夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2013/01/26 21:51:35|活動報告
水辺の環境教育学(イルカのKちゃん)

本当に、この冬の寒さは堪えます(涙)
空気も乾燥していますので、火の取り扱いや、
感染症による体調不良など、
くれぐれもお気をつけ下さい。

さて、すっかり更新をさぼってしまいました。
年が明けて、これが初めての活動報告です・・・汗

非常勤講師で授業を担当させて戴いている、
妙高の専門学校の年度末の授業も始まって居ります。
豪雪地帯の妙高は、既に雪色一色!!
昨年ほどではありませんが、
校舎の周りは、雪で覆われております。

1月17日の自然環境教育学科の2年生に指導している、
『水辺の環境教育学』では、
このブログでも、度々お話しさせて戴いている、
『イルカのKちゃん』(絵本)を、教材に使って、
このお話しの、何を環境教育の題材とし、
どの様な伝え方をする事が望ましいのか、
じっくり、しっかり考える機会と致しました。

が、残念ながら、この日は、学生の一人が、
体調不良でダウン。
しかも、もう一名、体調を崩して居り、
万全な状況での授業ができませんでした(泣)

このイルカのKちゃんは、
御蔵島に生息していた野生の子イルカに、
人間の出したゴミが絡まり死んでしまった―。
と、云う実話を元に絵本が作られ、
同時に実際の映像を記録したDVDも作られました。

著者の田口周一様と懇意にさせて戴いている事で、
当方も、方々で、Kちゃんを教材とした、
環境教育のプログラムや、環境学習の授業を、
開催して居ります。


先ず、学生達には、記録DVDを見てもらい、
続いて、Kちゃんの朗読をしてもらいました。

朗読は、内容の捉え方で、随分と印象が変わって来ます。
学生2名の、それぞれの感性で朗読させ、
その後で、前記した各地の授業の後で、
子どもや保護者の方々から戴いた、感想文や、
お礼の手紙などを、学生にも読んでもらいました。


小学生のKちゃんへの感想は、非常にダイレクトで、
尚且つ、問題点をしっかり指摘出来て居り、
Kちゃんの痛みに寄り添う気持に溢れています。
その感想を読んで、学生達も深く感銘を受けた様です。

そして、最終段階として、
このKちゃんの内容の中で、最も伝えたい事、
伝えなければいけない事、
また、伝え方の手法など、多方面から検討し、
ディスカッションを行いました。

もちろん、明確な答えなどはありませんが、
学生達にとっては、非常に刺激を受けた授業となった様です。

写真は、

1枚目
雪に囲まれた校舎からの雪景色

2枚目
イルカのKちゃん(絵本)

3枚目
子ども達が書いたKちゃんの感想などを、
じっくり読み、感心しまくる学生


4枚目
ディスカッションの内容を抽出した黒板







2012/12/09 22:21:39|活動報告
フィールド観察授業(諏訪湖でワカサギ釣り!!)

いやあ、ここのところ寒さが厳し過ぎますね。
土曜日は積雪でビックリ!!
早々、冬タイヤに交換して来ました。

さて、年内の専門学校の担当授業のラストを飾ったのは、
アスリート学科を除く1年生全員と、
野生生物保全学科の2年生の共同授業である、
『フィールド観察』の、授業でした。(11月30日)

今回は、冬の小さな妖精釣り、
諏訪湖のドーム船を貸し切っての、『ワカサギ釣り』です。
学生達は、早朝5時に妙高を出発、
担当講師である当方と、相棒の先生は、
岡谷と、小淵沢ですから、現地で悠々と待機!!

予定の7時を30分弱遅れての到着でしたが、
聞くと、3名寝坊で置いて来たとのこと(笑)
まっ、早朝だし、しゃーないっ。
それでも、30名を超える学生だと、
モーターボートでドーム船まで3往復!!
船長さん、ありがとうございます。感謝!!!

全員ドーム船に乗り込んだところで、
岡の谷のらんかぁ先生による、ワカサギ釣りのレクチャー!!
仕掛けを張りながら、セットしてって言ってる鼻から、
「あー、絡んじゃったぁ!!」
話しを最後まで聞けっちゅーねん(爆)
って、もうみんな待ちきれないのです!!

と、云う事で、いざ実釣開始〜。
相棒先生と、当方は、ドーム船の前後の角に釣り座を構え、
群れを散らさない作戦をとります。

さあ、直ぐに慣れて一荷を繰り返す学生も居れば、
餌の紅サシに素手で触れず、ピンセットで餌付けする女子、
いきなり仕掛けクラッシュするダメンズ(許せ〜)
黙々と釣果を伸ばす、講師陣と釣り好き学生の面々・・・。
そんな輩が、ドーム船で繰り広げる釣り比べは、
見てて面白いったらありゃしません!!

午前中いっぱいめいっぱい、ワカサギ釣りを楽しみました。
で、釣果の方でありますが、
当方と、相棒先生はいずれも200アップ。
続いて、引率の先生お二人も100アップ。
学生の竿頭が100アップで、
すそが20尾ほどでした!!

けれど、みんなで合わせると、軽々1000アップ!!
豊漁となりました。

こんな楽しい授業だった訳ですが、
ちゃんと学ぶことも忘れません。

全国の湖に、本来、汽水域で生息する、
ワカサギが放流される様になったのか、
観光資源としての利用と、内水面の漁業についての考察、
そして、何よりワカサギと云う魚についてのこと・・・。

釣って、学んで、お楽しみはちゃんと味わって食べること。
きっと盛大なワカサギパーティーになったことでしょう。

それにしても、寝坊の3人は、釣れなくって、
ざんね〜ん!! おすそ分けはもらえたかな(爆)

写真は、

1枚目 ドーム船内の様子。
これだけ乗ってると圧巻ですね。

2枚目 自分の近くで釣っていた女子の釣果。
船酔い気味ながら、結構、釣ってましたよ(笑)

3枚目 大きいジップロックに半分!!
これで、400尾くらいかな。当然、数名の釣果のミックス







2012/12/05 20:22:54|活動報告
エコフィッシング授業その2(お魚料理にチャレンジ!!)

さて、前回もお伝えしましたが、
自然環境教育学科の学生たちには、
エコフィッシングの授業を行っています。
その1は、魚と魚釣りに興味を持ってもらうには?
と、云う事で、各自にアクティビティーを考えてもらいました。

2回目のこの日は、
いよいよ「釣ったつもりで、お魚料理にチャレンジ!!」です。
オリジナルのプログラムでは、
釣った魚で、自分で捌いて、料理して、
食べて、後片付けをする―。
と云う事を、それぞれの要素として取り組むのですが、

授業の中では、「釣る」を、省略し、
自分達で魚を捌いて、食べて・・・。と、
最後の要素までいっぺんに行います。

ですが、他の学生も、先生方もいらっしゃいますから、
折角なので、みんなに味わってもらう―。
と、云う事も、目的の一つに加えて、
「おもてなし」に、ついても実践します。

前回の授業の後半で、
この日のメニューについては、おおよそ決めてあり、
以下が、この日のメニュー、お品がきです。

前菜・・・かますの燻製

汁もの・・・あじのつみれ汁

お造り・・・ 真鯛の刺身

ご飯 ・・・ 鯛めし

と、なって居りました。

加えて、講師の自分も一品添えることにして、
サイドメニューとして考えたのが、

寒い季節だし・・・。
と云う事で、お魚を使ったポトフ
なので、『ギョトフ』と、しました。
全くのオリジナル料理です。
お魚は、クロソイと、ホウボウ。冬の魚の代表格です。

が、メインはあくまでも、学生達の作る食事です。

誰が何を担当するかも、学生達の間で分担してあり、

前菜の燻製は、Sくんが担当

汁ものは、Aくんが担当

鯛のお造りは、Iくんが担当し、
Aくんに、包丁捌きも指南していました。
Iくんの、お父さんは板前だと云う事で、
見よう見まねで、ほぼ魚捌きを覚え、
前期の実習でも、大活躍してくれました。

そして、メインの鯛めしは、3人で分担となって居り、
調理は全て学生に任せて、
自分は、自分の料理作りに専念させてもらっちゃいました。

予想では、結構時間が掛るだろうなあ・・・。
と、踏んでいたのでありますが、
ちゃんと仕込みを終えてから、調理に取り掛かるなど、
段取りも、意外に上手くできていて、

ほぼ料理は、授業が終わる20分前には終了し、
綺麗に食卓も整えて、
他の学生達の授業が終わるのを待っていました。
でも、山岳プロ学科の学生達は、
少し早く戻って来たので、料理を目の前にして、
暫しのあおずけタイム。
「早く食べさせて〜!!」

身体も冷え切っているので、
自分のギョトフや、つみれ汁にも興味深々(笑)

そして、校内に居る学生達の授業が全て終わって、
いざ、試食会の開始!!

腹ペコ学生達の食欲は、さすがに旺盛で、
見事なまでに完食〜!!
みんな喜んでくれました。

そして、「いただきます」の、言葉の意味や、
もてなすことの喜びも、
同時に味わう事ができた授業でした。

因みに自分のギョトフも、好評でした。
よかった・・・。

写真は、

1枚目  捌いた鯛をお皿に盛り付ける Iくん
     なかなか手慣れた感じですよね。

2枚目  ジャーン、季節も盛り込んだ鯛のお造り完成!!

3枚目  鯛めし!!
     かますも無駄にせず、一緒に炊きました。

4枚目 いっただきまーす!! 
    食欲フルスロットルの試食会となりました!!







2012/12/04 21:37:49|活動報告
水辺環境学(日本の魚食文化を支える漁業の在り方)

師走になって、めっきり冷え込んで来ました。
皆様、どうぞ体調を崩さない様に、お気をつけ下さいね。

さて、専門学校の年内の担当授業も、
無事に先日、終了致しました。
なので、今年最後となった授業を、
科目別に報告させて戴きたいと思います。

最初は、野生生物保全学科の2年生に指導している、
「水辺環境学」の、授業から・・・。
昨年は、この学科の学生が1名のみだったこともあって、
なかなかワークショップ形式の授業が難しかったのですが、
今年度は3人となったので、
初回から、ワークショップを取り入れながらの授業です。

今回(11月29日)は、
「日本の魚食文化を支える漁業の在り方」と、題して、
私達が普段何気なく食べている魚は、
どこからやって来ているのか、
その中で、日本の漁業の現状はどうなのか・・・。
そんな事を考えてもらう為の授業でした。

海に囲まれた日本に居ながら、
何故か、食べている魚の多くが、海外から輸入されています。
それをビジュアル的に感じてもらう為に行ったワーク。
それが、「食べている水」と、云う、
プロジェクトワイルド(PW)の中のアクティビティーです。
授業用にアレンジして実施しました。

先ず用意したのが、
学校近隣にあるスーパーマーケットのチラシ。
ここから、産地が海外の魚介類を見つけて切り取ります。

切り取ったら、テーブルの上に大きな世界地図を広げて、
地図に貼り付けて行きます。

エビは、東南アジア方面から来てるね。
カニは、ロシアがほとんどだよ。
サーモン類は、北米とチリからも・・・
モータリアって何処?タコが来てるよ!!
サバなんて国内だと思っていたのに、
ヨーロッパ産が殆どじゃん!?
しかも、価格は日本の魚と変わらないか安いよ!!

 そんな気付きがたくさん出て来ました。
そうです。私達は、近くの海にいる魚さえも、
遠く海外から仕入れ、それを消費しています。
いかにも日本の魚の様な名前なのに、
全く日本には居ない魚も多いのです。
これじゃ、日本の魚が売れないのは当たり前です。
そして、後継者もなかなか育たない日本の漁業は、
どんどん衰退していく現状を目の当たりにしました。

こうしたワークで互いに学び合い、
気付きをシェアすることで、考察が深まっていきます。

日本の漁業は、今後どうあるべきなのか―。
どの様にしたら、日本の漁業が持続可能になるのか―。
海洋生物の保全と漁業は、密接に関わっています。

これから、野生生物の保全や保護の活動に関わる事を、
目指している学生達だからこそ、
伝えたいメッセージでした。

今度、周るお寿司屋さんとか、スーパーに行った時、
チョッと、その魚のこと、別の視点で、
考えてもらえると嬉しいですね。

写真は、3枚ともワーク中のものです。

注:当方はプロジェクトワイルド(PW)の、
 上級指導者であるファシリテーターの有資格者です。







2012/09/03|活動報告
やまなし少年海洋道中 2012レポート8(八丈太鼓と忘れじの八丈編)

八丈太鼓は、有名な島の伝統芸能です。
通常和太鼓は、置かれた太鼓を鳴らす場合が多いですが、
この太鼓は、2人の太鼓打ちのアンサンブルによって、
打ち分けられます。

一人がリズムを刻む「下打ち」
そして、も一人が、下打ちに合わせて、
アドリブで音を重ねて打ちます。
この阿吽の呼吸こそ、
八丈太鼓の真骨頂ともいえると思います。

そして毎年、この太鼓を、
島を代表する太鼓集団「六人会」の、皆様が、
子供達に、迫力のある太鼓の競演を聴かせて下さいます。
また、子供達から希望者には、
太鼓を打たせてくれる―。と、云うパフォーマンスも!!
で、今年も積極的な男子3名が打たせて戴きました。
なかなか、上手だったですよ(笑)

さて、島を離れる時、
六人会を束ねるKさんと、この海洋道中に参加し、
ボランティアリーダーとなり、
そして、今は島の保育士さんになったアヤパンマンが、
太鼓で、我々を見送ってくれました。

その太鼓の音は、きっと子供達にとって、
忘れられない音になることでしょう。
そして、船から離れて行く八丈島の風景を、
しっかり目に焼き付けて来たことでしょう。

忘れじの八丈島に、
暫しのお別れを告げて、成長して、
いつかまた、あの八丈へ!!

太鼓の音は、ずっと鳴り続けます!!

これにて、今年の海洋道中レポートを、
終了したいと思います。

本当にありがとうございました。

写真は、

1枚目  太鼓を打たせてもらったTくん、
     なかなか様になってたぞ!!

2枚目  八丈太鼓で我々を見送って下さった、
     Kさんと、アヤパンマン  感謝!!

3枚目  2・4・5班は、多分見られなかった、
     登龍峠の絶景!!

4枚目  3班は、きっとこの景色見れてないよね!?
     大坂トンネルから横間ヶ浦を望む絶景!!