さて、このレポートは、長くなりますよ。
サバイバル踏破の2日目は、 昨日とは一転、 陽射しも厳しい、暑い日になりました。
八丈島一周!! 目的に向かって、それぞれビバーク地を出発しました。 因みに、各班のビバーク地は、 1班 藍ヶ江、2班、中之郷体育館、3班、乙千代ヶ浜 4班、三原中、5班 旧樫立小学校跡地です。
お互いのビバーク地は、 おおよそ「坂上(さかうえ)」と、呼ばれる 中之郷地区の周辺にありますが、
1、2班は、山ルートの登龍峠を経て、 3、5班は、海ルートの南原千畳岩を、 4班は、八丈富士のふれあい牧場を経て・・・ ビバーク地に入るプランですが、 4班のみ、昨朝の雷雨で登山を中止していました。
どの班も、ほぼ予定通りに、順調に歩を進めていました。 が、やはり、今年も大きな試練が待ち受けていました。
先ず、3、5班は、 これから最難関の登龍峠を目指すのですが、 末吉(すえよし)地域からの峠道は、だらだらと長く、 大きな景色の変化もなく、 ひたすら登りの厳しいルートです。
アタック前に英気を養う末吉で、 少し時間を使ってしまうと、 思いもよらないペースダウンに直結します。 そして、どちらの班も、 この「ペースダウンの悪魔」に、捕まりました。
4班は、3、5班より、 早く末吉で休憩し、さあ、いざ登龍へ・・・ と、いう時でした。
「やり残したことがあるんじゃないか?」 激励に行った指導者が問いかけました。 「そうだ、ふれあい牧場に行っていない!!」 「すげー景色を写真に撮りたい!!」 「行こうぜ!!」誰かが言いました。
でも、やはり全員が賛成ではありませんでした。 そこで、リーダーのしょうちゃんが呼びかけます。 「行くにしても、行かないにしても、全員で決めよう」 体力に自身の無い子は、 少しうつむいて黙ってしまった様です。
「疲れたら、その荷物、みんなで持つよ」 「最後までやりたい」 女性のカウンセラーが、「私も一緒に歩く―」 助け舟を出してくれました。
その事で、全員が納得して、 登龍をクリアして、午後2時までに下りきる。 それができたら、八丈富士の登山道まで、 指導者が車で連れて行って、 そこからチャレンジしよう。と、決まり、 4班の再チャレンジが始まりました。
その後の4班の歩みは凄く、 上り坂も声かけ、励ましあって、 ずんずん進みました。 絶景の展望台もそこそこに、 登龍峠を制覇して、見事2時前に下って来ました。 「よく頑張った!!さあ、もうひと踏ん張りだぞ」 給水をさせた後、車二台に分乗させ、 彼らを登山道まで送りました。
そして、約束の場所で彼らを車から降ろし、 「さあ、ガンバレ!!」と、背中を押しました。 女性カウンセラーも、しっかりスタンバイして やり残した八丈富士登山へ向かって行きました。 彼らの背中が少し大きく見えました。
一方、遅れている事に焦りを感じた3、5班も、 お互いに競い合う様に、登龍峠を下り、 BCに向かっていきます。 それでも、予定時刻からは遅れていました。
「急がなきゃ・・・」でも、「ここで無理したら・・・」 きっと2つの思いが、リーダーにはあったでしょう。 けれど、「やるしかない」―
と、3、5班には、 こんな試練があって、 BCの到着は、予定より2時間近く遅れた、 午後6時過ぎ・・・。 けれど、彼らの顔は達成感に満ち溢れ、 女子のリーダーの目からは、 笑顔と一緒に涙もあふれました。
そして、八丈富士に再チャレンジした4班が、 疲れ果ててBCに着いた頃は、 もう辺りは暗くなり始めていました。
それでも、一度は見送った登山を、 もう一度、モチベーションを高めて、 みんなで歩き切った「心」の、強さを、 誉めてあげたいと思います。
本当によく頑張りました!!
それぞれのゴールの模様、 今回は、3、4、5班のみにします。
1、2班のゴールは、次回をお楽しみに・・・
写真は上から、
1枚目 3班は、リーダーの明るい性格のまま、笑顔でゴール!!
2枚目 5班は、仲の良さが光ってたゴールでした!!
3枚目 からのォ・・・ パッションジュースでカンパーイ!!
4枚目 そして4班の夕暮れのゴール!! 疲労の浮かぶ表情でも、達成感は半端ない!! |