離島の日の朝は、よく晴れ渡り、 八丈富士のてっぺんも、くっきりと見えました。 条件付出航となった昨夜、 橘丸は無事に八丈まで着く見込みですが、 出船の時間が早まりました。
早めの朝食を食べ、 やはり、貸して戴いた三根小学校の体育館を、 みんなで手早く掃除して、 徒歩で底土港へ向かいます。
来た時と同じ様に、自分が先導して歩きました。 底土港の待合室の2階で、 島でホントに最後のセレモニー、 「離島式」を、行いました。
教育長の代理できて下さった先生から、 温かいお言葉を戴き、 島の言葉で、「さよなら」は、 「あばよーい」って、言うんだよ。って、 教えてくれました。 この言葉には、「またおいで」や、 「また来るよ!!」って、再会の約束の意味も、 あるんだよって、教えてくれました。
そして、海洋道中を代表して、 1班の班長が、お礼の言葉を伝えてくれたのですが、 全部、自分の言葉で、島の方々への感謝と、 当たり前の有難さや、嬉しさを素直に伝えていて、 思わずウルって、来ちゃいました。
そして、青空の下全員で、屋上にあがって、 集合写真を撮りました。 この時も、八丈富士のてっぺんは、 きれいに見えていて、 まるで我々を、見送ってくれてるみたいです(笑)
思い出が、たくさん詰まったこの島を、 とうとう離れなければなりません。 空の青さと海の青さは最高だったものの、 やはり、台風のうねりで、船は揺れています。
橘丸は、ゆっくり岸壁を離れていきました。 手を振ってくれている、 島の教育委員会の方達に向かって、 子供達は、一斉に「あばよーい!!」と、 声を張り上げて、力いっぱいに手を振っています。
交流会に来てくれた島の子供達の数名が、 船を追いかけて来てくれます。 「山梨で会おうね〜!!」 やがて、底土港は小さく小さくなり、 視界から消えてゆきました。
あばよーい八丈!! また絶対に来るからね〜!! きっと、殆どの子供達が、誓っていたと思います。
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