夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2020/08/07 9:00:00|その他
海洋道中アーカイブス7 自主活動の日 (MY八丈を楽しむ)

サバイバル踏破で、
クタクタになって辿り着いた昨日―。

今日の日くらいは、ゆっくり・・・。
なーんて、もったいないでしょ!?
折角、八丈島に来たんだから、
自分のやりたかった事、やってみたいよね〜!!

と、云う事で、海洋道中7日目は、
自分が体験したかった事が実現できる唯一の企画、
『自主活動の日』です。

この活動、以前は『ソロ活動』と、呼んで居りました。
が、保護者の皆様から、
「本当に一人で体験させるのか!?」との、
お問い合わせを戴き、実際は、
同じ事をしたいメンバーをグルーピングして、
体験してもらっていたため、
活動自体は、子ども自身が考えた企画であることから、
『自主活動の日』と、した経緯がありました。

まあでも、できれば本当に自分で企画して、
予約とかから全てやらせてあげるのも、
貴重な体験になるとは、個人的には思うのですがね。
けれど、この日をメンバー達の多くが、
待ちわびているのも確かです。

実際に行う活動は、
おおよそ4つのグループに分けられる事が殆どです。

何度かこのブログでも紹介させて戴いている、
『釣り』と、『八丈富士登山』。
そして、『スノーケリング』と、『島内探訪』です。

島内探訪の中で更に分かれて、
『黄八丈織り体験』や、『トンボ玉作り』・『塩作り』
など、ものつくりの体験―。と、

『植物園見学』や、『名所探訪』など、
文化的・観光も兼ねた体験―。に、分かれます。

移動手段はバスかレンタサイクルで、
同じ様な事をしたいと思っているメンバーと組んで、
相談し合いながら島を巡ります。

タイムリミットは午後15時です。
釣りだけは朝6時スタートで、
他の体験は9時スタート。なので、
その時間に合わせてアップロードしました(*^_^*)

この日のメンバー達の表情は、
疲れてはいるのでしょうが、実にリラックスして、
いきいき、のびのびしています。

以前は、「温泉めぐり」や、「島寿司つくり」なんて、
企画も考えたメンバーがいて、
やってもらいもしましたが、

お風呂、食事は、不公平かも!?
みたいな、チェックが入って、
やや自由度が薄れちゃった観はありますけどねえ・・・

メンバーを信じてあげて、
危険なことさえしなければ、
もっと自由でもいいんじゃない?
って、思っているのは、おそらく専門家の自分だけです。

無事に帰してあげなきゃいけませんからね。
大詰めになって怪我とかしちゃったら、
やっぱりね・・・。

ともあれ、この日のメンバー達の、
楽しそぉ〜な表情を、是非ご覧下さい(^o^)/
だって、例年は釣りの現場しか見られないので、
自分も他の活動も、見たいっしょ(^^)

写真は上から

1枚目 スノーケリングで素潜り体験。
    これが『八丈ブルー』ですよ。
    珊瑚も素晴らしい!!

2枚目 八丈富士登山体験
    標高854b。お鉢巡りはスリリングです

3枚目 黄八丈織り体験
    機織り機で黄八丈のコースターを作ります。
    上手な子は、スカウトされちゃうかも!?

4枚目 釣りが終わって全員集合!!

 







2020/08/06 5:00:00|その他
海洋道中アーカイブス6 サバイバルの日2 (VLそれぞれのゴール)

サバイバル踏破は、子ども達にとっても、
引っ張るVL達にとっても、試練の2日間です。

これまで本当にたくさんのVL経験者が、
サバイバル踏破を経験して来た訳ですが、
歴代のVL達の数だけ、それぞれのゴールがありました。

感動の涙も、悔し涙も、
とびきりの笑顔も、苦笑いも・・・
皆、海洋道中に寄せる、それぞれの強い思いと、

押しつぶされそうな重圧と、
やり遂げようとする責任感と、
色んな思いがぐちゃぐちゃになって、
毎年、ゴールの瞬間を迎えたのでした。

なので、サバイバル踏破のフィナーレについては、
主役の子ども達を、最も傍で支え続ける、
VL達にスポットを当ててあげたいと思います。

2日目のVL達は、残りのコースを
どれだけ充実したものにするか―。
それぞれ、最高のゴールの瞬間を頭に描いて、
ビバーク地を出発していきます。

が、決して簡単な道のりではありません。
順調そうに見えても、そこかしこにリスクはあって、
過去にも色んな事が起こりました。

道を間違えてしまったり、体調不良者が出てしまったり、
メンバー同士の衝突があったり、
VL自身の体力も極限状態ですから、
判断ミスも時に起こります。

それでも子ども達は、VLを一心に信じて、
ゴールを目指して歩いて行くのです。

この2日間の班の成長は目覚ましいもので、
男子も女子もなく、支えあいながら帰って来ます。
どこの班も、いつの時代の班も、
みんなで大声で歌いながら、帰って来る班が殆どです。

サバイバル踏破のゴールは、
更なる目標に向かっていくための、新しいスタート―。
だからなのかもしれません。







2020/08/05 4:30:00|その他
海洋道中アーカイブス5 サバイバルの日1(八丈の難所を歩く)

海洋道中5日目の朝は、緊張感が張り詰めています。
そう。この海洋道中のメインプログラムである、
『サバイバル踏破』が、今日から始まるのです。
朝も早く、最も早い出発は午前4時半―。
なので、更新時間も、それに合わせてみました。

自分が初めて八丈に行った時のコースは、
島半周と一部観光を兼ねて・・・。と、云うコースで、
2日目には、植物園や歴史民俗資料館の見学なども、
コースプランに組み込まれていました。

それから数年後、島一周を目指す班が現れ、
だったら、チャレンジ企画なのだから、
基本島一周を目指そう―。
と、云う事になっていきました。

が、時に要領を使って、チャレンジをしない参加者も、
ごくごく僅かではありますが、
残念ながら居たのです。

そして2015年度から、
自分がヘッドカウンセラーを受け継いで以降、
島一周ありき―。ではなく、

コースのプランニングを、
子どもとボランティアリーダー(以下VL)に委ねて、
自分達が歩きたいコースを、自分達でしっかり決める。

タイムマネージメントも、給水も、
しっかり自分達で管理して実践しよう―。
と、言う流れに変えたのです。

但し、必ず半周以上はする事。
しっかりと島を感じ、班の目標達成を目指す事。
を、条件としたのです。

この流れにして以降、色んな事が起きましたが、
それまで以上に、
子ども達は果敢にチャレンジするようになりました。

途中で班のいざこざがあれば皆で解決し、
体調の優れない仲間を気遣い、
必死で自分達が決めたコースに挑んでいます。

そこで、今回の記事では、
八丈の難所―。
と、呼ばれる幾つかの場所を、紹介しながら、
サバイバルの様子を実況しようと思います。

難所1 登龍峠(のぼりょうとうげ)

底土から一気に勾配がきつくなり、
つづら折りが続きます。
また、末吉に向かう下りもダラダラと長く、
猛暑の時はひたすら辛い難コースです。
また、逆から登っても辛いのは変わりません。
しかも、飲み水を補給する場所もないので、
水の管理も大事なポイントになります。
が、展望台からの眺めは超絶景で,
疲れも吹き飛ぶ程です。

難所2 永郷(えいごう)道路

アップダウンのきつい坂がひたすら続きます。
道幅も狭く、自動車にはより注意が必要です。
海沿いの道でありながら、
海は遙か眼下にあるため見えません。
景色の変化も少なく、足と腰と、
心にも、ダメージを及ぼすコースです。
昨年はマムシも出ました。
が、大越鼻灯台から望む海と、
八丈小島の絶景に癒やされます。


難所3 大坂トンネル(横間ヶ浦から樫立へ)

登り切ったら、その達成感は凄いのですが、
下からその道を見上げたとき、
絶望に近い遠さを感じます。
なので子ども達は、上を見ずに足下を見ながら、
一歩、また一歩と歩を進めていきます。

一気に登り切るのは不可能で、
登り切った先にある「お風呂」が、望みの綱となります。
が、登り切った時の絶景には言葉を失います。
また、夕景も素晴らしい場所です。

難所4 八丈富士(ふれあい牧場まで)

サバイバル中には、
頂上までアタックする事はありませんが、
何せ八丈の最高峰の山(標高854b)です。
海抜0bからの標高差は半端ありません。

次第に空気も薄くなる事を感じながら、
麓から、登っていきます。ガスると何も見えず、
時には、夏といえども寒さを感じます。

が、ふれあい牧場では、
ジャージー牛が放牧され、ゆったり草を食み、
眼下には、大パノラマが広がります。
運がいいと、飛行機が間近に横切ります。

それぞれの班の思いを皆で背負って歩きます。
またサバイバル踏破は、
島の人たちも、無条件で声を掛け、差し入れを下さり、
毎年の子ども達を支えてくれるのです。
なので、感謝を伝えるチャレンジでもあるのです。

添えた写真は、それぞれの難所の、
絶景を切り取ってみました。

上から1枚目

登龍峠の展望台からの眺望

2枚目
永郷道路も、この大越鼻灯台でひと息

3枚目
絶景だけど、あの坂のてっぺんまで登ります。
大坂トンネルを見上げて・・・

4枚目
ふれあい牧場から八丈富士頂上を望む―










2020/08/04 6:20:00|その他
海洋道中アーカイブス4 海洋の日(やっぱ、海じゃんね)

山梨の子は、とっても海への憧れが強いですよね。
海を見れば、必ず「海だ〜っ!!」って、
歓声が上がりますもんね。

「やっぱ海じゃんね?」って聞けば、
絶対に、「ほうさよ〜」って、
返事まで想像できますもん(^o^)

そこで、八丈キャンプで用意しているのが、
『海洋の日』です。朝からずっと海を体験し、
海を味わうスペシャルデーが4日目です。

朝からの体験メニューはと云うと、
先ずは、漁船に乗ってクルージングです。
神湊漁港から出船して、
八丈小島方面とか、底土方面に走ったりしながら、
島の伝統漁法、ムロアジの坊受け網漁を見学します。
時折、飛び出すトビウオに歓声があがり、
運が良ければ、イルカやウミガメに会えたりもします。
自分も1度だけ、イルカとクジラに会えましたよ。

クルージングから戻ると、
今度は捕った海の恵みを、加工する現場の見学です。
それは、名物の「くさや」です。
さっき見た、棒受け網漁で捕れた魚が、
くさやになります。

独特のあの匂いも、味も、おまけに魚捌きまで、
一気に体験できちゃいます。
最初は、あの匂いに先制パンチを食らいますが、
食べてみたらあら不思議!!

「うんまい!!」
「おいしい!!」

男子も女子も、火が付いた様に食べてくれます。
いつだったか、ポッケに大事そうに忍ばせて、
BCに持って帰って来た子がいたなあ・・・

しかし、お楽しみは、まだまだ続きますよ。
この日のお昼ご飯が、ホント最高なのです。

なんと、漁協の婦人部の方達が、
腕によりを掛けて、
我々のためにごちそうを用意して下さるからです。
以前は神湊漁港に、
簡易のテーブルを並べて戴いていて、
この雰囲気も美味しかったのですが、
数年前からは、東海汽船の待合所の、
クーラーが効いてるお部屋で戴いています。

これが、本当に美味しくって、愛情たっぷりで、
島のめぐみもたっぷりなんです。

特に人気なのが、ムロアジのメンチカツバーガー。
これは、絶品です。
何個でもいけそうですが、1個を味わって戴きます。

子ども達も、育ち盛りと云う事もありますが、
自分達で作らなくても良い食事なので、
食べる食べる・・・(^o^)/ 頼もしい胃袋です。

お腹もいっぱい満たされたら、
トドメは丸ごと海に満たされよう!!
って事で、午後からはスノーケリングです。

特に昨年は、海のコンディションが良くって、
でっかいウミガメに間近で会えた子もいました。

海洋の日は、まさに海三昧の一日で、
明日からのサバイバル踏破に向かって、
英気を養う一日でもあります。

ああ、今年はムロアジバーガーも、
食べられないんだなあ・・・(>_<)

写真は上から

1枚目 
くさやの工場さんで、原料のムロアジを捌く体験―

2枚目
これが、海洋の日のお昼ご飯です。サイコーです!!

3枚目
底土海岸でのスノーケリング風景―

4枚目
出ました!! アカウミガメ―
 







2020/08/03 6:20:00|その他
海洋道中アーカイブス3 交流の日(互いの交流30年を超えて)

キャンプの朝は早いです。
毎朝、6時20分から『朝の集い』を、行うので、
記事も、その時間に合わせてみようと思いまーす!!

ところで、この事業が始まったのは、
昭和63年の8月。
翌年から平成になり、現在は令和2年です。
途中一度の中止もなく、重ねた年月は33年目でした。
が、とうとうこのコロナ禍の中で中止となりました。

そして、この事業の「核」は、何かと云えば、
山梨県と八丈島(町)との、相互交流事業である―。
と、云う一点です。

海のない山梨の子ども達に、海洋体験をさせたい・・・。
そんな思いに応えて下さったのが、八丈でした。

最初に山梨の子がお邪魔させて戴いたその翌年、
今度は、八丈の子ども達が山梨を訪れ、
海では出来ない体験をする。

そして互いに交流をする―。
そんな繋がりが、
30余年を過ぎて今でも続いているのです。
こんな「お化け」の様な交流事業は、
全国的にも非常に希有な、絶対に途絶えさせたくはない、
「絆の事業」だと、思っています。

さて、この互いの交流機会の、
イチバン最初となるのが、この「交流の日」です。

ベースキャンプに八丈の子ども達を招いて、
レクゲームをしたり、
一緒に野外炊事をして食事したり、
メインプログラムとなる『サバイバル踏破』に向けて、
班の旗にメッセージをもらい、情報交換をして、
八丈の子の思いも背負って島を歩きます。

そして、山梨に帰ったら、
今度は清里で、オリエンテーリングなどを、
お互いに楽しみながら交流するのです。
その時のお昼ご飯には、
八丈の子ども達が丹精込めて打ってくれた、
手打ちそばが振る舞われるのです。

この素晴らしい交流の、
20年の節目。25年の節目。そして、30年の節目に、
立ち会わせて戴きました。

毎年島へ行くと、島の子ども達も、
「タイソン」って、声を掛けてくれるのです。
この嬉しさは、
本当に指導者冥利に尽きるものです。

これまでの交流の日には、猛暑の日もあったし、
雨の日も、台風接近の大荒れの日もありました。
それでも、その度に八丈と山梨の絆は、
強固になり続けています。

早くこのコロナ禍が終息して、
再びこの大切な絆を繋いでいきたいですね。

繋いだ絆は、途中にほころびがあったとしても、
それがぎゅっと締まれば、更に強くなります。

いつも変わらぬ最高のおもてなしで、
これからも、この交流の絆を繋いでいきましょうね!!

なので、今回の写真は、
色んな年からチョイスしましたよ。

青いTシャツの時が、30周年でした。