夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2018/09/27 21:00:00|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中24(サバイバルの日ー4)ゴールに向かって
BCで、撤収に向けての作業が続く中、
各班は、懸命にゴールに向かって、歩き続けていました。

ありちゃんの3班のスタートが予定より遅れましたが、
昨夜の班のミーティングで、その時間で大丈夫―。
と、班員からの提案で決めたそうなのですが、
島の地図が分かっていない子供達の提案まで、
全て受け入れてしまったありちゃん、
そんな余裕などないスケジュール設定なのに、
子ども達のやる気を優先したのでしょうが、
ありちゃん自身も、
地図が頭に入っていなかったと云う事でしょう。

でも、頑張って途中までは、
遅れを挽回して歩けていました。

ですが、ほぼ同じコースを歩いている、
たくみんの4班は、やはり足の痛みを抱えていた子が、
遅れ始めてしまいました。
それでも、全員でその子の荷物をシェアーしながら、
声を掛け合って、励まし合って歩いていました。

あしくまの2班は、
昨日のネガティブな気持ちは、
温泉と、たっぷりの睡眠で吹き飛ばし、
ガンガン歩を進めていました。

こうした状況は、撤収中であっても、
島のスタッフの方々から、または、VLの連絡から、
逐次リアルタイムの情報がもたらされます。

あやの1班は、ビバーク地から登龍峠まで、
距離があるため、体力を温存しながら、
ややゆっくり目のペースで歩いている様です。
あや本人も、腰に不安があるので、
このペースは想定内でしょう。

さて、最長距離を歩く5班は、この日も絶好調!!
登龍峠を難なくクリアして、
八丈富士を目指していきます。

ですが、1班の登龍峠。
そして、5班の富士山「ふれあい牧場」
いずれも、飲み水が確保できない場所なので、

撤収作業は続いていましたが、
1班が登龍で食事を摂るタイミングで、
島を知りつくした自分が、
彼らに水を届けるために、クルマで向かう事になりました。

この時には、既に2班はゴールが迫っていました。
丁度、クルマで登龍に向かう道の入り口あたりで、
2班を見つけたので、もうすぐゴールだぞ!!
って、激励したのです。

さあ、自分も急いで向かわなきゃね!!







2018/09/27 15:49:09|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中23(サバイバルの日ー3)撤収決定!!
朝のパトロールを終えてBCに戻ると、
事務局で行った協議について説明がありました。

結論として、
自主活動をカットして、6日にBCを撤収。
その日は、ふるさとタイムにレセプションも行って、
7日の朝の船で帰ろう―と、云うものでした。
で、あればサバイバルのゴールは見届けられるし、
1日の短縮で全員で帰れます。
釣りの子には申し訳ないけれど、
おそらくこれが最善策であろう―。
それは、充分に納得できるものであり、
ならば、今日のパトロールもしっかりやろう―。
そう申し合せていました。

そのタイミングから、ほんの少し後で、
島の教育委員会の課長さんが、
顔色を変えてBCに来てくれました。

「もう、帰った方がいい!!」
このコースだと、もう明日の船は、
間違いなく竹芝を出ない―。
と、云う通告でした。

こんな時、地元の方の言葉や、情報は確実であり、
全員で帰るなら、難しくても、
今日撤収するしかない―。
一気に、7日離島から、明日離島へと、
舵が切られました。

続いて、今後のスケジュールを全員で協議し、
サバイバル踏破は、現状のまま続け、
ゴールのタイムリミットは、午後6時とする事。
もし、それが難しい場合は、途中で断念させる事。
全員が帰って来た時点で、団長から事情を説明し、
BCの撤収、明日6日の離島を決断する事。
そして、出来る限り残った指導者で、
子ども達のテント以外は、撤収する事などを、
申し合わせました。

本部テントでは、一気に撤収に向けた作業が始まりました。
でも、サバイバルは今日が正念場です。

彼らの次官内でのゴールを信じて、
食テンとかまどの撤収から、始めました。

子ども達の帰着した時の表情を思うのは封印し、
指導者全員で動き出しました。







2018/09/24 21:30:03|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中22(サバイバルの日ー3)最高の朝なのに
8月5日の朝も、最高の朝でした。
風もさほどある訳でもなく、
快晴で、踏破には支障がない天気です。

先ずは朝イチのパトロールに出掛けました。
八丈デビューの2人の女性指導者と一緒に、
5班がビバークをした、末吉へ向かいます。

とりあえず今日の撤収は封印して、
この二人にも、美しい八丈を見てもらいたくて、
最短距離で末吉へ。
八丈ガイドのタイソンの、本領発揮です!!

旧末吉小に着くと、
5班のメンバーは、既に朝食を終え、
出発の準備をしていました。
その前に、やけどを負ってしまった子の、
状態を確認してもらって、
包帯を変えてもらいました。

ここでも、5班の準備はスピーディーで、
各自がどんどん支度を整えています。
今日のコースが厳しいことも心得ているので、
時間にも正確です。
でも、決して慌てている訳でもなくて、
なっちゃんのマネージメントもさることながら、
子ども達のモチベーションが凄いなって、
頼もしく思いました。

5班の出発を見送った後で、
絶景ポイントである、名古の展望台へ行き、
二人にその絶景を味わってもらいました。
続いて、こちらも絶景の登龍峠の展望台で、
5班がこれから向かう八丈富士も、
確認してもらいました。

「あの子達は、あんな所まで行くんですね・・・」
その遠さに心配と、
でもそれ以上の希望の眼差しで、八丈富士を、
ベースキャンプの場所を見つめていました。

こんな素晴らしい朝なのに、
もしかすると、もう今日で終わり・・・。
どうか、今日の撤収だけはないようにと、
そう祈りながら、
指導者の集合時間である8時半に、
BCへ戻って行きました。

BCでは、事務局3名が、対応を協議していました。







2018/09/24 18:42:02|活動報告
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中21(サバイバルの日ー2)あいつがやって来る!!
あいつ―。と、表現しているのは、
台風の事で、海洋道中は、
季節的にも仕方がないことではありますが、
毎年、色んな「あいつ」に、悩まされて来ました。

去年は、台風5号―。
一度、西に遠ざかっていたあいつは、
なんの気まぐれか、わざわざ引き返して来て、
我々を振り回しました。

そして、今年のあいつは、
「台風13号」です。
12号が通り過ぎて、暫くは来ないだろう・・・
そう踏んでいたので、
まさかこのタイミングで、
足を速めるとは、憎らしい限りです。

夜、島の担当者が、
現状の位置と、進路予報図を持って、
駆け付けてくれました。

所見の見込みでは、
下手をすると、7日に接近の見込みで、
6日に帰ってしまうか、
7日の朝に帰るか・・・・
船で帰るなら、この選択しかないだろう。

おそらく8日は船が出ないと思われ、
飛行機で帰るとしても、
9日か10日になるだろう。
しかも、全員分のチケットは、
取れないかもしれない。

そんな、かなり切迫した状況でした。
しかし、サバイバル踏破は始まってしまい、
明日は、子ども達がここを目指して、
帰って来るのです。

明日の撤収は、かなり難しいし、
なんとかゴールは切らせてあげたい―。
今の状況では、7日の船は、おそらく来るだろう。
それにかけてみないか・・・

俄かには、台風接近も感じさせない星空の下、
最後のパトロールに行っていた、
指導者が戻って直ぐ、
緊急のミーティングが始まりました。

様々なケースをシュミレートしながら、
検討しましたが、やはり、
サバイバルのゴールだけは切らせてあげたい―。
その一点に絞って、
明日の朝、再度事務局で検討して、
申し送る事になりました。

たった1日、足が止まってくれさえすれば、
全日程が完遂できそうなのに、
あいつはあろうことか、
この八丈を、ロックオンした様なのです。


今朝、釣りを希望している子が、
是非やってみたいと言って、自分に託した、
島の竹で作る竿用の竹を3本、
切り出し他ばかり…。
果たして釣りはできるのか・・・

とにかく明日・・・
眠れない夜が更けていきました。

とりあえず、どうなってもいいように、
自分の荷物を、まとめ始めていました。

でも、BCでこの様な対応が始まった事も、
まだ、子ども達は知りません。







2018/09/21 17:25:26|その他
さあ新しいステージへ!! 今年の海洋道中20(サバイバルの日ー2)各班の様子2
秋の長雨が続いていますが、
引き続き、サバイバル踏破について、
レポートを続けますね。

女子VLが引っ張る、
1班、3班の様子です。

1班を最初に見つけたのが、
朝イチで八丈富士を、ふれあい牧場まで登って、
空港近くまで、降りて来た時でした。

頑張って歩いていましたが、
女子1名が、やや足を引きずりながら、
遅れて歩いていました。
リーダーのあやが、
心配そうに声を掛けて居ましたが、
その子は、遅れまいと、
必死に足を前に進めていました。

他のメンバーも、時折ふり返っては立ち止り、
その子を待っています。
富士山での朝食をスルーしたという事だったので、
無理せず、空港の外れの方で、
朝食を摂る様に進めました。

1班はこの後、八重根漁港に向かい、
昼食を摂る予定でしたが、
彼女の足の回復のため、
時間を使っても大丈夫だよと伝えました。

なぜなら、毎年休憩場所として使っていた、
玉石垣で有名な「ふるさと村」が、
今年の2月に火事で全焼してしまったとの事で、
使えなくなってしまったからです。

そこから先は、
心臓破りの大坂トンネルの、長い上り坂です。
でも、そこを乗り切ってしまえば、
今日のゴール、ビバーク地である、
樫立公民館は、もう直ぐです。
頑張れ1班!!

最も心配なのは、やはり3班。
4班とほぼ同じコースで、
前の記事の通り、女子1名が足を痛めてしまったため、
4班の背中を見ながら、登龍峠を目指し、
途中で追い付き、道の間違いはなく
展望台まで辿りついた様です。

様です―。
と、云うのは、パトロールの分担が、
逆回りだったため、
VLが本部にかけて来る定時連絡の電話で、
その位置を確認しました。

ここから、末吉へ降りて、
名古の展望台で昼食予定ですが、
なんだか、名古をスルーしてしまいそうで、
ありちゃんの、ナビが気になります。

でも、この班には、
1年生ながら、リーダーシップを発揮する班長と、
しっかり者の女子3人と、
3年生の男子もいるので、
きっと彼らが、
ありちゃんをサポートしてくれるでしょう。

今日のゴールは、藍ヶ江なので、
やすらぎの湯&きらめき足湯の、
W温泉を目指して、頑張れ3班!!
道、間違えるなよ〜

ふれあいの湯で、
4班の足を痛めた子が、笑顔で合流し、
一緒にお風呂にも入って、
ビバーク地の三原中に入ったと云う知らせと、

以降、続々と、
ビバーク地に到着した連絡が入りました。

2班が、中之郷の体育館&グランドに、
5班は、念願のみはらしの湯に入り、
初のビバーク地、旧末吉小に入りました。

ありちゃんの3班も、
無事に藍ヶ江に着いた様で、
初日は何とか、全員が無事にビバークできそうです。

でも、あいつが、
急ぎ足で、どうやら向かって来たらしい・・・

夜―。星がまたたく中で、
あいつの足取りの予想が、
俄かに始まった、ベースキャンプでした。

子ども達は、きっと疲れ果て、
深い眠りにつくことでしょう・・・