1班に食事用の水を届けて励ました後、 すぐさま富士山へ向かいました。
つづら折りを下り、また登っていくので、 結構クルマでも、そのキツさが分かります。 途中から、うっすらガスがかかって、 気温もグッと下がります。
登っている途中で5班に追いつくだろう・・・。 と、踏んでいましたが、 素晴らしいペースで登り切ってしまった様です。
ふれあい牧場で水を補給させようとすると、 売店の方が、お水を使わせてくれた様で、 既に調理に取り掛かっていました。
富士山に登る前に、アルファ米に水を注いでおき、 牧場で牛たちと、景色を見ながらごはん―。 って、決めていたみたいで、 子ども達も、なっちゃんも、本当に元気です。
この時点で午後2時ほどだったので、 撤収の事には触れないまま、 3時半に出発すれば、丁度いいよと声を掛けました。 もう5班は、時間内のゴールは間違いないでしょう。
そして、ゴール目前の2班は、 そろそろ戻って来そうだと、 また一気に富士山を下って、BCに戻ります。
で、BCに着いたら、丁度ゴール直後だった様で、 帰着式が始まっていました。 2班は全員、余裕しゃくしゃくでした。 みんな笑顔でいい顔していました。
幼すぎる男子の顔も、どことなく逞しさをたたえ、 達成感に満ちた顔をしていました。 あしくまに駆け寄って握手を求め、御礼を伝えました。 そして、帰着した順に、 団長から、リーダーに明日帰る事になった事が、 伝えられました。 実は、途中で彼らに声を掛けてくれた方が、 「明日帰る事になった―」と、 声を掛けて下さったみたいで、 どことなく、悟った表情を、子ども達もしていました。
2番目のゴールは4班でしたが、 南原に差し掛かった時点で、 予定からだいぶ遅れてしまっていたので、 担当指導者のほりから、 ショートカットして戻らせる判断を下したのでした。
見事に全員でゴールした4班でしたが、 完全1周は、達成が出来ませんでした。 たくみんは号泣し、「すいません」を、 繰り返しました。でも、去年とは全然違う、 素晴らしいゴールでした。
互いに思い遣って、気遣って、 声を掛け合って進んだ道は、 きっと彼らの未来の糧となった事でしょう。
たくみんの肩を抱いて、 「ありがとう」と、伝えて、やっと、 たくみんから、「ありがとうございました」が、 還って来ました。本当にありがとう、立派だったよ!!
途中3班が、もう直ぐ休憩場所の、 大越鼻の灯台に向かう都道を歩いていた―。 と、云う情報が入って居り、 このまま行けば、大丈夫だと思っていた午後3時前、
「今、塾のところで食事が終わりました」と、 ありちゃんから、ほりに電話が来ました。 「塾ね。ハイ、分かったよ!!」と、云ったとたん、 「塾!?」なんで今、そこに居るの? ほりの声が驚きを帯びて高くなりました。
塾は、南原千畳岩の海岸沿いにある建物に、 直接書かれた看板の様な目印ですが、 ずっと前に、大越鼻近くにいたと情報が入っていたのに、 戻ってんじゃん・・・
でも、ありちゃんに辿ったコースを確認しても、 正規のルートで来た―。と、言って居て、 でも、どう考えても、11時半頃に、 八重根漁港を出ていた3班が、 3時間掛けて歩く距離ではありません。
どんなにゆっくり歩いても、 せいぜい1時間の距離しかないのですから・・・。
でも、この時間で塾にいたら、もう1周は無理―。 自分からほりに、真ん中を戻らせてと伝えました。 何がどうなればそこにいるのか、理解できませんでしたが、 とにかく、4班と同じショートカットを選択させました。 うーん、不思議じゃ・・・ パラレルワールドにでも行っていたんかいな・・・
ありちゃんの3班は、無事に生還できたのかっ!! この続きは、お次の記事でお伝えしますね。 |