10月になっても、 依然、台風接近・上陸の危機は続いていますね。
さて、今年の「やまなし少年海洋道中」の、 レポートをお読みいただき、ありがとうございました。 今日は、その番外編と致しまして、 八丈島の子供たちが、山梨の地で体験した活動の中から、 2日目(㋇16日)に体験した、 「命と向き合う仕事』の、 体験についてお話しさせて下さい。
先のレポートでも触れました通り、 今年は、学生VLの1名が、海外留学する事となって、 急きょ、自分が【おっさんリーダー】と、して、 2班のVLを務めさせていただきました。
昨年までは、各日程で、どんな体験をするか―。 って云う、名目だけは心得ていましたが、 具体的にその活動を間近で指導するのは初めてでした。 もちろん、渓流釣りの体験については、 以前から一緒に活動させていただいて居りましたが、 それ以外は、間接的でした。
渓流釣り体験が終わった後、 『吐竜の滝』で、昼食と、水遊びをした後、 もう恒例と」なっている、清里にあるK牧場で、 馬のお世話をする体験です。
ここのオーナーさんのお話しが、厳しくも、 ダイレクトに胸に響くお話しであり、とても感動したので、 このブログを見て下さっている皆様にも、 紹介させていただきたいと思います。
先ず、お話しを伺う前に、 これから体験しようとしている事を、 面倒くさいなあって思ってる子は、 やらなくていいぞ!!と、いきなりの先制パンチです。
・・・なぜなら、 これから体験するのは、「命」の、世話をする事― だから、いやいややるのは迷惑だ!! 相手が小中学生であても、馬には関係ない事です。
「命」と、真剣に向き合う為には、 すぐに判断し、すぐに動く事―。 一瞬でも迷ったり、悩んだりすることで、大切な命を、 時に失ってしまう事にも繋がるのだとおっしゃいました。
そんな話を聴いてからからなのか、 子供たちの目の色が変わって、 馬小屋の掃除、馬体のブラッシングとケア、 そして、馬の背に乗る乗馬体験に対して、 真剣に取り組んでいました。
馬小屋の清掃の体験では、 「ボロ」と、言われる馬糞を、 先ずはスコップで綺麗に取り除く事から始ります。 その後、小屋に新しいわらを丁寧に敷いて、 飲み水を換えてあげます。 蹄鉄にわらが挟まって、そこが炎症したりすれば、 馬は立てなくなってしまい、 死んでしまう事すらあると云います。
わらは、一輪車で何度も積んでは運んで、 結構な重労働ですが、懸命に黙々とこなし、 とても綺麗な小屋になりました。
続いての馬体のブラッシングでは、 指定された馬に数人がついて、 丁寧に体をブラッシングしてあげます。 うまくやってあげれば、 馬はとても気持ち良さそうにいてくれますが、 怖がったりするとそれを察して、 軽く蹴ってきたり、首を振っていやいやもします。
正に生の「命」が、目の前に居て、 こちらの世話を、ちゃんとできてるか、 チェックされている感覚です。
乗馬体験では、「引馬」と、いうスタイルで、 インストラクターさんがはみを引き、 子供が背中に乗って、手綱を持って、 歩いたり、はや歩きしたりなのですが、 馬の背中は高く、揺れるので、 きっと重たい自分なんかは嫌がるだろうなあ・・・ と、思い自重しました。
一通りの体験を終えた後、 オーナーさんは、みんなに、 と殺場の光景を語ってくれました。
大切に世話をした「命」が、 「肉」に変えられていく様が目に浮かび、 思わず「うっ」と、声をあげそうになりましたが、 この事こそ、「命」と、向き合うと云う事が、 どんなに大切であるかを、感じずにはいられませんでした。
「命」に、次に・・・や、 今度は・・は、ない!! だから、今、目の前の事を、真剣に取り組みなさい―。
その言葉には何よりも、説得力があり、 いい加減ではいけないんだ―。と、云うことを、 子供達は、改めて確認できたと思います。
自分も「食」や、「命」に、ついて、 魚釣りで語り掛ける事はあるのですが、
やはり、オーナーさんの言葉は、 「命」そのものであり、とても勉強になりました。
今回、こうした機会にも立ち会う事ができて、 ああ、いい体験いっぱいさせてもらってるんだなあ・・・ って、山梨と八丈島を繋ぐ、命のご縁についても、 深く考えさせられました。 自分にとっても、とっても貴重な体験でした。 ありがとうございました。
写真は上から
1枚目 先ずは熊手と、スコップで、馬糞を綺麗に取り除きます。
2枚目 一輪車にいっぱいわらを積んで小屋との間を往復です。
3枚目 馬との接し方を教わりながら、ブラッシングしてあげます 「まあ、きもちいい」
4枚目 最後は乗馬体験で決まり!! |