金曜日は、二十四節季のひとつである 「小雪(しょうせつ)」でした。 文字通り、小雪が降りだす頃という事ですが、 山梨は、ずっと晴天が続いています。
一方、当方が非常勤講師をしている、 妙高の専門学校周辺には、既に初雪も降り、 校舎の隅に、まだ雪が融けずに残っていました。
11月21日の木曜日、 後期の担当授業である、『水辺環境学』と、 『水辺の環境教育学』も、いよいよ始まりました。
先ずは、水辺環境学の授業の報告です。 毎年、この授業の当方が担当する一回目は、 「魚」に、ついて、 きちんと正しい知識を持ってもらう為に、
魚類の進化や、魚類の定義等について、 講義とワークショップで学んでいます。
今年度は4名の学生が受講するので、 初っ端、ワークショップをやってもらいました。
それぞれ一種づつ、違う魚の名前を書いた、 くじを引いてもらって、そこに書いてある魚を、 今の知識と、イメージだけで書いてもらいます。 くじに書いた魚は、 「飛魚(トビウオ)」 「鰻(ウナギ)」 「鮪(マグロ)」 「鮫(サメ)」の、四魚種。
大体見た事はある魚ではあるけれど、 身体の形状や、ひれの位置、 ひれの形、うろこや、魚体の色・・・。 知っている様で、書いてもらうと、 チョッと違うかもぉ・・・。
で、書いた後で、その魚について、 解説をしてもらい、 さあ、果たしてみんなの描いた魚は正しいか!? と、云う事で、魚についての講義を開始しました。
魚はどの様に進化して、 その生息地に適応して来たのか―。
魚の身体のしくみや、ひれやえらの働き、 内臓のつくりや、捕食するものによって異なる、 口の形や歯の形など、 スライドを使ってのレクチャー。
そして、講義の後にもワークショップの続き。 トビウオが飛ぶ必要がなくなったらどうなる? ウナギがウナギの寝床を必要としなくなったら? 泳ぎ続けなければならないマグロが、 閉鎖水域に閉じ込められたら? 非常に浅い水域に迷い込み、 捕食する魚種が余り居なくなってしまったら、 サメはどんな形になる?
そんなお題を出して、最初に描いた魚をリメイク!! 面白い形に適応しました。 ずんぐりむっくりのトビウオ 寸詰りのウナギ ひらべったくなったマグロ ふかひれが退化してエイの様になったサメ
そんな魚の適応の多様さに、 びっくりしたり、感心したりの、 楽しい授業となりました。
さて、次回は、この頃話題の食材偽証も考えながら、 我々が今食べている、海・水産物の産地について、 学んでいくワークショップを体験してもらいます。
写真は上から、
1枚目・・・マグロって、どんな形だったっけ!? 2枚目・・・トビウオ!? チョッと違う様なぁ・・・ 3枚目・・・ジャーン 寸足らずのウナギです(爆) 4枚目・・・あらら、トビウオちゃん太っちゃった!! |