夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2013/11/23 22:24:00|活動報告
水辺環境学(魚類学1 魚とは!?)

金曜日は、二十四節季のひとつである
「小雪(しょうせつ)」でした。
文字通り、小雪が降りだす頃という事ですが、
山梨は、ずっと晴天が続いています。

一方、当方が非常勤講師をしている、
妙高の専門学校周辺には、既に初雪も降り、
校舎の隅に、まだ雪が融けずに残っていました。

11月21日の木曜日、
後期の担当授業である、『水辺環境学』と、
『水辺の環境教育学』も、いよいよ始まりました。

先ずは、水辺環境学の授業の報告です。
毎年、この授業の当方が担当する一回目は、
「魚」に、ついて、
きちんと正しい知識を持ってもらう為に、

魚類の進化や、魚類の定義等について、
講義とワークショップで学んでいます。

今年度は4名の学生が受講するので、
初っ端、ワークショップをやってもらいました。

それぞれ一種づつ、違う魚の名前を書いた、
くじを引いてもらって、そこに書いてある魚を、
今の知識と、イメージだけで書いてもらいます。
くじに書いた魚は、
「飛魚(トビウオ)」
「鰻(ウナギ)」
「鮪(マグロ)」
「鮫(サメ)」の、四魚種。


大体見た事はある魚ではあるけれど、
身体の形状や、ひれの位置、
ひれの形、うろこや、魚体の色・・・。
知っている様で、書いてもらうと、
チョッと違うかもぉ・・・。

で、書いた後で、その魚について、
解説をしてもらい、
さあ、果たしてみんなの描いた魚は正しいか!?
と、云う事で、魚についての講義を開始しました。

魚はどの様に進化して、
その生息地に適応して来たのか―。

魚の身体のしくみや、ひれやえらの働き、
内臓のつくりや、捕食するものによって異なる、
口の形や歯の形など、
スライドを使ってのレクチャー。

そして、講義の後にもワークショップの続き。
トビウオが飛ぶ必要がなくなったらどうなる?
ウナギがウナギの寝床を必要としなくなったら?
泳ぎ続けなければならないマグロが、
閉鎖水域に閉じ込められたら?
非常に浅い水域に迷い込み、
捕食する魚種が余り居なくなってしまったら、
サメはどんな形になる?

そんなお題を出して、最初に描いた魚をリメイク!!
面白い形に適応しました。
ずんぐりむっくりのトビウオ
寸詰りのウナギ
ひらべったくなったマグロ
ふかひれが退化してエイの様になったサメ

そんな魚の適応の多様さに、
びっくりしたり、感心したりの、
楽しい授業となりました。

さて、次回は、この頃話題の食材偽証も考えながら、
我々が今食べている、海・水産物の産地について、
学んでいくワークショップを体験してもらいます。

写真は上から、

1枚目・・・マグロって、どんな形だったっけ!?
2枚目・・・トビウオ!? チョッと違う様なぁ・・・
3枚目・・・ジャーン 寸足らずのウナギです(爆)
4枚目・・・あらら、トビウオちゃん太っちゃった!!







2013/11/16 20:55:16|お知らせ
イルカ好きが集まる素敵なイベントのご紹介!!
めっきり寒くなりましたね。
こたつを、既に出された方も、きっと多いと思います。

そんな寒がりさんも、
思わずお出かけしたくなる、イルカ好きには堪らない、
素敵なイベントのご紹介です。

当方が、度々、このブログでも紹介させて戴いている、
イルカのKちゃんの製作に関わられた、
御蔵島でドルフィンガイドをされている、
ドルフィンクラブのメンバーの皆さんが中心となった、
ファンイベントが、来る12月7日の土曜日に、
都内で開催されます。

先日、当方もご招待状を戴きました。
昼の部は、入場無料でどなたでも観覧する事ができます。

とびっきりのイルカの映像や、写真の数々と、
ライブもあったりしますので、
山梨から、少し距離はありますが、
イルカ達に出会えるチャンスですので、
よかったら、是非お出かけください!!

イルカのKちゃんの環境教育の取り組みについての、
展示もあるそうですよ!!


当方も、昼の部にお邪魔させて戴く予定です。
詳細は、『まるごと御蔵島ツアー』の、
facebookのページで、ご確認ください。

海なしの山梨で、
もっともっと海の事を考える、
きっかけになってくれると嬉しいです。

さあ、12月7日は、イルカに会いに行きましょうね〜!!

※リンクを貼っておきましたので、
 一覧から、確認してください。







2013/10/27 22:22:00|活動報告
やまなしエコティチャー 白根百田小学校でイルカのKちゃん授業

今年の台風は、10月の半ばにして、
毎週の様に、日本列島に様々な被害をもたらしています。
特に、伊豆大島での土砂災害には、胸が痛みます。
一刻も早い不明者の発見と、
これ以上の被害が広がらない事を、
心から祈らずにはいられません。

さて、10月9日の水曜日、
南アルプス市立 白根百田小学校様において、
今年度2回目の、やまなしエコティーチャーとしての、
活動を行って参りました。
白根百田小学校は、
桃源郷の果樹園に囲まれた、素敵な小学校です。

3・4年生の環境集会にお招き戴き、
自分がライフワークとしている、
『イルカのKちゃん』の、お話しをさせて戴きました。

事前の打合せで、担当の先生からは、
とっても元気で、やんちゃな子もいるから、
集中して聴いてくれるか、チョッと心配です・・・。
なんて、事も伺っては居りましたが、

そこは、さすがにKちゃんのパワーは、
グッと子ども達を惹きつけてしまうのです。

自己紹介をさせて戴いた後は、
司書の先生から、Kちゃんの絵本の、
読み聞かせをして戴きました。

Kちゃんのお話しは、
とっても哀しいお話ではあるのですが、
司書の先生の、優しい語りかけで、
子ども達を、すんなりと、その世界に導いてくれました。

読み聞かせが終わったら、
今度は、自分の出番です。
DVDの映像を使って、イルカのお話しや、
他の海の生きもの達の、
イキイキと海を泳いでいたりするお話しを、
暫くさせて戴いてから、
実際のKちゃんの映像も観てもらいました。

尾びれに、釣り糸が絡まってしまっているのに、
人懐っこく近づいて来るKちゃん
その横で泳ぐお母さんイルカの姿・・・

子ども達は、食い入る様に映像を見つめ、
なぜこんな事が起こってしまったのか、
真剣に考えている様子でした。

最後に、自分からのメッセージとして、
海が無い山梨県では、
海の自然のことって、
あんまりイメージできないかもしれないけれど、
みんなのお家も、山梨県を流れている川も、
全部、海につながっているっていうこと、

そして、Kちゃんの身に起こってしまった
哀しい出来事を、無くしていくために、
みんなにもできる事を、始めて欲しいっていうこと・・・
そんなメッセージを投げさせてもらいました。

先日、子ども達と先生方から、
今回の授業の感想などを書いてくれた、
アンケート用紙が、手元に届きました。

3年生の感想は、とってもダイレクトで、
「Kちゃんがかわいそうだった・・・」
「ゴミを捨ててしまった事があるので、気を付けたい」
「イルカのことも良くわかった・・・」
など、とっても素直な言葉を、
いっぱい書いてくれました。

それが4年生になると、更に具体的になっていて、
「Kちゃんの他にもこうした例はあるのか?」
「自分の地域と海が繋がっているって事がわかった」
「海の事を意識して生活したい・・・」
など、今の生活の便利さが、
自然や生きもの達に与えているインパクトや、
気象問題や、稀少な生きもの達への考察など、
多岐に渡って居る事にも、
とっても驚きました。

素朴な疑問として、
イルカの性別の見分け方や、
骨格や各組織についての疑問や、

イルカの社会性について、
もう少し詳しく知りたい・・・。
って、云うものあって、
その関心の高さに、自分も嬉しい限りです。

そして、その疑問こそ、
本当に力になる「学び」の、チャンスです。

授業が終わって以降、
イルカについての本を図書室で、
読む子ども達が増えたのだそうです。

是非、自分の力で学習してくれる事を、
大いに期待しています。

イルカは、人間と同じ哺乳類―
こんなヒントだけ、ここには書いておきましょう(笑)

がんばって、勉強してね!!

今回の環境学習会では、
自分も貴重な機会と経験をさせて戴き、
本当にありがとうございました。

写真は、
上から、読み聞かせの風景 1
司書の先生の読み聞かせに、
耳を傾ける子ども達・・・

2枚目
読み聞かせ二合せて、
絵本のページをスライドで観てもらいました

3枚目
イルカの映像を観ながら、
たくさんお話しさせて戴きました。







2013/09/08 23:56:53|その他
やまなし少年海洋道中 2013レポート8 その交流は海を越えて・・・

つ、ついに、2020年、
再び、東京にオリンピックがやって来ます。
実は、自分が生まれた年に、東京オリンピックがあり、
そして、2013年9月8日に、
その招致が決定しました。
日本人として、本当に嬉しいですね。

世界の国と地域が、スポーツで交流し、
世界をひとつに繋ぐ!!
そんな舞台に、日本が立てるのです。

ところで、交流と云えば、
やまなし海洋道中で、ずっと繋がっているのが、
八丈島と、山梨県との、互いの交流です。
もう既に四半世紀の、時と海を越えて、
友情と信頼を、育んで来ました。

今年は、八丈島の島外学習団派遣事業が、
山梨と一年違いで25周年を迎え、
先月の19日から、22日まで滞在してくれました。

が、山梨の地に、八丈の子供達がやって来た日、
甲府は猛暑日で、島より暑い!!と、参った様子。
それでも、宿泊する八ケ岳では、
既に秋の風が吹き始めていました。

20日、八丈島の子供たちと一緒に、
渓流釣り体験のお手伝いさせて戴いて、
その後、川遊び!!
水しぶきをあげて、とっても楽しそう!!

そして、21日には、山梨の中学生と、
八丈島の、小中学生が、再び交流する事後研修の日。
八丈の子供達が、自分達で打った「手打ちそば」を、
振る舞ってくれました。
とっても、コシがあって、
おかわりするくらい美味しかったです。

午後からは、班別に一緒になって、
オリエンテーリングで、交流を深めていました。
島にいる時よりも、みんなリラックスしていて、
とっても楽しいひと時でした。

山に囲まれた山梨と、絶海の離島の八丈島。
でも、わたしたちの交流は、
これからも、海を越えて、長く、永く、
きっと続いていくことでしょう。

また、来年も、その後も・・・

今年の海洋道中のレポートは、
ひとまず、ここまで。

読んで下さった皆様。
ありがとうございました!!

写真は上から、

1枚目 8月3日
島で、初めての顔合わせ。
この時は、まだチョッと緊張気味でした。

2枚目 8月7日
キャンプ撤収前日のキャンプファイヤー
一緒にマイムマイムを踊りました。

3枚目 8月20日
清里の吐竜の滝で水遊び

4枚目 8月21日
オリエンテーリング出発前の作戦会議(1班)







2013/09/01 22:52:00|活動報告
やまなし少年海洋道中 2013レポート7 かめりあ丸Aデッキ

ついに9月に突入です!!
もう、今年も残り3カ月です。
早いですね〜(汗)

さて、海洋道中のレポートを続けます。
季節的にも、チョッと急がないといけないですね(*_*;

我々が島の往き帰りに乗るのが、
東海汽船のかめりあ丸です。
私がこの事業に関わり始めてから、
ずっとこの船が、
中学生達の、夢と、思い出を運んでくれています。

そして、この船のAデッキでは、
本当にたくさんのエピソードが繰り広げられて来ました。

往きと帰りでは、
子供達の表情が、一変して来ます。

往路の、
楽しみだけど、チョッと不安も覗く顔から、
復路では、
でっかい体験を積んで自信に満ちた顔へと、
その成長した表情が、全てを物語っています。

今年の復路でも、このAデッキでは、
こんなことが、起こっていました。

島を離れる日―。
Aデッキから、紙テープを投げてお別れを告げました。
船のお別れには、どうしてこんなにも、
紙テープが似合うのでしょう・・・。

子供達は、テープの端をしっかり握りしめて
力いっぱい手を振って、
島と、島の人たちに、
感謝の気持ちを伝えていました。

船は御蔵島・三宅島を越えて、
ほかの伊豆諸島も越えて、
次第に房総・三浦半島、東京湾へと戻っていきます。

夢の様な9日間から、リアルな現実へと
次第に戻されて行くのです。

夕暮れが迫った頃、
Aデッキでは、各班のメンバー達が、
それぞれ集まって、
最後の班別ミーティングが始まりました。

島での活動を全員で分かち合い、
ボランティアリーダーと、指導者も交えて、
お互いに感謝の気持ちを伝えあうものです。

班によってシェアリングの仕方は様々ですが、
涙あり、笑顔あり、そしてみんなで写真撮影と、
最後の最後まで、時間を共有し合うのです。

自分も、担当した3班のメンバー達と一緒に、
いっぱい、いっぱい、分かち合いました。

子供達に、将来の夢も聴きました。
みんな、ちゃんと自分の将来像を描けていました。

お医者さん、ゲームクリエーター、接客の仕事がしたい、
歯科衛生士、養護学校の先生、シンガ―、
プロのバスケット選手、自衛官、植物関係の仕事、
そして、ツアーコンダクター!!

ボランティアリーダーは、司書になりたいと・・・

その夢、絶対に叶えて欲しいなぁ!!
みんなだったら、必ず叶えられるよ

かめりあ丸は、いつのまにか
羽田あたりまで来てしまいました。

でも、かめりあ丸での航海も、
今年でラストかもしれません。

来年からは、この八丈島航路には、
バリアフリーの新造船が、就航の予定なのだそうです。

写真は上から

1枚目
お世話になった八丈島とお別れの日
あらん限りの力で、Aデッキから手を振りました。

2枚目
Aデッキの隅で、じっくり・・・。
車座になって、島での生活を振り返っている1班

3枚目
絶対に夢を叶えるぞ〜!!
オ―ッ!! Aデッキから、
夜の海に向かって雄たけびをあげた3班

4枚目
愛しき3班Aデッキで全員集合!!
みんないいボコたちでした(笑)