09/27 15:49:09|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中23(サバイバルの日ー3)撤収決定!!
朝のパトロールを終えてBCに戻ると、
事務局で行った協議について説明がありました。

結論として、
自主活動をカットして、6日にBCを撤収。
その日は、ふるさとタイムにレセプションも行って、
7日の朝の船で帰ろう―と、云うものでした。
で、あればサバイバルのゴールは見届けられるし、
1日の短縮で全員で帰れます。
釣りの子には申し訳ないけれど、
おそらくこれが最善策であろう―。
それは、充分に納得できるものであり、
ならば、今日のパトロールもしっかりやろう―。
そう申し合せていました。

そのタイミングから、ほんの少し後で、
島の教育委員会の課長さんが、
顔色を変えてBCに来てくれました。

「もう、帰った方がいい!!」
このコースだと、もう明日の船は、
間違いなく竹芝を出ない―。
と、云う通告でした。

こんな時、地元の方の言葉や、情報は確実であり、
全員で帰るなら、難しくても、
今日撤収するしかない―。
一気に、7日離島から、明日離島へと、
舵が切られました。

続いて、今後のスケジュールを全員で協議し、
サバイバル踏破は、現状のまま続け、
ゴールのタイムリミットは、午後6時とする事。
もし、それが難しい場合は、途中で断念させる事。
全員が帰って来た時点で、団長から事情を説明し、
BCの撤収、明日6日の離島を決断する事。
そして、出来る限り残った指導者で、
子ども達のテント以外は、撤収する事などを、
申し合わせました。

本部テントでは、一気に撤収に向けた作業が始まりました。
でも、サバイバルは今日が正念場です。

彼らの次官内でのゴールを信じて、
食テンとかまどの撤収から、始めました。

子ども達の帰着した時の表情を思うのは封印し、
指導者全員で動き出しました。







2018/09/24 21:30:03|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中22(サバイバルの日ー3)最高の朝なのに
8月5日の朝も、最高の朝でした。
風もさほどある訳でもなく、
快晴で、踏破には支障がない天気です。

先ずは朝イチのパトロールに出掛けました。
八丈デビューの2人の女性指導者と一緒に、
5班がビバークをした、末吉へ向かいます。

とりあえず今日の撤収は封印して、
この二人にも、美しい八丈を見てもらいたくて、
最短距離で末吉へ。
八丈ガイドのタイソンの、本領発揮です!!

旧末吉小に着くと、
5班のメンバーは、既に朝食を終え、
出発の準備をしていました。
その前に、やけどを負ってしまった子の、
状態を確認してもらって、
包帯を変えてもらいました。

ここでも、5班の準備はスピーディーで、
各自がどんどん支度を整えています。
今日のコースが厳しいことも心得ているので、
時間にも正確です。
でも、決して慌てている訳でもなくて、
なっちゃんのマネージメントもさることながら、
子ども達のモチベーションが凄いなって、
頼もしく思いました。

5班の出発を見送った後で、
絶景ポイントである、名古の展望台へ行き、
二人にその絶景を味わってもらいました。
続いて、こちらも絶景の登龍峠の展望台で、
5班がこれから向かう八丈富士も、
確認してもらいました。

「あの子達は、あんな所まで行くんですね・・・」
その遠さに心配と、
でもそれ以上の希望の眼差しで、八丈富士を、
ベースキャンプの場所を見つめていました。

こんな素晴らしい朝なのに、
もしかすると、もう今日で終わり・・・。
どうか、今日の撤収だけはないようにと、
そう祈りながら、
指導者の集合時間である8時半に、
BCへ戻って行きました。

BCでは、事務局3名が、対応を協議していました。







2018/09/24 18:42:02|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中21(サバイバルの日ー2)あいつがやって来る!!
あいつ―。と、表現しているのは、
台風の事で、海洋道中は、
季節的にも仕方がないことではありますが、
毎年、色んな「あいつ」に、悩まされて来ました。

去年は、台風5号―。
一度、西に遠ざかっていたあいつは、
なんの気まぐれか、わざわざ引き返して来て、
我々を振り回しました。

そして、今年のあいつは、
「台風13号」です。
12号が通り過ぎて、暫くは来ないだろう・・・
そう踏んでいたので、
まさかこのタイミングで、
足を速めるとは、憎らしい限りです。

夜、島の担当者が、
現状の位置と、進路予報図を持って、
駆け付けてくれました。

所見の見込みでは、
下手をすると、7日に接近の見込みで、
6日に帰ってしまうか、
7日の朝に帰るか・・・・
船で帰るなら、この選択しかないだろう。

おそらく8日は船が出ないと思われ、
飛行機で帰るとしても、
9日か10日になるだろう。
しかも、全員分のチケットは、
取れないかもしれない。

そんな、かなり切迫した状況でした。
しかし、サバイバル踏破は始まってしまい、
明日は、子ども達がここを目指して、
帰って来るのです。

明日の撤収は、かなり難しいし、
なんとかゴールは切らせてあげたい―。
今の状況では、7日の船は、おそらく来るだろう。
それにかけてみないか・・・

俄かには、台風接近も感じさせない星空の下、
最後のパトロールに行っていた、
指導者が戻って直ぐ、
緊急のミーティングが始まりました。

様々なケースをシュミレートしながら、
検討しましたが、やはり、
サバイバルのゴールだけは切らせてあげたい―。
その一点に絞って、
明日の朝、再度事務局で検討して、
申し送る事になりました。

たった1日、足が止まってくれさえすれば、
全日程が完遂できそうなのに、
あいつはあろうことか、
この八丈を、ロックオンした様なのです。


今朝、釣りを希望している子が、
是非やってみたいと言って、自分に託した、
島の竹で作る竿用の竹を3本、
切り出し他ばかり…。
果たして釣りはできるのか・・・

とにかく明日・・・
眠れない夜が更けていきました。

とりあえず、どうなってもいいように、
自分の荷物を、まとめ始めていました。

でも、BCでこの様な対応が始まった事も、
まだ、子ども達は知りません。