夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2020/03/02 16:00:51|活動報告
講演会でのワーク2 海からこぼれた言葉たち

講演会のワークで、
皆さんから出してもらった、言葉の数々・・・。
そこで、
この宝ものの様な言葉の数々を、

「海からこぼれた言葉たち」と、
名付ける事にしました。

2つのホワイトボードいっぱいに並んだ、
各チームの書いてくれた模造紙には、
皆さんの色んな思いが溢れていました。

講演の最後は、ワークの結果を皆でシェアして、
検証する時間に充てました。

では、気になるワークの結果はと云うと・・・
先ずは、だいいちのワーク。
お題は、先の記事にも書いた通り、
「海ゴミ問題」は、17の目標の中で、
何番目の目標とシンクロしているか―。
でしたね。

当然の様に14番目の、
「海の豊かさを守ろう」は、てっぱんでした。が、
以外に多かったのが4番目の、

「質の高い教育を・・・」でした。

そのココロはと聴くと、
やはり、ただ伝えるだけではなく、
多くの「学び合い」の中で、
正しい知識を得れば、
人は必ず正しい方向に導かれていくから・・・

との、なんとも素晴らしいご意見も伺いました。
また、質の高い教育を実践するには、
何よりも貧困をなくすことが大事である―。と、

1番目の、「貧困をなくそう」も、
シンクロしていると、
答えて下さったグループもありました。 

他にも、12番目「つくる責任・使う責任」
15番目「陸の豊かさも守ろう」も、
他にも幾つも出ていました。

要は、みーんな目標は繋がり合っいるんだね―。
って事に、きっと気付いてくれた事でしょう。
どれにも優先順位なんてありません。

続いてのだいにのワークは、
目標を達成する為に、誰とつながって、
具体的に何をしたらいいと思いますか?
でしたね。

ここには、より具体的な主体が出ていましたよ。
中には、「タイソンさんとつながる」なんて、
嬉しい言葉も戴きました。
ありがとうございます。感激です!!

学校と繋がるには、PTAなんていいですよね。
NPOや、もちろん行政も、
大切なパートナーです。

やっぱり、人類がワンチームになって、
目標に取り組んでいかなきゃね(^−^)/

SDGsは、地球で暮らす全ての命が、
つながろう、がんばろうって云う、
大事な大事な道しるべ。

そんな事に、改めて気付いた講演となりました。
「未来は私たちの手の中にある!!」

もう、演者が伝えたことよりも、
はるかに大事な気付きが広がって、
いっぱい学ばせてもらっちゃいましたぁ!!

本当に本当に、ありがとうございました。
    







2020/03/01 16:26:03|活動報告
循環型社会を考える 講演会でのワーク

講演会に集まって下さった方々に、
取り組んで戴いたワークの数々を報告致します!!

グループ内で自己紹介をし合って戴いた後に、
先ずは、だいいちのワ〜ク(^u^)/

「今日お話しした、マイクロプラスティック等による、
海ゴミの問題は、SDGsのどの目標と、
シンクロしていますか?」

そして、その理由も話しあって下さい―。
と、云うもの。

それぞれから出て来たキーワードや、「いいね」は、
どんどん模造紙に自由に書き込んで下さいね〜

そう。
このワークは、ワールドカフェからヒントを得たもの。
次第に話しが盛り上がって来て、
マジックペンも動き始めましたよ!!

次第にまっ白だった模造紙が、
言葉の海に変わっていきます。
そうそう。下に敷いてあるブルーシートも、
実は、青い海に例えたつもりなんですぅ(^v^)

さあ続いて、だいにのワ〜ク(^u^)/~
「じゃあ、その目標に向かっていくためには、
 誰と繋がって、どんな事をしたらいいですか?」

個人でもいいし、団体でもいいし、
もちろん、お友達や仲間でもいいですよ!!

マスクのお顔越しでも、
皆さん楽しみながら意見交換しているのが、
見てとれました。繋がれると嬉しいよね(^−^)

こんなワークを約30分やってもらいました。

「最後にチームの名前も考えて下さいね〜」

で、ワークが終わったら、
それぞれチームの書いてくれた模造紙を、
参加してくれた方、
全員でシェアして締めくくる事にしました。

さあ、どんな話題で盛り上がったのかな!?
その結果は、お次の記事で報告しま〜す!!







2020/02/28 16:49:18|活動報告
循環型社会を考える 講演会に呼んで戴きました!!

先の記事で紹介したSDGsでは、
人種的な差別も、
貧困もなくす事を目標に定めています。

が、今の世界では、
新型コロナウィルスの感染の拡大により、
アジア人と云うだけで差別視されたり、
運悪く感染の憂き目に遭われてしまった方を、
差別してしまったりと、
パンデミックへの恐怖が、人々の心まで、
疑心暗鬼という「闇」に陥れてしまった観があります。

自由な外出や移動までも制限されている中では、
環境について、他の世界の人たちについて、
思いをめぐらせる余裕もないのかもしれませんね。
とうとう学校までもが、
休校の要請をなされてしまいました。

とにもかくにも、感染の拡大を抑え、
終息に向かってくれる事を祈るしかありません。

さて、そんな個々の活動の自粛が広がりつつあった、
2月15日に、チラシの写真を添えてお知らせした、

『循環型社会を考える』
―SDGsって何? 世界を救う17の目標―
と、題した講演会に呼んで戴きました。

正直、この状況の中で環境の話しを、
聴きに来て下さる方がいらっしゃるのだろうか?
こんな時に、環境の話しをしに行ってもいいのだろうか?
そんな不安を抱えて会場に入りました。

途中の集客の状況も厳しいと聞いて居りましたが、
何と20名を越える方々が、集まって下さいました。

マスクをされている方が大半でしたが、
それでも、この状況下で、予想以上の方が、
SDGsや、海ゴミ等について、
興味を持って下さった事が、本当に有り難かったです。

講演会は、夕方6時半からスタート。
先ずは基本的な知識を覚えて戴く為のアプローチ。

かつて何度も一緒に自然体験の指導をご一緒した、
能登さんの講演です。

具体的で、とっても分かりやすく、
SDGsを解説して下さいました。

およそ30分、しっかり基本を押さえて戴いた後で、
いよいよ当方の出番となりました。

冒頭で自己紹介と、
活動を始めたきかっけと経緯をお話した後、
『海ゴミ』の、問題点や生物への被害の一例としての、
「絡まり事故」の、メカニズムについて、
輪ゴムを使って、海鳥のくちばしへの絡まりを、
疑似体験してもらいました。

手のひらに輪ゴムをはめて、
更に5本の指にひかっけて、パクパク。
輪ゴムは、手の開閉によって伸び縮むので、
空いてる手を使わないと、なかなか取れません。
まさに、「とれないよ〜」
絡まり事故は、こんな感じで起こってしまうのです。

そして、やはり30分ほどお話しさせて戴いて、
前半は終了。チョッとだけ休憩して戴いて、
後半は参加者全員が参加して、
幾つかワークを行いました。

当所は、参加者をゲームでシャッフルして、
少しづつ、ハイタッチなどの接触をしながら、
次第に複数名のグループを作ろうって、
考えていたのですが、

やはり、折も折なので、
ワークのスタートは、先ずは仲間作りから!!

「今日、一緒に来た方以外の人を、
 4人巻き込んで、仲間になりましょー!!」

って、呼びかけて、

「グループになれたところから、座って下さいね〜!!」

皆さんが座った場所には、
大きなブルーシートが広げてあります。
更にその上には、無造作に置かれた模造紙がいっぱい。
色んな色のマジックペンも置かれています。

座った順に、先ずは自己紹介しあってもらいました。
どんなメンバーが集まったかな?

さあ、いよいよ今回のメインでもある、
参加者同士のワークショップが始まりました!!

どんなワークになったかは、
次の更新まで、お楽しみに(^u^)

写真は上から

1枚目
思ったよりたくさん来て下さって「タイソン、感激!!」

2枚目
能登さんのお話しに、しっかり耳を傾けています。

3枚目・4枚目
ワークの最中の様子をチョッとだけ!!








2020/01/10 8:51:08|活動報告
『水辺の環境教育学』2019 外来種編

皆さん、寒中お見舞い申し上げます。
令和二年の幕開けは、
とても穏やかなお正月でしたね。
本年も、どうぞ宜しくお願い致します。

さて、新年最初の活動報告は、
冬休みが明けた、
妙高の専門学校での授業からです。

自分が担当する2019年度の、
最後の授業となった、『水辺の環境教育学』です。

授業のあった1月8日は、
妙高もなんだか春の様な気温でした。
雪ではなく雨が降って、
例年であれば、周りの景色は真っ白なのですが、
田んぼも畦も土がむき出しで、
本当に雪不足な装いでした。

授業の最中、一時の晴れ間が覗いたら、
なんと空には虹が綺麗に掛かっていました。
しかも、外側にもう一つ、
Wアーチになっていて、
思わず写真を撮ってしまいました(^u^)/

さあ、この授業の最後は、
以前の記事でもお知らせしてあります通り、
「ストーリーテラー」の、手法を使っての、
インタープリテーションの実践発表です。
実施の前に、学生ひとり一人から、
外来種についての、自身の考え方や、
思いを聴いて、準備に入りました。

話す素材や、内容を検討する時間を設け、
分からない事は、仲間同士で聴きあうなどして、
いよいよ、発表の時間となりました。

順を追って、解説しますね。
ハッキリ言って、とても良い出来でしたよ!!

トップバッターは紅一点のMさん、
彼女は、先ずスマホを取り出して、
『竹取物語(かぐや姫)』の、話しをしました。
日本最古のこの物語は、
壮大なSF作品だと、誰もがご存知ですね。

「もと光る竹」から生れたかぐや姫は、ある日、
自分が月から来た異星人である事を告げます。
そう。かくや姫は、エイリアンなのです。が、
かぐやは、とても美しく、賢く、優しく育ち、
帝(みかど)にも求婚される、
家族に幸せをもたらす存在でした。

だから、たとえ月から連れ戻しにやって来ても、
兵を総動員してでも、守る―。と・・・

が、かぐやを月に戻す為にやってくる者たちは、
もしかしたら、
かぐや姫の本当の家族であるかもしれない。
なのに、敵視して追い返せと、
かぐや姫を困らせるのです。

「人って愚かですよね〜」。
と、皮肉の利かせて、話してくれました。
正しく、環境問題とは一線を画した、
ご都合主義の外来種問題の本質を臭わせるものでした。

二番手はOくん。
彼はオリジナルで『お猿さん』と、
云う物語を作って、語りました。

その昔、ある島で暮らしていたお猿さんの群れ。
でも、そのお猿さん達はとても貧しくて、
いつも、飢えと闘っていました。

そんな姿を、見かねた他のお猿さんの群れが、
その群れを助けてあげるべく、海を渡ってやって来て、
新しい作物の種や、その育て方や、
管理の仕方まで教えてあげました。

そのお陰で貧しかったお猿さん達は、
飢えや貧しささから解放されました。

が、やがて、ふと気付くと、
今まであった自然が無くなり、
子猿が死んだり、奇形が出たり、
代償が大きかった―。
そんな危機的な結果をもたらしたのは、
あの猿たちのせいだ!!

あんな事を聴かなかったら、
あの作物を作らなかったら、
こんな事にはならなかったのに・・・

自分達にとって、不利益や不都合が起こったら、
一時の安寧や、恩恵を与えてくれた存在をも、
犯人にする、非難する、批判する・・・。
彼が例えた「お猿さん」は、我々人間です。

三番手はAくん。
彼は、最年長らしく、大人な小説
○目○石の『○輩は猫である』の、
一節を引用しました。

そして、見たことのない鳥を、
空腹に耐えかねて食べました。

また別の場所に行った時も、
見たことのない鳥を食べました。

見たことのない鳥とは、外来種の事。
食べる行為は「駆除」を、揶揄した表現でしょう。

駆除という御旗の元に、
生きものの種を、一方的に人為的に、
操作しようとする行為について、
風刺的に表現してくれました。深いね〜。
お見事!!

四番手のUくんは、最新の時事ネタである、
「中東危機」を、題材にして、
外来種問題もこれに似ていると語り、

五番手のKくんは、
聴いてる仲間達に、
「あなた達は南の島に居るハナムグリ」と伝え、

ある種が別の国や場所に、
開発や、他の荷物に紛れて移動し繁殖する、
外来種の拡散について楽しく聞かせました。

外来種問題を、ことさら生態系の破壊だとか、
在来種への脅威であるとか、
根源にある、人類の身勝手な生きものたちの、
移動や利用は棚に上げて、
生きものの命を奪う「駆除」を、
正当化しているとしか思えないのです。

決して、問題はない―。
と、言っている訳ではなく、
物事の本質をしっかり見ないといけない。
そうしないと、決して解決できる問題ではない―。
安易に、外来種イコール悪者みたいな解釈は、
絶対にあり得ない事だと思います。

学生達の発表を聴いていると、
改めて、世にはびこる「不都合な真実」を、
痛感させられました。

この授業の最終の課題は、
色んな水辺に持って行って使える、
セルフガイド作りです。

編集作業も順調な様で、仕上がりが楽しみです!!

学生達と改めて、
日本の水辺の自然を見つめ直したこの授業、
今年度も、無事に終える事ができました。

虹の写真も貼ってみました。
どうぞ、ご覧下さいね!!

この虹の架け橋の向こう側に、
地球に共に暮らす多様な生きものたちの
明るい未来が見えて来ます様に・・・









2019/12/14 8:50:29|活動報告
やまなしエコティーチャー・イルカのKちゃん(山あいの保育園にて)

山梨県内で環境教育を推進されている人材を、
一定の研修を経て人材バンクとして登録し、
各地の依頼を受けて、指導者を派遣する県の制度、
「やまなしエコティーチャー制度」が、
運営されています。
全国的にも画期的な制度なので、
もっと活用されると嬉しいです。

さて、12月4日の水曜日に、
山あいの小さな保育園で、
エコティーチャーの機会を戴きました。
小さな子ども達に、
海で起こっている現実を伝え、
海のためにしてあげられることって何だろう?
一緒に考えてもらいました。

このお話しを戴いて直ぐお引き受けしたのですが、
どこにあるのかなって、地図で検索してみました。
保育所は山あいの小さな集落である
笛吹市上芦川にあります。
かつては、芦川村と呼ばれていました。
人口の減少が顕著で、○界集落と認識されている、
過疎の集落です。

なので、一度下見に行かせて戴いたのですが、
保育所に向かう道路は、
車一台がやっと通れる広さしかなく、
すれ違いもできない道でした。

下見に伺っていなければ、
きっと迷ってしまっていた事でしょう。
下見に行った時には、丁度お昼寝の時間zzz
だから、子ども達はこの日がタイソンとの、
初対面の日となりました(*^_^*)

この地域からは海はまだかなり遠くて、
イルカのKちゃんのお話しが、
ちゃんと伝わってくれるかな?
海の生きもののこと、知ってる子っているのかな?
正直、そんな心配も少ししていました。
なので前の日に、
子ども達も使ってるだろうクレヨンで、
ジンベエザメとシロナガスクジラを、
お絵描きしていきました。

知ってるといいなってって思って、
おっきく描いていきました。
お仕事の都合で、チョッとだけ遅れて到着される―。
って、園児のお母さんを待って、
お着きになってから、講演会スタート!!
やっぱり、ママが居てくれた方が嬉しいもんね(^−^)

自己紹介が終わって、
「みんなは、この保育園の名前が言えるかな?」
大きな声で正解を答えてくれました。
「じゃあ名前に付いてる『あしがわ』ってなに?」
チョッと考えてから、
今度はチョッとトーンを落として「かわ」って、
恥ずかしそうに答えてくれました。

「大正解!!じゃあ、川のお水ってどこにいくのかな?」
「海だよ」元気な声で返してくれました。
「みんなは海に行ったことあるかな?」
そう。ここからは遠く離れているし、
まだみんな小さいから、行った事ない子もいました。

「海にいる生きもの、どんなの知ってる!?」
さあ、ここで昨夜お絵描きした、
ジンベエザメとシロナガスクジラが登場です。
ジンベエザメの方は、直ぐに正解(^−^)/
一方のシロナガスクジラの方は、
クジラってのは直ぐに分かったけど、
「潮吹きクジラ!!」確かに〜
チョッと難しかったかな(*^_^*)

その他にも、タコさんイカさん、
ウミガメさんや、イルカさん、みんな大正解!!
知ってるじゃーん!!

じゃあこれは?
と、見せたのは海にぷかぷか浮かんでる、
そう。クラゲさん。
クラゲさんは、ウミガメさんの大好物!!
じゃあ、これが海に浮かんでたらどう?
って、見せたのは、レジ袋です。

「食べちゃう!!」
「うん。じゃあ、食べちゃったらどうなっちゃうかなあ」
「お腹痛くなちゃう」
「そう。これ、お腹の中でもなくならないんだよ」
それに、これでイルカさんが遊んじゃう事もあるんだ。
手提げ部分を見せて、
「くぐってて外れ無くなっちゃうとか」
「お鼻をふさがれちゃったりね」
「かわいそう・・・」
「そうだね」

と、いっぱいお話しした後で、
いよいよKちゃんの読み聞かせを始めました。

まだまだ保育園の子どもたちには難しい内容です。
でも、じっと絵を見て静かに聞いてくれています。
何かを受け取ってくれたみたいです。

読み聞かせの後で、
一緒に聞いていたママも一緒に、
自分達にも出来る事、考えてみよっか。

子ども達は、小さなカラダとココロを、
いっぱい使って考えてくれました。

この地域は、川の源流に近い所、
みんなの家は、もう海への入り口、
ここから綺麗になるといいね。できるといいね。

素直に聞いてくれたこの子たちなら、
きっと、ふる里のこの川も、この先にある海も、
綺麗にして守ってくれることでしょう。

小さな山あいの保育園で、
大きな大きな希望を見つけました。