夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2016/06/26 21:58:54|活動報告
「水辺のアクティビティー実習」の成果2 柏崎ハッピーフィッシング

実習の3日目(5月25日)からは、
実習のステージは、海辺に繰り出す事になります。

その最初の活動として、
例年「海釣り体験」を、行っていますが、
今年から、これまでの糸魚川方面ではなく、
柏崎へと会場を移す事にしました。

海釣りのはじめの一歩として、
堤防での釣りは、安全だし、格好の場所―。
と、思われている方が殆どかと思います。

が、実は、堤防と云うのは、
釣りではない、本来の目的があるので、
勝手に釣りができる―。と、云う場所ではありません。

港湾局や、漁業者により、
管理されている施設ですから、
釣り人は、本来なら入ってはならない場所なのです。
が、現状では、ほぼ「黙認」と、云う形で、
釣り場として、少し借して戴いている―。
と、云う事になるのです。

なのに、心無い釣り人が、
「釣れるから・・・」と、無断で入りこみ、
海難事故に遭ったり、
漁業者とトラブルになったりと、
そんな事が多々あり、
結果、行政と好ましくない状況になり、
釣り人が自らの首を絞めてしまって、
釣り場を追われているケースが、
実は、全国にはたくさんあります。

今回、釣りを行った柏崎の堤防も、
釣り禁止でありながら、不法な侵入により、
何件かの死亡事故も発生していた堤防なのです。

が、禁止にするから、不法侵入する―。
と、云う負のスパイラルを断ち切る為に、
しっかりと管理して、
ルールを徹底して守らせる事で、
釣り場として「解放」して戴く―。
その様な釣り場が、この新潟県をきっかけにして、
広がりつつあります。

そして、地元の釣り業界の有志を母体とした、
NPO法人を立ち上げ、
ここを管理する事になったのです。
そのNPOこそが、ハッピーフィッシングです。

釣果の実績もあり、
こうした釣りの、好ましい在り方を考える上でも、
今年からは、是非ここを活用しよう!!
と、云う事になったのです。


以前にも紹介致しましたが、
この実習の目的として、海の恵みは自ら確保し、
それを「食す」と、云う、
プチサバイバルな実習なので、釣れないと、
食事のおかずが無い訳で、必死にならざるをえません。

が、がっ、
前日までの釣果は、好調だった様なのですが、
この日は朝から・・・。
と、受付のスタッフさんから、
「苦戦」の宣告を受けてしまってからの、
実釣となってしまいました。

スタッフさんの予見はバッチリ当たってしまい、
釣れるのは、クサフグばかりで、
食材とできるお魚さんが、
なかなか釣れてくれません(涙)

で、ここで頑張ってくれたのが、
保育士を目指す2名の女子学生です。
苦戦する男どもをよそに、
見事に「食べられる魚」を、ゲットしてくれました!!

やっぱり、頼れるのは、
今や女子なのかなあ・・・。

で、こんな釣果がありました。


写真は、
1枚目 カナガシラをゲット!!(2尾釣れました)

2枚目 こちらは、メバルをゲットです。

ちなみに、何故か投げ釣りで、
美味しいバイ貝を2点がけしたり、
食べられる海の恵みをゲットしたのは、女子のみ!!

ありがとうございました・・・

お陰でなんとか晩ごはんは、
ブイヤベース風のスープを作って、
みんなで味わうことができましたとさ!!


感謝!!







2016/06/26 20:57:28|活動報告
「水辺のアクティビティー実習」の成果1 バスフィッシング

先月、5月23日から27日まで行った、
講師を務める妙高の専門学校での
「水辺のアクティビティー実習」から、
あっという間に、一か月が経ってしまいました。

活動報告―
と、するには、余りに時間が経ってしまったので、
今年は、実習の中で行った、
「釣り」の、釣果や、
「遊び」の、成果を、写真で幾つか紹介していきますね。

先ずは、2日目(5月24日)に行った、
野尻湖でのバスフィッシングでの釣果報告です。

野尻湖と云えば、スモールマウスバスで有名ですが、
かつては、いわゆる「外来種問題」の、
最大のターゲットとされ、
無責任なバッシングに晒されていた事は、
この湖とて例外ではありませんでした。

しかし、この問題と真正面から向き合い、
徹底した管理と、地域産業である「観光」の、
振興も見据えたうえで、「駆除」ではなく、
「共存」して、「有効利用」する事で、
漁協自らが、自立した新しい管理の在り方を提示し、
地域に大きな利益を生み出した、
非常に希有な存在となりました。

それを実際に感じ体験する事が、
この実習のテーマになっていて、
漁協の取り組みについて、組合長様からお話しを伺い、
そして、バスの生態を観察して、
「釣り」に、チャレンジしてもらっています。

雄が卵を守るために、湖底につくりあげる
産卵床(スポーニングベッド)が、
幾つか湖岸から肉眼で観察できます。

しかし、この時季の特に雄のバスは、
ベイト(えさ)を、捕食するのではなく、
ベッドに入りこもうとする、他の生きものを、
追い払うために口を使います。

これが、リアクションバイト―
と、呼ばれるもので、
この習性を利用する事で、釣果も得られたりします。

と、云う事で、今年の釣果はと云うと・・・

こうなりました!!

写真は上から

1枚目 
ファーストキャストで見事に初バスをゲットしました!!

2枚目
学生を出しぬいてちゃっりワタクシも・・・爆

3枚目
「あれが産卵床だよ」と、全員で観察







2015/12/14 22:05:08|活動報告
冬のフィールド観察授業 水辺編2(諏訪湖でワカサギ釣り)

冬のフィールド観察授業の、
恒例となって来たのが、
諏訪湖(長野県)での、ワカサギ釣りの授業です。

早朝5時に集合して、一路、諏訪湖を目指しました。
が、やはり何人か寝坊してしまったらしく、
残念ながら、彼らは置おいて行く事に・・・

さて、この日の朝は、とても冷え込んで、
諏訪湖畔は、凍える寒さでした。
毎年、お世話になっている船宿さんで、
相棒のM先生と合流しました。

「ひえーさぶい!!」
そんな声を多く聞きましたが、ドーム船まで、
モーターボートでピストンして戴きました。

早速、釣り開始!!
と、いきたいところではありますが、
やっぱり授業ですから、
先ずは、ワカサギについての知識を学びます。

ワカサギの習性や、
なぜ、日本各地の湖沼に放流されるに至ったか―。
と、云う経緯や、外来種としてのくくりや、
近年のワカサギ釣りの傾向や釣り方などについて、
紙芝居形式(KP方)のプレゼンテーション。

ワカサギは在来種であると、
思っている学生も、きっと多かった事でしょう。
が、元々、海と湖とを行き来する
「海降型」の、魚ですから、
海のない内陸県で釣れる、漁れるワカサギは、
国内移入種イコール外来種と云う訳です。

しかし、食味はバツグンですから、
早く釣りたいですよね〜(笑)

自分からのプレゼンの後で、
今度はM先生から、道具の使い方や、エサの付け方、
誘い方や、取り込み方などのレクチャーがあり、
仕掛けを付けて、いざ、ワカサギ釣り開始です!!

エサの紅サシにたじろぎ、
多点バリの仕掛けに翻弄されたりしながらも、
頑張って全員が諏訪湖に竿を出しました。

すると・・・
この日のワカサギちゃんは、実に社交的で、
プルプルと、学生に糸電話のコール(*^_^*)/

取り込み方にも慣れて来ると、
次第にバケツの底が、
ワカサギで見えにくくなって来ました。

その後もコンスタントに釣れ続き、
多い学生で100尾に達する勢いでした。
これだけ釣れれば、
美味しいワカサギ料理が期待できます!!

午前11時半。残念ながらタイムアップで、
ストップフィッシングとなりました。
でも、みんな釣れたので笑顔満開!!
ドーム船の中も綺麗に片付けて、お開きとなりました。

冬の釣りの風物詩であるワカサギ釣りにも、
漁場管理の側面と、
自然環境について生態系に関わる側面と、
それぞれに複雑な事情が絡んで居ます。
仕掛けが絡む以上に、この絡まりは、
一筋縄ではいきません。
でも、日本でワカサギは、とっても大事な魚です。

楽しく釣って、味わって、
でも、頭ではきちんと考察できる事―。

小さな魚の大きな事情に、
気付くきっかけに、なってくれたら嬉しいです。

さあ、今夜はワカサギ料理で盛り上がってよ!!

自分とM先生は、今日はここで学生達とお別れです。
学校に帰ったら、休む間もなく、
学生達には、トレーニングが待ってます。
ガンバっ!!


写真は上から、
1枚目
貸切のドーム船内はぽかぽか!!

2枚目
背中が妙にベテランっぽく見えるでしょ(笑)

3枚目
女子も頑張ってます。でも、釣れたのはウグイでした!!







2015/12/08 22:13:02|活動報告
冬のフィールド観察授業 水辺編1(鮭の遡上観察)

前の記事で報告した、
2つの「水辺授業」の他に、
1年生の合同カリキュラムになっている、
『フィールド観察』の、授業に付き、
特に水辺で行うものについては、
相棒のM先生と二人で、指導させて戴いています。

前期に行った『ガサガサ調査』に続いて、
後期には、2つのフィールドへ出掛けました。

その一つ目は、昨年とても感動的であった、
上越市を流れる桑取川(くわどりがわ)での、
「鮭」の、遡上調査です。

でも、懸念される状況も多くあったので、
今年も無事に鮭達が、故郷へ戻れているかが、
実際に目にするまで、とても心配でした。

暖か過ぎるほどの暖冬傾向による水温、
新しい橋の、建設工事による水質や濁りの状況、
鮭にとっては、厄介と思われる状況がありました。
しかも、当日は雨―。
少しの不安を抱きながら、桑取川へと向かいました。

到着と同時に少し雨脚も早くなって、心配は募ります。
でも、川面には、たくさんの背びれが、
水を割って進んでいて、時折ジャンプしたり、
長い長い旅の果てに、故郷の川へ戻ってきてくれました。

昨年同様、組合長様から、
資源管理や、保全について、丁寧にお話しを戴き、
同漁協でも、たったの10名にしか許されていない、
組合員の方が、投網を持って川に入り、
「鮭漁」を、見学させて戴きました。

網を投げる度に、多くの鮭がかかって来ます。
よく見ていると、オスも小さい個体は、再放流し、
姿の良いメスと、大型のオスを捕えていました。
初めて鮭が川を上る姿を目の当たりにした1年生達は、
歓声をあげたり、命が一瞬キラっと輝く姿を
写真に収めようとカメラを構えたり、

目の前で繰り広げられている、
生と本能の姿に見入っていました。

暫く漁を見せて戴いた後で、
「採卵」から、「人工受精」までの、
一連の作業も見せて戴き、
受精卵を、今年も戴きました。

この卵から、やがて稚魚がかえり、
再び、この川に戻ってこれることを、
願わずにはいられません。
実際には、非常に難しい事かもしれませんが・・・

命の輝きは本当に美しいですが、
それを純粋に見つめる学生達の表情も、
とても輝いていたのを書いておきましょう!!

学校に戻り、自分と、相棒の先生から、
鮭の分類や、管理の現状、
そして、釣り人との関わりなどについて、
幾つかお話しさせて戴いて、
「命の授業」を、終えました。

次回は、冬のお楽しみ授業である、
アレについて報告しますね!!

写真は上から

1枚目
 ただ命をつなぐ為の営みを見つめる学生達

2枚目
 こちらは、その命の輝きを写真におさめようと、
 シャッターチャンスを待つ学生達

3枚目
 水揚げされた鮭はこのように売られてもいます

4枚目
 人工授精を見学させて戴きました。







2015/12/05 22:39:00|活動報告
今年度の水辺授業スタート!! 2

さて、水辺授業の二週目のレポートです!!
先ずは、今回も「水辺環境学」から、報告します。
先週は、主に「魚」そのものに、
フューチャーしましたが、今回からは、
海洋国家であり、魚食大国でもある我が国の国民が、
一体、どの様な魚を食しているのか―。
また、その魚の産地はどこなのかを、客観視する為に、
こんなワークショップを体験してもらいました。

「食べている水」です。
実は、日本は海に囲まれているにも拘わらず、
消費されている「水産物・海産物」は、
ビックリするくらい、海外から集められています。
回るお寿司屋さんで大人気のサーモンも、
大衆魚である筈の、アジやサバも、
タコに至っては、殆どモロッコだとか、モータリアだとか、
「へえ〜っ」て、声が出てしまう様な、
遠い国から運ばれています。

なぜならば、外国産の方が、
国産の水産物より安価で大量に仕入れられるからであり、
よく食べている「ししゃも」は、
実はホントは違う魚だったりしています。

日本人が大好きな、カニも、エビも、
多くが外国産です。

それを、目に見える形にするために、
用意したのは、世界地図と、スーパーなのどのチラシです。
現在、産地表示は義務付けられているので、
チラシにも外国産の物については、
その産地が表示されています。

そんな外国産の水産物を、
チラシから見つけては、ハサミで切りぬき、
世界地図上に貼り付けていくのです。
そうすることで、世界のどこからこの魚が来たのか、
なぜそこなのか、政治的、環境的背景はどうかなど、
様々な考察ができます。

驚くほど多い、チリ産、ノルウェー産、
ここからは、干物などの加工品もやって来ます。
そして、マグロは世界の海から集められて来ます。

こんな体験をする事で、
日本の漁業の未来についても、
考えてもらえたら嬉しいですよね。

続いて、「水辺の環境教育学」では、
いよいよ先週決めたメニューを、
在校生や先生方に振る舞う為の、
「釣ったつもりで、お魚料理―」の、実践です。

釣ったつもり・・・。
なので、こっちの魚は全て近海物です。
鰤は、富山産の魚を使いましたが、
今回は一回り小さい、「ワラサ」を、使いました。
だって、見事な鰤は、なんと一尾10000円
とても高額なのです。

それでも4キロくらいはありますから、
学生達にとっては、デカイ魚です。

メニューは「ぶりしゃぶ」ですから、
先ずは、3枚おろしにして、
サク取りしてから切り分けます。

カマは塩焼きに、
アラは、大根と一緒に「ブリ大根」にして、
内臓とヒレ以外の部位は全て食すことにしました。

先ず一尾、自分が捌いて見せて、
「私が捌きたい―」と、手を挙げてくれた、
女子の学生がチャレンジしました。
ぶりが捌ければ、
当然「女子力」も、アップですよね(*^_^*)v

サンマは、方袖開きを伝授して、
甘辛のタレを塗りながらつけながら焼きます。
芳ばしい香りが漂って来て、
もうそれだけで、ご飯が食べられそうです。

グリルは、さすがアウトドアの専門学校です。
丸太に切り込みを入れて、
そのまま、グリルにしてしまうと云う技を使います。
名付けて、「ラブラブファイヤー」って、
言うんだそうですョ(爆)

この技も、我が校に来ていらっしゃる、
講師の先生が伝授してくれた技です!!

ご飯は、鍋で炊きました。

そして、保育学科の二人は、
空い調理台で、「ぎょぎょっとピンチョス」に、
取り掛かりました。

プチトマト、アボカド、
キューリ、チーズ、そして、魚肉ソーセージを
可愛くあしらって完成です。

その他、子供が大好きな、
手巻き寿しも、準備しました。

全員で仕込むこと、およそ3時間。
全ての料理が完成し、試食会の開催です。

この日は、実は1年生の農業が、
収穫祭を迎えていて、
「食」の、授業が、重なったのでありますが、

さすがに若い胃袋は頼もしく、
たくさんの在校生が、自分達が育てた米や、
みんなで捌いて作った魚料理や、

食材を美味しく調理して、
みんなに味わってもらうために、馳せ走って、
みんなで味わう・・・。

まさに、ごちそうさまを体現し、
お開きとなりましたとさ・・・(*^_^*)

写真は上から

1枚目「水辺環境学」
チラシから世界から集まる「魚」を見つけ・・・

2枚目
それを、世界地図に落とし込む―。

3枚目「水辺の環境教育学」
女子力アップじゃ!!
ワラサを捌く学生Rちゃん

4枚目
「命」は、全て「命」によって繋がれる・・・
食べることは、生きる事ですから、
みんなで美味しく、いただきます!!