今日は立春・・・。 そんな一日は、春雨が降っていました。 このまま暖かくなってくれれば良いですが、 また雪の予報も出ていますね。 寒暖の差が大きいので、 くれぐれも体調を崩しません様、お気を付け下さい。
さて、一昨年、西湖で絶滅した筈の、奇跡の魚(うお) クニマスが発見されて以降、 ずっと思い描いていた希望が、 ついに叶えることができました。
それは、小学校か中学校で、 クニマスについての、環境学習の授業を行う事―。 まだ、これで全てではありませんが、 大きな、大きな一歩を、踏み出す事ができました。
昨年の秋に、発足に立ち会った、 西湖の歴史や文化を、 次世代に繋いでいく事を目的に立ち上がったNPO。
その、理事長様の情熱に、 地元の小学校の先生が応えて下さって、 当方も、お手伝いをさせて戴く運びとなりました。 しかも、スペシャルなことに、 クニマス発見時に、西湖の漁協長をされていた、 M様も、この授業に賛同して下さり、
1月29日の火曜日に、 理事長と、M様と、当方と3人で、 クニマス授業を行って来たのです。 M様の当時の貴重なお話しも伺えると云う事で、 当方も、凄く楽しみで、 この日を、待ち望んでいたのです!!
希望に応えて下さったのは、 河口湖と西湖を隔てる峠に近い、 西浜小学校さんです。 6年生の授業に呼んで下さいました。
担任の先生から、ご紹介を戴いた後、 理事長から、簡単に我々の活動の紹介があり、 先ずは、理事長が先陣を切って、 クニマス発見の経緯について、 大きな紙芝居で紹介しました。
既に田沢湖の近くの小学生と、 姉妹校となった子ども達ですから、 クニマスの事は、ちゃんと知っていて、 とても詳しいのですが、 今回は、発見者が自らお出まししてくれた訳ですから、 子ども達も、更に興味深々でした!!
紙芝居の後は、 お待ちかねのMさんのお話し・・・。 なぜ、クニマスが西湖で命を繋いでこれたのか―。 そもそも、クニマスが西湖に来たのはどうしてか―。 そんな、当事者だから話せる事を、 子ども達に、熱心に、熱心に、語って下さいました。 これには、自分の方が大感激!! きっと、子ども達よりでっかい耳になって、 聴き入っていました(笑)
でも、ここには詳しい事は書かないでおきます。 なぜなら、自分で学ぶ事が大事だからです。 情報だけあっても、そこに気付きがなかったら、 クニマスの事は知ることができても、 守っていく事の大切さまでは、伝えきれません・・・。
だから、もしもっと学びたいって希望が聞こえれば、 我々は、きっと喜んで伝えに行きます。
M様の情熱は、きっと子ども達の胸に、 響いたに違いありません。
さて、当方の出番は授業の最後の部分。 M様のお話を聴いて、地元の湖に、 世界的にも稀少な魚が生きている・・・。
その奇跡は、クニマスが、 西湖に「適応」できたから―。に、他なりません。
なので、生物の「適応」や、進化について、 西湖の自然と絡めてお話しさせて戴きました。
ここで、子ども達に紹介したのが、 タイトルにある、クワルビーと云うお魚です。 勿論、この魚は、実際にはいない魚です。 が、西湖の自然環境に適応した魚なのです!!
姿はウナギに似ていますが、実は肺魚の突然変異。 だから、肺呼吸ができるので、 なんと、冬は冬眠するのです。
目は退化して見えないのに、 ルビーの様に深く赤く輝いています。 そして・・・etc
そんな仮説を伝えながら、 西湖で、富士五湖で、こんな魚がいたら嬉しいな、 楽しいな、面白いな、不思議だな・・・。って、 そんな、想像上のお魚を、 描いてもらおうって云う指向です。
でも、単に想像だけではNGで、 ちゃんと、なぜそういう姿になったのか、 説明できないといけません。
魚の特徴であるひれや、 食性や、その習性も、考えてみます!!
残った時間は僅かだったのですが、 子ども達の手は、どんどん動いて、 ユニークな、なるほどな、凄いなあって、 お魚が、続々と誕生しました。
中には、とってもお魚に詳しい男の子が居て、 詳しいからこそ、想像が膨らみ過ぎて、 なかなか描きだせないで悩む様子だとか、 子ども達の発想が、本当に素晴らしくって、 とっても楽しくて、こちらも学べた授業となりました!!
授業の時間内では、完成できなかったのですが、 すぐ翌日には、全員描いてくれた―。 って、嬉しいご報告も届きました。
今度、子ども達が誕生させてくれた魚たちに、 会いに行くのが、また楽しみになりました(笑)
こうした機会を、もっと重ねていけたら、 嬉しいし、ずっと西湖にクニマスが、 生き続けていけることでしょう!!
写真は上から、
珍魚 クワルビー(チョッとキモイ!?)
魚を描く子ども達、手が止まりません!!
ウサギの耳に似たひれを持つこの魚、 実は、切ないペットにまつわる伝説から生まれました。 |